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大地の再生お話会 〜菊川おんぱく2021〜を終えて・・・「人が先んじてはいけない。自然が先んじる。」

菊川おんぱくのプログラムで「大地の再生お話会」を2回ほど開催し、1回目は、スライドを使って2回目は菊川市和田公園にて見立てをさせていただきました。

少し、和田公園の内容をご紹介します。
まずは、地図データから和田公園を読み解いていきます。

航空写真のコピー
緑の部分が多く、一見、自然豊かに見えます。しかしよく見ると碁盤の目のように基盤造成された田んぼの水田地帯、茶畑、そして周囲には住宅団地、道路網が張り巡らされています。これはみんな機械造成で大地を切り刻みコンクリートやアスファルトで覆い、大地の血管である自然の水路網をコンクリートなどで人工的に変えてしまっているよに読み取れます。
敷地周辺図のコピー
国土地理院が提供している地図を見ると明らかにわかります。
面積的にいうと人の開発が自然の地形より多くなっているのがわかると思います。知らぬ間にほとんどが人工的な地形になり、自然の地形が少なくなってしまっています。
敷地広域周辺図のコピー
もう少し広い視点で和田公園周辺を見渡して見ると、宅地、高速道路、一般道、鉄道網が広がり、単位面積当たりの人の開発が本当に高くなっている環境整備が進んでいるのがわかります。
大地の血管がどんな具合になっているのか想像してみましょう。
自分の体に当てはめてみてもわかると思います。
身体中のほとんどの血管が圧迫されている状態です。健康でいられる訳がないのが想像できると思います。
和田公園の現地を見ずに、この地図データを持って見てるだけでも、和田公園はきっとおかしなことになっているんだろうな。と想像ができると思います。
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駐車場から公園の出入り口付近にくるまでの間でも、道路、コンクリートで敷き詰められ、自然地形を切土し人工地形にしている状態です。コンクリートの上に泥あくがへばりついています。雨が降るたびに血管が傷みの状態で、汁や血液を滲み出しているような状態に見えます。桜も葉っぱの数、枝の数や色合い、幹肌は苔むしている表情、1本として健康な木はありません。
つまり、大地の空気と水の循環が閉ざされて低下している分、身近な生き物は健全な表情になっていないのです。
大地の空気と水の循環が動植物の息づく環境を左右していると言っても過言ではないと思います。
流域図のコピー
水脈が地形を作った大まかな地形水脈図になります。赤丸のところが和田公園です。
大井川の右岸で牧之原台地の付けに位置し斜面から平地に変わる入り組んだ谷戸地形のところにあるとがわかります。
和田公園がこんな状態ということは、他の入り組んだところもこんな状態なのだろうと想像ができます。どこもかしこも大地は圧迫されて健康的なところはないのでしょうか?
地形水系図のコピー
川だけを映した地図になります。
これだけを見ても人の血管のように大地には水脈が張り巡らされています。正に大地の血管です。
これは、目に見えるだけの川なので、実際の土中環境にはもっと血管が張り巡らされています。
人も血の巡りが悪くなるとどうなるでしょうか?健康でいられることないですね。病気や炎症、体の傷みが出てきます。
大地も同じです。大地も生きています。大地の血管である、空気と水を循環する水脈が滞ると必ずどこかで不具合を引き起こします。
それが、泥アクを出したり、木々の病気だったりします。
声を発することができない分、そうやってシグナルを出している訳ですが、人はそれを聞こうしません。
その結果、災害を引き起こし結局我々、人に帰ってくるのだと思います。
そろそろ、人は大地の声に耳を傾け動かないと間に合わなくなってくるのではないでしょうか?
地方図のコピー
東側の富士川、安部川、大井川、菊川、太田川、天竜川、静岡の代表的な1級河川があります。
静岡の主だった流域図ですが、海から南アルプスの奥山までつながっています。海側では防潮堤として大地を締め付けられ、奥山では色々な形のダムがあります。これらの流域がどうなっているか?ミクロもマクロも相似形なのです。この和田公園の現場で泥あくが出てるように、この大きい河川も同じことが起こっているのが想像できます。また、静岡だけでなく、全国各地がまた同じ状況なのだと思います。
雨が降るたびにこれらの流域にも泥あくがにじみ出て益々大地は呼吸困難になり深刻な状況になっています。
本来は清流が流れる流域だったがここ5、60年で、泥あくが出る地域になってしまって、それが戻らず、泥あくがで続けてしまって災害が止まなくなってしました。
大地から泥あくが出る状態になった時、そこで生きている生き物は弱くなり、大地を支える結果がなくなり、大地の中に水も空気もしみこむ力も弱まり、大雨が降るたびに大地が崩壊することになる。これは当たり前のことです。大地の空気と水の循環が大地の環境をつくり、生物環境がそこに息づく、そして大地の環境は安定し、空気と水の循環もよくなる。全てのファクターが相互作用をもたらしい合いながら成立しています。空気と水の循環の視点が今の土木には欠けてしまっています。壊れたらコンクリートを張るのが現代土木であり、空気と水を止めてるのが現代土木です。水と空気を抜く、通す考えが大切なのです。

ここ、和田公園でも2019年の台風で土砂崩れがあり、道路は崩壊しました。

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何が原因で土砂崩れが起こったのか?
道路の施工品質が悪かったのか?もう既に道路の寿命がきていたのか?想定外の雨量だったから仕方ないのか?色々と予想されると思います。
1番の原因は、ここの谷筋の下の水脈をコンクリートで抑えてしまったこと、そして、ため池をコンクリート施工したことだと思います。
本来、空気と水が抜けたいところで止めてしまった。ここにコンクリートで覆ってしまうことで空気が滞る原因になります。それに準じて水も滞ります。それが大雨になれば斜面全体への広がり耐えきれなくなって崩れてきます。おそらく道路から谷筋へ水が出るジョイントのところから崩れ始めたのではないかと思われます。
現代土木は、自然には敵わないのが分かったと思います。
現代土木は持って50年じゃないでしょうか?力で抑えつけて、空気や水を止める視点や考えではなく、抜く視点がないのが現代土木であり、止めて、力で抑えつけるのが現代土木だと思います。
現代の土木技術の限界がわかったはずだと思うのですが、人はまた同じことを繰り返してしまいます。それはなぜか?人目線を外せないから、自然の目線に立てないからでしょうか?!

もうひとつ、現代土木の悪いところが、計算と理論だけで成立させてしますところ。現場の状況に耳を傾けていないことです。
どんな現場であろうと設計しやすいように、または作業しやすいように計画を立ててしまいます。
環境全体を見て、地形、土質、周辺環境を見て、水と空気の循環がどのようになっているのか、その現場現場に合わせた工事がこれからは必要になってきます。
決められたマニュアル通りで、計算や数字で成立させること、そこの場所の環境を読み取らずに工事が進むのは、本来、おかしなことだと思います。

ここの場所の水と空気がどのように通っているのか判断しないといけないのです。
現代土木はこれを無視して力で人工的な線(直線)にしてしまっています。
見えない空気をデザインする必要があると思います。その空気は計算では中々現せないからと言って無視する訳にはいかないのです。

ここで大切なのはその現場と対話しながら進めることが大切だと思います。
かつては、人も自然を読み取る力があったはず。昔の人は現場に聞いて育んできたのだと思います。だから何百年もの歴史や文化が築けてきたのではないでしょうか。そこに立ち戻って見直さないといけないと間に合わなくなってしまいます。
本来、土木とは、土と木、有機物の組合せです。かつての土木の視点に倣って進めることがもう一度必要になってきます。

地形を崩しても自然素材である木、土、石などで作っていたから空気も水も通る環境になっていました。
「土木」とは字のごとく、土と木、つまり有機物を組み合わせることで、土地の環境を健全に保ち、なおかつ人の活動においても都合の良い地形に安定させ、両立させていく、そんな技術が、「土木」という文字に込められている。
 ところが、現代土木においては、有機物の分解に伴う土中環境のこと、不確定で見えにくく、計算しにくいファクターにおいて、ほぼ無視されてしまっています。
ファクターを単純化して構造計算の容易なコンクリートの強度と重量によって大地を力学的に抑え込むばかりの発想に基づいています。その結果、擁壁などの人工構造物に対して土圧がのしかかる状態が継続してしまい、大地の息づきは失われてしまいます。
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では、どうやって作り直せば良かったのか?考えてみます。
この直線的な傾斜は止める必要があります。これでは、水は浸透せず、表面で水が走りやすく、泥あくを産む原因になります。もっと流線形を描くように傾斜を作り、山の尾根と斜面と谷があるように牧之原台地の地形に倣って作る必要があると思います。
道路から谷筋に水が流れ出るところ(水が集約される出口)もしっかりと深みを作り人工的な水脈から自然の水脈につながるようにしていく必要があると思います。
自然界では、それをため池や合流点の深み、滝壺を作っています。そこで、泥アクを越し、水の勢いを止めゆっくりと下へ繋いでいきます。
深みをコンクリートで見た目だけで仕上げるとそれは、有機的ではなく機能が賄わなくいずれ、崩壊していくと思います。
それは、なぜか、
大地が生きているからです。息をしているものが苦しいから息をしようと崩壊するのは、必然であり、それは自然にとっては、マイナスではなくプラスの要素なのです。
斜面、谷筋は蛇行させて、水が本来の川のような流れになるように仕立ててあげる必要もあると思います。
上からくる水が泥アクを生まずに本流つなぐようにすれば、水も空気も浸透し、動植物が息づく環境が生まれ、大地も安定してくると思います。
ice_screenshot_20210703-125422(ネットより)
さて、先日、熱海で土石流の被害がありました。
何が原因だったのかこれから様々な議論がされることだと思います。盛土やメガソーラーについても言われることでしょう。
しかし、根本的なところは、海側から尾根までの谷筋にコンクリートやアスファルトや宅地化が進み、また、上部での地形を崩し開発行為することで、流域全体で土中環境の空気と水を通す大地の血管である水脈を滞らせてしまったことだと思います。自然の水脈の機能が損なわれてしまったことだと思います。
人の営みがもたらした結果ではないでしょうか?
ただ、決して、コンクリートなどが悪いというわけではなく、それらが生み出す空気と水の流れが自然の水脈のリズムと違うことがいけないのです。コンクリートを使いながらでも自然の空気と水の循環機能を損なわず、泥アクを発生しなければここまでの被害はなかったのではないかと思います。

静岡県が、盛土が原因のひとつではないかという発表をしています。今までは、観測史上最大とか想定外の雨量とかで片付けてしまっていたことを思うと一歩前進したように思います。
今回の災害は、人がやっていることがおかしいですよ。と大地は悲鳴をあげているのです。自然の声だと思っていいと思います。
この声を聞かずに人はまた同じことを繰り返すのか・・・。
高田造園設計事務所の高田さん(NPO法人地球守 代表理事)の記事もぜひ、みていただきたいです。

