大地の再生講座

大地の再生講座開催に向けて思おうこと・・・。

11月3日文化の日に開催する、大地の再生講座に向けて思うことです。

慶成会大地の再生講座20171103取り出し.001

性能が進んだ今の住まい。
それが本当に暮らしやすい住まいなのか。
一見、便利で快適に感じるかもしれない。でも心まで豊かに快適に感じられるのだろうか。

自然の木や土に触れ、自然の恵みを感じた方が心豊かな暮らしができると思うのです。

子供の遊び場としても、自然の木々や土に触れることで無垢な子供たちの五感を健全に成長できるのではないでしょうか。
自然にはいろんな命の形もあります。
命の学習も中々、一般の家庭や幼稚園、学校では学べないこと、自然を通して学べると思うのです。


でも、そのためにも健全な大地の環境、健康的な雑木林があってこそ。現在の宅地化、道路網の開発によって痛められた自然を取り戻さなければならない。

慶成会大地の再生講座20171103取り出し 2.001

だから、今、『大地の再生』が必要。

この講座を通して、元環境の健全な大地を取り戻さなければならないことをたくさんの人に知って欲しいのです。


山の土砂崩れは、災害でしょうか?ヒートアイランド現象、ゲリラ豪雨、など全て、繋がっています。
いずれ、人が住めない環境にもなってしまうかも・・・。

これからは、自然を排除して人間的な空間づくりをするのではなく、自然、木々の力を借りた自然に寄り添った空間づくりが大切だと思います。

フィールドは、浜松でも珍しく残っている、雑木林。
社会福祉法人の理事長が幼稚園の園児たちのためにその土地を手に入れ、特に、遊具など設けるのではなく、自然の中で遊び学んで欲しい。
とのご要望がございました。
それに、応えたいと思っております。

2017-10-29 | Taged in | Posted in ブログNo Comments » 

 

『大地の再生講座 in 浜松西区』見立て講座開催 11月3日(祝)

ラブファーマーズ大地の再生取り出し 2

『大地の再生講座 in 浜松西区』見立て講座を11月3日(金)文化の日に開催することになりました。
昨年は浜松天竜で矢野智徳さんをお招きして開催させて頂きました。
矢野さんは、昨年1年間は全国各地で大地の再生講座を開催をしてきましたが、その全国の仲間と今年は、一般社団法人大地の再生講座結の杜づくりと合同会社杜の学校を立ち上げ新たに動き始めました。
講座を通して、自然環境の元環境である大地の環境を人と自然の協働作業として改善し、学び広がることを願って活動をしております。

今回、浜松でも大地の再生講座を開催することになりました。
フィールドは浜松市西区の雑木林になります。

ある時、ナインスケッチにご相談の連絡が入りました。
雑木林を活かした子供たちが遊び学べる環境にしてほしい。と。

現地を見させて頂き、そこには、幹周り3mを超えるケヤキや木登りしたくなるシイの木など、浜松には珍しい雑木林がしっかりと残っていました。また、土壁、茅葺の古民家や古くてもう枯れてしまった井戸もあります。
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環境改善をすれば、空気感が変わり、動植物が活発に動き出し、人にとっても心地よい環境に生まれ変わると感じました。
そして、子供たちが遊びながら自然に触れ、家庭でも園舎でも中々伝えられない何かがそこでは学べるのではないか、また、子供たちだけでなくお年寄りや地域の人たちも集える環境になればいいなと期待を膨らませます。
きっと、健全な自然環境があれば子供たちもお年寄りも心豊かになり、コミュニケーションも育まれ、みんなが幸せと感じられる場になると思います。
17091702 幼稚園パース 広場 (1)

そのためにもまずは、健全な大地の環境を取り戻せなくてはなりません。
地上には、風が吹いたり雨が降ったりと空気と水の対流があるように、大地の中にも雨が降ってそれが土に浸み込み谷へ流れ出ていきますが、そこには水だけでなく空気もしっかりと流れています。この大地の中の水と空気が流れる脈である水脈を滞ることなく循環させてあげる必要があります。
人間は血管が詰まると炎症や病気を起こしてしまうように大地も水脈が滞ると痛みます。水脈が詰まると水は滞り空気も停滞してしまします。空気がなければ酸欠状態になり土は腐り青みがかった灰色のヘドロ化した土になり、そこには微生物や小動物は住めなくなり、ましてや樹木の根は伸びていけません。根を伸ばすことができなければ木は痛み始め、傷んだところに病害虫もつきやすく、負の連鎖に陥ります。

そこで、矢野さんの水脈機能から大地を健全にしていく視点を学び、子供たちやお年寄り、地域の人たちにとっても心地よく、遊び、学べる自然環境を共に改善できればと思い、講座を開催することに至りました。
みんなで、今の環境を考え、自然環境を取り戻し、子供たちやお年寄り、地域の人たちの場をつくっていきたいと思います。
今回の講座は、基本的な自然環境の見方やフィールドに出向き具体的にどこをどう改善していけばいいかという見立てを学ぶことになります。
園に通う子供たちの保護者の方や地域の方、施設ご利用のご家族の方、そして、造園業、林業、農業、建築などの職に就いている方だけでなく、一般の方や女性や子供でも参加できる講座です。みんなで力を合わせて自然と向き合いましょう。

【日時】
2017年11月3日(金)文化の日9:30~17:00頃
現地9:30受付、10:00~講座開始

【会場】
社会福祉法人 慶成会
静岡県浜松市西区大山町2958-1

【参加費、その他費用】
5,000円

【スケジュール】基本的には雨天決行致します。

9:30現地受付、
10:00~講座開始座学
昼食後フィールドワーク(昼食はご持参ください。)
16:00頃~まとめ
17:00頃終了(延びる可能性有り)解散
なお、予定は変更される可能性はございます。ご了承ください。

【持ち物・服装】
お弁当
動きやすく、汚れても良い服装
作業手袋
長靴
雨合羽
帽子
タオル
水筒など飲物
筆記用具
移植ゴテ(ある方は)
スコップなど(ある方は)
ノコ鎌(ある方は)

【お申し込み・お問い合わせ】
事前に下記の内容を明記してメールもしくはFAXお願い致します。

・お名前(代表者と参加者全て)
・電話番号
・メールアドレス
・お住まい(都道府県と市町村のみで結構です。)

【連絡先】
株式会社ナインスケッチ
contact@9sketch.com
電話:053-435-1235
FAX:053-435-1236

【主催】
株式会社ナインスケッチ

【矢野智徳 プロフィール】

1956 年福岡県北九州市生まれ、花木植物園で植物と共に育つ。東京都立大学において理学部地理学科・自然地理を専攻する。全国を放浪して各地の自然環境を見聞し、1984 年、矢野園芸を始める。
1995年の阪神淡路大震災によって被害を受けた庭園の樹勢回復作業を行う中で、大量の瓦礫がゴミにされるのを見て、環境改善施工の新たな手法に取り組む。1999 年、元日本地理学会会長中村和郎教授をはじめ理解者と共に、環境 NPO 杜の会を設立。
現代土木建築工法の裏に潜む環境問題にメスを入れ、その改善予防を提案。在住する山梨県を中心に、足元の住環境から奥山の自然環境の改善までを、作業を通して学ぶ「風土の再生」講座を開設中。

〜私たちが大切にしていること〜

私たちは「四喜の精神」に基づき、結作業によって「杜づくり」を行ってきました。


−− 人が森の神に誓って
「この場を、傷めず、穢さず、大事に使わせてください」
と祈りを捧げて、ひも(紐)を張って囲った場、を意味する和語

四喜の精神 
― 四者の喜びとなるように ―

一. 私
二. あなた
三. 講座で関わる地域(人社会)
四. 講座で関わる自然(生き物社会)

「一般社団法人 大地の再生講座 結の杜づくり」を立ち上げることで、流域生態系のシステム(機能)から学べる場をつくり普及させていくこと、また全国規模で連携できるネットワークをより強化していくことで、自然と人とが共生できる流域社会づくりを目指します。

3年を目処に活動し、皆で学びながら連携して流域単位で全国へと広めて活動していきます。3年後には各々が大地の再生を業とした、モノの経済ではなく、四喜の精神に則った命の経済活動ができるように自立し、それぞれの地域に根づかせていきます。  

~「大地の再生講座 結の杜づくり」に向けて~

日本の各地で、
傷んできた大地の再生講座をひらかせてもらうようになり、
大地の再生は、関わる四者の結い作業(協働作業)によって
成り立ってゆくものだと 改めて思うようになりました。

一. 杜の園芸
二. 講座の参加者
三. 講座で関わる地域(人社会)
四. 講座で関わる自然(生き物社会)

杜の園芸と参加者の方だけのギブ&テイクでは終わらない。
その学びと改善の余波は、直接流域におよび、
その場とその周囲に影響し合う責任を
問われてゆくことになるでしょう。
“結の杜づくり”
それは、まるで おまつりのおみこし担ぎのよう。

−− 誰かがつかれたら誰かが入れ替わり、
力のある人・ない人 それぞれに力の流れをつむいで
おみこしは進んでゆく。

命の作業は、
あわてず、あせらず… ゆっくり急げ。

人だけが楽しむのではなく、
みなが力を出し合う、ささやかな結い作業によって
命はつながってゆく。 −−

それは、小さな動きから大きな動きまでが連鎖してゆく
自然の生態系の動き・流れそのものに重なります。
そもそも「杜」の語源とは、

−− 人が森の神に誓って
「この場を、傷めず、穢さず、大事に使わせてください」
と祈りを捧げて、ひも(紐)張って囲った場、を意味する和語 −−

と、ある本に記されていました。
この大地の再生講座(学び)が
願いや想いだけにとどまらず、具体的な
大地の要である水脈機能(大地の空氣と水の循環)を回復するための、
人と自然との協働作業(結)として
一歩一歩つむがれてゆくことを願い、
今年もスタートしていきたいと思います。

