水脈改善

大地の再生講座開催に向けて思おうこと・・・。

11月3日文化の日に開催する、大地の再生講座に向けて思うことです。

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性能が進んだ今の住まい。
それが本当に暮らしやすい住まいなのか。
一見、便利で快適に感じるかもしれない。でも心まで豊かに快適に感じられるのだろうか。

自然の木や土に触れ、自然の恵みを感じた方が心豊かな暮らしができると思うのです。

子供の遊び場としても、自然の木々や土に触れることで無垢な子供たちの五感を健全に成長できるのではないでしょうか。
自然にはいろんな命の形もあります。
命の学習も中々、一般の家庭や幼稚園、学校では学べないこと、自然を通して学べると思うのです。


でも、そのためにも健全な大地の環境、健康的な雑木林があってこそ。現在の宅地化、道路網の開発によって痛められた自然を取り戻さなければならない。

慶成会大地の再生講座20171103取り出し 2.001

だから、今、『大地の再生』が必要。

この講座を通して、元環境の健全な大地を取り戻さなければならないことをたくさんの人に知って欲しいのです。


山の土砂崩れは、災害でしょうか?ヒートアイランド現象、ゲリラ豪雨、など全て、繋がっています。
いずれ、人が住めない環境にもなってしまうかも・・・。

これからは、自然を排除して人間的な空間づくりをするのではなく、自然、木々の力を借りた自然に寄り添った空間づくりが大切だと思います。

フィールドは、浜松でも珍しく残っている、雑木林。
社会福祉法人の理事長が幼稚園の園児たちのためにその土地を手に入れ、特に、遊具など設けるのではなく、自然の中で遊び学んで欲しい。
とのご要望がございました。
それに、応えたいと思っております。

2017-10-29 | Taged in | Posted in ブログNo Comments » 

 

エフベースさんで『雑木の庭』の手入れ講座

先日のお盆前に、いつもお世話になっている掛川市の工務店、エフベースさんのお施主様の前で植栽の手入れのお話をしてきました。
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植栽の手入れというとどうしても枝葉の剪定に目がいきがちで、どの位の大きさにしていこうか。と現状維持のハサミの入れ方の認識が多いかもしれません。しかし、雑木の庭の管理は、そうではなく、植栽(工事)と一体と考えて、庭を成長させながら手入れしていく必要があります。
そのためには、まず、全体の木の様子を見て葉っぱの色合いや幹の表情など木の健康具合を確認していくことから始めます。状態が悪ければ何が原因なのか探り、土壌の追加的な改良や通気改善も行う必要があります。

手入れとは手を入れるということ。剪定するだけが手を入れることではないと思います。剪定しない木もありますし、その庭にどう手を入れてあげれば木々が健康に生育していくかを考えて手入れをすることが大切だと思います。

では、木が健康に生育していくためには、ということを簡単な座学を通してお話させていただきました。エフベース植栽手入れ講座1(ドラッグされました)
まずは、自然環境がどうなっているかという話です。ポイントは、大地の中の見えない部分には空気と水の流れがあるということ。この水脈について考えていく必要があります。大地には、目に見える川として流れる水はほんの極わずかで、地中や地表を行ったりきたりして人間の毛細血管のように水脈が張り巡らされています。人間は血管が詰まると死んでしまうように大地も水脈が詰まると大げさに言うと死んでしまいます。そんな大地の中の水脈が滞ると山はヤブ化してきます。よく草や竹などボウボウに生え、見た目も実際にも風通しが悪いように見えます。
そんな、大地の中を見てみると、青みがかった灰色のヘドロ化した土になっています。
エフベース植栽手入れ講座2(ドラッグされました)
これをグライ土層と言いますが、水脈が詰まると水は滞り、空気も停滞してしまいます。空気がなくなれば酸欠状態になりこのような土になってきます。このグライ土層では、微生物や小動物は住めなく、ましてや樹木の根が伸びてはいけません。樹木の根が水脈を作ってくれる担い手なのに根が伸ばせず、負の連鎖がおこってしまいます。木は根が伸ばせれなければ水や栄養も吸い上げることができません。木は健康状態を保てなくなり、病害虫の発生にも繋がります。だから、手入れでは、土中環境の水脈通気改善をする必要が出てきます。大地が呼吸できる環境を取り戻し小動物や微生物、菌糸が住みやすい環境を整えてあげれば、土はフカフカの団粒構造になり木々の根も伸びやすく木が健康に生育してきます。木が健康に育てば我々人間にも自ずと心地いい環境をもたらしてくれます。

次に外に出て、剪定の考え方の説明をさせていただきました。
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木にとっては剪定はしなくてもいいかもしれません。しかし、人も暮らす場所で木々と人が共存していかなければなりません。そのために枝葉を落とす作業も必要になってきますが、その時は、剪定した後にどこで切ったかわからないような自然樹形を保ちながら剪定していきます。自然樹形を保てれば木にもストレスが掛かりません。中途半端なところで枝を落とすと木は反発してきます。元に戻ろうという力が働き伸び方も増してきます。木自身がどこで切られたか分からないようになれば枝の伸びも落ち着いてくるのです。
0EACB1E5-9A3F-4CE6-8713-89917D10ECF3-760x570草の処理も同じように考えます。
草が落ち着くようなところで刈ってあげます。根は地中の空気と水を通す役割をしてくれるので、根こそぎ抜いてはいけません。
刈る位置も地際では刈りません。少し高めの風がなびくような位置で刈ってあげます。そうすれば草は安定して伸びも落ち着いてきます。地際で切ればやはり成長ホルモンが働き余計に伸びてきます。風で揺れるような位置で刈ってあげれば草は落ち着き安定し、それは、地面の中の根の伸び方も安定してきます。根の伸びが安定すれば地中で根は一様に広がり空気の流れも改善されてくるのです。地上の風通しもよくすれば地面の空気通しもよくなってきます。これらは、自然の風が行っていることです。台風など強風の時は、風が枝葉を折ったり、切ったりしていきます。風がどう動くか風なら枝葉をどこで落としていくか、人が作業をするのではなくハサミやノコ鎌を使って風が剪定していくイメージで動かすといいと思います。