大地も生き物もみんなおかしいよ。という表情をしています。それに目を向け耳を傾け、できることからやっていけばまだ、間に合うと思います。でも、このまま放置していけばどんどん衰退していく一方で、最終的には間に合わなくなリ、結局人が住めない環境にもなってきてしまいます。
人が自然寄りに目を向け直して、
「人が先んじてはいけない。自然が先んじる。」
矢野さんの言葉です。
その場所の自然的な機能をまずは、損なわないようにし、
その次に人のやりたいことをあてはめて考える。それが可能なことか、自然と調和できることか。自然と対話しながら決めていく。一歩譲った空間づくりがこれからは必要なのです。

2021-07-08 | Taged in | Posted in ブログNo Comments » 

 

外構計画をする上で大切にしていること 〜SN Design Architectsさんの施工をさせていただいて〜

002_DSF1189©︎中川敦玲
僕のいるこの業界は側から見れば、外構と造園も外回りを設計や工事をする業者として同じように思われることもあります。しかし、内部から見ると外構と造園を分けて考えたり、外構だけ見ても外構とエクステリアと分けたり、造園においても庭を作る、植栽の手入れだけをする、石積みに特化した職人などなど、細かく分けたりもすることがあります。
何を言いたいかと言うと、僕は、そこら辺をあまり棲み分けずに仕事をしていきたいと思っています。

雑木の庭や大地の再生の活動を発信していると、人工的な空間を否定していると思われがちになってきますが、決してそうではありません。コンクリートやアスファルトは今の社会には欠かせないものですし、普段の仕事でも提案し施工することももちろんあります。

外構のプラン、デザインを考えていく上で、大切にしていることは、建物との調和やそこの敷地条件にならうことを心掛けています。決して、外構単独で考えないこと。どんなデザインを外構で計画していくと建物と調和が取れるのか、どの程度外構で足していくというか、言葉が難しいですが、より建物の佇まいが良くなったり、心地よい住まいになるのかを考えていきます。要は、外構が主張しすぎてもいけないと思います。特にエクステリアメーカーの商品を最初から取り入れること、その商品の組み合わせで計画していくと外構が目立ちすぎてしまったり、どこも似たような現場になってしまいます。まずは、その建物や敷地に対してどんなデザインを組み合わせいくといいのかを考え、それがエクステリア商品で賄えるのであればそれを使えばいいと思います。大切なのは、やっぱり素材から考えて、その建物や敷地から感じるものを大切に何がどこにどの位の大きさや色や質感などがあったらいいのか、必要なのかを考えるようにしています。

また、植栽は欠かせないものだと思っております。建築では中々表現が難しい、動きや立体感や奥行き感、光や影なども演出でき、風も感じることもでき、住む人や街に潤いと癒しを与え、豊かな暮らしができるからです。

今回紹介させていただくのは、SN Design Architectsさんが設計監理案件の外回りの設計施工をさせて頂きました。どんな想いでプランニング、デザインし、施工したかを少し紹介できたらと思います。
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SN Design Architectsの佐野さんからご依頼を頂いたのですが、敷地条件やお施主様の要望を伺い、試行錯誤してこの建物になった経緯を聞かせてもらいました。外回りの要望は車の配置や、植栽のローメンテナンス希望など、大まかな依頼内容で、細かくここをこうして欲しいなどはなく、まずはこちらの自由にプランできるように気を遣って頂いた有難い内容でした。

建物のフォルムはスクエアで道路面は窓も少なく壁面が印象的で庇と玄関ポーチの横の水平ラインが特徴的に読み取れます。敷地形状は、高低差はなく、道路側境界ラインが長く長方形な形です。また、建物の配置は道路から比較的近くも感じられます。

上記のことを考えて、敷地に対して道路平行に細長い鉄平石と深岩石をボーダー状に敷き、敷地の間口の長さと建物の庇や跳出しポーチの横広がりに合わせてみました。また、H鋼オブジェを庇と似た色で据付け、より、建物との調和を考えてみました。
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植栽は玄関挟んで左右に配置し、向かって右側の植栽スペースには気を遣ったつもりです。このスペースがもう少し玄関に寄ってしまうと建物より主張し過ぎてしまうのではないかと感じます。また、道路から玄関までもそこまで長く無いので、玄関前は横に広がりを持たせたアプローチの方がゆったりと建物のボリュームとも合ってくると思います。樹木の高さは、建物の外壁面の大きさから考えてもこの位あってもいいと思います。これより低いと植栽が弱く感じてしまうのではないかと思います。
015_DSF1255©︎中川敦玲

また、植栽の考え方については、心地よい住まいの実現と、しっかりと自然の恵みを感じられるためには、見た目を優先するのではなく、まずは、木々が健康的に生育していくことを考えて、樹種の組み合わせをしました。木々が健康的に生育することでやっと人に対して恵みを分けてくれるものだと思っています。木々が傷んだりすると病害虫が増えたりしてかえって厄介者になったりして不快に感じてきてしまいます。基本は、高木から下草まで階層的にし寄せて植え付けし、お互い守り合うような環境を作ってあげることが大切かなと思っています。自然の山を見ても、木が1本単位で生息しているところはありません。何本も寄り添って生息しています。高木は、日が無いと育ちにくい樹種ですが、中低木は高木が直射日光を遮った木漏れ日位の日照がいいのだと思います。植栽は、人の都合で植え付けるのではなく、自然にならって、樹種の選択や配置が大切だと思っています。

最後に外構を作る目的は何かと考えると、ただ単にアプローチや駐車場が欲しいというのではなく、使いやすかったり、心地よい住まいを求めて作るのだと思っています。外回りも住まいの一部であります。
住まいを外から考え、特に緑の力を活かした心地よい住まいができればいいと思っております。

コロナ渦で在宅勤務や家で過ごすことも増えてきました。外回りが充実していれば外出するまでもなく、十分に癒される暮らしが実現できると思います。
これからも、植栽など自然の恵みを感じられ、建物や敷地や街並みとの調和もとれ、使いやすさなど機能面も考慮し人工物も否定することなく、人と自然が共に豊かに暮らせるような住まいを外回りからご提案できればと思います。

最後に数枚、写真を載せさて頂きます。
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大地の再生講座 in 牧之原市を終えて

これからは、各地域で、その地域の特色を活かした地域に根ざした活動にシフトしていくことを目的の一つとして一社)大地の再生講座結の杜づくり昨年6月に解散しました。
その後、大地の再生講座に参加したことがある菊川市議員の倉部さんの働きによって、僕自身は、菊川市議員会が運営する総務建設委員会で大地の再生の話をさせてもらう機会を頂きました。
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土砂崩れを起こした菊川市の和田公園の現状を題材に話をしたり、矢野さんが視察に行った九州熊本での被害の報告もさせて頂きました。
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菊川市和田公園の土砂崩れ、九州熊本の災害どちらにおいても、人工構造物が水脈機能を低下させ、それが災害の引き金になっているのは間違いないと言っていいと思います。自然本来の水脈機能を理解しないまま土木工事が進められてしまっています。それを早く、土木視点に注意事項として天災、防災の情報の中に入れないと被害が拡大してしまうと思います。しっかりと研究情報の中に入れれば災害は防げるのではないでしょうか。数値化されていないから排除していくのではなく、生の現場が教えてくれることを感じとり、対策していかないともう先が見えなくなってしまいます。流域災害がもうこれから先は必然的に起こってしまうのではないかと予測されます。
これからは、昔の人がくわ一つで、里山を水切りして自然の機能に沿って水脈を整えていたように、それをもう一度地域ごとでやっていく必要があると思います。
そう、思っていた頃、僕の住む菊川市の隣接市の牧之原市でmori to umiさんの森で矢野さんを招いての大地の再生見立て講座が開催されました。
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年末の忙しい時期に我々含めて40名近くの人が集まりました。今の環境悪化に関心をもち、それにどうしていけばいいのか悩み不安を抱えている人の多さの現れではないかと思います。
それぞれの自己紹介から始まり、いよいよ、講座の始まりです。
矢野さんから地図データの解説から始まります。
敷地周辺図
mori to umiさんの森は、赤丸のところで、谷筋に沿って水脈と同じように人の動線、道路や宅地が開発されてしまっているその丘の上にあるのが分かります。
地図上の+のところが大谷でここが沼地化されています。谷から水と空気が淀み抜けていないようだと以前写真をみて伺えます。
この谷筋である水脈を中心に見てその谷から奥につながる斜面、更に奥の尾根へと見ていきます。。この谷筋が詰まった時、谷と斜面と尾根がどうのような連鎖反応をしているのか、今日、これから中に入り見て感じてもらいます。と矢野さんから話がありました。
敷地広域周辺図
もう少し、広い地図を見ると、牧之原台地が起伏地形をもって人の生活と自然が入り組んで活用されている地域と言うのがわかると思います。谷筋を縫うように見ていくと見事な曲線が描かれ谷がえぐられている地形の中に緩やかに牧之原台地の特有の光と風を浴びてお茶畑が広がっているのが読み取れてきます。
地形水系図 修正版
この図は、表層地形に張り巡らされいる水脈デザインで、要は目に見える川になります。これが大地の中にも体と同じように入り組んだ水脈ラインができています。下草から高木まで植物の根と連動して大地の中の土壌や地質の層にこの空気と水の血管網ができ、高低差によって循環しています。人の血管が脈で循環しているように大地の中を空気と水は上流から下流に緩やかに耐えることなく動き続けていて、それが地上と地下の対流を層をなして生み出しています。
地方図
天竜川や大井川などの河川を中心にこの脈が高山帯の南アルプスを含めて上流域まで繋がっているのがわかると思います。脈のどこかで不具合を起こせば、流域全体が不具合を引き起こすことになってしまっています。
海岸線での松枯れや山林のナラ枯れ、また、上流高山帯での斜面の崩壊や尾根の乾燥、森の下草から高木層の植物の傷みが水脈の循環機能の低下と繋がっているのです。
また、このミクロ版がこの里山であります。ミクロもマクロも相似形として水脈機能、生態系機能は連動しているのです。