2016年はじめに
杜の園芸 矢野智徳

2017-10-11 | Taged in | Posted in お知らせNo Comments » 

 

フライフィッシング 野呂川にて

南アルプスに位置し日本で2番目に高い山の北岳登山口の入り口の広河原野呂川にてキャンプをしながらフライフィッシングをしてきました。
今回は、マツヤマデザインさんが1週間その地でテントを張り、フライフィッシングをしたり本を読んだり山を登ったりのんびりしたりするという研修に僕は、1泊2日でご一緒させて頂きました。電波も届かなくマイカーは規制がかかって乗り入れができず、駐車場からバスや乗合タクシーで1時間程度かけて来る場所での1週間。そのためには、それ以前や以後の仕事の段取りや1週間分の食料の問題、そして、1週間四六時中スタッフと一緒に過ごすという色んな面で考えさせられる研修をするマツヤマデザインさんはすごいと感動させられます。
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広河原に付き橋を渡れば松山さんたちが待つテントがあります。
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昨年、初めてフライフィッシングをし、今回は2回目です。前回初めて釣れた時の感触が今でも思い出されます。今回は、思い切って自分の道具を1式揃え挑戦です。
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1日目は、午後からはじめ3匹ゲット。
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1匹目
IMG_98202匹目。まあまあはサイズでしょ?!
IMG_98273匹目。

フライフィッシングは、色んなスキルが必要とされますが、それだけでなく川の地形や水の流れ、それによって魚がどんなところを好んで獲物待っているのか、色々なことを考え想像しながら釣り上げる奥深い釣りなのです。まだまだ、思い通りのところにフライの投げ入れができなかったり、フライを自然に水の流れにのせられなかったり、魚が食いついても合わせられなかったり、ティッペトが絡んだりとまだまだなところがありますが、今回もなんとか釣れました〜!
遊んでいるようですが、フライフィッシングは結構、僕の仕事には勉強になるのです。川では陸と違う風が感じられたり、川幅が違えば水深も違う、石があればそこで深みができたり流れが緩やかになったり、急になったり、と、地形を作っているのは風や水の流れが基本なんだなと体で感じられます。水や石が作っている川の地形が読めなければイワナの居場所は分からず釣れないのです。
庭で流れを作る時の石の自然な配置もそうですが、水脈改善する場合の空気や水の流れの地形づくりなど、色んな面で鍛えられます。きっとまだ自分で気づいてないところもフライフィッシングを通して鍛えられるのだろうと思います。僕がイワナをたくさん釣れるようになった頃はもっと仕事面でも上達していることだと思います。そういう面では、遊びながら体で覚えることができるフライフィッシングって良い釣りだな~と思います。

2日目の朝方は、軽く山を散歩しました。
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北岳登山道の入り口付近です。天気もよく強い太陽の光を高木が和らげてくれて心地よい環境を作ってくれています。山にちょっと足を踏み入れただけで自然のエネルギーをもらえたような気にもなります。
IMG_9845見上げれば楓の葉っぱが広がっています。太陽と木々はなんて色彩感覚が豊かなのでしょうか。
IMG_9850光が豊かにあたるところは、下草も旺盛に生えてきます。大地の生気を感じられます。IMG_9870大地に降り注いだ雨や雪どけの水が山のずっと上の方から地表や地中を行ったりきたいりし、有機物に浄化されながら絶え間なく流れてきているのだと思います。この流れを止めた時は山が痛む時です。水の流れは地中に空気を送り込みながら山に力を与えいろんな動植物の居場所を作ってくれているのだと思います。
IMG_9878しばらく歩くとコンクリートの擁壁が見えてきました。砂防ダムです。砂防ダムは土砂災害のためにつくられています。
この写真をみてどう感じますでしょうか?川の向こう側の山が崩れていますが、その土砂をしっかりとこのダムが受け止めてくれている。機能しているだと思いますか?僕は、そうは思いません。このダムがあるから崩れてきたのではないかと。
水は、地表だけでなく地中にもたくさん流れています。このコンクリートの擁壁で地中の水の流れである水脈を閉ざしているのです。地中で水は一緒に空気も流してくいるのにこれでは、空気が通れません。そうすると大地は呼吸ができなく、呼吸をしたいがために土砂を流して呼吸をするのです。人もそうです。血管が詰まると死んでしまうように大地も水脈が詰まると苦しいのです。大地も生きているのです。
一見、山に入ると心地よく感じますが、間違いなく山は痛み始めています。地中でも空気が流れているのだという視点を持たなければ、人が住めない環境も増えてくるのではないかとも思います。人の考え方、視点を変えなければいけない時にきていると思います。

ちょっとした散歩を終え、師匠の松山さんとフライフィッシングに出ました。
IMG_9904松山さんは、あそこの石の配置や水の流れのスピードや水の表情などを見ながらイワナが居そうなところをレクチャーしながら一緒にまわってくれました。そんな時、僕の目の前で中々のサイズのイワナを釣り上げてくれました。
IMG_9915僕も、なんとか1匹釣れました。
これ今回は終了です。二日間で計4匹。自分としては満足です。
自分にとってもいい研修となりました。
IMG_9888癒される。心地いいな。と感じるのは、やっぱり自然の中に溢れています。それは、フライフィッシングをしてても山を散歩してても感じることができました。人のために開発されたものなどいいものはありますが、もっともっと自然に寄り添った生活の方が本当は幸せに心豊かになれるのだな。と思える二日間でした。
マツヤマデザインのみなさんありがとうございました。
感謝いたします。
マツヤマデザインさんのホームページはこちら

 

庭NIWA228号に掲載して頂きました。

NIWA

季刊誌の庭NIWAは、建築資料研究社から発行されている季刊誌になり、建築関係者なら「住宅建築」や「CONFORT」は馴染み深いと思います。庭の専門誌としては唯一の雑誌になると思います。
この雑誌に独立したらいつかは載りたいなと目標でもあり、憧れであったので、今回取材して頂き嬉しく思います。
「土中環境を考える」という今回の特集は今、自分でも一番力を入れている内容でもあり、これからの庭だけでなく住まいや暮らし、そして自然環境に対して大切な事だと思うので、皆さんに伝わり広まること、この特集を組んでくれた編集の方達には感謝致します。

この庭NIWAを購読していると、ここに掲載されている人たちはほとんどの人が職人あがりというか現場で作り上げていく人ばかりでした。僕は、この仕事を始めた頃はプランニングや現場管理という立場での仕事でした。実際現場を作るのは職人さんに依頼して作ってもらっていました。そこに僕は、劣等感を感じていたのです。やっぱり現場に出ないと本当にいい仕事ができないのだろうか・・・。
独立したての頃、高田造園設計事務所さんの事を知り、この人の考え方、スキルなどを学びたいと何度か足を運びました。高田さんの考えで仕事をやるなら自分も現場に出て作業しながら庭づくりをしなければならないという思いに変わりました。そこから、今では、腰道具つけて、地下足袋履いて現場に出ております。高田さんからは、「設計から世に出た人はまだ少ないから頑張れ!」とエールをいただいた事を今でも思い出します。
そんな思いで、独立して5年目。憧れの雑誌に掲載していただいたことが嬉しいです。それも、高田さんや僕と同じく高田さんに共感し高田さんのところで何度も顔を合わせた埼玉県中央園芸の押田さん、そして、昨年、大地の再生講座で講師をして頂いた矢野智徳さんと一緒の号に載るのは、言葉にもなりません。
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大地の再生に関して言えば、6月に「一般社団法人大地の再生講座 結の杜づくり」と「合同会社杜の学校」が設立しました。僕も微力ながら関わらせて頂いております。今回の庭NIWAの号の発行に合わせたかのようにスタートをきりました。ここから変わっていくような予感がします。
掲載されたことに満足せず、これから庭や環境改善について更に勉強していきたいと思います。どうぞ、よろしくお願い致します。

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大地の再生講座 in 浜松天竜 第二回を終えて・・・。

IMG_547412月18,19日の二日間を掛けて『大地の再生講座 in 浜松天竜』 第2回が終了しました。矢野さん、杜の園芸スタッフさんと参加者で行った結い作業は古民家周りと畑スペース、そして奥山へ続く入り口部分の水脈が繋がりました。風の剪定と水脈を通し地上と地下の風と通しが良くなり、明らかに心地よい空間と変わりました。

手を加えてあげれば自然はすぐに答えてくれる。心地よさは自然の中に溢れていました。矢野さんは言ってました。人間だけが自然界で逆の方向に進んでいる。他の動植物は助け合いながら暮らしている。IMG_5478
お茶畑の草の管理の仕方では、草を根こそぎ刈るのではなくお茶中心に風通しができるように草刈りをすれば、お茶はしっかりと成長できるといいます。お茶は自分の光や風通しがしっかりしていれば周りに草があっても問題ない。かえって草があった方が地面が乾燥しなくなり色んなバクテリアや小動物が住み着いてくれることで色んな栄養分解をしてくれるといいます。それを逆に地際で刈ったり、根こそぎ抜いてしまうと地面は硬く締まり、乾燥しやすくなります。ススキとお茶はお互い根を絡ませながら支えながら生きている。ススキの育ちかたはお茶の片側の枝葉の少ないところを絡み合うように、いわゆるお茶の弱いところを補うように生息してくれている。大地の中を見れば、土圧を支えるススキとお茶の根の連携で空気や水が通りやすくなる、お互いに支え合って生きている。全ての植物が大地の中で弱いところ強いところお互い連携しながらバランスをとるように生息している。それで大地の中全体で空気と水が通りやすい環境を作っている。

