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目白『徳川ヴィレッジ』〜明治神宮

2014.07.28 |

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先日、東京での打合せの帰りに目白にある『徳川ヴィレッジ』訪問してきました。ちょうど、同時期に高田造園設計事務所の高田さんも訪れてたようです。高田さんがブログで詳しく紹介しておりますのでこちらもご覧下さい。高田さんのブログはこちら。というのも高田さんに以前に「東京で緑が豊かで見ておいた方が良いところ有りますか?」とたずねて教えて頂いたところなんです。確か1年位前にお聞きしてやっと拝見できました。
写真の用に緑というよりも陰が豊かだな〜という印象でした。でも、その陰は樹々が造ってくれています。
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その樹々は家よりも背丈はずいぶんと高く、どのお宅も敷地の境界は塀と門扉で閉ざしていますが敷地内と敷地外の緑が繋がっています。クローズなのに閉ざされた感が全くなく圧迫感も感じません。このエリアが一つの別世界、森のように感じます。
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先日、静岡県が提案する『家・庭一体のすまづくり』のセミナーに参加してきました。静岡県で担い手になれる業者を登録してそれを県民に提案できるよう家と庭が一体になる住まいを広めていこうとする内容でした。
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でも、担い手として登録出来る業者の条件としては、写真のようで、ぼくは、二級建築士はありますが建築士事務所登録はしてませんし、他の項目でも該当するところはありません。もう少し、建築主体というよりは、庭や外構から考える視点も取入れて欲しいなと思います。考え方は様々ですが、『徳川ヴィレッジ』も家というより樹木がその環境を造っています。樹木があれば木陰ができます。そうすれば自然とコモンスペースも生まれると思います。いつも、ぼくは機会があれば話すのですが、『心地良いと感じるのは自然の中に溢れていて、家の中より外にあります。」考え方は人それぞれですが、ぼくはそこを信念だと思い仕事に取り組んでいます。住まいを外から提案したいと思っています。建物配置でも樹々は四方に入るように斜めに振ったり、間取りや開口部に関しても外(緑)とのつながりや風の誘導など外から考える、外との繋がりを意識して住まいを考えたいと思っています。
ちょっと、話しは脱線しましたが、『徳川ヴィレッジ』の次に明治神宮にも行ってきました。
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ここは、すばらしい森ですが人工林なのです。林学博士、造園家の本多静六氏などが造りました。勤めていたランドマークプランニングの社長がよくこのDVDを見せてくれました。当時、総理大臣・大隈重信からの「伊勢神宮や日光東照宮のような杉林にしろ」という指示に反対し、粘り強く説得したというエピソードがあるそうです。造った時が完成でなく50年後、100年後、更にその先を見据えての森作りを本多静六氏は考えていたみたいです。
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ここから林内を散策できるよになっています。
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中に入ると一気に涼しく感じます。
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高木の下で育つモミジは精彩で美しいです。
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しばらく歩くと、加藤清正が掘ったとされる湧き水があります。これも今の時代まできれいな水が湧き出るのは豊かな森が生んでくれたのでしょう。

今、目の先のことだけでなくその先を考えた提案が必要だと改めて感じました。そして、外構造園業の可能性と責任の重さを痛感したところです。日々日々、勉強しなければなりませんね。