この地図情報を頭に入れて実際に生のフィールドを見ていきます。
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里山に入る前に、宅地内の庭に目を向けます。
写真向かって右側の柏の木が元気がないと矢野さんは話します。柏は冬でも葉が枯れても葉っぱは中々落とさずにずっとついています。そうは言っても枯れるのは他と比べて早すぎる、また、葉っぱの付き方が枝に密集ガチに思え、土中が詰まっているように思えます。
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庭から里山へ向かう園路の土の表情を見て、泥あくが発生し水の浸透が乏しいことを指摘したり、庭とみかん畑の境界の側溝を見ては、側面のRCだけで底にはコンクリートがなくまだまだ改善の余地は十分にあることを確認し、里山へ行くまでも庭やみかん畑のどこがどんな表情で悪く、それが何が原因なのかを解説しながら進んでいきます。
園路に植えてある桜を見ては、元の太い幹が傷み弱ってきて、その代わりに根元からひこばえを出しいます。これは、深いところの根が苦しく息ができなく弱ってきている。表層の空気が循環しやすいところのでの根が張って、深いところの根が衰退するのをカバーするようになんとか一生懸命拡げて、この木全体で生きようとしているのです。これは、そこの側溝の泥詰まりや園路の水が表層で走りすぎることを抑えれば回復してきます。
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写真は谷間の沼地化されたところです。この頃はしばらく雨も降っていなく土は乾燥しています。
しかし、木々は荒れ風通しも悪く、心地よさはあまり感じられません。
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雨が続くと水は浸透せず淀みが生まれ空気感も滞る感じがします。
これを、一気に戻そうとすると大変ですが、できるところから点で穴を掘るなどコツコツと大事に作業をしていけばプラスになって行く速度でつむいでやっていくと数十年位のマイナスが1年2年でプラスに転じてきます。その時に人が全てをやろうとするのではなく、大地と生物と気象の循環機能に沿って手を入れれば、人の作業を応援するように大地と生物と気象もスクラムを組んで応援してくれるように桁違いに変化してきます。
昔の人はこの作業を感覚的に捉えて日常的に手作業で循環型に収めていました。まだまだ、機械も便利な道具もない時代に、循環型や生活を自給的に営めていました。昔の古地図を見ても田んぼや畑の広さは変わっていません。それを機械や道具のない時代に営めたのは、自然の水脈機能に沿った手の入れ方をし自然を見方につけていたからできたことです。
今では、水脈機能を無視した、人の都合で機械が作業しやすいような道を通したり、材料を変えてしまいました。その結果、自然は応援しなくなり逆に反発するようになってしまいました。それをまた力で抑えつけてしっているのが現状です。昔の人がやっていたような視点を大切に雨や風がやってくれているような機械作業をすればコンクリートも否定せずに共存もできるはずです。
今の道具や材料、また、ここにある資材なども大事に使ってそれぞれが相乗的な力が働くような水脈機能に沿った空気と水の循環を生み出すような作業をしていけば全体が急速に蘇る力をもっています。
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谷筋の奥に進みます。
谷が合流してため池ができている急な斜面に、自然林のシイノキと植林した杉とそこに竹が進入してきています。今は、それぞれが競い合い喧嘩をするような関係になっています。この3つの植生が競い合わない関係は、この谷筋を中心に空気と水が循環する水脈を修繕していけば全てが大人しくなり、それぞれが息ができお互いが認め合うような群落を作り出してきます。
また、空気と水の循環がよくなればその循環に見合う植物が残り、暴れるようにここに繁茂してきた植物たちはいなくなってきます。逆を言えば、今はこの水と空気循環にあった竹がここを支えてくれているのです。大地は、空気と水の循環を保つために次々に新たな植物を生み出しているのです。でも、水脈機能が回復すると後からやってきた植物は役割を終えていなくなってくるのです。
今の現状は、脈が詰まり、大きな点穴であるため池も詰まっています。ため池のヘドロが回復されるように脈を開いてあげ、ため池に繋がる谷筋を点と線でつないでいけば見る見るうちに変わってきます。それを今度は、応援するように動植物が息づきをつないでいってくれ、そして、大地の土壌の粒状も変わり進み粘土化が後退し、乾燥化止まり、空気が通りやすい団粒化の土壌になれば一気にプラスの連鎖が生まれてきます。
この脈の機能を回復してあげるだけで、上の目に見える尾根線までもが変わってきます。そこを直接手をいれる作業をしなくても変わってきます。でも、その水脈機能に沿ってしなければ意味がなくなってしまいます。
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尾根に着くと、立派なシイノキの照葉樹林帯が広がります。林冠はシイノキらしい枝葉が毛細血管のように光が入り込むように棲み分けされ、感動させられます。
しかし、よく観察すると幹は痩せ細り、下枝はなく、食害され枯れている部分も多く見られます。
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地面へと目を向けると、土は乾いて乾燥し、硬くしまっています。歩いてて足の裏の感触でもわかる位です。本来は、このような照葉樹林帯は落ち葉が積もりフカフカな状態になっているはずですが、それが土が直接見えてしまっています。こうして腐葉土層が発達しなくなり、表層乾燥をおこし、尚且つ地面が締まり硬くなり、空気が通りにくくなる状態が斜面から尾根にかけて広がっています。逆に谷は粘土でベトベトしています。この通気不全が植物の枝葉の傷み、山の傷みとして現れています。植生は傷み、山は地形崩壊となり流域災害に広がってしまっています。要は、辿っていくと人が造った人工構造物が脈を傷めているのが見えてきます。そこの部分の詰まりを解消するように手を入れてあげるだけで生態系は見る見るうちに回復してきます。谷の詰まりを解消していけば地面は柔らかくなり、落ち葉は積もり、下草も生え、傷んでいった木々も幹から胴吹きして新たな枝が回復してきます。発芽しきれなかった地面に落ちた種も発芽してこの森の息づきがつないでくれてくれます。
谷の作業をするだけで尾根まで繋がり生態系の連鎖が働くようになってきます。こんなに傷んだからもう手に追えないのではと諦めなくても大丈夫です。
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谷を中心に水脈機能を改善するように大掛かりな労力をかけなくても定期的にコツコツと手を掛けれれば十分にここの里山は回復でき、人と自然が共存する生物多様性の里山が復活できはずです。と矢野さんは締めてくれました。
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昼食を挟み、急遽重機も搬入しみんなで荒作業しました。
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矢野さんによるイノシシのように掘った点穴や横溝に枝葉を戻していきます。

最後に矢野さんからのエール
できるところからできるエネルギーでコツコツとやってみれば、自然が応援してくれこの息づきが広がってくるはず。
ある意味、闇雲にやってみること。すると、何が硬くなって、何が軟らかくなってくるのか、そこにはどういう差があるのか。どの程度やればいいのか感覚が育ってくる。
頭で考えるよりまずは体を動かし、大地と対話しながら作業することが大切。
作業の結果、風景が痛々しくなったか、息づき軟らかくなったか、この差を大事に見ていく。
泥ぼこりが出てるか、消えるか。水たまりが残るか消えるか。
縦と横の見えない脈をつないでいくと何かが変わってくるのがわかる。それを継続すると、だんだん育ってくる。
身近な人から集い大地が呼吸できるように空気を通す作業をつないでいってもらえたらいいと思います。今日の作業を足掛かりに育んでいってもらえるといいです。

今回の矢野さんを招いて開催した大地の再生講座をきっかけに、鈴木さんとは、このフィールドで、空気を通す作業を繋ぎ里山を改善できたらいいですね。と話をしています。
矢野さんが言うように、今の人工構造物がきっかけで、空気不全が起こり、様々な自然災害が発生しているのは間違いないと思っています。
これからの時代に大切になってくるのはやはり空気視点だと思います。
また、空気を通すための感覚も必要になってくると思います。数字や理論では中々証明し辛い空気を感覚的にデザインすることは、反復作業が大切だと思います。
みんなで一緒に作業し、学びを深めながら里山を再生し、その良さを体感できれば、大地の呼吸の大切さが証明できるのではないかと思います。
また、近いうちにワークショップが開催できたらと思います。

 

小屋の草屋根の施工方法のご紹介

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この梅雨の長雨のおかげもあって先日、木製小屋の屋根に施工した芝張りが元気よく緑になっていたので、施工方法をご紹介します。

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破風や鼻隠しはトタン波板より芝生つ土の分だけ数cmあげました。
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以前、高田造園さんに教えてもらい、トタンを止める釘はシュロ縄を巻いて止水していきます。この工法は江戸時代の木製水路の釘止め部分の水漏れ防止に用いられてきた方法で、高い防水効果が持続していくそうです。また、シュロ縄に菌糸が繁殖し土壌環境もよくなってきます。
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鼻隠しとトタン部分は隙間をあけ空気が抜けるところをつくります。鼻隠しとトタンをくっつけては空気が抜けません。空気が抜けなければ水も滞り芝生は根腐れ起きやすくなり、そもそも空気が循環しないと土も植物も生きていけません。
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その部分に炭や荒枝を絡ませ、空気が程よく抜けやすく
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枝葉も絡めて土が流出しないように空気と水だけが抜けるようにしていきます。
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トタンの上には炭をまきます。
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その上に細かい枝葉を敷きならし
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更に、藁を程よく敷きならしていきます。これで全体に菌糸のネットワークが張り巡らせることができてきます。
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屋根に載せる土は、自分たちでつくります。くん炭多めに炭とパーライトで改良していきます。どの材料も多孔質で空気が通りやすい材質です。水はけもよく保水性もある土になります。屋上緑化用で販売している土は高価ですし・・・。
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芝生を貼って、軽く荒いチップやくん炭をまいて、完成です。
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ポイントは、限られたスペースでも空気循環をつくったことです。空気と水が行き交うところに土も動植物も息づく環境が生まれてきます。 また、植物は、自身の根だけでなく根と共生する菌が根が届かない範囲の栄養を届けてくれます。菌は、植物にとって大切なパートナーです。これらの菌も適度な空気循環が必要です。
見えない空気をデザインすることが大切なのです。逆に空気循環さえ作れればコンクリートの上でも植栽は可能になってきます。
緑化された屋根は、夏の暑さ和らげ周囲に心地よい空気感を与えてくれることでしょう。
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最後におまけの写真。
雨に濡れた大谷石と石畳みのアプローチはいい感じです^^

2020-07-10 | Taged in | Posted in ブログNo Comments » 

 

大地の再生講座 〜菊川市 和田公園 矢野智徳さんによる見立て〜

森町をあとにして、菊川市和田公園に場所を移して矢野智徳さんによる見立てが実施されました。
今回、なぜ菊川市で矢野さんをお招きできたかというと、以前、僕が、建築士会の主催で菊川市の赤レンガ倉庫で大地の再生の話をさせて頂いた時に、菊川市議員の倉部さんも聞いて頂いたのがきっかけで、市議会の代表質問で
「研究機関との連携、大地の再生の考え方の取り入れ等、根本的な菊川市の地形から水害対策を考えることの必要性は。」
としてくれました。
倉部さん代表質問2

倉部さん代表質問1

このことを矢野さんに報告させてもらい、森町に行くなら、せっかくなら菊川市議員の倉部さんとの意見交換もしましょう。とのなり、せっかくなら、昨年の台風で土砂崩れが起き、公園上部のため池の改修工事の話がある和田公園での見立てをしながらがいいと思い、セッティングさせてもらいました。
当日は、急な連絡にも関わらず地元の有志も集まってくれて貴重な機会となりました。