人間都合の空間作りをするより自然に寄り添った空間作り、植物などの力を借りた方が結局は心地よく過ごせるのだと感じます。現に山は、土の中の水と空気の流れを考えない現代土木のコンクリートやアスファルトで抑えられ、呼吸はできずに土砂崩れを起しています。
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初めて来た人誰もが、びっくりするこの石垣と木々。ここ、室町時代から続く集落の中には、樹齢500歳の木々と石垣が組み合わさった土留めは今も健在です。石が崩れ落ちているところはありません。人工物は一見強そうに見えるだけ、自然界の石、木の方が強いことをここで証明してくれています。でも、社会はまだまだ人間都合、経済都合の空間作り。この方向が中々変わることはないでしょう。それを完全否定する訳でもありません。ただ、自然を傷つけた分、ケアをしてあげればいいのではないでしょうか。

「まだ、間に合う。」と矢野さんは言います。そして、この講座を通して素晴らしい仲間ができました。造園業、林業、農業、建築などまたそれらに関係ない職の方などたくさんの方に参加して頂いた今回の講座、一人では何もできないわずかな力ですが、これだけの仲間ができれば、大きな力となります。講座の2日目の朝、よくぞ1日であんなにも水脈を通したなぁーとも感じました。同じ方向へと向かった時の人の力はとても力強いものでした。講座を主催してよかったと感じるのは違う業種だけど同じ方向を向いている仲間でできたことです。この講座で学んだことを仲間が、広めてくれ、有機的な空間づくり、暮らし方の方が結局は僕ら人間が心地よく過ごせるということを社会的にも経済的にも認められるようになればいいなあと思います。
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そして、多くの子供達も参加してくれました。彼らが次の世代に希望をつないでくれるはずです。

物もなんでも手に入り便利な世の中になり、今日では人工知能が確立されつつあります。それによって仕事が減る人も出てくるとも言われています。また、人工知能を利用したお金儲けしようとしてくる人も出てくるのではないでしょうか⁈そうすれば、自給自足が求められたり仕事にやりがいが無くなってくる人も増えてくると思います。そうすると人は、何を求めるのか、それはやっぱり自然だとぼくは思います。自然を欲した時にはもうその自然がないなんてことがないようになってほしい。もう一度矢野さんの言葉を思い出します。「今ならまだ、間に合う」これを言い換えれば「今、やらなければ手遅れになる」そんな風にも聞こえます。

最後に講座の様子を載せます^^
IMG_5478みんな矢野さんの話を遠見に聞いています。
IMG_22821日目のお昼は天竜名物ジビエの手料理。
IMG_2243裏方スタッフ頑張ってくれました。
IMG_2284美味しそうでしょ!
IMG_2279矢野さんも美味しそうだなという顔してます(笑)
IMG_5491天気良くお昼は天竜、浜松市街を眺めながら。
IMG_5492みんな気持ちよさそう。

IMG_5494みんなで力を合わせた結い作業。
IMG_2292お茶タイム
IMG_2291手作りチャイも登場。
IMG_2299相変わらず、遅くまで作業しました。
IMG_2309座学は18時〜
IMG_23101日目の感想の時も笑顔が絶えません。
IMG_2314共同主催の木こりの前田さん。真剣です。

IMG_5499懇親会の様子。
IMG_5511二日目は矢野さん不在の中講座がスタート。
IMG_5528二日目も天気に恵まれました。
IMG_5520進入路のコンクリートの際には点穴を開け水が抜けていくようにします。
IMG_5532通路に横たわっていた大木を移動します。
IMG_5539大木なんとか移動しました。この場所のシンボル的なオブジェとなりました。
IMG_5541二日間の講座を終えてみんな満足そうに笑顔です。

みなさん、ありがとうございました。これで、終わりではなく、どういう形になるかわかりませんが、大地のケアを続けていけたらと思います。
また、今後とも、よろしくお願いいたします。

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2016-12-22 | Taged in | Posted in ブログNo Comments » 

 

『大地の再生講座 in 浜松天竜』第二回 12月18、19日開催決定

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第二回『大地の再生講座 in 浜松天竜』を開催することになりました。
秋に第二回目を開催すると言っておきながら、もう年末となってしまいました。
全国各地で開催されている『大地の再生講座 』ですが、「杜の園芸」矢野智徳さんを講師に迎え開催されるのは今年いっぱいで終了という話です。この浜松天竜での開催は貴重な講座となります。最後のチャンスですね。

私も数多くはないですが、他の地域で開催された大地の再生講座に参加してきました。そこでは、荒れた自然が蘇るのを目にしてきました。失われた自然も再生できるのです。
自然は少し手をかけてあげればすぐ答えてくれるのです。
変わらなければいけないのは我々人間の方ですね。人間の考え方を転換しなければ、いずれ住めない環境になってしまうのでは・・・。子供たち次の世代はどんな社会になってしまうのか・・・。

コンクリートで覆われた山は呼吸ができなく水も空気も滞っている状態です。現代の工法を完全否定するという訳ではなく、そこに有機物を加えた大地に空気と水を通る仕組みにしていけばいいのではないかと思います。

これからは、有機物を主体とした有機物産業を確立していかないといけない。それは、ボランティアではなく経済的にも社会的にも評価されるように。
植物の力を借り、植物に応援してもらうような空間にしていかなければなりませんね。

そんな術を一緒に学びませんか?!
この講座は造園業、林業、農業などの職に就いている方だけでなく、一般の方や女性や子供でも参加できる講座です。みんなで力を合わせて自然と向き合う結い作業をしましょう。

第1回目の様子は下記リンク先をご覧下さい。
レポート1

レポート2

レポート3

第一回目講座を終えて・・・

【日時】
2016年12月18日(日)9:00~17:00頃
2016年12月19日(月)9:00~17:00頃
8:30に天竜二俣駅駐車場集合
現地9:00受付、9:30~講座開始
(集合場所からの移動を乗り合いでお願いしたく思います。)
一日でも参加可能。
多様な環境改善を見れる二日間続けて参加をおすすめ致します。

【会場】
「kicoroの森」
浜松市天竜区石神98
集合場所は天竜二俣駅の駐車場

【参加費、その他費用】
1日5,000円
2日間10,000円
(お子様連れでもOKです。お子様の参加費は無料です。)
昼食1日目、2日目共に1食1,000円(ご自身で準備されてもOKです。)
飲物は各自で準備してください。会場近くには自動販売機はございません。
宿泊費1泊朝食付き2,500円(雑魚寝になります。寝袋持参ください。男女部屋は分かれます。)

【スケジュール】基本的には雨天決行致します。
1日目
8:30に天竜二俣駅駐車場集合
9:00現地受付、
9:30~講座開始(座学、作業)
16:00頃~まとめ
17:00頃終了(延びる可能性有り)解散
その後、宿泊の方は、あらたまの湯でお風呂に入り、想庵で宿泊、懇親会となります。想庵で夕食を兼ねて懇親会(料金別途)をしたいと思います。
持ち込み可能です。差し入れも歓迎です。(笑)

2日目
8:30に天竜二俣駅駐車場集合
9:00現地受付、
9:30~講座開始(座学、作業)
16:00頃~まとめ
17:00頃終了(延びる可能性有り)解散

なお、予定は変更される可能性はございます。ご了承ください。

【お風呂・宿泊先】
お風呂:あらたまの湯
住所:浜松市浜北区四大地9番地の921
電話:053-582-1126
午後9時まで(午後8時で受付終了)
あらたまの湯でも食事できます。

泊先:想庵(第一回目と同じ場所)
住所:浜松市天竜区二俣町二俣388
雑魚寝になりますので、各自寝袋ご持参ください。男女別部屋で準備致します。
金増屋には、シャワーはありますが、お風呂はありませんので、ご了承ください。

【持ち物・服装】
作業できる服装
防寒具
作業手袋
長靴
雨合羽
帽子
タオル
水筒など飲物
筆記用具
寝袋(泊まる方は)
移植ゴテ(ある方は)
スコップなど堀り道具(ある方は)
ノコ鎌(ある方は)
ヘッドライト(あるといいと思います。)

【お申し込み・お問い合わせ】
事前に下記の内容を明記してメールもしくはFAXお願い致します。

・お名前(代表者と参加者全て)
・電話番号
・メールアドレス
・お住まい(都道府県と市町村のみで結構です。)
・参加日
・食事の有無
・宿泊の有無

【連絡先】
株式会社ナインスケッチ
contact@9sketch.com
電話:053-435-1235(以前と番号変わっています。)
FAX:053-435-1236(以前と番号変わっています。)

【主催】
株式会社ナインスケッチ
「kicoroの森」前田剛志氏

【概要】
人間には血を流す血管があるように大地には水を流す水脈というのがあります。血管が詰まると人間は死んでしまうように水脈が詰まると大地も死んでしまいます。

水脈の水の流れは空気と表裏一体で動いています。水脈が詰まると水は滞り空気も停滞してしまします。
空気がなければ酸欠状態になり土は腐り青みがかった灰色のヘドロ化した土になり、微生物や小動物は住めなくなり、ましてや樹木の根は伸びていけません。

昔は土や木や石など有機的なものを使って空気が通るように自然に寄り添って空間づくりをしてきましたが、現代はコンクリートやアスファルトなど人間都合の開発がされています。
コンクリートでは水脈は遮断され、大地は呼吸ができなくなってしまいます。今、大地は悲鳴をあげている状態です。このままでは、山の樹々は枯れ始め、土砂崩れなどの災害も増えてきてしまいます。
でも、「まだ間に合う、でも、今やらなければ手遅れになる」と矢野さんはおっしゃいます。
しかも、移植ゴテ(小さなスコップ)一つから大地の改善ができます。
そんな、術をみなさん、一緒に学びませんか!共に大地を再生していきましょう!

