2020-07

袋井市外構・雑木の庭|角地を生かす植栽

Planning|設計・施工のポイント

道路2面に接している角地の敷地で、駐車場とアプローチを確保し、残った角地部分を石と植栽で彩りました。中庭と合わせて敷地に植栽を点在させ、どこにいても緑を感じられる住まいになりました。

駐車場の土間コンクリートやアプローチの浮遊感のある大谷石のステップは直線的で引き締め、角地の石組みや植栽では崩し、お互い引き立つように演出しています。

 

袋井市外構・雑木の庭|アプローチの動線を意識した木々の配置

Planning|設計・施工のポイント

アプローチの動線を考慮し、建物の開口部やウッドデッキなども意識しながら、どこに植栽があると心地よいか考えました。アプローチの敷石やウッドデッキに映る木陰に癒されます。

 

静岡市雑木の庭|街路に面した緑のアプローチ

Planning|設計・施工のポイント

間口の広い敷地に植栽を点在させ、この敷地だけでなく緑あふれる街並みになればという思いでつくらせていただきました。出入り口付近は左右に植栽を濃くし、まるで緑のトンネルをくぐるようです。特に暑い季節は、とても涼しく、気持ちのよいアプローチになります。

 

掛川市外構・雑木の庭|建物のファサードと呼応するウッドフェンス

Planning|設計・施工のポイント

建物のファサードに合わせ、外構でも目隠しフェンスにはウッドフェンスを、門柱は木製柱を建てて調和を考えました。

また、2階にいても緑が感じられるように植栽の配置とボリュームに配慮し、緑に包まれる建物を演出しました。

駐車スペースはメインは土間コンクリート、サブは砂利敷きにすることでメリハリをつけています。細い帯のコンクリートが敷地全体に繋がり、広々と感じられます。

 

小屋の草屋根の施工方法のご紹介

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この梅雨の長雨のおかげもあって先日、木製小屋の屋根に施工した芝張りが元気よく緑になっていたので、施工方法をご紹介します。

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破風や鼻隠しはトタン波板より芝生つ土の分だけ数cmあげました。
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以前、高田造園さんに教えてもらい、トタンを止める釘はシュロ縄を巻いて止水していきます。この工法は江戸時代の木製水路の釘止め部分の水漏れ防止に用いられてきた方法で、高い防水効果が持続していくそうです。また、シュロ縄に菌糸が繁殖し土壌環境もよくなってきます。
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鼻隠しとトタン部分は隙間をあけ空気が抜けるところをつくります。鼻隠しとトタンをくっつけては空気が抜けません。空気が抜けなければ水も滞り芝生は根腐れ起きやすくなり、そもそも空気が循環しないと土も植物も生きていけません。
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その部分に炭や荒枝を絡ませ、空気が程よく抜けやすく
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枝葉も絡めて土が流出しないように空気と水だけが抜けるようにしていきます。
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トタンの上には炭をまきます。
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その上に細かい枝葉を敷きならし
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更に、藁を程よく敷きならしていきます。これで全体に菌糸のネットワークが張り巡らせることができてきます。
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屋根に載せる土は、自分たちでつくります。くん炭多めに炭とパーライトで改良していきます。どの材料も多孔質で空気が通りやすい材質です。水はけもよく保水性もある土になります。屋上緑化用で販売している土は高価ですし・・・。
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芝生を貼って、軽く荒いチップやくん炭をまいて、完成です。
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ポイントは、限られたスペースでも空気循環をつくったことです。空気と水が行き交うところに土も動植物も息づく環境が生まれてきます。 また、植物は、自身の根だけでなく根と共生する菌が根が届かない範囲の栄養を届けてくれます。菌は、植物にとって大切なパートナーです。これらの菌も適度な空気循環が必要です。
見えない空気をデザインすることが大切なのです。逆に空気循環さえ作れればコンクリートの上でも植栽は可能になってきます。
緑化された屋根は、夏の暑さ和らげ周囲に心地よい空気感を与えてくれることでしょう。
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最後におまけの写真。
雨に濡れた大谷石と石畳みのアプローチはいい感じです^^

2020-07-10 | Taged in | Posted in ブログNo Comments » 

 

大地の再生講座 〜菊川市 和田公園 矢野智徳さんによる見立て〜

森町をあとにして、菊川市和田公園に場所を移して矢野智徳さんによる見立てが実施されました。
今回、なぜ菊川市で矢野さんをお招きできたかというと、以前、僕が、建築士会の主催で菊川市の赤レンガ倉庫で大地の再生の話をさせて頂いた時に、菊川市議員の倉部さんも聞いて頂いたのがきっかけで、市議会の代表質問で
「研究機関との連携、大地の再生の考え方の取り入れ等、根本的な菊川市の地形から水害対策を考えることの必要性は。」
としてくれました。
倉部さん代表質問2