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和田公園敷地周辺図
矢野さんから地図情報を見て、話をしてくれました。
地図情報を見て、碁盤の目のように基盤造成された田んぼ、団地造成のエリア、いろんな道路網が張り巡らされている。重機などで自然の大地を削ったり盛ったり、コンクリートやアスファルトを張り、自然の水脈は人工的なコンクリートなどを使った水路網に変わってしまったのが想像できます。気づかぬうちに自然地形の中に重機械で大地を切り刻み人工的な地形にしている比率が自然地形の比率よりも高くなってきているのが分かると思います。
高速道路網から一般道、鉄道網など単位面積当たりの人の開発比率が高くなっているのがわかります。これが、悲しくとも日常的に人が生活している環境の身近な実態であります。これだけの大地の開発されている中で、大地の中の血管である空気と水の循環がどうなっているのか想像しただけでもまともでないというのが分かると思います。
きっとおかしくなっているだろうなと想像して駐車場から公園を入ったすぐの場所でもやっぱり、コンクリートに泥アクへばりついている姿を見ても、体の血管が血液をにじませているような姿になってしまっている。それだけ大地が傷んでいるのが分かると思います。
植えられた桜も一本として健康な桜がない。大きくなっていながら葉っぱの数、枝の数、幹肌の状態を見ても健全な状態がみられない。大地の空気と水の循環が閉ざされてしまし、人が身近に扱っている生き物は健全な表情になっていない。
和田公園 川だけ地図拡大
牧之原台地に入り組んだ谷戸地形の大地の中では、和田公園がこういう状態だっていうことは近隣のところでも同じようなことが起こっていると思ってもいいでしょう。
和田公園 川だけ地図望遠
さらに大きな視点で見てみると東から大井川、菊川、太田川、天竜川流域、静岡の代表的な流域河川がありますが、これだけの血管のように水脈が張り巡ららせている中で、大きな河川であるマクロ視点の中でもここの和田公園というミクロと同じようなことが起こっているのが想像できます。雨が降ればすぐ泥水になって海まで泥汚染が広がっている。流域から大量の泥水が出る地域になってしまっている。本来は清流の泥水が出ない流域だったはずです。これが戻らないまま時日が経ち、雨が降るたびに泥水が出て続けて各地域で流域災害が起きてしまっているのが現状であります。
泥水がでて、桜が弱っている実態は結果として、大地を支える力は弱まり空気や水が大地の中に浸透する力が弱まり大雨が降るたびに大地が崩壊するのは必然的に起きてしまっている。
しかし、現代土木はここを見ていない、壊れたらまたコンクリートを張るの繰り返し、ミクロでもマクロもこういう状態になっている。
これが、悲しくとも日常的に人が生活している環境の身近な実態であります。

 実際に昨年の土砂崩壊の現場を見てみます。
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崩壊した現場を修復工事が進んでいます。
地形的にみて、道路に集まってくる水が谷筋に出るところが多分崩壊したのだろうと思えます。と矢野さんは話してくれます。
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写真三枚は3月頃の撮ったものです。

道路に集まってくる水が集約されて外に出ようとするポイント、そこの水の出口を水の勢いを緩めて等速機能にして緩やかに優しく自然の水脈にバトンリレーできるようにつないであげる必要があるが、そのままダイレクトにするとリズムの違う水脈機能が不具合を生じて崩壊を起こすのは必然である。それを調整する役割があったのがため池や合流点の深みの水脈地形であったが、深みの地形を人都合で設計や作業のしやすで施工したものは見た目だけでのもので、自然の機能が失われてしまい、いずれ崩壊してします。それはなぜかというと大地は生きているからです。明らかに不具合があるから自分で調整して壊していく。それは、マイナスではなくプラスの動き、息をしているものが起こす当たり前に起こす現象なのです。

人がやっていることがおかしいよ。と自然は訴えてきている。それをプラスに改善していけばすぐに答えてくれるが、人は自分がやってきたことを変えようとしない。現代の人は、人目線を外せない。自然よりに目を向けることができていない。現代のコンクリート開発は、数字と理論が先行してプランニングしてしまっている。しかし、昔の人は、ここに聞いてきていた。ここ現地の自然の状態と対話しながら暮らしてきたから何100年も歴史や文化が築けてきたと思う。
人が自然よりに目を向けなおして見直すかどうかにかかっている。ここに生活する人から声をあげて一つ一つ学びながら立証していくことが問われている。呼吸がしやすい環境を手作業でやってきたら動植物はプラスの表情を返してくれる。まだ、十分間に合う。
矢野さんからエールをもらいました。

今回の矢野さんからの学びを僕ら地域の人とネットワークを組み、空気循環視点を学びながら伝え広げ、この視点が一般化できるように育んでいく責任があると感じています。災害や環境の問題は、この空気視点は抜きにしては語れないのは間違いないと思います。しかし、ここがまだまだ社会には認め難い分野であることは否めないところです。できることからコツコツと草の根活動ができればと思います。

 

大地の再生講座 〜森町で矢野智徳さんによる見立て〜

先日、広島から周智郡森町に移住してくる方の新しい住まいに矢野さんによる見立てに同行させて頂きました。
移住してくるご家族は、広島で大地の再生講座に参加されていました。
しばらく住んでいなかった住まいは、建物周りの林や庭が荒れてしまっていて今のままでは住みずらい状況を矢野さんによる大地の再生視点での改善を進めていきたいとのことで広島支部の京子さんとの連携で実現しました。
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建物の裏には山を背負っており、素掘りで石積みの井戸も残ってもいて、水が豊富に常に湧き出ているところであります。IMG_5367
水が豊富に湧き出る地形部分である斜面変換線部分にU字溝を設置したりしてしまい、本来水と空気が循環しやすいところを塞いでしまい、空気が抜けず、降った雨も土中に浸み込まずに地表を流れ水だけでなく表土も流し斜面麓に泥アクを溜めてしまっています。長年放置され現状は、設置したU字溝も見えないくらいになってしまいました。住んでいた方も水の処理に悩まれていたと思います。
土中には、脈がありそこには水だけでなく空気も同時に流れています。空気が滞れば水も流れません。水が滞れば空気も滞る。逆に空気が抜ければ水も抜ける。水が抜ければ空気も抜ける。水と空気は常に一体で動いています。
また、自然は、ミクロもマクロも相似形です。自然災害と言われる土砂崩れも同じメカニズムで発生していると言っていいと思います。降水量が増え、下の方で空気が滞れば水の流れも止まり飽和状態がだんだん上へと積み重なり、耐えきれなくなり土砂が崩れる。根本的なところは、現代の土木には空気視点が欠けているところだと思います。土中には水だけでなく空気の対流があるという視点を広めていきたいですね。

しかし、悪い話ばかりでなく、水の透明度を見ても矢野さんからは、悪くはないですね。水が濁っていないということは緩やかに循環しているということですね。これだけの水が出るならいっそのこと、池にしてもいいんじゃないですか。という話も出ました。
泥さらいをし、斜面林の風通し剪定や伐採をし、地表と土中の空気を通せば見る見るうちに良くなってくるでしょう。
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家の前には茶畑や田んぼ、更に奥は、川も流れていて生態系も豊かでとても良いところだと思います。
ここにこれから住まわれるお施主様が羨ましいですね。
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続いて田んぼの循環です。
崩壊していた畔の修繕をする矢野さん。
田んぼの入りと出をうまくつないであげる必要がある。
表層の水が動いてくれれば、深いところまで空気と水が対流しやすくなる。そうすると、稲の土の中の根が呼吸しやすくなるするようになる。土の中の淀みやガスがちゃんと上の方に流れてもくる。
稲の根の周りの土の空気が地上の空気と水の動きに引っ張れて循環するようになり、根の張りが良くなってくる。
土が硬くなる状態は陸の環境である。土が締まって、水が持ち上げられている状態でそれは、水があっても陸辺状態になり雑草が増えてくる。そうすると、除草剤をまかないと追いつかなくなってしまう。土が水に持ち上げられる水辺環境を作れば陸辺の草は生えなくなる。
稲にあった空気循環を入りと出で調整すれば、それだけで稲が育つと話てくれました。

田んぼは空気循環を学ぶにはとても良い教材ですね。
育てたい作物にあった空気循環を作ってあげるだけでいいのかもしれませんね。

これから、機会が合えばお施主様と改善できればと思います。
きっと目に見えて変化する心地よい住まいになることだと思います。

この後、菊川市の和田公園に移動し、たくさんのコアな地元メンバーと矢野さんによる見立てになります。また、次の機会に報告いたします。

2020-07-05 | Taged in | Posted in ブログNo Comments » 

 

掛川 小笠山登ってきました。

先日のこと、コロナで自粛モードの中、せっかく休みも取れたのに家に閉じこもっているのもと思い、急遽、家族で小笠山を登ってきました。近くに住んでいながら初めて訪れます。
標高265mの低山です。山登りと言うと頂上を目的地として道中を楽しむことが多いと思いますが、ここでは、下の写真の断崖の六枚屏風を目指します。
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小笠神社の下の駐車場に車と止め、スタートです。コナラやモミジなど落葉樹が芽吹く時期で、雑木の一番魅力的な時期に来れたことに感謝です。
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小笠神社前の桜は満開でちょうど見頃でした。
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リョウブの新緑と美しい幹肌、ミヤマツツジの美しさに魅了されます。
常緑樹は、比較的海が近いからでしょうか、ウバメガシが多く、その他にはソヨゴやヤブツバキやヒサカキ、アセビなど林床の樹種も豊富、アカガシなどこのあたりでは珍しい樹種もあります。色々な樹種も楽しめる山だなと思いました。
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しかし、この山でも松枯れやしっかりと根が張れずに倒木してしまった樹々が見られ心傷みます。それだけ土中の空気循環が滞っているのだと思います。どこもかしこも山は傷み悲鳴をあげています。自然は無口ながら、自らの命と引き換えにしっかりと危険信号のメッセージを送ってくれている。このメッセージを人はいつまで無視し続けるのでしょうか?暮らし方を考え直す時期にきていると思います。人も自然の一部。人の営みが自然にもプラスになるような暮らし方が求められると思います。
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途中、断層も拝見できます。
玉石などの礫層がよく見られ、このことからおそらく大井川の影響を受けているのだろうと思われます。
大井川によって運搬されて貯まった砂利などが隆起して小笠山を形成したのでしょう。(おそらく)
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小笠神社を目指す途中、行者さまに拝み、その隣の力強い木に勇気をもらいます。
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長い長い階段の向こうに神社の境内があります。
やっと神社につきました。
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この日は、天気も良く、牧之原台地の地形がよくわかります。左奥には富士山も見えました。
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反対側では、遠州灘が見えます。海が近いことがわかりますね。
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もう少し、歩いてベンチと椅子のある展望台で昼食です。
簡単にコンビニで買ったカップラーメンとおにぎりで済ませす。でも、山で食べるカップラーメンってホント美味しいですよね。
ビールを持って来なかったことにちょっと後悔・・・。
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景色もいいです。
掛川の市街と奥にはまだまだ雪が残る南アルプスが拝見できます。今年も南アルプスでフライフィッシングができるように仕事を頑張ります!
さて、ここから頂上を目指します。
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道中、よく観察すると色々な発見があります。長男がトカゲを捕まえたり
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イノシシが水脈を改善していたり、
飽きさせないでくれるので山登りは楽しいです。
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両脇は崖で道幅が細いのスリル満点の登山道も進みます。
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頂上つきました。ここでは、景色が眺めることができないのがちょっと残念ですね。
ここからは、目的地の六枚屏風を目指します。
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途中、こんなところ通るの?と言う険しい道があったり(実際、迷いましたが)、落葉樹の新緑とミヤマツツジのコラボの風景に癒されたり、
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あと、もう少しです。
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着きました。六枚屏風の入り口です。
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人と比べると、かなりの落差があり狭いことが分かると思います。
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奥に入ります。
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礫層が実感でき、谷が深いことがよくわかります。大地の呼吸口のようにも思えます。
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大人の体でも通りずらい奥までいき、鬼がいたよ!と子供をビビらせ引き返します。年中になったばかりの次男にはまだまだ効きます(笑)
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入り口の方を見ると光がまた、綺麗です。
水や風によって侵食されたのだと思いますが、自然の力強さや美しさには人がつくるものには叶わないなと感じられます。
人の力は自然の前では無力だなと実感できます。自然に力で立ち向かおう、抑え込もうとするのではなく、逆に自然を味方に応援してもらうような空間づくりや暮らし方を見直すきっかけになりした。