最後に縦穴による水脈改善の実践をさせていただきましたが、昨年施工した改善部分を見ていただきました。
07593B1D-E604-4E0C-BAF7-6C87FBD61AD3-760x570しっかりと空気を求めて細根が張り巡らされてきています。菌糸も付いてくれてます。樹木は根だけで水や栄養を吸い上げるだけでなく根と共生する菌が根だけでカバーしきれない範囲の栄養などをも吸い上げてくれます。この菌糸が土中でネットワークを組んでくれれば、庭全体が健康な状態になってきます。
そのためには、やはり、土中の空気の流れが健全にならなければなりません。だから、冒頭に話した手入れは植栽(工事)と一体で考えなければならない。という話にも繋がります。植栽する時は、樹木を単体で植えるのではなく、混色密植することが大切です。それは、高木、中木、低木と階層的に植え付けることでお互い守り合う環境を作ることと、根の形状が深根性、中型性、浅根性と様々な根の伸び方をする樹木を混ぜ、地中の中で根の張り方を毛細血管のようにすれば空気の流れもよくなり菌糸のネットワークも広がることができるのです。

雑木の庭の場合、手入れは植栽(工事)と一体に考え、工事した時が完成ではなくそこから手入れしながら庭を成長させていくことが大切です。それは、剪定だけでなく土壌の通気改善も行い、土中の空気の流れや菌糸のことなども考える必要があると思います。健康な自然環境を整えれば生き物や木にとっても過ごしやすい環境になりそれがまた、人にとっても心地よい環境になることでしょう。人間都合の空間づくりではなく動植物のためを思って自然に寄り添った空間づくりができるように頑張っていきたいと思います。

2017-08-22 | Taged in | Posted in ブログNo Comments » 

 

庭NIWA228号に掲載して頂きました。

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季刊誌の庭NIWAは、建築資料研究社から発行されている季刊誌になり、建築関係者なら「住宅建築」や「CONFORT」は馴染み深いと思います。庭の専門誌としては唯一の雑誌になると思います。
この雑誌に独立したらいつかは載りたいなと目標でもあり、憧れであったので、今回取材して頂き嬉しく思います。
「土中環境を考える」という今回の特集は今、自分でも一番力を入れている内容でもあり、これからの庭だけでなく住まいや暮らし、そして自然環境に対して大切な事だと思うので、皆さんに伝わり広まること、この特集を組んでくれた編集の方達には感謝致します。

この庭NIWAを購読していると、ここに掲載されている人たちはほとんどの人が職人あがりというか現場で作り上げていく人ばかりでした。僕は、この仕事を始めた頃はプランニングや現場管理という立場での仕事でした。実際現場を作るのは職人さんに依頼して作ってもらっていました。そこに僕は、劣等感を感じていたのです。やっぱり現場に出ないと本当にいい仕事ができないのだろうか・・・。
独立したての頃、高田造園設計事務所さんの事を知り、この人の考え方、スキルなどを学びたいと何度か足を運びました。高田さんの考えで仕事をやるなら自分も現場に出て作業しながら庭づくりをしなければならないという思いに変わりました。そこから、今では、腰道具つけて、地下足袋履いて現場に出ております。高田さんからは、「設計から世に出た人はまだ少ないから頑張れ!」とエールをいただいた事を今でも思い出します。
そんな思いで、独立して5年目。憧れの雑誌に掲載していただいたことが嬉しいです。それも、高田さんや僕と同じく高田さんに共感し高田さんのところで何度も顔を合わせた埼玉県中央園芸の押田さん、そして、昨年、大地の再生講座で講師をして頂いた矢野智徳さんと一緒の号に載るのは、言葉にもなりません。
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大地の再生に関して言えば、6月に「一般社団法人大地の再生講座 結の杜づくり」と「合同会社杜の学校」が設立しました。僕も微力ながら関わらせて頂いております。今回の庭NIWAの号の発行に合わせたかのようにスタートをきりました。ここから変わっていくような予感がします。
掲載されたことに満足せず、これから庭や環境改善について更に勉強していきたいと思います。どうぞ、よろしくお願い致します。

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大地の再生講座 in 浜松天竜 第二回を終えて・・・。

IMG_547412月18,19日の二日間を掛けて『大地の再生講座 in 浜松天竜』 第2回が終了しました。矢野さん、杜の園芸スタッフさんと参加者で行った結い作業は古民家周りと畑スペース、そして奥山へ続く入り口部分の水脈が繋がりました。風の剪定と水脈を通し地上と地下の風と通しが良くなり、明らかに心地よい空間と変わりました。

手を加えてあげれば自然はすぐに答えてくれる。心地よさは自然の中に溢れていました。矢野さんは言ってました。人間だけが自然界で逆の方向に進んでいる。他の動植物は助け合いながら暮らしている。IMG_5478
お茶畑の草の管理の仕方では、草を根こそぎ刈るのではなくお茶中心に風通しができるように草刈りをすれば、お茶はしっかりと成長できるといいます。お茶は自分の光や風通しがしっかりしていれば周りに草があっても問題ない。かえって草があった方が地面が乾燥しなくなり色んなバクテリアや小動物が住み着いてくれることで色んな栄養分解をしてくれるといいます。それを逆に地際で刈ったり、根こそぎ抜いてしまうと地面は硬く締まり、乾燥しやすくなります。ススキとお茶はお互い根を絡ませながら支えながら生きている。ススキの育ちかたはお茶の片側の枝葉の少ないところを絡み合うように、いわゆるお茶の弱いところを補うように生息してくれている。大地の中を見れば、土圧を支えるススキとお茶の根の連携で空気や水が通りやすくなる、お互いに支え合って生きている。全ての植物が大地の中で弱いところ強いところお互い連携しながらバランスをとるように生息している。それで大地の中全体で空気と水が通りやすい環境を作っている。

人間都合の空間作りをするより自然に寄り添った空間作り、植物などの力を借りた方が結局は心地よく過ごせるのだと感じます。現に山は、土の中の水と空気の流れを考えない現代土木のコンクリートやアスファルトで抑えられ、呼吸はできずに土砂崩れを起しています。
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初めて来た人誰もが、びっくりするこの石垣と木々。ここ、室町時代から続く集落の中には、樹齢500歳の木々と石垣が組み合わさった土留めは今も健在です。石が崩れ落ちているところはありません。人工物は一見強そうに見えるだけ、自然界の石、木の方が強いことをここで証明してくれています。でも、社会はまだまだ人間都合、経済都合の空間作り。この方向が中々変わることはないでしょう。それを完全否定する訳でもありません。ただ、自然を傷つけた分、ケアをしてあげればいいのではないでしょうか。

