2015-11

浜松市浜北区外構雑木の庭|雑木が主役

Planning|設計・施工のポイント

南側道路の敷地でリビングの窓を開放的にできるように雑木の木立を主体にしウッドフェンスと組合せた外観デザインにしました。
雑木の木立は見た目だけでなく、今後、樹々が健康に育っていくように密植し階層的に植付けし、コナラを主木とした樹種の選定をしています。

2015-11-27 | Taged in | Posted in 施工事例No Comments » 

 

晩秋の八ヶ岳倶楽部〜蓼科高原

先日、11月の半ば頃に信州方面に行ってきました。もう、紅葉は終わりもう少し早く行けば良かったのですが、人は少なく静かで新たな発見もありそれはまた良かったです。
まず、始めに訪れた場所は、柳生博さんが30年掛けて造った雑木林がある八ヶ岳倶楽部に向かいます。長男の真吾さんの件は残念でなりません。ご冥福をお祈り致します。IMG_3133
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ご覧のように落葉していました。でも、地面に落ちたたくさんの葉っぱを見て息子は大はしゃぎです。
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大きい葉っぱや赤いモミジの葉っぱやドングリを探してコンビニ袋に入れてコレクションしています。子供は何でもおもちゃにしてしまいます。2歳児の片言の言葉には「これ大きい!真っ赤なの!、どんぐりあった!」もう、無我夢中です。普段の生活ではこんなにたくさんの落ち葉はなく興奮している様です。落葉しているなと分かって少し残念でしたが子供の笑顔を見てやっぱり来てよかったなと思います。
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ウッドデッキにはカラフルな落ち葉が化粧をしているようです。こんな絵もこの時期だからこそ楽しめますね。
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そして、ここに来たら必ずいただく果物満載のフルーツティー。
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体だけでなく心も暖まります。
八ヶ岳倶楽部を後にし、蓼科湖に少し立ち寄ります。
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ここは、少し紅葉が残っていました。
次に向かったとこは、『蓼科大滝』
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ここは、観光客もいなく穴場スポットではないでしょうか。お勧めです。何がおすすめって、車を止めて大滝までの10分程度の山道がすごいのです。
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苔むした石畳の山道の廻りは根が上がったサワラの原生林になっています。
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石を包むように、そして、くねくねと幹を曲げて幻想的に生息しています。ジブリのもののけ姫の世界のようにも思えます。
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しかし、なぜ石を包む様に生息しているのでしょうか?誰か分かる人教えて欲しいです。。。
近隣の道路の開発や土木造成などが進み、環境が変わり山の中に水が走るようになってしまい、表土が流れてしまったのでしょうか。一度倒れ掛かったけど、その更に下の部分の水脈は健全で生き延びれたのかな。なんて推測してみます。また、違う季節にも来てみたい場所です。
次の日、車山高原の草原を横目にビーナスラインを走ります。
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白樺湖に富士山を眺めしばし休憩。
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着いた先は、八島ヶ原湿原。1年に1mmずつ堆積する泥炭層の厚さは約8mもあるそうです。1万2千年の時が造った自然の美しさに圧倒されます。いつか、インタープリターと一緒に散策してみたいですね。

最後に訪れたところは、長門牧場。ここへはピザを食べにきました。本格的なピザ釜があっておいしいと評判です。
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評判通りとてもおいしく、大満足です。
草原もとても広く子供が走り回るには格好の場所です。
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天気も良い日だったので景色もよく、とても気持ち良いところです。
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今回の旅は普段訪れる季節とずれることでのんびり出来たのと新しい発見などもあり、十分に楽しめました。自然は裏切りませんね(笑)

2015-11-25 | Taged in | Posted in ブログNo Comments » 

 

雑木の庭の植栽の仕方 浜松モール街『Any エニィ』を通して・・・2

前回の続きです。
植栽する前の大切な水脈通気改善と土壌改良を行い、やっと植栽に移れます。工事関係者からは今回の植栽期間は2、3日で終わるでしょう〜と言われていましたが、ここまででその日数は掛かっています。工程管理にはご迷惑を御掛けしましたが今後の樹木のためにも大切な部分でしたので工期厳しい中でも施工させて頂きました。ご理解頂き感謝しております。
植栽に移るのですが、先に述べたように樹木がただ単にあるのでは緑の効果が発揮されません。近頃では庭や外構でも雑木を扱われることが多くなってきました。人気樹種ではアオダモやモミジやカエデなどがありますが、それは山採り風の樹形で軟らかく風に靡き心地良く感じたりもします。また、成長がほとんどしなく管理が楽だという理由で選ばれているのもあると思います。しかし、それは成長しないのではなく、成長できない環境なのではないでしょうか?植付けた時は見た目は良いけれど段々と頭枯れしたり幹肌が痛んだり、いずれは枯れてしまったりとすることはないでしょうか?
そうならないように、植付けた時が完成ではなくその後、庭全体として成長できるようにしていかなければなりません。管理も現状の形を維持するのではなく樹々が健康に成長していけるような手助けをし、人と樹々が共存できるような管理が大切だと思っております。