小笠山、途中、険しい道もありましたが、まあーそれを登り降りすのも楽しいですし、樹種も豊富なのでおすすめできる山ですね。近場で思い立ったらすぐ行けるのがまたいいですね。
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帰りにヒカゲツツジも発見。
また、機会があれば登りたいです。秋もいいかもしれませんね。

2020-04-12 | Taged in | Posted in ブログNo Comments » 

 

8年目に入って・・・

3月はナインスケッチにとって節目の月です。3月は独立して起業した月になります。
当時は、1月に我が家に長男が生まれ、独立と同時期だったので、経済的にも家庭的にも不安だったことを思い出します。
7年前カギヤビルで55634の外山さんと事務所をシェアすることからはじめました。7年間のことを思い返すと色々な現場に携わらせて頂き、高田造園さんや矢野さんとの出会いもあり多くを学ばさせて頂き、あっという間に過ぎました。でも、一つずつ思い返すと色々あり充実した日々を過ごさせてもらったなと思うと長い7年間だったなとも思います。(笑)
今では、スタッフが2人いて、プラス妻が手伝ってくれ、4人体制になりました。施工体制では当初よりパワーアップし、また、サボテンや多肉など珍種なインドアグリーンも扱うようになり、外回りの緑だけでなく、室内でも一鉢から緑に寄り添う暮らしの提案ができるようなってきました。

さて、今日は、コロナウィルスで日常生活がままならない状態になっています。
ここからは自分の視点です。ウィルスの専門家でもないので、ご承知ください。
自然界はコロナというウィルスによって、人の経済活動を止める手段をとってきたのかと思いました。
自然環境を全く無視した土木工事や経済優先的な人の営みによって自然環境は傷み進んでしまいました。
自然環境は、常に良い状態に戻ろう、再生しようと働いていると思うのです。ウィルスによって人の自然環境を傷める経済活動に歯止めを掛け、正しい方向に舵を取らせようとしているのではないかと妄想してしまいます。気づかせようとメッセージを送ってくれているのに人は気づいていないように思えてしまいます。

先日、アウトドアブランドのモンベルの創業者の辰野勇の話を聞く機会がありました。
日本人と西洋人とでは山に対する考え方が違う。日本の山には神様がいて、西洋の山には悪魔がいる。だから、西洋の人は山を登り、制服しようとする。しかし、日本は、修行や信仰のために山を登る。
この話を伺い、自然を神だと思って暮らしてきた昔の日本人の視点をもう一度、見直すべき時が今だと再確認しました。

木や土や石など自然素材を扱いながら庭など外回りの仕事をする者として、ここがこれからのテーマだと思います。
外構や造園という枠組みに捉われずに、自然環境の基本となる土中の空気の循環の視点を持ちながら、自然を崇め、力で抑え込むのではなくむしろ自然の力を借りるような暮らし方の提案ができればと思います。
ただ単に昔の人の暮らしに学び自然に寄り添うことだけでなく、現代社会の生活スタイルにも融合できた住まいやライフスタイルを提案できればと思っております。

8年目もスタートしました。大地の再生の活動も節目の年です。自然に学び、自然と対話しながら仕事ができればと思っております。
どうぞ、改めましてよろしくお願い致します。

2020-03-20 | Taged in | Posted in ブログNo Comments » 

 

三協アルミ ワンダーエクステリアデザインコンテスト2019 表彰式

三協アルミ ワンダーエクステリアデザインコンテスト2019のファサード部門でブロンズ賞を受賞させて頂き、先日、表彰式にいってきました。
2017年のゴールド賞に続ての受賞で嬉しく思います。
その時の様子はこちらから
会場は、名古屋ストリングスホテル。立派な会場で、ステージ奥の金屏風が眩しいです。(笑)
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今回の応募点数は全国で3200点程だったそうです。
その中で授賞できたことは嬉しく、また、デザインに納得頂いたお施主様と工事に携わってくれた関係者の方には感謝致します。
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グランフェイス レクス-デザインオフィス東京の大熊一幸さんにも講評を頂きました。
今度はライティング賞でも授賞できるように勉強します。
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懇親会会場では、以前勤めていた住友林業緑化の先輩や当時の所長ともご一緒させて頂きました。
その後も、飲みにも行き、あの人は今、あそこで頑張ってるとか、あの人は変わらないよ。などなど当時の懐かしい話に花が咲きました。
こういう表彰式で会えるのは嬉しいですね。
また、会えるように授賞できる現場をつくれたらと思います。

さて、ここで授賞現場を紹介します。
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お施主様からは、3台分のカーポートが欲しいという要望がありました。
3台分のカーポートはかなりなボリュームの構造物になります。アルミカーポートは景観がよくないから設計に入れないという造園家さんもいるくらいで、デザインを調和するのに難しい建築物の一つです。しかも、今回の住宅は平屋で2階建よりもボリュームは小さく、住宅の手前にくるカーポートの存在が目立ちすぎてしまいます。
では、カーポートをやめて住宅に調和できるガレージを計画すれば金額はかなり嵩んでしまします。
しかし、メーカーも昔よりだいぶ格好良いカーポートでも商品化されてきています。
エクステリアプランナーは外構だけで考えるのではなく、その住宅との調和や敷地条件を読み取りプランをすべきだと思います。
今回の住宅は平屋で軒の水平ラインが特徴的に思えました。
その水平ラインとカーポートの梁が一体になるように見せれればいいかなと思い、梁が特徴的なカーポートを採用することにしました。
また、カーポートが取って付けたようにならないようにカーポート同材のアルミ材をアプローチの上空に這わせ、カーポートと繋がりがあるようにしました。
その周囲にくる塀はアルミ色に合わせてRC打放しにしその塀も建物と水平方向だけでなく直角方向にも高さや位置をずらすようにしてオープンな外構なので閉鎖的になりすぎないように考えました。
あとは、人工物だけでは硬い印象になりますので、雑木の植栽を合わせます。
道路から塀の中まで続くようにアイストップの位置など気にしながらアプローチの動線なども考えました。

機能的にもコスト的に優れているメーカーのカーポートと自然素材を組み合わせ、そのカーポートが主張しすぎないように考えたファサードができたと思います。
自然素材だけで作る外構もよくつくりますが、ご予算や使い勝手など考えるとエクステリアメーカーの商品も組み合わせてつくれたらいいと思います。
人工物で自然環境に負担をかけるなら、植栽など入れたり水脈改善を施したりケアすれば調和ができる外構、お庭が作れると思います。
人工物を否定するのではなくこれからも上手に組み合わせてご提案できればと思います。

 

リックスクエア2019 〜スノーピークのアーバンアウトドア戦略 〜

昨年12月に開催されたリックスクエア2019の第二部のトークセッションに登壇してきました。
リックスクエアは造園外構に特化したCADメーカーのユニマットリックさんが企画し、造園、外構、エクステリア業界の今と未来を考える交流イベントになりますが、毎年開催されていて、2017年にも一度登壇させて頂きました。その時の内容はこちらから
今回は「庭の体験価値を高めるアウトドアの本当の魅力とは」というテーマでアウトドアブランドのスノーピークさんによる「スノーピークのアーバンアウトドア戦略 ~スノーピークがデザインする“庭”という空間~」の特別講演になります。僕はその第二部の「家と庭の作り手から見た、住まい×アウトドアの可能性」トークセッションのメンバーの1人として参加させて頂きました。
スノーピークさんは、新潟の金物で有名な燕三条で発祥し、金物を作った登山道具など商品を開発することから始まったことを聞いたことがありました。その会社が今では、住宅産業でも名を聞くことにもなり、アパレルなど多角的な産業になっているので、自分自身も興味があり、当日を楽しみにしていました。

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しかし、会場は、東京の秋葉原。立派な会場であることと、今回は、東京をメイン会場として全国でライブ中継会場が仙台、名古屋、大阪、広島、福岡の5箇所も設けられ、視聴者が600名弱という話を聞いてちょっとビビっていました。
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会場は、満席で、スタートしました。
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スノーピークの吉野真紀夫さんから
全世界の人が幸せになれるために我々が何ができるかを考えてサービスを積み重ねていくという理念を掲げていくというお話からスタートしました。
キャンプだけでなく、短なところに自然との繋がりがあるんじゃないかと考え、色々な事業展開をして、飲食店舗、アパレル、アウトドアはオフィスづくり、まちづくりや戸建てからマンション、地方創生まで展開しています。日常と非日常の部分で自然と人を繋げて、人間性の回復を目指して一人でも多くの人に自然の恵や日本の四季や文化を知ってもらい幸せな人生を送れる手助けをしたいというお話をされていました。
そう考えると、住まうところ日常生活に自然を感じるような、ものやことをとい取り入れるという発想が出るのは必須だったのかもしれませんね。キャンプというとハードルが高く「野遊び」をテーマにすることで誰でも親しみやすくなりますね。業界の垣根なしに社会的使命を達成するために何でも必要ならやってみる企業理念、行動力は感動しました。
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ここから第二部です。
主催のリックの小松社長とスノーピークの吉野さんに加えて、株式会社荒正の須田社長と兵庫県のにわいろSTYLEの吉川社長とぼくも加わりトークセッションのスタートです。
その前に各自の自己紹介からはじまりました。
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荒正さんはスノーピークさんの専門ショップも運営されていて、また、スノーピークと東北芸術工科大学と一緒にエコタウンの分譲も行っています。
次に僕の番です。
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まだまだビギナーですが、フライフィッシングやキャンプの趣味があることを紹介させて頂き、また、仕事の施工例なども紹介させて頂きました。DSC08578
にわいろSTYLEの吉川社長は、古民家をリフォームして宿泊施設もつくり運営をしています。
みなさん、建築や外構に捉われずに業種を広めていて尊敬いたします。
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トークセッションのスタートです。
内容は、
あなたにとってのアウトドアとは、
アウトドア提案における工夫、問題、課題、解決方法は
家、庭づくりのプロからスノーピークへの要望は
住宅、エクステリアにおけるアウトドアの可能性について
などの話が行われました。
スノーピークさんへの要望では、
これから分譲など手がけていくなら、建築主体ではなく、庭や外構の外回りを扱う僕らの業種と組んでほしいとお話をさせて頂きました。
僕にとってアウトドアとは、やっぱり自然の豊かさ、恵を感じることかなと思っています。なので、自然を感じるためには家中心で考えるのではなく、外回りから考える必要があるのではないかと思います。自然環境を読み取り、周辺環境や地形図を読み取ったり、そこの水脈環境も考え、それによって建物の配置や設計地盤高さも決めていく。建物を建てるだけで大地に負荷を与えてしまうので、水脈へのダメージが少ないように配置を決める必要があると思うのです。自然環境が豊かであれば自ずと人にとっても心地良さを与えてくれると思いますが、環境の大元の水脈環境を滞らすことで木々や弱まり、本当の自然の豊かさを感じることは難しくなると思うのです。木々が健康に生育することを前提に考え、そこに人の要望、生活動線を組み込んでいく。アウトドアな住まいの分譲地を計画するなら、自然環境を読み取り、自然素材を扱う仕事をしている庭や外構の業者と組んで欲しいなと、ちょっと偉そうに話をさせて頂きました。すみません。。。7
スノーピークさんの業界の垣根はなく固定概念にとらわれずに、自然と人、人と人の繋がり、人間性を回復させていく。
印象に残っています。
楽しく、勉強になるイベントでした。
声をかけて頂いたユニマットリックさんには感謝いたします。