造園、土木、農業、建築などに関わる方、自然や山、アウトドアが好きな方、どんな人でも興味があれば来て欲しいです。作業できるか心配な方は見て、聞いているだけでも出来る範囲で構いません。矢野さんの話す一言一言を聞くだけでも勉強になります。是非、気軽にお越し下さい。

学ぶフィールドは、天竜の山できこりをしている前田剛志さんの山「kicoroの森」です。前田さんは「TEDxHamamatsu」に出演されています。

ここは、室町時代から続く集落で、築200年は経っているという古民家もあります。古民家の西側には石垣と一体化した樹齢500年の杉もあります。これを見るだけでも価値有り。先人達が自然と共に暮らした知恵が詰まった里山になります。そして、前田さんは、この山を今までの人工林ではなく100年先の地域の人たちにも必要とされる森を創りたいと話しています。

【矢野智徳 プロフィール】

1956 年福岡県北九州市生まれ、花木植物園で植物と共に育つ。東京都立大学において理学部地理学科・自然地理を専攻する。全国を放浪して各地の自然環境を見聞し、1984 年、矢野園芸を始める。
1995年の阪神淡路大震災によって被害を受けた庭園の樹勢回復作業を行う中で、大量の瓦礫がゴミにされるのを見て、環境改善施工の新たな手法に取り組む。1999 年、元日本地理学会会長中村和郎教授をはじめ理解者と共に、環境 NPO 杜の会を設立。
現代土木建築工法の裏に潜む環境問題にメスを入れ、その改善予防を提案。在住する山梨県を中心に、足元の住環境から奥山の自然環境の改善までを、作業を通して学ぶ「風土の再生」講座を開設中。

~「大地の再生講座 結の杜づくり」に向けて~

日本の各地で、
傷んできた大地の再生講座をひらかせてもらうようになり、
大地の再生は、関わる四者の結い作業(協働作業)によって
成り立ってゆくものだと 改めて思うようになりました。

一. 杜の園芸
二. 講座の参加者
三. 講座で関わる地域(人社会)
四. 講座で関わる自然(生き物社会)

杜の園芸と参加者の方だけのギブ&テイクでは終わらない。
その学びと改善の余波は、直接流域におよび、
その場とその周囲に影響し合う責任を
問われてゆくことになるでしょう。
“結の杜づくり”
それは、まるで おまつりのおみこし担ぎのよう。

−− 誰かがつかれたら誰かが入れ替わり、
力のある人・ない人 それぞれに力の流れをつむいで
おみこしは進んでゆく。

命の作業は、
あわてず、あせらず… ゆっくり急げ。

人だけが楽しむのではなく、
みなが力を出し合う、ささやかな結い作業によって
命はつながってゆく。 −−

それは、小さな動きから大きな動きまでが連鎖してゆく
自然の生態系の動き・流れそのものに重なります。
そもそも「杜」の語源とは、

−− 人が森の神に誓って
「この場を、傷めず、穢さず、大事に使わせてください」
と祈りを捧げて、ひも(紐)張って囲った場、を意味する和語 −−

と、ある本に記されていました。
この大地の再生講座(学び)が
願いや想いだけにとどまらず、具体的な
大地の要である水脈機能(大地の空氣と水の循環)を回復するための、
人と自然との協働作業(結)として
一歩一歩つむがれてゆくことを願い、
今年もスタートしていきたいと思います。
杜の園芸 矢野智徳

関連記事
・呼吸をしている限りは、まだ間に合う。大地の再生

・風土を再生する〜里山整備の視点

2016-11-26 | Taged in | Posted in お知らせNo Comments » 

 

『大地の再生講座 in 浜松天竜』第1.5回目9月1日開催決定

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急遽、「杜の園芸」矢野智徳さんを講師に迎え、『大地の再生講座』を開催することになりました。

前回6月25、26日に作業した内容のメンテナンスと作業しきれなかったところを中心に講座を致します。水脈改善は一度施工するだけでなく、日常生活の中でルーティンワークとして手を掛けることが大切になってきます。日頃のメンテナンスの仕方を手作業でできることを中心に矢野さんにご指導頂く予定です。
前回の見直し、メンテナンスと意味合いで第1.5回目とさせて頂きましたが、第2回目は10月に開催予定としています。前回、参加出来なかったという方、参加したけど、その後が気になる方、復習したいな思っている方にはチャンスです。

第1回目の様子は下記リンク先をご覧下さい。
レポート①
レポート②
レポート③
第1回目を終えて・・・

【日時】
2016年9月1日(木)9:00~18:00頃
9:00受付、9:30〜講座開始
基本的には雨天決行致します。

【会場】
Kicoroの森  浜松市天竜区石神98

【参加費、その他費用】
5,000円(お子様連れでもOKです。お子様の参加費は無料です。)
昼食、飲物は、各自で準備してください。会場近くにはお店も自動販売機もございません。

【持ち物・服装】
作業できる服装
作業手袋
長靴
雨合羽
帽子
タオル
水筒など飲物
筆記用具
移植ゴテ(ある方は)
スコップなど堀り道具(ある方は)
ノコ鎌(ある方は)

【お申し込み・お問い合わせ】
事前に下記の内容を明記してメールもしくはFAXお願い致します。

・お名前(代表者と参加者全て)
・電話番号
・メールアドレス
・お住まい(都道府県と市町村のみで結構です。)
・交通手段(車or電車、電車の場合は天竜二俣駅に迎えにいきます。)

【連絡先】
株式会社ナインスケッチ
contact@9sketch.com
電話:053-450-7057
FAX:053-450-7058

【概要】
人間には血を流す血管があるように大地には水を流す水脈というのがあります。血管が詰まると人間は死んでしまうように水脈が詰まると大地も死んでしまいます。

水脈の水の流れは空気と表裏一体で動いています。水脈が詰まると水は滞り空気も停滞してしまします。
空気がなければ酸欠状態になり土は腐り青みがかった灰色のヘドロ化した土になり、微生物や小動物は住めなくなり、ましてや樹木の根は伸びていけません。

昔は土や木や石など有機的なものを使って空気が通るように自然に寄り添って空間づくりをしてきましたが、現代はコンクリートやアスファルトなど人間都合の開発がされています。
コンクリートでは水脈は遮断され、大地は呼吸ができなくなってしまいます。今、大地は悲鳴をあげている状態です。このままでは、山の樹々は枯れ始め、土砂崩れなどの災害も増えてきてしまいます。
でも、「まだ間に合う、でも、今やらなければ手遅れになる」と矢野さんはおっしゃいます。
しかも、移植ゴテ(小さなスコップ)一つから大地の改善ができます。
そんな、術をみなさん、一緒に学びませんか!共に大地を再生していきましょう!

造園、土木、農業、建築などに関わる方、自然や山、アウトドアが好きな方、どんな人でも興味があれば来て欲しいです。作業できるか心配な方は見て、聞いているだけでも出来る範囲で構いません。矢野さんの話す一言一言を聞くだけでも勉強になります。是非、気軽にお越し下さい。

学ぶフィールドは、天竜の山できこりをしている前田剛志さんの山「kicoroの森」です。前田さんは「TEDxHamamatsu」に出演されています。

ここは、室町時代から続く集落で、築200年は経っているという古民家もあります。古民家の西側には石垣と一体化した樹齢500年の杉もあります。これを見るだけでも価値有り。先人達が自然と共に暮らした知恵が詰まった里山になります。そして、前田さんは、この山を今までの人工林ではなく100年先の地域の人たちにも必要とされる森を創りたいと話しています。

【矢野智徳 プロフィール】

1956 年福岡県北九州市生まれ、花木植物園で植物と共に育つ。東京都立大学において理学部地理学科・自然地理を専攻する。全国を放浪して各地の自然環境を見聞し、1984 年、矢野園芸を始める。
1995年の阪神淡路大震災によって被害を受けた庭園の樹勢回復作業を行う中で、大量の瓦礫がゴミにされるのを見て、環境改善施工の新たな手法に取り組む。1999 年、元日本地理学会会長中村和郎教授をはじめ理解者と共に、環境 NPO 杜の会を設立。
現代土木建築工法の裏に潜む環境問題にメスを入れ、その改善予防を提案。在住する山梨県を中心に、足元の住環境から奥山の自然環境の改善までを、作業を通して学ぶ「風土の再生」講座を開設中。

~「大地の再生講座 結の杜づくり」に向けて~

日本の各地で、
傷んできた大地の再生講座をひらかせてもらうようになり、
大地の再生は、関わる四者の結い作業(協働作業)によって
成り立ってゆくものだと 改めて思うようになりました。

一. 杜の園芸
二. 講座の参加者
三. 講座で関わる地域(人社会)
四. 講座で関わる自然(生き物社会)

杜の園芸と参加者の方だけのギブ&テイクでは終わらない。
その学びと改善の余波は、直接流域におよび、
その場とその周囲に影響し合う責任を
問われてゆくことになるでしょう。
 

“結の杜づくり”
それは、まるで おまつりのおみこし担ぎのよう。

−− 誰かがつかれたら誰かが入れ替わり、
力のある人・ない人 それぞれに力の流れをつむいで
おみこしは進んでゆく。

命の作業は、
あわてず、あせらず… ゆっくり急げ。

人だけが楽しむのではなく、
みなが力を出し合う、ささやかな結い作業によって
命はつながってゆく。 −−

それは、小さな動きから大きな動きまでが連鎖してゆく
自然の生態系の動き・流れそのものに重なります。
 

そもそも「杜」の語源とは、

−− 人が森の神に誓って
「この場を、傷めず、穢さず、大事に使わせてください」
と祈りを捧げて、ひも(紐)張って囲った場、を意味する和語 −−

と、ある本に記されていました。

 
この大地の再生講座(学び)が
願いや想いだけにとどまらず、具体的な
大地の要である水脈機能(大地の空氣と水の循環)を回復するための、
人と自然との協働作業(結)として
一歩一歩つむがれてゆくことを願い、
今年もスタートしていきたいと思います。

