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自然との調和:コンクリート環境における空気と水の対流の再生

2024.04.11 |

よく、U字溝を設置してある現場がありますが、U字溝は表面的な水の排水には適していますが、本来水は空気と一体で動いていて、自然環境では、地形の落差によって浸透したり排出したり繰り返し動いています。コンクリートがあると空気と水を遮断してしまい、空気循環を阻害していまい、生き物環境が影響が出てしまい、木々も傷むようになってしまいます。

コンクリートが生み出す直線的な空気と水の対流が生態系に与える影響について考えて見ると、自然界では、空気や水は螺旋状に蛇行曲線を描きながら動きます。台風も同様に渦を巻きながら進行し、洗面に溜まる水も渦流で排水溝に流れていきます。このような不定形な動きが自然界の生態系を支えています。

しかし、コンクリートのような直線的な構造物が周囲に存在すると、この自然な対流が阻害されてしまいます。そこで、U字溝などの設計では、側面や底面に穴を開けて空気と水の自然な対流を促すようにした。
さらに、U字溝内には石や枝葉などの有機物を配置することで、蛇行する対流を生み出す抵抗を作り出しました。

結果として、コンクリートに付着していた泥やホコリが減少し、苔むす環境が育まれました。このことから、生き物を育むためには空気と水の自然な対流が不可欠であることが示唆されます。自然の流れを尊重し、その対流を促進する設計が、より持続可能な環境を築く上で重要であると言えるでしょう。

コンクリートがあると、空気や水の流れが妨げられ、生き物の生息環境にも影響が出てしまいます。
自然環境はフラクタルで成り立っていて、ミクロもマクロも相似系になっていると思います。
このような影響は、都市環境における生態系の健全性にとって重要な懸念事項です。

この問題に対処するためには、水や空気の自然な流れを再現する努力が必要です。排水設備やU字溝の設計においても、水の浸透や排水を促進する工夫が求められます。また、コンクリートの使用を最小限に抑え、有機物を組み入れるなどし自然な環境を導入する開発が重要になってくると思います。

結論として、都市環境の設計や構造において、自然の空気と水の循環を尊重し、生態系への影響を最小限に抑える取り組みが求められると思います。