では、今回の植付けの仕方をご説明します。

密植、階層的に
なるべく自然の植生を庭にも持ってくることを心掛けています。まずは、健全な森林はどんな植生なのか考えることが大切になります。
健全な森2 軽井沢
写真は、軽井沢の雑木林です。ぼくら人間が心地良く感じるのはこのような落葉高木が優占種の雑木林だと思います。写真を見ると樹々は密集して上下の空間を分け合い高木から中木、低木、林床植物と空間を上手に住み分けて立体的に形成されています。このように現場で植栽する時も同じ様に密植して階層的に高木から中低木、下草と空間を分け合いながら植付けることが大切だと思います。木は人間と同じで1本では生きられません。自然の雑木林を見ても木は1本だけではありませんね。木を1本で植付けるとどうなるかと言うと、スライド11幹肌に直射日光や地面からの照り返しで幹は温められ乾燥し幹から水分を奪い痛んでしまいます。水分や栄養分が上部まで上げれずに頭から枯れ始めてしまうこともあります。ですから、木を1本で植えるのではなく群落単位でお互い強い日射しや風などから守り合うように密植して階層的に空間を分け合うように植栽することが大切になってきます。

樹種の選択
植生遷移でコナラやクヌギが優占している時の雑木林をモデルに樹種を選択します。庭でもコナラを主木として計画していきます。今までの庭ではコナラは大きくなるからと言われ使われることは少なかったと思いますが、コナラは庭を造る上で大切な樹種の一つです。コナラとモミジの根系図を見てみます。
スライド18コナラは根を深く伸ばす樹種です。根を深く伸ばし土中の水脈を改善し土を健全な状態を造ってくれます。またコナラは陽樹で日射しに強く上部で枝葉を広げてくれればその下のモミジなどの中木類は日射しを緩和され雑木林にあるような軟らかい枝振りになってくれます。山採り風の軟らかい樹形や欲しい樹種だけで庭を構成すると最初は良く見えるもののいずれ枝振りは硬くなってしまいます。最初だけでなく月日が経っても自然な軟らかい姿が維持できるような樹種の選択と組合せが大切だと思います。また、地面からの熱の照り返しによって痛むことがあるので低木にも日射しなどにも強いシャリンバイやトベラなども用いるようにしていきます。あとは、廻りの構造物や方位をみながら決めていきます。

落葉でマルチング
今回の表面の仕上げは黒土を敷き均し叩いて仕上げることもやりますが、落葉で敷き均しました。
IMG_2508落葉を敷き均すことで見た目が一気に自然の山の雰囲気になります。街中に居て自然の山の中にいる感じになれると思います。また、落葉をマルチングすることで雑草を抑制したり乾燥防止にもなります。IMG_5525写真は伊豆の天城山の山道です。健全な雑木林には斜面がきつくても落葉が堆積しています。
IMG_5517落葉をめくるとフカフカの土がみえます。ここでもこのようにいずれ肥沃な土へと戻り樹々を健康に成長するための手助けをしてくれないかと願いを込めて敷き均しています。拾ってきた落葉には細かい枝も混じりそれが通気を良くし小動物や微生物の絶好の住処にもなってくれることでしょう。落葉は命の源と言っても過言ではありません。決して落葉はゴミではありません。大切な資源の一つです。

ナインスケッチの植栽方法は見た目を優先して植付けるのではなく樹々が健康に生息していくことを目標に森林植生に習って植栽するようにしております。木が健康に育てば必然に我々人間に心地良い空間を与えてくれることでしょう。そして、鑑賞としての庭でなく緑の力を生かして心地良い住まいを外廻りから考えご提案出来ればと思います。
最後に浜松の街中モール街『Any エニィ』の完成写真を何枚かご覧下さい。
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2015-11-09 | Taged in | Posted in ブログNo Comments » 

 