 
杜の園芸 矢野智徳

関連記事
・呼吸をしている限りは、まだ間に合う。大地の再生

http://watashinomori.jp/interview/image_itv_19.html

・風土を再生する〜里山整備の視点
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2016-08-24 | Taged in | Posted in お知らせNo Comments » 

 

大地の再生講座 in 浜松天竜 終えて・・・

とても濃い二日間となりました。
千葉の高田造園設計事務所さんのフィールドや関西での大地の再生講座に参加させていただき、この「杜の園芸」矢野智則さんの考えを地元の静岡浜松でも広めたいと思っていました。
そんな時、友人の天竜で木こりをやっている前田さんが自分で山を持ち、この山はこの先100年以上続くみんなに愛される山にしていきたいんだ。と聞き、では、矢野さんの考えを絶対この山でも取り入れるべき、と話したのがこの講座開催のきっかけでした。
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この二日間で延べ人数100名近くの人が参加され、多くの人が関心持ってくれたことに嬉しく思い、また、それに見事に応えてくれた矢野さんはじめ、杜の園芸のスタッフの皆さんには感謝致します。

途中、これは、大地の再生講座なのかそれとも僕ら人を再生してくれているのか分からなくなることもありました。(笑)それだけ、これから生きていく上で必要なことで、そして今までの考え方、自然との付き合いかたがおろそかだったものかと反省させられました。

何千、何万年続いてきた人と自然との関わりの貯蓄を東京オリンピックからこの50年で食いつぶしてきた。そして、大地は悲鳴を上げている。この矢野さんの言葉が印象的でした。

大地が悲鳴を上げているなんてそんなの分からないよ。って思う人もいるかもしれないですが、現に起こっているのです。
土砂崩れ、あれは、自然災害ですか?!
コンクリートで覆われた山は呼吸ができなく水も空気も滞っている状態です。自然を人工物で力で抑えつけるのは無理があると思います。自然は無理がかかればそれを自ら崩して安定しようとするのです。
今の流れを止めるのは困難で、現代の工法を完全否定するという訳ではなく、そこに有機物を加えた大地に空気と水を通る仕組みにしていけばいいのではないかと思います。

古民家周りの水脈を通して、谷からの涼しい心地よい風を感じ、ススキ畑では風の剪定をしまたそこでも心地よい風を感じることができました。自然は手をかけてあげればすぐ答えてくれました。
変わらなければいけないのは我々人間の方ですね。人間の考え方を転換しなければ、いずれ住めない環境になってしまうのでは・・・。子供たち次の世代はどんな社会になってしまうのか・・・。

やっぱりこれからは、有機物を主体とした有機物産業を確立していかないといけない。それは、ボランティアではなく経済的にも社会的にも評価されるように。
植物の力を借り、植物に応援してもらうような空間にしていかなければなりませんね。
では、自分に何ができるのか、土砂崩れの現場を修繕することもできません。
講座に参加しただけでなく、自分のフィールドに戻っても少しづつ実践していければと思います。ちょっとでも有機的な空間作りをはじめ、ミクロもマクロも相似性。という言葉を思い出し、その点から線へ面と連鎖してくれればと思います。

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写真は、木がちょっと調子悪かった自分のお客様のお庭の水脈改善の様子です。
ちょっとずつ、実践。実践。

秋には、第2回目も考えていますので、ご興味ある方は是非!

レポート①
レポート②
レポート③

2016-08-04 | Taged in | Posted in ブログNo Comments » 

 

大地の再生講座 in 浜松天竜 レポート③

古民家周りの水脈整備が大体になったところで次は、地上の風通しもよくしていきます。下草や低潅木の風の剪定作業です。風が吹いた時に枝や葉っぱを削いでいくところで人が代行して枝葉を削いでいく作業になります。
風は立体的に縦にも横にも渦を巻いて入ってくるので、水平的に揃えるという人目線の概念は捨て、風にふらつく部分を削いでいくように作業を行います。目の視覚と手で感じる重みをうまく組み合わせながら道具を通して風を送るイメージで行います。
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水脈を整備し、植物の地上の風通しを良くすることで、植物の根と水の中に空気が程よく通り、地上の風通しと地下の空気の流れが連動しながら一体的な地上と地下の空気の流れのバランスが取れて生物が安定してくれる。生物が安定することは水脈が安定してくれることにつながり、大地の中も脈の機能を低下しないように生物を大事にするように脈を張り巡らせて作動してくる。
水脈と大地の環境も生物の環境も密接に繋がり見事に手綱を引きながら一体的な動きをしている。

この基本に習って、文字や数字で伝えることが中々できない体を通して息づく空間と対話しながらやっていく作業が大切であります。また、人の住環境作りも建物から庭から水脈から全て繋がっていくような空間作りが必要である。と話してくれました。

フィールドを畑エリアに移し、ここは、ススキ畑となっています。かつては、これを材料に屋根を葺いていたのでしょうか。
ここでは、もう16時過ぎ。それでも、矢野さんは丁寧に説明をし作業も進めてくれます。
参加者はここでも風の剪定をし地上の風通しを良くしていきます。子供もできる作業でみんな楽しく作業を進めます。
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風でなびくような位置で刈ってあげると、伸びようとする力が落ちる抑制ホルモンが働いて、荒根が萎縮し細根化して、根の構造が変わってくる。細根化されることで周りに空気が入ってきやすくなり呼吸が安定し、また、根から植物の体内に送られる水の圧力が抑えられるので伸びも大人しくなってくる。要するに樹体が風に対して安定するだけで植物の根の呼吸が安定します。周りとの関係も、風が通り、水や光も通りやすくなり、お互いそれらを求めて競い合う必要がなくなり、みんな落ち着いた生活シフトに入ってくることになります。
これを根こそぎ刈るような草刈りをすると、逆に成長ホルモンが働いてきます。根こそぎ刈ると植物は、全力をあげて元に戻ろうとします。
風の削ぎは、生きている生き物たちを大事に手なづけ、均等に光や水や空気が行き渡るような環境を提供してくれているのです。結果的に生き物たちに水脈が保たれるような相互扶助の関係になっているのです。風が通れば、地中の中の空気も通り、生き物たちも呼吸しやすくなってきます。
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矢野さんが重機で水脈の溝掘りを進めてくれたのを見て話してくれます。
それは、野山のイノシシが餌を食べに来て去っていった後の様子にも見えます。動物達は生活することで水脈を保全しくれているのです。動植物たちはこうやって自然と水脈との関係を築き上げてきています。だから、人間も本来はこれをやらなければならない。生活の糧としベースにしていくことで見渡す限りの自然の生態系環境の一躍を担うことができるです。これをさておき、自分たちの目に見える業(林業、農業、造園、建築、土木)に毎日のように勤しんで訳ですが、それを束ねてる作業が大地を保全する作業になっていかないといけない。
いつまでもこれが続くと思っていても、このわずか50年で大地が悲鳴をあげてきている。こんな時代は今までなかった。何万年と続いている人と自然との関わりの貯金をあっという間に食いつぶしてきてしまった。これを自分たちの業や生活と並行してやっていかないといけない。これが業や生活を支える土台となっている訳ですから、意識されていないことはおかしなこと。
これをボランティアでやるのではなくて、経済活動や社会活動にもきちんと位置づけされていかなければ自分たちも安心して生活できなくなり、ましてや次世代には引き継いでいけない。

では、草を抜くことでの影響は?と質問してみました。
草は何をやっているのか、草が生活することよって大地の中の空気や水の循環が保たれているという機能を担っているのだから、除草することによってそれが滞らない対策をしているのならまだいいけれど、手が掛けられなくなればなるほど、逆に草に環境改善の機能を委ねて、草を大事に管理し環境を改善してもらうべきである。
ましてやこれだけコンクリートなど無機的な空間作りになってきているのだから、土木の視点もコンクリートから木を導入して、植物たちに無機物に空気や水を通してもらう有機的な土木の視点に切り替わっていくべきである。人だけでこの50年の付けを返そうとしたら大変なことであり、だから植物たちの力を借り、有機物を主体とした有機的な空間作りをしていかないと追いついていかなくなってしまう。
草との向き合い方がその出発点となると話してくれました。

そして、山の方まで水脈をつなげ二日間の作業は終了となりました。
古民家に戻ってまとめです。

敷地全体が空気や水の通りが良くなり全体の環境が息づいてくると、人の体の健康や気持ち含め呼吸が良好になってくると思います。
環境改善をしてきて思わされるのは、自然の環境改善が結果的に人の環境改善に繋がってきている。それを大事に持続的に維持管理していく向き合い方、生活や業のあり方が備わってくると人の体も気持ちも健康的に変わってくるのではないかと思う。逆に塞がっていくと人も環境も目詰まりを起こして日常的に社会全体もおかしくなってくる。
小さな環境改善の手の入れ方ですが、大地の環境と生物の環境を大事に見ることで地上と地下の気象環境が変わってくる。これが自然界の鉄則であり基本的なこと。部分と全体をつなげた日常的な作業を大事に深めていけばずっと、自然と共に深まっていく。そういう生活や空間の姿を次の世代に引き継いでいくことが大切であります。この自然界のシステムを大事に日常的にみていって欲しい。
という、矢野さんの言葉で締めくくられました。