「まだ、間に合う。」と矢野さんは言います。そして、この講座を通して素晴らしい仲間ができました。造園業、林業、農業、建築などまたそれらに関係ない職の方などたくさんの方に参加して頂いた今回の講座、一人では何もできないわずかな力ですが、これだけの仲間ができれば、大きな力となります。講座の2日目の朝、よくぞ1日であんなにも水脈を通したなぁーとも感じました。同じ方向へと向かった時の人の力はとても力強いものでした。講座を主催してよかったと感じるのは違う業種だけど同じ方向を向いている仲間でできたことです。この講座で学んだことを仲間が、広めてくれ、有機的な空間づくり、暮らし方の方が結局は僕ら人間が心地よく過ごせるということを社会的にも経済的にも認められるようになればいいなあと思います。
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そして、多くの子供達も参加してくれました。彼らが次の世代に希望をつないでくれるはずです。

物もなんでも手に入り便利な世の中になり、今日では人工知能が確立されつつあります。それによって仕事が減る人も出てくるとも言われています。また、人工知能を利用したお金儲けしようとしてくる人も出てくるのではないでしょうか⁈そうすれば、自給自足が求められたり仕事にやりがいが無くなってくる人も増えてくると思います。そうすると人は、何を求めるのか、それはやっぱり自然だとぼくは思います。自然を欲した時にはもうその自然がないなんてことがないようになってほしい。もう一度矢野さんの言葉を思い出します。「今ならまだ、間に合う」これを言い換えれば「今、やらなければ手遅れになる」そんな風にも聞こえます。

最後に講座の様子を載せます^^
IMG_5478みんな矢野さんの話を遠見に聞いています。
IMG_22821日目のお昼は天竜名物ジビエの手料理。
IMG_2243裏方スタッフ頑張ってくれました。
IMG_2284美味しそうでしょ!
IMG_2279矢野さんも美味しそうだなという顔してます(笑)
IMG_5491天気良くお昼は天竜、浜松市街を眺めながら。
IMG_5492みんな気持ちよさそう。

IMG_5494みんなで力を合わせた結い作業。
IMG_2292お茶タイム
IMG_2291手作りチャイも登場。
IMG_2299相変わらず、遅くまで作業しました。
IMG_2309座学は18時〜
IMG_23101日目の感想の時も笑顔が絶えません。
IMG_2314共同主催の木こりの前田さん。真剣です。

IMG_5499懇親会の様子。
IMG_5511二日目は矢野さん不在の中講座がスタート。
IMG_5528二日目も天気に恵まれました。
IMG_5520進入路のコンクリートの際には点穴を開け水が抜けていくようにします。
IMG_5532通路に横たわっていた大木を移動します。
IMG_5539大木なんとか移動しました。この場所のシンボル的なオブジェとなりました。
IMG_5541二日間の講座を終えてみんな満足そうに笑顔です。

みなさん、ありがとうございました。これで、終わりではなく、どういう形になるかわかりませんが、大地のケアを続けていけたらと思います。
また、今後とも、よろしくお願いいたします。

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2016-12-22 | Taged in | Posted in ブログNo Comments » 

 

『大地の再生講座 in 浜松天竜』第二回 12月18、19日開催決定

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第二回『大地の再生講座 in 浜松天竜』を開催することになりました。
秋に第二回目を開催すると言っておきながら、もう年末となってしまいました。
全国各地で開催されている『大地の再生講座 』ですが、「杜の園芸」矢野智徳さんを講師に迎え開催されるのは今年いっぱいで終了という話です。この浜松天竜での開催は貴重な講座となります。最後のチャンスですね。

私も数多くはないですが、他の地域で開催された大地の再生講座に参加してきました。そこでは、荒れた自然が蘇るのを目にしてきました。失われた自然も再生できるのです。
自然は少し手をかけてあげればすぐ答えてくれるのです。
変わらなければいけないのは我々人間の方ですね。人間の考え方を転換しなければ、いずれ住めない環境になってしまうのでは・・・。子供たち次の世代はどんな社会になってしまうのか・・・。

コンクリートで覆われた山は呼吸ができなく水も空気も滞っている状態です。現代の工法を完全否定するという訳ではなく、そこに有機物を加えた大地に空気と水を通る仕組みにしていけばいいのではないかと思います。

これからは、有機物を主体とした有機物産業を確立していかないといけない。それは、ボランティアではなく経済的にも社会的にも評価されるように。
植物の力を借り、植物に応援してもらうような空間にしていかなければなりませんね。

そんな術を一緒に学びませんか?!
この講座は造園業、林業、農業などの職に就いている方だけでなく、一般の方や女性や子供でも参加できる講座です。みんなで力を合わせて自然と向き合う結い作業をしましょう。

第1回目の様子は下記リンク先をご覧下さい。
レポート1

レポート2

レポート3

第一回目講座を終えて・・・

【日時】
2016年12月18日(日)9:00~17:00頃
2016年12月19日(月)9:00~17:00頃
8:30に天竜二俣駅駐車場集合
現地9:00受付、9:30~講座開始
(集合場所からの移動を乗り合いでお願いしたく思います。)
一日でも参加可能。
多様な環境改善を見れる二日間続けて参加をおすすめ致します。

【会場】
「kicoroの森」
浜松市天竜区石神98
集合場所は天竜二俣駅の駐車場

【参加費、その他費用】
1日5,000円
2日間10,000円
(お子様連れでもOKです。お子様の参加費は無料です。)
昼食1日目、2日目共に1食1,000円(ご自身で準備されてもOKです。)
飲物は各自で準備してください。会場近くには自動販売機はございません。
宿泊費1泊朝食付き2,500円(雑魚寝になります。寝袋持参ください。男女部屋は分かれます。)

【スケジュール】基本的には雨天決行致します。
1日目
8:30に天竜二俣駅駐車場集合
9:00現地受付、
9:30~講座開始(座学、作業)
16:00頃~まとめ
17:00頃終了(延びる可能性有り)解散
その後、宿泊の方は、あらたまの湯でお風呂に入り、想庵で宿泊、懇親会となります。想庵で夕食を兼ねて懇親会(料金別途)をしたいと思います。
持ち込み可能です。差し入れも歓迎です。(笑)

2日目
8:30に天竜二俣駅駐車場集合
9:00現地受付、
9:30~講座開始(座学、作業)
16:00頃~まとめ
17:00頃終了(延びる可能性有り)解散

なお、予定は変更される可能性はございます。ご了承ください。

【お風呂・宿泊先】
お風呂:あらたまの湯
住所:浜松市浜北区四大地9番地の921
電話:053-582-1126
午後9時まで(午後8時で受付終了)
あらたまの湯でも食事できます。