倉部さん代表質問1

このことを矢野さんに報告させてもらい、森町に行くなら、せっかくなら菊川市議員の倉部さんとの意見交換もしましょう。とのなり、せっかくなら、昨年の台風で土砂崩れが起き、公園上部のため池の改修工事の話がある和田公園での見立てをしながらがいいと思い、セッティングさせてもらいました。
当日は、急な連絡にも関わらず地元の有志も集まってくれて貴重な機会となりました。

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和田公園敷地周辺図
矢野さんから地図情報を見て、話をしてくれました。
地図情報を見て、碁盤の目のように基盤造成された田んぼ、団地造成のエリア、いろんな道路網が張り巡らされている。重機などで自然の大地を削ったり盛ったり、コンクリートやアスファルトを張り、自然の水脈は人工的なコンクリートなどを使った水路網に変わってしまったのが想像できます。気づかぬうちに自然地形の中に重機械で大地を切り刻み人工的な地形にしている比率が自然地形の比率よりも高くなってきているのが分かると思います。
高速道路網から一般道、鉄道網など単位面積当たりの人の開発比率が高くなっているのがわかります。これが、悲しくとも日常的に人が生活している環境の身近な実態であります。これだけの大地の開発されている中で、大地の中の血管である空気と水の循環がどうなっているのか想像しただけでもまともでないというのが分かると思います。
きっとおかしくなっているだろうなと想像して駐車場から公園を入ったすぐの場所でもやっぱり、コンクリートに泥アクへばりついている姿を見ても、体の血管が血液をにじませているような姿になってしまっている。それだけ大地が傷んでいるのが分かると思います。
植えられた桜も一本として健康な桜がない。大きくなっていながら葉っぱの数、枝の数、幹肌の状態を見ても健全な状態がみられない。大地の空気と水の循環が閉ざされてしまし、人が身近に扱っている生き物は健全な表情になっていない。
和田公園 川だけ地図拡大
牧之原台地に入り組んだ谷戸地形の大地の中では、和田公園がこういう状態だっていうことは近隣のところでも同じようなことが起こっていると思ってもいいでしょう。
和田公園 川だけ地図望遠
さらに大きな視点で見てみると東から大井川、菊川、太田川、天竜川流域、静岡の代表的な流域河川がありますが、これだけの血管のように水脈が張り巡ららせている中で、大きな河川であるマクロ視点の中でもここの和田公園というミクロと同じようなことが起こっているのが想像できます。雨が降ればすぐ泥水になって海まで泥汚染が広がっている。流域から大量の泥水が出る地域になってしまっている。本来は清流の泥水が出ない流域だったはずです。これが戻らないまま時日が経ち、雨が降るたびに泥水が出て続けて各地域で流域災害が起きてしまっているのが現状であります。
泥水がでて、桜が弱っている実態は結果として、大地を支える力は弱まり空気や水が大地の中に浸透する力が弱まり大雨が降るたびに大地が崩壊するのは必然的に起きてしまっている。
しかし、現代土木はここを見ていない、壊れたらまたコンクリートを張るの繰り返し、ミクロでもマクロもこういう状態になっている。
これが、悲しくとも日常的に人が生活している環境の身近な実態であります。

 実際に昨年の土砂崩壊の現場を見てみます。
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崩壊した現場を修復工事が進んでいます。
地形的にみて、道路に集まってくる水が谷筋に出るところが多分崩壊したのだろうと思えます。と矢野さんは話してくれます。
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写真三枚は3月頃の撮ったものです。

道路に集まってくる水が集約されて外に出ようとするポイント、そこの水の出口を水の勢いを緩めて等速機能にして緩やかに優しく自然の水脈にバトンリレーできるようにつないであげる必要があるが、そのままダイレクトにするとリズムの違う水脈機能が不具合を生じて崩壊を起こすのは必然である。それを調整する役割があったのがため池や合流点の深みの水脈地形であったが、深みの地形を人都合で設計や作業のしやすで施工したものは見た目だけでのもので、自然の機能が失われてしまい、いずれ崩壊してします。それはなぜかというと大地は生きているからです。明らかに不具合があるから自分で調整して壊していく。それは、マイナスではなくプラスの動き、息をしているものが起こす当たり前に起こす現象なのです。

人がやっていることがおかしいよ。と自然は訴えてきている。それをプラスに改善していけばすぐに答えてくれるが、人は自分がやってきたことを変えようとしない。現代の人は、人目線を外せない。自然よりに目を向けることができていない。現代のコンクリート開発は、数字と理論が先行してプランニングしてしまっている。しかし、昔の人は、ここに聞いてきていた。ここ現地の自然の状態と対話しながら暮らしてきたから何100年も歴史や文化が築けてきたと思う。
人が自然よりに目を向けなおして見直すかどうかにかかっている。ここに生活する人から声をあげて一つ一つ学びながら立証していくことが問われている。呼吸がしやすい環境を手作業でやってきたら動植物はプラスの表情を返してくれる。まだ、十分間に合う。
矢野さんからエールをもらいました。

