雑木の庭で、心豊かに

緑の中を吹き抜けるそよ風、木漏れ日をつくる木々。日本人は豊かな自然に恵まれ、五感を澄ます「心地良さ」を大切にしてきました。これからの住環境を考えていくにあたり、こうした日本人が大切にしてきた心の豊かさを、暮らしにもっと取り入れる必要性があると感じています。

自然の森を感じるような「雑木の庭」を通じて、心がやすらぎ、季節を感じることができる生活を、多くの方に体感していただけることを願っています。

時とともに、より良くなる庭

雑木の庭は施工が完了したときが完成ではなく、その後も手入れをして少しずつ育てていくことで、毎年の変化を楽しめるのが大きな魅力です。

落ち葉を集めて堆肥にしたり、下草を整えたりといった日々のお手入れは、お施主様ご自身で楽しみながらしていただくことをおすすめします。枝の剪定など、木々の成長に合わせたメンテナンスは、当社でも承っておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

身近な自然で、感性が育つ

身近な場所で自然に近い環境を体感することができる「雑木の庭」は、子どもたちにとっては自然の摂理やリズムを学ぶ、貴重な空間になります。植物はもちろん、地中の虫や、木々に集まる鳥や蝶など、小さな動物との触れ合いを通して、さまざまな発見や感動を子どもたちにもたらしてくれます。

また、人工物にはない自然の美しさは、子どもたちの美的感性をはぐくみ、豊かな心を育ててくれます。

大地と対話をする

土の中には水脈があり、通気をよくすると木々の根っこが侵入してきます。その根がさらに通気を良くし団粒化していき、プラスの連鎖を生んでいきます。土の中が健全であれば、木々も健全に生育し、その結果として、人にとっても過ごしやすい環境になるのだと思います。人優先の庭づくりではなく、大地と対話して庭をつくることが大切だと考えています。