泊先:想庵(第一回目と同じ場所)
住所:浜松市天竜区二俣町二俣388
雑魚寝になりますので、各自寝袋ご持参ください。男女別部屋で準備致します。
金増屋には、シャワーはありますが、お風呂はありませんので、ご了承ください。

【持ち物・服装】
作業できる服装
防寒具
作業手袋
長靴
雨合羽
帽子
タオル
水筒など飲物
筆記用具
寝袋(泊まる方は)
移植ゴテ(ある方は)
スコップなど堀り道具(ある方は)
ノコ鎌(ある方は)
ヘッドライト(あるといいと思います。)

【お申し込み・お問い合わせ】
事前に下記の内容を明記してメールもしくはFAXお願い致します。

・お名前(代表者と参加者全て)
・電話番号
・メールアドレス
・お住まい(都道府県と市町村のみで結構です。)
・参加日
・食事の有無
・宿泊の有無

【連絡先】
株式会社ナインスケッチ
contact@9sketch.com
電話:053-435-1235(以前と番号変わっています。)
FAX:053-435-1236(以前と番号変わっています。)

【主催】
株式会社ナインスケッチ
「kicoroの森」前田剛志氏

【概要】
人間には血を流す血管があるように大地には水を流す水脈というのがあります。血管が詰まると人間は死んでしまうように水脈が詰まると大地も死んでしまいます。

水脈の水の流れは空気と表裏一体で動いています。水脈が詰まると水は滞り空気も停滞してしまします。
空気がなければ酸欠状態になり土は腐り青みがかった灰色のヘドロ化した土になり、微生物や小動物は住めなくなり、ましてや樹木の根は伸びていけません。

昔は土や木や石など有機的なものを使って空気が通るように自然に寄り添って空間づくりをしてきましたが、現代はコンクリートやアスファルトなど人間都合の開発がされています。
コンクリートでは水脈は遮断され、大地は呼吸ができなくなってしまいます。今、大地は悲鳴をあげている状態です。このままでは、山の樹々は枯れ始め、土砂崩れなどの災害も増えてきてしまいます。
でも、「まだ間に合う、でも、今やらなければ手遅れになる」と矢野さんはおっしゃいます。
しかも、移植ゴテ(小さなスコップ)一つから大地の改善ができます。
そんな、術をみなさん、一緒に学びませんか!共に大地を再生していきましょう!

造園、土木、農業、建築などに関わる方、自然や山、アウトドアが好きな方、どんな人でも興味があれば来て欲しいです。作業できるか心配な方は見て、聞いているだけでも出来る範囲で構いません。矢野さんの話す一言一言を聞くだけでも勉強になります。是非、気軽にお越し下さい。

学ぶフィールドは、天竜の山できこりをしている前田剛志さんの山「kicoroの森」です。前田さんは「TEDxHamamatsu」に出演されています。

ここは、室町時代から続く集落で、築200年は経っているという古民家もあります。古民家の西側には石垣と一体化した樹齢500年の杉もあります。これを見るだけでも価値有り。先人達が自然と共に暮らした知恵が詰まった里山になります。そして、前田さんは、この山を今までの人工林ではなく100年先の地域の人たちにも必要とされる森を創りたいと話しています。

【矢野智徳 プロフィール】

1956 年福岡県北九州市生まれ、花木植物園で植物と共に育つ。東京都立大学において理学部地理学科・自然地理を専攻する。全国を放浪して各地の自然環境を見聞し、1984 年、矢野園芸を始める。
1995年の阪神淡路大震災によって被害を受けた庭園の樹勢回復作業を行う中で、大量の瓦礫がゴミにされるのを見て、環境改善施工の新たな手法に取り組む。1999 年、元日本地理学会会長中村和郎教授をはじめ理解者と共に、環境 NPO 杜の会を設立。
現代土木建築工法の裏に潜む環境問題にメスを入れ、その改善予防を提案。在住する山梨県を中心に、足元の住環境から奥山の自然環境の改善までを、作業を通して学ぶ「風土の再生」講座を開設中。

~「大地の再生講座 結の杜づくり」に向けて~

日本の各地で、
傷んできた大地の再生講座をひらかせてもらうようになり、
大地の再生は、関わる四者の結い作業(協働作業)によって
成り立ってゆくものだと 改めて思うようになりました。

一. 杜の園芸
二. 講座の参加者
三. 講座で関わる地域(人社会)
四. 講座で関わる自然(生き物社会)

杜の園芸と参加者の方だけのギブ&テイクでは終わらない。
その学びと改善の余波は、直接流域におよび、
その場とその周囲に影響し合う責任を
問われてゆくことになるでしょう。
“結の杜づくり”
それは、まるで おまつりのおみこし担ぎのよう。

−− 誰かがつかれたら誰かが入れ替わり、
力のある人・ない人 それぞれに力の流れをつむいで
おみこしは進んでゆく。

命の作業は、
あわてず、あせらず… ゆっくり急げ。

人だけが楽しむのではなく、
みなが力を出し合う、ささやかな結い作業によって
命はつながってゆく。 −−

それは、小さな動きから大きな動きまでが連鎖してゆく
自然の生態系の動き・流れそのものに重なります。
そもそも「杜」の語源とは、

−− 人が森の神に誓って
「この場を、傷めず、穢さず、大事に使わせてください」
と祈りを捧げて、ひも(紐)張って囲った場、を意味する和語 −−

と、ある本に記されていました。
この大地の再生講座(学び)が
願いや想いだけにとどまらず、具体的な
大地の要である水脈機能(大地の空氣と水の循環)を回復するための、
人と自然との協働作業(結)として
一歩一歩つむがれてゆくことを願い、
今年もスタートしていきたいと思います。
杜の園芸 矢野智徳

関連記事
・呼吸をしている限りは、まだ間に合う。大地の再生

・風土を再生する〜里山整備の視点

2016-11-26 | Taged in | Posted in お知らせNo Comments » 

 

『大地の再生講座 in 浜松天竜』第1.5回目9月1日開催決定

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急遽、「杜の園芸」矢野智徳さんを講師に迎え、『大地の再生講座』を開催することになりました。

前回6月25、26日に作業した内容のメンテナンスと作業しきれなかったところを中心に講座を致します。水脈改善は一度施工するだけでなく、日常生活の中でルーティンワークとして手を掛けることが大切になってきます。日頃のメンテナンスの仕方を手作業でできることを中心に矢野さんにご指導頂く予定です。
前回の見直し、メンテナンスと意味合いで第1.5回目とさせて頂きましたが、第2回目は10月に開催予定としています。前回、参加出来なかったという方、参加したけど、その後が気になる方、復習したいな思っている方にはチャンスです。