雑木の庭の植栽の仕方 浜松モール街『Any エニィ』を通して・・・1

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新しいコト・ヒト・価値が混じり合いあらたな「コト」が起こる場所として浜松の中心街モール街に『エニィ』が11月1日オープン致しました。当日は浜松市長や警察署長など行政や民間など浜松を代表される来賓の方々をも招いてのオープニングセレモニーが開かれ、ぼくも参加させてもらったのですが感慨深いセレモニーとなりました。
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ナインスケッチは植栽工事をさせて頂いたのですが、人が集まる場所には緑が欠かせないと思っております。以前のブログでご紹介させて頂いたことがありますが、東京の目白にある徳川ヴィレッジは樹々が自宅の敷地を越え地域住民の共有物となっています。緑蔭が豊かでこの緑が地域住民や街をつなぐ役割を担ってくれています。
夏は木蔭があるところに自然に人は集まり会話が生まれます。緑蔭で休めば心落ち着き次ぎの行動へと意欲がでます。これが人工物の影では次の行動へはまだやることあるのか〜とモチベーションが下がることもあります。
街中の熱環境はコンクリートやアスファルトに覆われてこの輻射熱やエアコンの排熱などで灼熱地獄となっています。樹々には木蔭を造るだけでなく蒸散作用によって微気候改善し熱環境を緩和してくれます。
今では様々な研究結果によって緑は景観を良くするだけでなく感覚的な快適さの向上やNK細胞を活性化させたり、微気候改善するといった効果が発表されています。
しかし、これは単純に木があればいいものではありません。木が健康に育ってこそ、その効果が発揮されるものだと思います。ぶつ切りされた街路樹を見て、美しいと思うでしょうか?心落ち着くでしょうか?熱環境を改善してくれると思うでしょうか?今回の植栽計画は、緑が街や人をつなぎ、景観を良くし熱環境をも改善できるような街中緑化になって欲しいなという思いで施工させて頂きました。そんな役割を果たしてくれるためには樹々がただ単に植わっているのでは難しくなります。樹々が健康に生息してくれて初めて効果がでてくるものだとおもいます。そのための今回の対策をご紹介致します。

水脈通気改善
今回の植栽場所は既存のタイル部分をハツリ撤去し植栽マスを造ってきます。掘っても更に下にコンクリートが出てきて撤去出来ない箇所もあり、樹々にとってはコンクリートに囲まれた最悪の環境になります。悪環境では肥沃な土を入れ替えるだけではいずれ土中の空気と水が滞ってしまい土壌は呼吸できずに劣化し生き物が生育出来ない硬い土壌へと変わり果ててしまうことだと思います。まずは、1m程度堀り、そこから外周に溝を掘ります。その溝堀はエアースコップを入れ自然の風が何十年かけて土を削る様に硬いところは残り軟らかいところが削られ自然の水みちができるように掘ります。その溝に今度は縦穴を掘ります。IMG_8316土中に地形の高低差を付けて水が動く様にしていきます。水が動けば空気も動きます。空気が動くところに微生物や小動物が発生しやすくなり、彼らが健全な土壌を造ってくれそこに樹々の根が伸びやすくなります。ここで縦穴や横溝には有孔管を据えるのですが、その廻りには土木的には単粒の砂利をもどし透水シートを敷き土を戻していくところです。しかしそれではいずれ詰まってきます。長い間水と空気が通るように有孔管の廻りに枝と炭とゼオライトや現場ででたコンクリートガラなど有機物と無機物を混合して戻していきます。IMG_8363

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土壌改良
そして、やっと土壌改良です。土壌改良には、堆肥と炭と有機性肥料とゼオライトを撹拌していきます。
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土壌改良をするのは土を団粒構造にしていきたいからです。団粒構造の土には、樹木と共生している菌が住みやすくなります。その 菌類が樹木が吸収することができない離れているところまで吸収してくれます。その菌が生息できるのは団粒構造の土であり 空気が滞っていては死んでしまいます。だから水脈改善が大切になってきます。炭は微生物のすみかにもなりやすく土の団粒構造と似ている構造で排水性も保水性も良い材料です。土壌改良では一番の素材ではないでしょうか。ゼオライトについては以前のブログをご覧下さい。

植栽する前の大切な工事。大地を再生する矢野智徳さんの講座に出席し、千葉の高田造園設計事務所さんと一緒に仕事をさせてもらい、水脈の大切さを知ってしまったので逃げては通れませんでした。ここからやっと植栽ができます。ココがオープンした時だけでなくむしろその先何十年も樹々が健康に育ってくれるためには時間を費やさないといけないところであります。ここまでやってもしっかりと健康に樹々が生息してくれるか心配なところですが・・・。

長くなったので植栽の仕方については次回のブログで!

2015-11-08 | Taged in | Posted in ブログNo Comments » 

 

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