とても濃い二日間となりました。
千葉の高田造園設計事務所さんのフィールドや関西での大地の再生講座に参加させていただき、この「杜の園芸」矢野智則さんの考えを地元の静岡浜松でも広めたいと思っていました。
そんな時、友人の天竜で木こりをやっている前田さんが自分で山を持ち、この山はこの先100年以上続くみんなに愛される山にしていきたいんだ。と聞き、では、矢野さんの考えを絶対この山でも取り入れるべき、と話したのがこの講座開催のきっかけでした。

この二日間で延べ人数100名近くの人が参加され、多くの人が関心持ってくれたことに嬉しく思い、また、それに見事に応えてくれた矢野さんはじめ、杜の園芸のスタッフの皆さんには感謝致します。

途中、これは、大地の再生講座なのかそれとも僕ら人を再生してくれているのか分からなくなることもありました。(笑)それだけ、これから生きていく上で必要なことで、そして今までの考え方、自然との付き合いかたがおろそかだったものかと反省させられました。

何千、何万年続いてきた人と自然との関わりの貯蓄を東京オリンピックからこの50年で食いつぶしてきた。そして、大地は悲鳴を上げている。この矢野さんの言葉が印象的でした。

大地が悲鳴を上げているなんてそんなの分からないよ。って思う人もいるかもしれないですが、現に起こっているのです。
土砂崩れ、あれは、自然災害ですか?!
コンクリートで覆われた山は呼吸ができなく水も空気も滞っている状態です。自然を人工物で力で抑えつけるのは無理があると思います。自然は無理がかかればそれを自ら崩して安定しようとするのです。
今の流れを止めるのは困難で、現代の工法を完全否定するという訳ではなく、そこに有機物を加えた大地に空気と水を通る仕組みにしていけばいいのではないかと思います。

古民家周りの水脈を通して、谷からの涼しい心地よい風を感じ、ススキ畑では風の剪定をしまたそこでも心地よい風を感じることができました。自然は手をかけてあげればすぐ答えてくれました。
変わらなければいけないのは我々人間の方ですね。人間の考え方を転換しなければ、いずれ住めない環境になってしまうのでは・・・。子供たち次の世代はどんな社会になってしまうのか・・・。

やっぱりこれからは、有機物を主体とした有機物産業を確立していかないといけない。それは、ボランティアではなく経済的にも社会的にも評価されるように。
植物の力を借り、植物に応援してもらうような空間にしていかなければなりませんね。
では、自分に何ができるのか、土砂崩れの現場を修繕することもできません。
講座に参加しただけでなく、自分のフィールドに戻っても少しづつ実践していければと思います。ちょっとでも有機的な空間作りをはじめ、ミクロもマクロも相似性。という言葉を思い出し、その点から線へ面と連鎖してくれればと思います。

続く
レポート①
レポート②

2016-08-01 | Taged in | Posted in ブログNo Comments » 

 

大地の再生講座 in 浜松天竜 レポート②

座学と周辺環境の矢野さんからの解説も終わり、午後からは、山を背負っている古民家周りを中心に水脈改善の作業です。

地上と地下は鏡のように映ると言います。地下の風通しが良ければ地上の風通しも良くなる。大気流が地形に沿って常にかかり、それが谷風として山から古民家周りに流れ、更に建物の隙間にも流れ込み、石垣から杉にも抜け、谷に抜けていく。それが一体的にバランス良く保たれていると建物も湿気が滞ることなく長持ちしてきます。石垣、杉なども健全な状態となってくる。そのバランスが崩れると古民家は痛み、石垣と一体となっていた杉の巨木も痛み、山の谷(水脈ライン)は泥や落ち葉の堆積で埋まり、機能を弱めています。
それが今の状態、何百年も続いていたここの環境はこの50年で痛んできてしまいました。

作業内容は古民家周りを中心に山から石垣へと抜ける谷ラインの地下の風通しのための水脈改善をしていきます。
矢野さんがブレーカー付きの重機で溝掘りをし、我々参加者はそのあと炭を入れ空気通しのパイプを埋設し、枝葉や竹などの有機物を戻していきます。
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住環境、里山全体の地上部から地下部の風通し、水通しなどの気象環境に伴うような環境づくりができるかどうかにかかっている。大地環境と生物環境と気象環境が、この敷地の中でうまく一体となって循環する生態系をつくるような形で人の住環境がつくられていくと、全体のバランスがとれる空間になってくる。
これがバラバラだとうまく機能しない。自然の生態系は地形に空気と水が通りながら水脈を作り、生物の環境が水脈を中心に広がって、水脈を守るように生活している世界であるから生き物たちが、日常的に安定して生活を持続できている。そのような空間作りが必要でありまた、それが水脈を保全することにも繋がってくる。

日夜動いているのは空気と水。この風と雨の動きがこの地球環境の中で大地の環境と生物の環境を作り出していて、地球環境をつくっている。風や雨などで自然に安定した自然の空間を人が壊してきた。そんなことをはじめたのは人間だけである。人が開発しても自然を痛めないで、水脈を痛めない環境作りがポイントであります。
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作った水脈は枝葉などの有機物で保護されパイプを中心に空洞化しているのでそこの隙間に向かって大気が空気を押し出すように動く、地下部の空気が動くとそれに伴って地上の空気も地下部に入って動き出します。また地下部に入った空気を埋める様に廻りから空気が向かってくる。そうすると谷間の空気が家廻りにも流れてきます。そうなると建物廻りの淀んでいた空気や湿気や嫌な臭いもなくなってくる。今日中に建物廻りの水脈を繋ぎ一晩寝かす事で翌日の空気の流れは一気に変わってくることでしょう。と一日が締めくくられました。

二日目、参加者より先に会場入りしましたが古民家の裏に廻ると谷間からの涼しく心地良い風を感じることができました。
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これが昨日、矢野さんが言っていた地下の空気が動くと地上の空気も動き出すということなのかと体感できました。それは、雨上がりの一日目と晴天の二日目の天候の問題なんじゃないの?!と疑う人もいましたが、でも、明らかに山から風が流れているのが体感できたのです。空気の流れが変わったのです。
矢野さんは何者なのか。空気も操れるのか?!ナウシカか(笑)とも思ってしまった。一日だけの参加の方にも感じて欲しかったところでもあります。

古民家の再生も建物本体だけをリフォームするのではなく、その周辺の空気の流れを改善することが大切だと思います。外回りの水脈改善をしながら建物の中にも空気を送り込み湿気などを吐き出しあげることで古民家は復活してくるのだと思います。

「焦らず、慌てず、ゆっくり、急ぐ」時間の制限がある中で急がなければならないこともあるけど、焦らないで慌てないで全体のバランスはゆっくりと見る。空気のような繫がりを持って作業を進めてほしい。という、矢野さんの言葉から二日目がスタートします。
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一日目の作業でパイプや枝葉を入れたところに埋め戻しの作業からになります。これも、ただ単に土を戻すという訳ではありません。
最後の表層の仕上げになるほどやさしいエネルギーで仕上げていくようにします。一年を通して雨風の動きがどのように環境を作っていくかを考える。強くエネルギーを掛けて土石流のような水の流れで地形を作ったことに対して、普段の雨風が仕上げをしていく細やかな日常的な雨風がしていくことを人が雨風になったつもりで、代行して仕上げていくようにします。
雨風がやっていることはムラがない。すべての空間に対してムラなくしている。それに習って雨風が少しずつ、波紋を広げながら均していくようにする。雨降って地固める姿は雨が通って空気や水が通りながら土圧と水圧で締めて安定させる。それに習って足で踏みながら水圧で押し込んでいるところに土砂を持っていくイメージで空気や水が抜けるところを残しつつ土を戻していきます。人が作業した埋め戻しはある程度ムラがあってもこの基本を守っていれば、本家本元の雨や風が修正してくれます。基本ができていないと雨や風がそれを壊して安定しようとしてくると言います。
基本が抑えられているかどうか確認しながら丁寧に気を掛けながら作業をする。時間も限りがあり、先を急がないといけないのだけど急ぐがあまり本質を忘れてはマイナスになることもある。「焦らず、慌てず、ゆっくり、急ぐ」この合言葉のような文句を思い出し全体のムラを調整しながら作業を進めていくようにします。
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気の動き一つでプラスでもマイナスにもなる。気を安定させれば持続もする。日常的に安定しながら気をかける訓練をすることが大切で、ここに住まいながら、日常気をかけて作業していけば、この空間は植物たちが応援してくれるようになってくる。
業者に頼めば力任せにしてしまう作業を悪くなったらみんなで気をつかう結い作業を行えば、気遣いと行動が繋がり心地よい空間が持続していくようになってくるといいます。

これは、大地の再生講座なのか、僕らの生き方を再生してくれているのか、分からなくなってきます。(笑)

レポート③に続きます。

レポート①はこちら

2016-07-26 | Taged in | Posted in ブログNo Comments » 

 

大地の再生講座 in 浜松天竜 レポート①

6月25、26日、矢野智則さんを講師に迎え『大地の再生講座 in 浜松天竜』を開催させて頂きました。全国を飛び回る矢野さんはじめ杜の園芸のスタッフの皆さん、忙しい中ありがとうございました。感謝いたします。
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造園、林業、農業、土木、建築関係者や自然教室を運営している方やWEBデザイナーやプロダクトデザイナー、デスクワークの業種の方など幅広い分野の方々、二日間で述100名近く集まり、関心の高さがうかがえました。築200年は経つという古民家もなんとかもちました。(笑)
直前まで雨が降っていましたが、講座が始まると不思議と雨は止み、いよいよ講座開始になります。
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このフィールドはかつては里山整備が出来ていた場所ですが、現代土木の道路開発、川の整備、などと合わせてここに人が住まなくなり放置されて、全体的に空気が滞ってきている。それを水脈を中心に地上部と地下部の風通しを良くし、空気と水が良く通る環境整備をしていきたい。始めから自然を相手にやることを決めるのではなくて、そこの自然や時間に合わせて直接向かい合いながらその場で即興で作業を進めていきたい。という矢野さんの言葉から大地の再生講座がスタートしました。