 

2019今シーズン最終のフライフィッシング

2019年のシーズン、最終日に南アルプスへフライフィッシングに行ってきました。
今回は、うちのスタッフの大場と二人です。
大場は、アウトドアの学校でびっしり鍛えてもらってから初の南アルプス&イワナです。自分で巻いたカディスを持って挑みます。
お盆にきた時は、人がたくさんいて中々厳しかったのを思い出します。また、この先週に僕らの師匠がここへきて、あたりが渋かったようで、今回もどうだか心配です。。。
始発の乗合タクシーに乗り込み、AM6時頃広河原山荘につきました。どうやら先行者は少なそうです。
テントを張って、ポイントへ向かいます。

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今日はどうかな?と一投目。
いきなり、ヒット!びっくり!こんなこともあるんですね!
しかも、良型です。引きもまあまあ。
幸先いい感じです。
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水も綺麗だし、景色も良く、最高です。
途中、プールで尺サイズがライズをしていたので、狙いを定めてキャスティング。良いところにフライが落ちた。尺イワナは、スルー。
僕は、フライを変えて、再度、キャスティング。
絶好のポイントに落とせました。尺イワナは、フライにパクっ。
僕は、それに合わせる。
しかし、合わせきれません。
ライズハンターとはなれず・・・まだ、ライズしている魚を狙って釣ったことがありません。
でも、フライを変えて色々試し、反応が出るのは楽しいですね。
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それでもまずまずの釣果で楽しめました。
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大場氏も釣れたようです。よかった。よかった。
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夜の部スタートです。
気温は13度まで下がり冷え込みますが、ビールで乾杯!
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つまみは、餃子にソーセージ。
この自然の中にテントを張って、つまみをバーナーでちょこっと料理してシェアして、お酒を飲んで、喋って、これがフライフィッシングの楽しみの一つですね。
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朝も冷え込みます。
各自、調理して、朝食を済ませます。僕は、ソーセージとパプリカとシメジを塩コショウで炒めてとろけるチーズをのっけてパンに包んでいただきます。
そして、ヤカンに水を入れ、バーナーで沸かし、それをドリップのインスタントコーヒーに注ぐ。
これだけで、幸せを感じるのです。
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午前中も目一杯釣りを楽しました。

フラフィッシングは、魚がいないところではできない。魚がいるところは水が綺麗なところ虫も豊富で自然豊かなところ。そこは奥山でしかもはやできないのではないでしょうか?
でも、そんな奥山でも砂防ダムや法面土木もあるし、どんどん自然がなくなってきてしまっています。
昔の人はきっと、自然を崇め、自然に寄り添い共に生きてきたと思います。それが、今日は、自然の力を恐れず、崇めず、力で抑え込めようとしています。原発事故でわかったように安全神話も崩れたのですから、今一度、自然に寄り添う暮らし方を考えるべきではないのでしょうか?
しかし、今では、リニアの問題があります。静岡県では、大井川の水を全て川に戻さないと着手させないとしていますが、それはもちろんであって、戻し方もまた重要だと思います。人工的にパイプやポンプだけで戻すのでは意味がありません。しっかりと自然の水の流れに倣って、水が流れる過程では空気も流れている訳ですから、また、水と空気の循環するところに生き物が息づく環境が生まれてきます。この自然のメカニズムに沿って環境を保全して欲しいものです。リニアを完全否定している訳ではありません。自然に不可を与えるならその分ケアが必要だと思います。
フライフィッシングができるところもなくなってしまいます(笑)
これは冗談として、でも、フライフィッシングは自然と一体にならないと魚は釣れません。
フライを自然の水の流れに合わせて流します。そのフライも魚がその時期に食しているものが効果的です。水の流れ、虫になって、魚の気持ちにならないと釣れません。
自然に寄り添うことが大切だと気づかせてくれます。
ナインスケッチでは、自然を師として学ぶ教材としてフライフィッシングを研修として続けていきたいと思います。

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また、来年。

2019-10-23 | Taged in | Posted in ブログNo Comments » 

 

平湯キャンプ場〜乗鞍岳・剣ヶ峰を目指して2019夏

もう、暑さも和らぎ涼しく秋模様になってしまいましたが、今更ですが、今年の夏の思い出を綴っておこうと思います。
台風が心配される中、家族で平湯キャンプ場に行ってきました。いつものことながら、夏の予定を決めるのが遅く、近頃のキャンプブームもあり、中々予約が取れない中、ここはのキャンプ場は全てフリーサイトで200台の収容能力があるので、僕ら家族にとってはとてもありがたいキャンプ場です。
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夏はあまり暑いところにテントで寝たくないので、ここは標高1300mであり尚且つ、雑木林の中なので、涼しく快適に過ごせます。オススメのキャンプ場の一つです。
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餅を焼いたり、プレスサンドを作ったり、
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夜はランタンや焚き火を楽しんだりをしました。

1日中雨が降った日もあり予定より一泊多く泊まり、乗鞍岳の登山に臨みました。
乗鞍バスターミナルがある畳平についた頃はまだまだ霧がかっている状態でした。標高2700mにもなるととても寒いです。ここから小学1年生になった長男と数日後に4歳になる次男を連れて乗鞍岳最高峰の剣ヶ峰3026mを目指します。2700mまでバスで来れるので、助かります。
どんな、山登りなることでしょう。
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しばらく歩いてもまだ、霧は晴れません。
しかし、国の天然記念物の雷鳥で出会えました。
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運よく出会えたので、この先も楽しくなりそうだと期待が膨らみます。
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肩の小屋をすぎたあたりから少しずつ霧が晴れ始めました。
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ここからは岩場が続きます。
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子ども達、わざわざ石の大きなところ、大変なところをよじり登りながらいきます。でも、一歩ずつ確実に助けなしで自分の足で登っていきます。
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頂上が見えました。
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霧も晴れ、乗鞍スカイラインが見え始めました。
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頂上小屋から渋滞です。

渋滞中は景色を楽しみます。
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なんとか頂上到着し記念撮影。
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帰りはすっかりガスもなくなり、気持ちよく足が進みます。
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休憩も入れて往復6時間かかってしまったけど、子ども達はなんとかおんぶもなしで自分の足だけで帰って来れました。
去年、尾瀬を歩いた時はずっとおんぶだった次男の成長が感じられた山登りでした。

2019-10-19 | Taged in | Posted in ブログNo Comments » 

 

水脈のメンテナンス

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施工して1年半程経つ現場ですが、敷地内に水が溜まってしまうということでしたので水脈のメンテナンスをしてきました。
表土は硬く締まってしまい、水が十分に浸み込めない状態でした。
掘り上げると木々の根が侵入してないところは通気が悪く詰まっているような感じでした。
逆に通気が良い状態のところは樹木の細根がびっしりと張り巡らされています。
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その細根の周りの土は、しっかりと団粒化された土になっています。
水脈が土中の通気をよくし、そこに木々の根っこが侵入してくる。その根が更に通気を良くし団粒化していくという、プラスの連鎖を生んでいくことがわかります。
水脈づくりで使用した竹材にも細根や菌類がこべりついています。
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水脈も一度つくったら終わりという訳ではなく、日頃のメンテナンスが必要だと感じます。
しっかりとした施しをすれば、自然は答えてくれることもわかりました。
人都合だけでつくれば自然は反発してくることもわかりました。
木々や土が健全に生育してくれることがきっと人にとっても過ごしやすい環境になるのだと思います。
人優先の空間づくりではなく、自然と対話して庭をつくることが大切ですね。
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2019年フライフィッシングの開幕

先日、今年初のフライフィッシングに行ってきました。
今年で初めて4年目になります。4年目と行っても1年目1回、2年目1回、3年目2回、そして今回が5回目のまだまだビギナーですが、師匠の教えがよく今回も釣れました。
フライフィッシングをやると人生変わるよ。と言われてきましたが、本当にそうだと思います。
釣り上げた時、自然と笑顔になるんです。
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周りの人が助けてくれたり、教えてくれたり、そして一緒に喜べるんです。こんなことが日常生活であるでしょうか?
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日々、忙しく、時間に追われたり、人工的な空間で過ごしたり、時には人付き合いで悩んだりすることもあったりします。現代の生活では誰もが経験する当たり前のことだと思います。
それがフライフィッシングをすれば、全てが解消される様にも思えます。
携帯電話の電波の届かないところに行き、割り切って仕事から離れることができます。時間も忘れることができます。
木々を眺めながら山奥に入り、川を登りながら釣りをします。水の流れや深さを感じ取りながらどこに魚が潜んでいるかなと考えます。自然相手の遊び、スポーツです。
木漏れ日や心地よい風を感じ、自然の移ろいを感じ、時には動物にも出会えます。
やっぱり、心地よさっていうのは自然の中に溢れているなあ〜と改めて感じられます。
自然の恵みを感じながら、同じ思いの仲間と一緒に笑いながら遊べるなんて幸せです。
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そして、フライフィッシングをしながら山に入り川を登り、周りの木々など自然を感じれることが自分の仕事にも繋がるのです。
風の吹き方、水の流れ、石の大きさや配置、木々の組み合わせなどなど、自然から教わることはたくさんあります。
まさに一石二鳥。自分にとっては最高の遊びです。
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今年は、何回行けるでしょうか。

2019-03-27 | Taged in | Posted in ブログNo Comments » 

 