第1回目の様子は下記リンク先をご覧下さい。
レポート①
レポート②
レポート③
第1回目を終えて・・・

【日時】
2016年9月1日(木)9:00~18:00頃
9:00受付、9:30〜講座開始
基本的には雨天決行致します。

【会場】
Kicoroの森  浜松市天竜区石神98

【参加費、その他費用】
5,000円(お子様連れでもOKです。お子様の参加費は無料です。)
昼食、飲物は、各自で準備してください。会場近くにはお店も自動販売機もございません。

【持ち物・服装】
作業できる服装
作業手袋
長靴
雨合羽
帽子
タオル
水筒など飲物
筆記用具
移植ゴテ(ある方は)
スコップなど堀り道具(ある方は)
ノコ鎌(ある方は)

【お申し込み・お問い合わせ】
事前に下記の内容を明記してメールもしくはFAXお願い致します。

・お名前(代表者と参加者全て)
・電話番号
・メールアドレス
・お住まい(都道府県と市町村のみで結構です。)
・交通手段(車or電車、電車の場合は天竜二俣駅に迎えにいきます。)

【連絡先】
株式会社ナインスケッチ
contact@9sketch.com
電話:053-450-7057
FAX:053-450-7058

【概要】
人間には血を流す血管があるように大地には水を流す水脈というのがあります。血管が詰まると人間は死んでしまうように水脈が詰まると大地も死んでしまいます。

水脈の水の流れは空気と表裏一体で動いています。水脈が詰まると水は滞り空気も停滞してしまします。
空気がなければ酸欠状態になり土は腐り青みがかった灰色のヘドロ化した土になり、微生物や小動物は住めなくなり、ましてや樹木の根は伸びていけません。

昔は土や木や石など有機的なものを使って空気が通るように自然に寄り添って空間づくりをしてきましたが、現代はコンクリートやアスファルトなど人間都合の開発がされています。
コンクリートでは水脈は遮断され、大地は呼吸ができなくなってしまいます。今、大地は悲鳴をあげている状態です。このままでは、山の樹々は枯れ始め、土砂崩れなどの災害も増えてきてしまいます。
でも、「まだ間に合う、でも、今やらなければ手遅れになる」と矢野さんはおっしゃいます。
しかも、移植ゴテ(小さなスコップ)一つから大地の改善ができます。
そんな、術をみなさん、一緒に学びませんか!共に大地を再生していきましょう!

造園、土木、農業、建築などに関わる方、自然や山、アウトドアが好きな方、どんな人でも興味があれば来て欲しいです。作業できるか心配な方は見て、聞いているだけでも出来る範囲で構いません。矢野さんの話す一言一言を聞くだけでも勉強になります。是非、気軽にお越し下さい。

学ぶフィールドは、天竜の山できこりをしている前田剛志さんの山「kicoroの森」です。前田さんは「TEDxHamamatsu」に出演されています。

ここは、室町時代から続く集落で、築200年は経っているという古民家もあります。古民家の西側には石垣と一体化した樹齢500年の杉もあります。これを見るだけでも価値有り。先人達が自然と共に暮らした知恵が詰まった里山になります。そして、前田さんは、この山を今までの人工林ではなく100年先の地域の人たちにも必要とされる森を創りたいと話しています。

【矢野智徳 プロフィール】

1956 年福岡県北九州市生まれ、花木植物園で植物と共に育つ。東京都立大学において理学部地理学科・自然地理を専攻する。全国を放浪して各地の自然環境を見聞し、1984 年、矢野園芸を始める。
1995年の阪神淡路大震災によって被害を受けた庭園の樹勢回復作業を行う中で、大量の瓦礫がゴミにされるのを見て、環境改善施工の新たな手法に取り組む。1999 年、元日本地理学会会長中村和郎教授をはじめ理解者と共に、環境 NPO 杜の会を設立。
現代土木建築工法の裏に潜む環境問題にメスを入れ、その改善予防を提案。在住する山梨県を中心に、足元の住環境から奥山の自然環境の改善までを、作業を通して学ぶ「風土の再生」講座を開設中。

~「大地の再生講座 結の杜づくり」に向けて~

日本の各地で、
傷んできた大地の再生講座をひらかせてもらうようになり、
大地の再生は、関わる四者の結い作業(協働作業)によって
成り立ってゆくものだと 改めて思うようになりました。

一. 杜の園芸
二. 講座の参加者
三. 講座で関わる地域(人社会)
四. 講座で関わる自然(生き物社会)

杜の園芸と参加者の方だけのギブ&テイクでは終わらない。
その学びと改善の余波は、直接流域におよび、
その場とその周囲に影響し合う責任を
問われてゆくことになるでしょう。
 

“結の杜づくり”
それは、まるで おまつりのおみこし担ぎのよう。

−− 誰かがつかれたら誰かが入れ替わり、
力のある人・ない人 それぞれに力の流れをつむいで
おみこしは進んでゆく。

命の作業は、
あわてず、あせらず… ゆっくり急げ。

人だけが楽しむのではなく、
みなが力を出し合う、ささやかな結い作業によって
命はつながってゆく。 −−

それは、小さな動きから大きな動きまでが連鎖してゆく
自然の生態系の動き・流れそのものに重なります。
 

そもそも「杜」の語源とは、

−− 人が森の神に誓って
「この場を、傷めず、穢さず、大事に使わせてください」
と祈りを捧げて、ひも(紐)張って囲った場、を意味する和語 −−

と、ある本に記されていました。

 
この大地の再生講座(学び)が
願いや想いだけにとどまらず、具体的な
大地の要である水脈機能(大地の空氣と水の循環)を回復するための、
人と自然との協働作業(結)として
一歩一歩つむがれてゆくことを願い、
今年もスタートしていきたいと思います。

 
杜の園芸 矢野智徳

関連記事
・呼吸をしている限りは、まだ間に合う。大地の再生

http://watashinomori.jp/interview/image_itv_19.html

・風土を再生する〜里山整備の視点
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2016-08-24 | Taged in | Posted in お知らせNo Comments » 

 

大地の再生講座 in 浜松天竜 6月25、26日開催決定

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全国各地で開催されている『大地の再生講座』を「杜の園芸」矢野智徳さんを講師に迎え、浜松天竜で開催致します。

人間には血を流す血管があるように大地には水を流す水脈というのがあります。血管が詰まると人間は死んでしまうように水脈が詰まると大地も死んでしまいます。

水脈の水の流れは空気と表裏一体で動いています。水脈が詰まると水は滞り空気も停滞してしまします。
空気がなければ酸欠状態になり土は腐り青みがかった灰色のヘドロ化した土になり、微生物や小動物は住めなくなり、ましてや樹木の根は伸びていけません。

昔は土や木や石など有機的なものを使って空気が通るように自然に寄り添って空間づくりをしてきましたが、現代はコンクリートやアスファルトなど人間都合の開発がされています。
コンクリートでは水脈は遮断され、大地は呼吸ができなくなってしまいます。今、大地は悲鳴をあげている状態です。このままでは、山の樹々は枯れ始め、土砂崩れなどの災害も増えてきてしまいます。
でも、「まだ間に合う、でも、今やらなければ手遅れになる」と矢野さんはおっしゃいます。
しかも、移植ゴテ(小さなスコップ)一つから大地の改善ができます。
そんな、術をみなさん、一緒に学びませんか!共に大地を再生していきましょう!