まずは、座学。
4つの環境分類と8つの環境ファクターを元に環境を見ていくことができます。
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地球環境はどのような分類でみていけるかというと、どこにいっても大地がありその大地の環境は骨格を作っている表層地質があり、その下には長い年月をかけて浸食や風化したり堆積したりできる土壌がある。この二つが基本的なものでこれが形を成してその場所場所のオリジナルな大地の形を成している地形がある。

環境の元になっている大地環境に2番の(生物環境)色んな動植物が生息している。その動植物とはちょっと異質な生活をしている人の生活相がある。

そして、次が矢野さんの講座の中でのポイントになってくると思います。
『気象環境』
地上部の空気と水が対流していく気象現象は大地の中にもあるということ。
雨が浸透し、土の中の土壌間隙の隙間は水だけなく空気も通っている。土の中の水の動きは空気と一緒に動いているということです。

それは矢野さんが現場で造園作業を通してわかってきたと言います。
土圧によって締め付けられいることで根の呼吸がしづらく苦しんでいる植物は、土の中の停滞している空気を抜いてあげれば中に溜まっている水も大気圧によって押し出されるように抜けてくる。空気と水の流れが改善されれば植物の根も呼吸しやすく元気になってきます。
空気圧を抜けば溜まっている水も湧出してくる。そういうのを見ていて土の中にも空気と水の対流があるというのが具体的に見えてきたと言います。

それは、山の斜面と尾根と谷から湧出していくる水の関係を見た時、植物の根が大地の中に張り巡らさせていてその隙間を大気圧のかかった空気が動き、そしてそれを追っかけるように雨の水が土の中に浸透し地形の落差によって空気が動き水が動き、谷へ綺麗な水が押し出されていくる。
今、気象庁がやっているのは地上の空気と水の流れのことだけですが、地下の中にも明らかに空気と水が流れている。血管のような脈となってそれは水脈となって川に流れている。地上の気象環境があるように地下にも気象環境があると言っていいのです。

表層地質、土壌と地形との3つの関係で地下の空気と水の動きが変わり、この3つの相互作用は大きく大地の気象環境を左右してくる。
大地環境と気象環境とがうまく相互作用をもたらしながら有機的な水と空気の流れを生みだされているところに動植物が呼吸できるよな環境を作り出している。
地下と地上の空気と水の循環、対流、動きが動植物の生活を決定的に裏付けていると言います。

こういう視点3つの大きな環境分類が動き続けているのは宇宙環境のエネルギーによって空気と水が対流し、地球の自転、月の引力などのエネルギーの相互作用によって地球の大きな3つの環境が動き続けている。これはミクロもマクロも同じように相似形のように繰り広げている。これが環境という世界である。

この4つの環境分類と8つの環境ファクターを元に現場を一つ一つ、大事に紐解くことで見ていくことでその場所のオリジナルを見れるようになれると思うので、参考にして欲しいと話してくれました。

そして、現代の人の生活環境は、地下の空気と水の流れがあるということを考えていない空間作りとなってしまっています。
道路はアスファルトなどで覆われ、建物基礎や土留めはコンクリート、川や水路は三面張りのコンクリートになり空気と水が通りづらい環境となってしまっています。かつてはコンクリートの代わりに石や土、木をなどの有機的な材料を使って結果的には空気と水が通る環境であったと言います。ここ50年で日本の素晴らしい風土を食いつぶしてきた。このままでは環境が悪化し災害という現象も起こり、人が住めない環境になってしまい、子や孫の世代に引き継ぐことはできない。と話してくれました。

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次に、古民家周りの環境を矢野さんと一緒に見て回りました。
この古民家と里山のフィールドの象徴的なところの一つがこの樹齢500年の杉と石垣です。
石垣と植物の根で立体的な組み合わせで土圧を支え、浸透してきた水も分散させたりして敷地を安定してくれています。
植物の根が石垣を崩さないで安定させるには空気と水が程よく循環していないと保たれない。
空気と水の循環を人工地形の中にも取り込んであげれば、植物の根が喧嘩しないでうまく保全し続けてくれる。
セメントを使わなくても土の中に空気と水が動く視点や技術があれば、何百年も保つことができる。それがここで証明してくれています。
先人の人たちの知恵はすごいものです。これは、日常の作業を通して何百年も伝えられた技術なのでしょう。

レポート②に続く

2016-07-22 | Taged in | Posted in ブログNo Comments » 

 

大地の再生講座 in 浜松天竜 6月25、26日開催決定

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全国各地で開催されている『大地の再生講座』を「杜の園芸」矢野智徳さんを講師に迎え、浜松天竜で開催致します。

人間には血を流す血管があるように大地には水を流す水脈というのがあります。血管が詰まると人間は死んでしまうように水脈が詰まると大地も死んでしまいます。

水脈の水の流れは空気と表裏一体で動いています。水脈が詰まると水は滞り空気も停滞してしまします。
空気がなければ酸欠状態になり土は腐り青みがかった灰色のヘドロ化した土になり、微生物や小動物は住めなくなり、ましてや樹木の根は伸びていけません。

昔は土や木や石など有機的なものを使って空気が通るように自然に寄り添って空間づくりをしてきましたが、現代はコンクリートやアスファルトなど人間都合の開発がされています。
コンクリートでは水脈は遮断され、大地は呼吸ができなくなってしまいます。今、大地は悲鳴をあげている状態です。このままでは、山の樹々は枯れ始め、土砂崩れなどの災害も増えてきてしまいます。
でも、「まだ間に合う、でも、今やらなければ手遅れになる」と矢野さんはおっしゃいます。
しかも、移植ゴテ(小さなスコップ)一つから大地の改善ができます。
そんな、術をみなさん、一緒に学びませんか!共に大地を再生していきましょう!

造園、土木、農業、建築などに関わる方、自然や山、アウトドアが好きな方、どんな人でも興味があれば来て欲しいです。作業できるか心配な方は見て、聞いているだけでも出来る範囲で構いません。矢野さんの話す一言一言を聞くだけでも勉強になります。是非、気軽にお越し下さい。

学ぶフィールドは、天竜の山できこりをしている前田剛志さんの山「kicoroの森」です。前田さんは「TEDxHamamatsu」に出演されています。こちらをご覧ください。
ここは、室町時代から続く集落で、築200年は経っているという古民家もあります。古民家の西側には石垣と一体化した樹齢500年の杉もあります。これを見るだけでも価値有り。先人達が自然と共に暮らした知恵が詰まった里山になります。そして、前田さんは、この山を今までの人工林ではなく100年先の地域の人たちにも必要とされる森を創りたいと話しています。

【日時】
2016年6月25日(土)9:00~17:00頃
2016年6月26日(日)9:00~17:00頃
8:30に天竜二俣駅駐車場集合
現地9:00受付、9:30~講座開始
(集合場所からの移動を乗り合いでお願いしたく思います。)
一日でも参加可能。
多様な環境改善を見れる二日間続けて参加をおすすめ致します。

【会場】
浜松市天竜区石神98
集合場所は天竜二俣駅の駐車場

【参加費、その他費用】
1日5,000円
2日間10,000円
昼食1日目、2日目共に1食1,000円(ご自身で準備されてもOKです。)
飲物は各自で準備してください。会場近くには自動販売機はございません。
宿泊費1泊朝食付き2,500円(雑魚寝になります。寝袋持参ください。男女部屋は分かれます。)

【スケジュール】基本的には雨天決行致します。
1日目
8:30に天竜二俣駅駐車場集合
9:00現地受付、
9:30~講座開始(座学、作業)
16:00頃~まとめ
17:00頃終了(延びる可能性有り)解散
その後、宿泊の方は、あらたまの湯でお風呂に入り、金増屋で宿泊、懇親会となります。金増屋で夕食を兼ねて懇親会(料金別途)をしたいと思います。
持ち込み可能です。差し入れも歓迎です。(笑)

2日目
8:30に天竜二俣駅駐車場集合
9:00現地受付、
9:30~講座開始(座学、作業)
16:00頃~まとめ
17:00頃終了(延びる可能性有り)解散

【お風呂・宿泊先】
お風呂:あらたまの湯
住所:浜松市浜北区四大地9番地の921
電話:053-582-1126
午後9時まで(午後8時で受付終了)
あらたまの湯でも食事できます。

宿泊先:金増屋
住所:浜松市天竜区二俣町二俣388
雑魚寝になりますので、各自寝袋ご持参ください。男女別部屋で準備致します。
金増屋には、シャワーはありますが、お風呂はありませんので、ご了承ください。

【持ち物・服装】
作業できる服装
作業手袋
長靴
雨合羽
帽子
タオル
水筒など飲物
筆記用具
寝袋(泊まる方は)
移植ゴテ(ある方は)
スコップなど堀り道具(ある方は)
ノコ鎌(ある方は)

【お申し込み・お問い合わせ】
事前に下記の内容を明記してメールもしくはFAXお願い致します。

・お名前(代表者と参加者全て)
・電話番号
・メールアドレス
・お住まい(都道府県と市町村のみで結構です。)
・参加日
・食事の有無
・宿泊の有無

主催者及び連絡先
株式会社ナインスケッチ
contact@9sketch.com
電話:053-450-7057
FAX:053-450-7058

「kicoroの森」前田剛志

【矢野智徳 プロフィール】

1956 年福岡県北九州市生まれ、花木植物園で植物と共に育つ。東京都立大学において理学部地理学科・自然地理を専攻する。全国を放浪して各地の自然環境を見聞し、1984 年、矢野園芸を始める。
1995年の阪神淡路大震災によって被害を受けた庭園の樹勢回復作業を行う中で、大量の瓦礫がゴミにされるのを見て、環境改善施工の新たな手法に取り組む。1999 年、元日本地理学会会長中村和郎教授をはじめ理解者と共に、環境 NPO 杜の会を設立。
現代土木建築工法の裏に潜む環境問題にメスを入れ、その改善予防を提案。在住する山梨県を中心に、足元の住環境から奥山の自然環境の改善までを、作業を通して学ぶ「風土の再生」講座を開設中。