遠州浜の防潮堤で思うこと・・・。

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今日は、遠州浜沿いで個人邸の植栽工事でした。
そのお昼休みの間に海岸沿いを散策してきました。
道路から見ても松林は荒れているのがわかります。薮状態で林内は風も通らない様子が写真でもわかると思います。
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中に入ると想像通りにやはり荒れているのがわかり、そして木々には生命力が感じられません。
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折れている松も見られます。おそらく松くい虫に入られ幹の中は空洞になり強風時にそこからポキっと折れたことが想像されます。
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残っている松を見ても立ち枯れしているものやマッチ棒のような細く力強さは全く感じられません。
松は、建築では横架材として使われていたこともあり、根も深く張り、本来はとても力強い樹種です。だから、厳しい環境の海岸沿いにも植えられてきたのだと思います。
また、健康な松なら、他の樹種とは比較にならないほどの樹脂を幹内で流れキクイ虫なども追い出す力があるはずです。
そんな松が今は見るも無残な姿となっています。
これは、何が原因かと考えると、近隣の宅地化や道路網の開発が一つ考えられると思います。アスファルトやコンクリートで覆われ、地中にもコンクリートなどが入り込み空気と水の循環が乏しくなってしまったことです。空気と水が遮断されてしまうと土の中では酸欠状態が進み土は腐りグライ土になってきます。そんな土では微生物や小動物は生息できず、また樹木の根は張ることができず木々は弱ってしまいます。本来、木々の根が張ることで地中の空気と水の循環がよくなるのですが、その根が伸びることができないという負の連鎖によって今の状態になってしまったと思います。
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もう少し海側へ進みました。
元々あった松林を抜根伐採して作った防潮堤が見えてきました。
撤去した代わりに植栽された苗木たちです。
あまり元気があるようには見えません。
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人工的に作られた傾斜地は、表層で水を流し表土を流していきます。
これがどんなことを示しているかというと、しっかりと水が地面の中に浸み込んでいないということです。水が浸み込んでいないということは地中に空気も通っていないということです。水と空気は表裏一体で動きます。イメージしてください。ペットボトルの中の水が外に出たということはペットボトルの中に空気が入ってきます。
土も生きています。
人と一緒です。空気が必要なのです。
空気と水が循環するところに生き物が生きづける環境が生まれてきます。木自身も空気を求めて根を伸ばします。
微生物、小動物、木々の根などお互い相互作用をもたらしながらプラスの循環になり土も育ってきます。
土がやわらかく肥沃になってくれば根は張りやすくなります。根が張れば空気もよく通り生き物たちも住みやすくなります。彼らがまた土を肥沃にしていってくれます。
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自然の山は尾根と谷があります。直線的な勾配はなく流線型を描いています。
谷があることで地形に落差が生まれ水と空気の循環がよくなります。
谷間の存在が大きな働きをしています。
傾斜地を人工的に作るときも直線的ではなく、山の尾根と谷をイメージしながらかまぼこ型のように作ると水と空気がしっかりと地中に入っていくと思います。
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防潮堤の上に登ります。
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これが天竜川河口から浜名湖までの17.5km続いています。
自然の力を人工的に抑えることができるのか・・・。
中々難しい問題ですが、逆に自然の力を借りて自然と共存する空間づくりはできないものなのか。
松林も傷んだから、虫が入ったからといって安易に農薬散布や化学肥料を与えるのではな自然なメカニズムに習ってく根本的な中の空気と水の循環する水脈環境を整備してあげることが大切だと思います。
力強い松本来の姿を取り戻せば、コンクリートよりも強い防潮堤ができたのではないかと思います。

一般社団法人大地の再生結の杜づくりを全国の仲間と立ち上げ土中の通気浸透水脈改善を基本とした環境改善の取り組みをしております。
こちらのページもぜひご覧ください。
一般社団法人大地の再生結の杜づくりのホームページ

2019-03-20 | Taged in | Posted in ブログNo Comments » 

 

音の森こども園の園庭をつくって思うこと。

2019年4月に開園する音の森こども園の園庭とその敷地の外周部分の植栽工事プランニングから施工までさせて頂きました。
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今回は、開発行為で調整池を園庭にすることと風致地区という法の制約がある中でのプランニングでした。
園庭の奥には小高い山があり園舎はその麓に建つというロケーション。建物は、その山に向けて扇型に園庭を包むというか開くような開放的なつくりが特徴的でした。
この敷地条件や建物の特徴を読み取りそこにお施主様のご要望をお聞きしプランニングさせて頂きました。
お施主様のご要望は、音の森こども園という名のように園庭で演奏会や発表会ができるようなステージがあればいいな。それもただ、ステージだけの役割ではなく使わない時は子ども達の遊び場にもなるものになればという要望でした。また、自然を感じられる園庭、芝生が広がる園庭・・・。などなどありました。
そのステージの計画には悩みました。
はじめはウッドデッキがいいのかなと思いました。でも、ちょっと違う。。。ステージになっても子供の遊び場になるか・・・。
1段高くして芝生のステージにしてみよう。単純に直線的でいいのか、そこは、建物の形状に合わせよう。
子ども達の遊び場にするためには、丸太で土留めをしよう。そこが平均台っぽくバランスを取りながら渡って遊べるんじゃないかな。ところどころランダムに丸太を立ててそこからジャンプして飛び降りるのも楽しかもな。
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ここのロケーションを活かすにはステージの1段上がった更に奥に芝生の小山をつくりそれが奥の山に繋がるように見えるんじゃないかな。芝生の山をかけのぼったり、滑り降りたりして遊ぶのも楽しいんじゃないかな。
そんな、思いでステージを計画しました。音の森こども園の「森のステージ」です。
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園舎のエントランスに入れば、放射状に広がる木の垂木が特徴的で外からは想像できない開放的な空間となります。
建物側には雑木の木立を配置し、それがフレーム代わりとなり「森のステージ」が目に入ります。そのステージのサイドにも雑木の木立を配置し、さらに奥の芝生の小山、そして敷地の外の山へと風景が繋がっていきます。
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ステージという要素、子どもの遊び場、建物との調和、周辺環境とのつながりを意識してデザインさせて頂きました。
つくらせて頂き、数日が経ち、園庭にも春がやってきました。
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ミツマタ
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もみじの芽吹き

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ゲンカイツツジの花芽
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木陰も感じられます。
植栽計画は、人工的な植栽というよりは自然環境に近づけた「雑木の庭」の考えでつくらせて頂きました。
コナラやカシなどドングリがなる木があります。イチョウやもみじなど紅葉が綺麗な木があります。木陰を提供してくれるケヤキがあります。香りが良い葉っぱのゲッケイジュがあります。ヤマザクラやヤマボウシ、エゴノキなど花を楽しめる木があります。ソヨゴやマユミなど実を楽しめる木があります。
ここの園庭は四季の移ろいを感じられ、自然の恵がふんだんに感じられます。
春は、新緑がとても綺麗です。
夏は、木陰を感じ、微機構改善をしてくれます。
秋は、実や紅葉が楽しめます。
冬は、春を迎える準備をしている姿をみるのも感慨深いものです。

これからは、個性の時代だ。と言われますが、みんな同じような都市空間に居て、同じような教育を受けていては個性なんか中々磨けないと思うんです。
都市空間の直線的で計算や数字だけでつくられた空間では感性は磨けないと思います。
自然環境に触れて、いろんな発見をすることで感性が磨かれ個性が育まれるのではないかと思うのです。
昨日より蕾が大きくなった。柔らかくなった。葉っぱが色づいた。花や葉っぱの匂いを嗅いだり。見たり触ったりと発見したり五感を使って変化を感じることで感性が育まれるのではないでしょうか。
感性って何だろう。
感性って他と違うものがわかったり、見えたり、感じられたりすることではないかと思っています。
トトロに出てくるめいちゃん達。彼女たちだけに見えて大人には見えないトトロ。彼女達の目や感覚が感性なんじゃないかなと思うのです。
計算され尽くした空間や環境で遊んだり学んでいては、社会の変化、複雑な人間関係にはついていけなくなることもでてくるんじゃないかなと思います。
また、言い換えれば、決められた空間、環境が当たり前になっているところにちょっと違った考えやアイディアを出すことで価値も生まれると思います。

ドングリが落ちてそれが芽吹く、新しい命が生まれること。葉っぱが落ちて、それが腐り、堆肥化され土に戻ってそれが木々の命の源となっていきます。その過程では小さな虫や菌類の働きがある。
何も無駄なものはなく、むしろ他の命の源となっている。
自然環境の中にはいろんな命の形が存在します。木々や土、水、空気、虫や菌などと連携し循環しながら自然環境は成り立っています。どれ一つ欠かしても成り立ちません。
人間社会と一緒ですよね。
人は一人で生きられない。自然環境でも木々は1本では生きられない。みんなに支えられて生きている。
命や周りの人たちの感謝について遊びながら学べます。

自然に寄り添った自然環境に近づけた「雑木の庭」の園庭では、きっとそんな学びができる遊び場になってくれることでしょう。
そんな場にするためにもこれから管理しながら園の方々と一緒になって園庭をつくっていきたいと思います。
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2019-03-13 | Taged in | Posted in ブログNo Comments » 

 

Living with Green Vol.4 〜第4回リビングでたのしむグリーン展〜

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10/5(金)〜10/8(月)の期間、インドアグリーンの展示販売会を開催致します。

今回はグリーンに囲まれた空間で期間限定カフェを愉しんで頂きたく、キッチンカー プレスサンド販売のHiroAinaさん( @zakio_hiroaina )によるプレスサンドとコナコーヒー販売があります。

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また、10/6(土)は ”ハーブ&アロマ 蒼~Sou” の横井理恵子さんをお招きして、『はちみつリップアロマクラフトワークショップ』を開催して頂きます。乾燥が気になり始める時期。

天然の材料でリップクリームを作ってみませんか?