今回の矢野さんからの学びを僕ら地域の人とネットワークを組み、空気循環視点を学びながら伝え広げ、この視点が一般化できるように育んでいく責任があると感じています。災害や環境の問題は、この空気視点は抜きにしては語れないのは間違いないと思います。しかし、ここがまだまだ社会には認め難い分野であることは否めないところです。できることからコツコツと草の根活動ができればと思います。

 

磐田市外構・雑木の庭|高低差のある敷地で石積み植栽

Planning|設計・施工のポイント

高低差がある敷地で、土をどのように安定させるかがポイントになりました。

単純に一般的な土木で敷地を平らにしてはせっかくの高低差の敷地を活かせません。そこで、無造作に石を配置し、その間に階層的に植栽を配置し、下草から高木まで合わせて土中で根を張り巡らせ、植物の根と石が絡み合い、ほどよい傾斜を残しながら自然の山の様に土を安定させることができます。

アクセントにシャープな石積みを組み合わせ、自然の温かみを感じながらもかっこ良さも感じられるファサードになりました。季節の移ろいも感じられる、緑豊かで家にいながらリゾート気分を味わえる住まいになりました。

2020-07-06 | Taged in | Posted in 外構, 施工事例, 雑木の庭No Comments » 

 

大地の再生講座 〜森町で矢野智徳さんによる見立て〜

先日、広島から周智郡森町に移住してくる方の新しい住まいに矢野さんによる見立てに同行させて頂きました。
移住してくるご家族は、広島で大地の再生講座に参加されていました。
しばらく住んでいなかった住まいは、建物周りの林や庭が荒れてしまっていて今のままでは住みずらい状況を矢野さんによる大地の再生視点での改善を進めていきたいとのことで広島支部の京子さんとの連携で実現しました。
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建物の裏には山を背負っており、素掘りで石積みの井戸も残ってもいて、水が豊富に常に湧き出ているところであります。IMG_5367
水が豊富に湧き出る地形部分である斜面変換線部分にU字溝を設置したりしてしまい、本来水と空気が循環しやすいところを塞いでしまい、空気が抜けず、降った雨も土中に浸み込まずに地表を流れ水だけでなく表土も流し斜面麓に泥アクを溜めてしまっています。長年放置され現状は、設置したU字溝も見えないくらいになってしまいました。住んでいた方も水の処理に悩まれていたと思います。
土中には、脈がありそこには水だけでなく空気も同時に流れています。空気が滞れば水も流れません。水が滞れば空気も滞る。逆に空気が抜ければ水も抜ける。水が抜ければ空気も抜ける。水と空気は常に一体で動いています。
また、自然は、ミクロもマクロも相似形です。自然災害と言われる土砂崩れも同じメカニズムで発生していると言っていいと思います。降水量が増え、下の方で空気が滞れば水の流れも止まり飽和状態がだんだん上へと積み重なり、耐えきれなくなり土砂が崩れる。根本的なところは、現代の土木には空気視点が欠けているところだと思います。土中には水だけでなく空気の対流があるという視点を広めていきたいですね。

しかし、悪い話ばかりでなく、水の透明度を見ても矢野さんからは、悪くはないですね。水が濁っていないということは緩やかに循環しているということですね。これだけの水が出るならいっそのこと、池にしてもいいんじゃないですか。という話も出ました。
泥さらいをし、斜面林の風通し剪定や伐採をし、地表と土中の空気を通せば見る見るうちに良くなってくるでしょう。
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家の前には茶畑や田んぼ、更に奥は、川も流れていて生態系も豊かでとても良いところだと思います。
ここにこれから住まわれるお施主様が羨ましいですね。
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続いて田んぼの循環です。
崩壊していた畔の修繕をする矢野さん。
田んぼの入りと出をうまくつないであげる必要がある。
表層の水が動いてくれれば、深いところまで空気と水が対流しやすくなる。そうすると、稲の土の中の根が呼吸しやすくなるするようになる。土の中の淀みやガスがちゃんと上の方に流れてもくる。
稲の根の周りの土の空気が地上の空気と水の動きに引っ張れて循環するようになり、根の張りが良くなってくる。
土が硬くなる状態は陸の環境である。土が締まって、水が持ち上げられている状態でそれは、水があっても陸辺状態になり雑草が増えてくる。そうすると、除草剤をまかないと追いつかなくなってしまう。土が水に持ち上げられる水辺環境を作れば陸辺の草は生えなくなる。
稲にあった空気循環を入りと出で調整すれば、それだけで稲が育つと話てくれました。

田んぼは空気循環を学ぶにはとても良い教材ですね。
育てたい作物にあった空気循環を作ってあげるだけでいいのかもしれませんね。

これから、機会が合えばお施主様と改善できればと思います。
きっと目に見えて変化する心地よい住まいになることだと思います。

この後、菊川市の和田公園に移動し、たくさんのコアな地元メンバーと矢野さんによる見立てになります。また、次の機会に報告いたします。

2020-07-05 | Taged in | Posted in ブログNo Comments »