造園、土木、農業、建築などに関わる方、自然や山、アウトドアが好きな方、どんな人でも興味があれば来て欲しいです。作業できるか心配な方は見て、聞いているだけでも出来る範囲で構いません。矢野さんの話す一言一言を聞くだけでも勉強になります。是非、気軽にお越し下さい。

学ぶフィールドは、天竜の山できこりをしている前田剛志さんの山「kicoroの森」です。前田さんは「TEDxHamamatsu」に出演されています。こちらをご覧ください。
ここは、室町時代から続く集落で、築200年は経っているという古民家もあります。古民家の西側には石垣と一体化した樹齢500年の杉もあります。これを見るだけでも価値有り。先人達が自然と共に暮らした知恵が詰まった里山になります。そして、前田さんは、この山を今までの人工林ではなく100年先の地域の人たちにも必要とされる森を創りたいと話しています。

【日時】
2016年6月25日(土)9:00~17:00頃
2016年6月26日(日)9:00~17:00頃
8:30に天竜二俣駅駐車場集合
現地9:00受付、9:30~講座開始
(集合場所からの移動を乗り合いでお願いしたく思います。)
一日でも参加可能。
多様な環境改善を見れる二日間続けて参加をおすすめ致します。

【会場】
浜松市天竜区石神98
集合場所は天竜二俣駅の駐車場

【参加費、その他費用】
1日5,000円
2日間10,000円
昼食1日目、2日目共に1食1,000円(ご自身で準備されてもOKです。)
飲物は各自で準備してください。会場近くには自動販売機はございません。
宿泊費1泊朝食付き2,500円(雑魚寝になります。寝袋持参ください。男女部屋は分かれます。)

【スケジュール】基本的には雨天決行致します。
1日目
8:30に天竜二俣駅駐車場集合
9:00現地受付、
9:30~講座開始(座学、作業)
16:00頃~まとめ
17:00頃終了(延びる可能性有り)解散
その後、宿泊の方は、あらたまの湯でお風呂に入り、金増屋で宿泊、懇親会となります。金増屋で夕食を兼ねて懇親会(料金別途)をしたいと思います。
持ち込み可能です。差し入れも歓迎です。(笑)

2日目
8:30に天竜二俣駅駐車場集合
9:00現地受付、
9:30~講座開始(座学、作業)
16:00頃~まとめ
17:00頃終了(延びる可能性有り)解散

【お風呂・宿泊先】
お風呂:あらたまの湯
住所:浜松市浜北区四大地9番地の921
電話:053-582-1126
午後9時まで(午後8時で受付終了)
あらたまの湯でも食事できます。

宿泊先:金増屋
住所:浜松市天竜区二俣町二俣388
雑魚寝になりますので、各自寝袋ご持参ください。男女別部屋で準備致します。
金増屋には、シャワーはありますが、お風呂はありませんので、ご了承ください。

【持ち物・服装】
作業できる服装
作業手袋
長靴
雨合羽
帽子
タオル
水筒など飲物
筆記用具
寝袋(泊まる方は)
移植ゴテ(ある方は)
スコップなど堀り道具(ある方は)
ノコ鎌(ある方は)

【お申し込み・お問い合わせ】
事前に下記の内容を明記してメールもしくはFAXお願い致します。

・お名前(代表者と参加者全て)
・電話番号
・メールアドレス
・お住まい(都道府県と市町村のみで結構です。)
・参加日
・食事の有無
・宿泊の有無

主催者及び連絡先
株式会社ナインスケッチ
contact@9sketch.com
電話:053-450-7057
FAX:053-450-7058

「kicoroの森」前田剛志

【矢野智徳 プロフィール】

1956 年福岡県北九州市生まれ、花木植物園で植物と共に育つ。東京都立大学において理学部地理学科・自然地理を専攻する。全国を放浪して各地の自然環境を見聞し、1984 年、矢野園芸を始める。
1995年の阪神淡路大震災によって被害を受けた庭園の樹勢回復作業を行う中で、大量の瓦礫がゴミにされるのを見て、環境改善施工の新たな手法に取り組む。1999 年、元日本地理学会会長中村和郎教授をはじめ理解者と共に、環境 NPO 杜の会を設立。
現代土木建築工法の裏に潜む環境問題にメスを入れ、その改善予防を提案。在住する山梨県を中心に、足元の住環境から奥山の自然環境の改善までを、作業を通して学ぶ「風土の再生」講座を開設中。

~「大地の再生講座 結の杜づくり」に向けて~

日本の各地で、
傷んできた大地の再生講座をひらかせてもらうようになり、
大地の再生は、関わる四者の結い作業(協働作業)によって
成り立ってゆくものだと 改めて思うようになりました。

一. 杜の園芸
二. 講座の参加者
三. 講座で関わる地域(人社会)
四. 講座で関わる自然(生き物社会)

杜の園芸と参加者の方だけのギブ&テイクでは終わらない。
その学びと改善の余波は、直接流域におよび、
その場とその周囲に影響し合う責任を
問われてゆくことになるでしょう。
 

“結の杜づくり”
それは、まるで おまつりのおみこし担ぎのよう。

−− 誰かがつかれたら誰かが入れ替わり、
力のある人・ない人 それぞれに力の流れをつむいで
おみこしは進んでゆく。

命の作業は、
あわてず、あせらず… ゆっくり急げ。

人だけが楽しむのではなく、
みなが力を出し合う、ささやかな結い作業によって
命はつながってゆく。 −−

それは、小さな動きから大きな動きまでが連鎖してゆく
自然の生態系の動き・流れそのものに重なります。
 

そもそも「杜」の語源とは、

−− 人が森の神に誓って
「この場を、傷めず、穢さず、大事に使わせてください」
と祈りを捧げて、ひも(紐)張って囲った場、を意味する和語 −−

と、ある本に記されていました。

 
この大地の再生講座(学び)が
願いや想いだけにとどまらず、具体的な
大地の要である水脈機能(大地の空氣と水の循環)を回復するための、
人と自然との協働作業(結)として
一歩一歩つむがれてゆくことを願い、
今年もスタートしていきたいと思います。