~「大地の再生講座 結の杜づくり」に向けて~

日本の各地で、
傷んできた大地の再生講座をひらかせてもらうようになり、
大地の再生は、関わる四者の結い作業(協働作業)によって
成り立ってゆくものだと 改めて思うようになりました。

一. 杜の園芸
二. 講座の参加者
三. 講座で関わる地域(人社会)
四. 講座で関わる自然(生き物社会)

杜の園芸と参加者の方だけのギブ&テイクでは終わらない。
その学びと改善の余波は、直接流域におよび、
その場とその周囲に影響し合う責任を
問われてゆくことになるでしょう。
 

“結の杜づくり”
それは、まるで おまつりのおみこし担ぎのよう。

−− 誰かがつかれたら誰かが入れ替わり、
力のある人・ない人 それぞれに力の流れをつむいで
おみこしは進んでゆく。

命の作業は、
あわてず、あせらず… ゆっくり急げ。

人だけが楽しむのではなく、
みなが力を出し合う、ささやかな結い作業によって
命はつながってゆく。 −−

それは、小さな動きから大きな動きまでが連鎖してゆく
自然の生態系の動き・流れそのものに重なります。
 

そもそも「杜」の語源とは、

−− 人が森の神に誓って
「この場を、傷めず、穢さず、大事に使わせてください」
と祈りを捧げて、ひも(紐)張って囲った場、を意味する和語 −−

と、ある本に記されていました。

 
この大地の再生講座(学び)が
願いや想いだけにとどまらず、具体的な
大地の要である水脈機能(大地の空氣と水の循環)を回復するための、
人と自然との協働作業(結)として
一歩一歩つむがれてゆくことを願い、
今年もスタートしていきたいと思います。

 
杜の園芸 矢野智徳

関連記事
・呼吸をしている限りは、まだ間に合う。大地の再生
・風土を再生する〜里山整備の視点

2016-05-23 | Taged in | Posted in お知らせNo Comments » 

 

『大地の再生講座 結の杜づくり』 in 浜松天竜  開催に向けて

ぼくは、今、『雑木の庭』という切り口で庭作りを通して心地良い空間や住まいの提案ができればと思って仕事をさせて頂いております。
その為にはまずは木が健康に育ってくれることが大切だと思っております。木が健康に育ってくれれば自然と我々人にも心地良い環境を与えてくれるものだからです。
では、木が健康に育つためには・・・と考えると自然に学ぶことが一番。心地良いと感じる山、落葉高木が優先の二次林の山はどんな植生をしているのかなど、なるべく作り過ぎずに自然の山に近づけることが大切だと思います。

自然の山のように高木、中木、低木と階層的に植付け、樹種も習って選定したりと心掛け、そして土壌改良もしっかりとして植栽するのですが、それでも樹々が痛んだり場合には枯れることもありました。
千葉の高田造園設計事務所の高田さんとのご縁もあり矢野智徳さんの『大地の再生講座』に出席させて頂いたことがありました。それは、衝撃的で目から鱗の話しばかりでした。そこにはとても大事で見逃していた点があったのです。『大地の水脈』という視点です。高田造園設計事務所さんのフィールドでの大地の再生講座の様子

人間には血を流す血管というのがあります。大地には水を流す水脈というのがあります。人間の体内は6割程度水分と言われている中、大地にも人間の毛細血管のような水脈が張り巡らされています。目に見える川としての水はほんの極わずか。水は表面に出たり大地の中に入ったり、水脈を通して行ったり来たりしているのです。
人間は血管が詰まると死んでしまいます。大地も水脈が詰まると死んでしまうのです。
水脈の水の流れは空気と表裏一体で動いています。ペットボトルの水が外に出るのと同時にペットボトルの中には空気が入ります。水脈が詰まるということは水が滞り、空気も滞ってしまいます。空気が無ければ酸欠状態になり土はグライ層になり有機ガスを発生してしまいます。そんなところには微生物や小動物は住めなくなり、ましてや植物の根は伸びることができません。根が伸ばせられないということは樹々は痛んできてしまいます。木が健康には育つことができないのです。
その視点が欠けていました。いくら土壌改良をしたり肥沃な土を入れても土は硬くしまってしまうことがあります。大切なのは土中の水と空気の流れということです。水脈の視点がとても大切なのです。

それに対して現代土木は人間都合によって道路はコンクリートやアスファルトで覆われ、土留めはコンクリートになり、川や水路はコンクリートの3面張りになり、大地は呼吸が難しく、コンクリートによって水脈は遮断されてしまっています。かつての住まいは土や石や木などの有機的は材料で空間作りが行われていました。土の中は空気と水が通るようになっていたのです。土木という字を見ても土と木です。本来は有機的な材料を使いながら作るのが土木だったのではないでしょうか?!矢野さんはこんなことも言っていました。『このまま大地の状態を放置していけば色んな形で社会に影響を及ぼす。例えば0157のような生物的なマイナスが起こったり、災害的に大地の環境が悲鳴を上げてくるか。もしくは、人間達がつくりだす社会のシステムに異変をおこして、戦争とか経済恐慌とかが起こってくるかもしれない。
いずれにしても何らかの引き金で人が住めない社会になってくる。』

そんな矢野さんの話しを浜松のみんなにも聞いて欲しい。浜松の大地環境を改善してほしいと思い、動きました。
そして、先日、浜松での『大地の再生講座 結の杜づくり』開催に向けて、矢野さんに浜松の天竜の山を視察して頂きました。
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フィールドは天竜の山できこりをしている前田剛志さんの山です。前田さんは「TEDxHamamatsu」に出演されています。こちらをご覧下さい。
ここは、室町時代から続く集の中で築200年は経っているのではないかと言われる古民家もあります。天竜の山は9割杉、ヒノキの人工林という中でここは広葉樹も少し残っている里山になります。樹齢500年と言われる杉もあり先人たちは木と共に暮らしていたことがわかる学びには格好の場であると矢野さんからのお言葉も頂きました。
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しかし、そんな山も東京オリンピックからの高度成長の50年間で大地は痛め付けられ悲鳴をあげていると言います。
山のある部分は、道路の部分でコンクリートで止めたが為に深層崩壊を起こしてくる、1時間100mm越える集中豪雨が続けば土砂崩れがおこる可能性も考えられると言います。
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水と空気を抜いてあげないといけない。
今は、根の深い木が支えてくれている。
しかし、そんな木も涙を流す様に幹割れして汁をだしている。これは、根の呼吸力が落ちているから。
幹に水があがっていたところが上げきれなくなってひび割れをおこしている。これを自分で修復しようとして油を出している。(これが涙のように見えます。)でも、これが効かなくなった時、割れてそこから虫が入ってきて枯れたり倒れたりしてくる。どんどん、山が崩壊に向かってしまいます。

大地は苦しんでいます。先人の自然と共存する生き方を学び手遅れになる前にみんなで大地の再生しましょう。それは、移植ゴテ(小さいスコップ)からできるのです。女性でも子供でも。
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講座の日程など詳細が決まりましたらご連絡致します。

最後に矢野さんからのメッセージになります。

~「大地の再生講座 結の杜づくり」に向けて~

日本の各地で、
傷んできた大地の再生講座をひらかせてもらうようになり、
大地の再生は、関わる四者の結い作業(協働作業)によって
成り立ってゆくものだと 改めて思うようになりました。

一. 杜の園芸
二. 講座の参加者
三. 講座で関わる地域(人社会)
四. 講座で関わる自然(生き物社会)

杜の園芸と参加者の方だけのギブ&テイクでは終わらない。
その学びと改善の余波は、直接流域におよび、
その場とその周囲に影響し合う責任を
問われてゆくことになるでしょう。
 

“結の杜づくり”
それは、まるで おまつりのおみこし担ぎのよう。

−− 誰かがつかれたら誰かが入れ替わり、
力のある人・ない人 それぞれに力の流れをつむいで
おみこしは進んでゆく。

命の作業は、
あわてず、あせらず… でもゆっくり急げ。

人だけが楽しむのではなく、
みなが力を出し合う、ささやかな結い作業によって
命はつながってゆく。 −−

それは、小さな動きから大きな動きまでが連鎖してゆく
自然の生態系の動き・流れそのものに重なります。
 

そもそも「杜」の語源とは、

−− 人が森の神に誓って
「この場を、傷めず、穢さず、大事に使わせてください」
と祈りを捧げて、ひも(紐)張って囲った場、を意味する和語 −−

と、ある本に記されていました。

 
この大地の再生講座(学び)が
願いや想いだけにとどまらず、具体的な
大地の要である水脈機能(大地の空氣と水の循環)を回復するための、
人と自然との協働作業(結)として
一歩一歩つむがれてゆくことを願い、
今年もスタートしていきたいと思います。

 
杜の園芸 矢野智徳

呼吸をしている限りは、まだ間に合う。大地の再生

風土を再生する〜里山整備の視点
 (京都の神木クスノキの樹勢回復・環境改善工事の変化が
 わかりやすい写真が掲載されていますので 是非ご覧ください。) 

2016-04-20 | Taged in | Posted in ブログNo Comments » 

 

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