 
杜の園芸 矢野智徳

関連記事
・呼吸をしている限りは、まだ間に合う。大地の再生
・風土を再生する〜里山整備の視点

2016-05-23 | Taged in | Posted in お知らせNo Comments » 

 

埼玉県飯能市新しい街路樹づくり『こもれびの土づくり』

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埼玉県飯能市で新しくできる道路において「里山の雰囲気を感じる道路」づくりを目指して街路樹がいきいきと根付くための土壌づくりに参加してきました。
どんな土壌づくりかというと気脈水脈の改善を行い、土中にに空気と水が通る仕組みをつくるということです。今までの植栽の仕方というと肥沃な土に入れ替えたり土壌改良したりして植栽していました。それだといずれ良い土も硬く締まり木の根を伸ばすことを阻害してしまいます。街路樹だとよく目にする根上りを引き起こすことにもなります。
土中に縦穴と横溝を堀り地形に高低差をつけ水を動きやすくし、そこに剪定枝を絡ませ空気と水を通すことで微生物の活動も活発になりそれらは分解され土壌環境を豊かにしてくれます。根っこはその豊かな環境に伸びるようになり樹々は健康に育ってきます。健康に育つことで「里山の雰囲気を感じる道路」となってくるのです。
街路樹の問題は、落ち葉やぶつ切りによる景観の悪化、根上りなど様々なことがあると思います。木が健康に育ち里山の雰囲気が感じられれば、苦情も少なくなってくることではないでしょうか。IMG_0264
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しかし、今までには前例がないことに挑戦した埼玉県飯能市の職員の白須靖之さんには感激させられます。また、その白須さんの熱い思いを受け、全面的にバックアップした高田造園設計事務所の高田さんにも感動させられました。
そんな、前例がないおそらく全国初の試みの第一歩の場に加わりたくちょっと遠方でしたがその場にいたく参加させて頂きました。
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白須さんはこんな話しをしてくれました。オフレコかな?でも良い話しなので、載せちゃいます。(笑)昔は、土とコンクリートばかりいじっていたそうです。そんな時に高田さんと出会い高田さんの自然に対する姿勢に共感したそうです。
土木の考えの環境保全は甘く高田さんと話して、そうじゃないんだ。と気付かされた。だったら、僕の立場なら何ができるのか。ぼくは土木を進みながらも自然保全に加担できる立場とポジションがあるからそこに挑戦したい、という思いで今回、進めた。いかに近代土木と古代土木の間をつくかが今のテーマである。
こんな例もあげて話してくれました。砂防ダムってだめじゃないですか。でも砂防ダムを造らなければならない背景もある。ではどういう砂防ダムならいいのか、もしくは砂防ダムに変わる何かをつくることが僕の立場なのかな・・・。と
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こんなに熱くなれる人が全国にはいるんだなと、刺激をもらいました。
今回、こうやって一つ道筋が出来たのかなと思います。この道を閉ざすのではなく繋げていこうと、全国から集まった20名近くの造園関係者は思ったはずです。ぼくもその一人。ちょっとずつかもしれません。どんな形になるかも分かりませんが、この思いを繋げたいと思います。

高田造園設計事務所さんがブログでまとめています。こちらも合せてご覧下さい。

2016-03-15 | Taged in | Posted in ブログNo Comments » 

 

雑木の庭の植栽の仕方 浜松モール街『Any エニィ』を通して・・・1

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新しいコト・ヒト・価値が混じり合いあらたな「コト」が起こる場所として浜松の中心街モール街に『エニィ』が11月1日オープン致しました。当日は浜松市長や警察署長など行政や民間など浜松を代表される来賓の方々をも招いてのオープニングセレモニーが開かれ、ぼくも参加させてもらったのですが感慨深いセレモニーとなりました。
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ナインスケッチは植栽工事をさせて頂いたのですが、人が集まる場所には緑が欠かせないと思っております。以前のブログでご紹介させて頂いたことがありますが、東京の目白にある徳川ヴィレッジは樹々が自宅の敷地を越え地域住民の共有物となっています。緑蔭が豊かでこの緑が地域住民や街をつなぐ役割を担ってくれています。
夏は木蔭があるところに自然に人は集まり会話が生まれます。緑蔭で休めば心落ち着き次ぎの行動へと意欲がでます。これが人工物の影では次の行動へはまだやることあるのか〜とモチベーションが下がることもあります。
街中の熱環境はコンクリートやアスファルトに覆われてこの輻射熱やエアコンの排熱などで灼熱地獄となっています。樹々には木蔭を造るだけでなく蒸散作用によって微気候改善し熱環境を緩和してくれます。
今では様々な研究結果によって緑は景観を良くするだけでなく感覚的な快適さの向上やNK細胞を活性化させたり、微気候改善するといった効果が発表されています。
しかし、これは単純に木があればいいものではありません。木が健康に育ってこそ、その効果が発揮されるものだと思います。ぶつ切りされた街路樹を見て、美しいと思うでしょうか?心落ち着くでしょうか?熱環境を改善してくれると思うでしょうか?今回の植栽計画は、緑が街や人をつなぎ、景観を良くし熱環境をも改善できるような街中緑化になって欲しいなという思いで施工させて頂きました。そんな役割を果たしてくれるためには樹々がただ単に植わっているのでは難しくなります。樹々が健康に生息してくれて初めて効果がでてくるものだとおもいます。そのための今回の対策をご紹介致します。

水脈通気改善
今回の植栽場所は既存のタイル部分をハツリ撤去し植栽マスを造ってきます。掘っても更に下にコンクリートが出てきて撤去出来ない箇所もあり、樹々にとってはコンクリートに囲まれた最悪の環境になります。悪環境では肥沃な土を入れ替えるだけではいずれ土中の空気と水が滞ってしまい土壌は呼吸できずに劣化し生き物が生育出来ない硬い土壌へと変わり果ててしまうことだと思います。まずは、1m程度堀り、そこから外周に溝を掘ります。その溝堀はエアースコップを入れ自然の風が何十年かけて土を削る様に硬いところは残り軟らかいところが削られ自然の水みちができるように掘ります。その溝に今度は縦穴を掘ります。IMG_8316土中に地形の高低差を付けて水が動く様にしていきます。水が動けば空気も動きます。空気が動くところに微生物や小動物が発生しやすくなり、彼らが健全な土壌を造ってくれそこに樹々の根が伸びやすくなります。ここで縦穴や横溝には有孔管を据えるのですが、その廻りには土木的には単粒の砂利をもどし透水シートを敷き土を戻していくところです。しかしそれではいずれ詰まってきます。長い間水と空気が通るように有孔管の廻りに枝と炭とゼオライトや現場ででたコンクリートガラなど有機物と無機物を混合して戻していきます。IMG_8363

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土壌改良
そして、やっと土壌改良です。土壌改良には、堆肥と炭と有機性肥料とゼオライトを撹拌していきます。
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土壌改良をするのは土を団粒構造にしていきたいからです。団粒構造の土には、樹木と共生している菌が住みやすくなります。その 菌類が樹木が吸収することができない離れているところまで吸収してくれます。その菌が生息できるのは団粒構造の土であり 空気が滞っていては死んでしまいます。だから水脈改善が大切になってきます。炭は微生物のすみかにもなりやすく土の団粒構造と似ている構造で排水性も保水性も良い材料です。土壌改良では一番の素材ではないでしょうか。ゼオライトについては以前のブログをご覧下さい。

植栽する前の大切な工事。大地を再生する矢野智徳さんの講座に出席し、千葉の高田造園設計事務所さんと一緒に仕事をさせてもらい、水脈の大切さを知ってしまったので逃げては通れませんでした。ここからやっと植栽ができます。ココがオープンした時だけでなくむしろその先何十年も樹々が健康に育ってくれるためには時間を費やさないといけないところであります。ここまでやってもしっかりと健康に樹々が生息してくれるか心配なところですが・・・。

長くなったので植栽の仕方については次回のブログで!

2015-11-08 | Taged in | Posted in ブログNo Comments » 

 

木と人 生き物と大地、共に生きる未来 〜高田造園設計事務所〜

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先日、千葉県千葉市美浜区にある『cafeどんぐりの木』で開催された高田造園設計事務所の高田さんが講師『木と人 生き物と大地、共に生きる未来』の講演会に出席してきました。
冒頭に高田さんから、「造園業を通して木の力を使って住まいの環境を改善していく造園を志してきました。その中で、人間が健康で元気をもらえる住環境とはどんなものだろうかと追求してきた結果それは、生き物や木にとっても健康な住環境であると行き着いた。これからは、健康な自然環境を整えることが究極の役割だと考えながら最近は仕事をするようにしています。」そんな話しから始まりました。下記にレポートとして簡単にまとめます。

自然界が健康であるためには不可欠な大地の中の見えない部分の空気と水の流れ、水脈について考えていく必要があります。水脈は人間の血管みたいなもので人間は7割が水分でできていると言われています。大地も7割が水と考えても良い。川として目に見える水はほんの一部で水は大地の血管を通して地上や地下を行き来しています。水が動けば空気も動き、空気が入れば生き物も健康に育つようになります。だから水脈が健全であることがとても大切であります。しかし、現代の土木は表面的な水の流れしか考えず大切な地面の中の水と空気の流れを考えていないのです。コンクリートで固めたり土留めをしたりして水脈を潰してしまっています。
そんな今日、庭に樹々を植栽する時も土壌改良だけでは通用しない現場もあります。何回植え替えても枯れてしまう。それは水脈、通気の問題があると思います。通気が悪いと土の中に水は滞水し酸素が不足し土が青灰色になってしまい、入れ替えた良い土までもが悪くなってしまいます。そんな地面が呼吸出来ない環境では樹々も育つことができません。

高田造園設計事務所さんが施工したここ『cafeどんぐりの木』、植栽して4年が経った今、樹木が健康に育ってきていません。もちろん、自然の山のような樹種の組合せと植付け時の土壌改良はしっかりされているそうです。根が伸びることで土壌が改善され良好な水脈となっていくことがあるのですが、そのために根に力があるコナラを主木として植栽しています。しかしここでは、2、3年後から樹々は衰弱し土が硬くなり始めてきた。植栽時に良い土を入れ替えてもどんなに土壌改良をしても更にその下の土壌が悪く、水脈が途絶えていて通気不良であれば、入れ替えた土も悪くなってきてしまう。そうすると生育不良となってくる。『cafeどんぐりの木』では土中の水脈が主な原因だと予想されます。
木肌を見てもわかります。
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樹皮は老化しカビやコケが出始めています。いかにも肌がザラっと荒れてきています。木が苦しんでいる状態にみえます。
では、どうしたらいいのか?!この木1本をどう生かすかを考えるのではなく、これからは環境全体を考える視点が大切になってきます。
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今回の改善施工したことは、樹木の捕植に伴って下地を1m程度掘って通気浸透改善と、深さ1〜1.2m程度の竹筒を20カ所程度埋け込みその廻りに炭と腐葉土を戻します。
竹筒の下で地中の水分を集中させ毛細管現象による水が浸透していき途絶えていた水脈の断片を探し出します。そして、途絶えた水脈と合流し水脈が再生し始めます。土壌の通気の改善され、中まで酸素が動くようになり、生き物、微生物も動くようになります。これで、水脈が改善され空気が流れ土壌の健康が取り戻されることでしょう。

ここまでで講演のだいたい半分の内容です。その他に団粒構造など土壌の仕組みや昔と今の住まいと土壌環境の比較などたくさんの為になる内容でした。また、機会があれば報告しますが、自然に習って暮らしていた昔はうまく循環されていたことから考えると、今求められてることは自然界の動きや自然の感覚を取り戻さないといけないと思います。土や木など自然を知っていこういう見方を持って生きていくことが大切になってきますね。人間優先の考えでなく自然環境のことを考えていくことが必要です。先日の東京都国立市のさくらの街路樹撤去の話しでもそうですが、何かを建築したりする際、そこに木があれば撤去するという安易な考えでなく、何かを造るためにどちらかを選ぶのでなくそれぞれが共存できるような世の中になっていければ良いと思います。

難しい問題ですがこれからの造園はそういう役目があるのかもしれませんね。ぼくも少しずつですが、がんばっていこうと思います。
庭から自然を造り戻し、街、都市環境へと自然環境が健康になっていくような仕事に取り組めたらと思います。

2015-03-23 | Taged in | Posted in ブログNo Comments » 

 

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