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朝晩涼しくなり過ごしやすく、植物を迎えるにもうってつけの季節です。

是非、お気に入りのひと鉢を見つけに来て下さい。

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【 Living with Green Vol.4】

日時:10/5(金) 17:00〜21:00

            10/6(土) 10:00〜21:00

            10/7(日) 10:00〜17:00

            10/8(月) 10:00〜17:00

【 キッチンカー プレスサンド販売 “HiroAina” 】

. “HiroAina”とはハワイの言葉で“繋ぐ食事”と言う意味で多くの人たちにプレスサンドを食べていただき人の輪を深めて欲しいと言う想いから

“人を繋ぐ食事” The meal connecting people

と言うコンセプトの移動販売店です。

販売期間:10/5(金)〜 10/7(日)

【 はちみつリップアロマクラフトWS 】

開催日:10/6(土)

時間 :11時〜16時(随時・各20〜30分)

(予約や定員はありません。)

参加費: 1000円

講師:”ハーブ&アロマ 蒼~Sou”  横井理恵子

会場:株式会社ナインスケッチ事務所 浜松市東区小池町1141

2018-09-28 | Taged in | Posted in お知らせ, ブログNo Comments » 

 

2018 フライフィッシング in 広河原

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3年連続で南アルプス広河原にフライフィッシングに行ってきました。
OLYMPUS DIGITAL CAMERAがんこ祭りの実行委員もしているマツヤマデザインの松山さんとアウトドアの学校のコーチをしている通称チャーハンさん、共に僕のフライフィッシングの師匠とご一緒させて頂きました。
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テント場から歩いて10数分、昨年よく釣れたポイントからスタートしようかと思ったら、昨年はプールのようになっていた川の形状も水量が少ない。というか川底が嵩上げされた感じに思えます。
明らかに、写真上部のように土砂が流れ込んだ様子です。
数十m下流の方に目をやると
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ここにも砂防ダム登場です。
水脈上には流木がたくさん流れついています。これだけの量の流木が運ばれたということは土砂もかなり運ばれているはずです。
その土砂は、川底の目に見えない無数の通気孔にも泥をため塞いでしまったのではないでしょうか。
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そして、次の日は下流に行くとかなりの大きさの砂防ダムがどかーんと本流上に建設されています。
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コンクリートは地上に見えている部分だけでなく地下にも数m〜10m程度はコンクリートが入っていると思われます。
ここで空気と水が地中で遮断されてしまっています。
ここから上流に向かって流域上に空気と水が循環できずに詰まり始めます。
すると、その両脇の斜面の水脈も詰まってきます。
本来、抜けるものも抜けずに5年、10年単位で詰まり溜まるとガス化してきて斜面林全体が痛んできます。だから倒木も増え斜面の谷筋の流木が多く見られたのだと思います。
尾根部分も大気圧に押され入っていた空気も入って行かなくなる。空気が入らなければ水も入らず、水が表面を流れ出し土砂を運び川底に溜めていったのだと思います。
空気と水の循環ができずに起こった負の連鎖は、この砂防ダム、人の開発が原因と考えてもいいのではないかと思います。
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さてさて実際の釣りの成果はというと、今回はこれ1匹。しかも、こんな写真しか取れませんでした。
師匠2人もいつもより成果が出なかったようです。
天候も雨が振り悪かったのでお魚さんもお休みしてたのでしょうか。。。と思いたいですが、今までと空気の循環と地形が変わり、餌となる虫たちが住めない状況になり魚が減ってしまったのか、まだまだ開発が進んでいない上流の方に住まいを変えてしまったのか、と考えてしまいます。
最近、山に行くと純粋に自然を堪能できなくなってしまった自分がいます。大地の再生病ともいうのでしょうかね?(笑)
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釣りの成果は上がりませんが、フライフィッシングのもう一つの楽しみは、夜のパーティーです。
ジャックダニエルさんも加わり、各自持ち込んだ食材をシェアしたりして飲んでは食べて、喋って、楽しいひとときです。
今のスノピは〜、アウトドアメーカーの特徴を聞いたり、普段の生活には聞けない話で盛り上がります。
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夜は雨が降り、雨がテントを叩く音や風の音を聴きながら朝を迎えます。
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インスタントのコーヒーも美味しく感じます。
自然に触れ合うことがやっぱり楽しいし、癒されます。

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また、行きたいな。

今度は、釣りたいな。その前に自主練か〜!

2018-09-18 | Taged in | Posted in ブログNo Comments » 

 

天空の坪庭に出展します

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浜松の駅ビルメイワンの屋上で開催される『天空の坪庭』に出展させて頂きます。

いつも、庭をつくる前はドキドキ緊張をそれなりします。樹種の選定や配置、起伏をどうつけるか、石の配置などある程度イメージを持って現場に入ります。
でも、それがうまくいくかどうか、材料は足りるのか、心配や不安などが尽きません。現に、段取りしていた木を植えつけてやっぱり合わなく変えることはよくあることです。
それが、今回は30名もいる同業者と一緒に庭を展示するということなので、普段以上にドキドキワクワクしています。しかし、この緊張感がたまりません。自己満足ですが、それを乗り切って仕上がった時の達成感は格別なのです。
そんな思いをしながら作った庭を見にきていただけたら嬉しいです。
今回の坪庭のテーマは

「人と自然の調和」

です。

今日は、人の開発が自然環境を破壊し災害をもたらす社会になってしまいました。この坪庭では、山に生息している雑木を『自然』と現し、ちょっと変わった植物を『人』と現しました。自然界にとって異質な暮らしをしている人と自然が喧嘩せず調和することが本当はできるのです。人も自然の一部となり共に助け合い共存することで人も含め、息づく全ての動植物が幸せになれると思うのです。そんな、世の中になっていけばいいのになという希望を込めてつくりました。(まだ、作庭中ですが・・・。)

メイワンの屋上も気になりますよね。
ほとんどの人が屋上まで行ったことがないと思います。気になりますよね?!
ぜひ、起こしください。

日時
9月15日(土)〜17日(月)

10:00〜18:00

2018-09-12 | Taged in | Posted in お知らせ, ブログNo Comments » 

 

尾瀬ケ原散策&丸沼高原キャンプ

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夏休みに家族で丸沼高原でテントを張りキャンプをし、尾瀬ヶ原を散策してきました。
鳩待峠までマイカーで入り、スタートです。
まずは、山の鼻を目指します。標高1600m程、肌寒く、小雨がたまに降る中ブナの森を石の階段で下って行きます。
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斜面にそそり立つブナはしっかり大地を捕まえ生きています。力強さを感じます。
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途中、小さな川も現れます。
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石にはコケがはびこり、大小様々な枝も見られます。
水は、有機物に触れて浄化され、また、泥をそこで止め、地中に潜ったりまた地表に出たりを繰り返し行き来しているのでしょう。
この石と枝のバランスが絶妙。水の勢いをコントロールする術を自然は知っているのですね。
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林内には倒木した木も見られます。
自分の命と引き換えに新しい命がそこに宿ります。山の命のバトンリレーが生きる力を僕ら人にも与えてくれます。
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山の中にはいろんな水の流れがあります。石が多くあるところ、石が少なく有機物多めの湿地ぽい流れのところ。
土質や地形が変われば水の流れるスピードや量も代わり、要は水と空気の循環の仕方が違うのだと思います。
そこの水と空気の循環によって息づく植物の植生も変わってくるのですね。

IMG_3100山の鼻で休憩をはさみ、尾瀬らしい風景の一つ、川沿いに栄養豊富な土が運ばれて木々が生息しやすい環境になってできる拠水林を抜け、いよいよ尾瀬ヶ原に出ます。
IMG_3128湿原が広がる中、ずーっと続く木道を歩きます。
尾瀬ヶ原の大きさを感じ、ゆったりとした時の流れも感じられ、ちょっと天気が残念でしたが尾瀬らしい風景に出会え感動しました。
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5歳の長男、この日から3日後に3歳になる次男も一生懸命歩きます。
IMG_3131キンコウカかな。
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次男坊、何かを見つけたみたいです。
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ミヤマワレモコウ。
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コバギボウシ。
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オゼトリカブト。
この時期、花はあまり咲いていない時期ですが、綺麗な花に出会えました。
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木道挟んで両手には、池がポツポツとみられます。
この池、地糖と呼ばれているそうです。

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地糖は岸から急激に深くなっていて断面を描くと壺形になっているそうです。
水は高いところから低いところに動くので、湿原でもやっぱり緩やかだけど水が動いているんですね。そこには水だけでなく空気も動き、尾瀬ヶ原ならではの緩やかな水と空気の循環があり、この気象環境と地形や土壌の大地の環境にあった動植物が息づくのでしょう。
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ヒツジグサかな。白と黄色のコントラストが美しいです。

IMG_3225長男は一人で頑張って歩きます。
去年夏の上高地では「抱っこ、抱っこ」とせがんできたけど、今年はそんなことも言いません。頼もしくなりました。
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次男はこんな感じです。(笑)
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雲行きが怪しく、牛首分岐で家族会議です。
僕は、もう少し先に進みたかったのですが、次男のこともあり、家族は引き返すことにし、僕だけもう少し先を目指しました。
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尾瀬ヶ原には湿原と言われますが、大小様々な川が流れています。
湿原と言うと水が停滞してるのかと思いがちですが、川の流れがあると言うことは、ここでも水の循環がしっかりあると言うことですね。
川の水が流れればその川に向かって、表面だけでなく断面的にも水が流れているはずです。
これらの川が池塘と並んで尾瀬の生命線になっていることでしょう。ここを都市環境のようにコンクリートなどで護岸工事をしてしまうとこの風景は見れなくなります。人の開発が入らないことを願います。
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竜宮現象。
流れてきた水が突然姿を消して、50mほど離れた地上に湧き出る現象で、つまり、地下に水の流れる水脈が通っていると言うことです。
この穴が、竜宮城まで通じているに違いないと考えられ、この名前がついたそうです。
水は、地上や地下を行ったりきたりしているのがここで証明してくれました。水は表面だけで流れていないということです。U字溝や3面張りのコンクリートの川では十分に自然機能が果たせていないのが分かると思います。それらは表面的な水の流れしか考えていないのです。水は断面的にも立体的にも動きますからU字溝や3面張りのコンクリートの川が水と空気の流れを停滞させて環境悪化や災害に繋がってくるのです。
見た目はそこまで魅力的ではないかもしれませんが、これも尾瀬で見たかった一つです。「大地の再生講座」を受けた人には分かってくると思うのですが・・・。(笑)

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竜宮小屋を目の前にして、僕も引き返すことにしました。
その後、土砂降り。急いで、山の鼻に引き返します。そこで、家族に合流し昼食をとり、鳩待峠に向かいます。
鳩待峠まではずーっと豪雨で次男は抱っこで写真なんて撮る暇なく、むしろ何かの訓練?!トレーニング?!という感じでした。(笑)
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丸沼高原スキー場のキャンプ場の次の日は快晴という、運(雲)の無さ。
夏の良い思い出となりました。

 

2018-09-04 | Taged in | Posted in ブログNo Comments » 

 

RIK SQUARE! 2017を終えて

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昨年2017年の11月に外構エクステリア、造園に特化するCADメーカーのリックさんに声をかけて頂いてRIK SQUARE!2017で広島と仙台で講演をさせて頂きました。
今更ですが、業界紙「エクステリアワーク」でその時の様子が載っていたので、改めて振り返ってみたいとお思います。
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23516035_10214060185080584_776656811_o広島会場はこんな会場で70名程来て頂き、始まりました。

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23484484_10214060185760601_1135908909_o仙台会場は80名程来て頂きました。
どんなことを話したが軽く触れてみたいと思います。
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自己紹介から始まり、なんで今の仕事スタイルになったということから話しました。
写真は、建築家吉村順三氏の軽井沢の山荘の入り口付近です。当時、建築のプランニングの仕事をしていた時、訪れました。「小さいな森の家」という吉村順三氏の本もみたりしていました。八ヶ岳倶楽部などにも好きで通っていたのですが、共通することは外の雑木林が心地良いということでした。そこで思ったのが、心地良さは、家の中より「外」にあって、自然の中に溢れているんじゃないかということでした。

リックスクエア2017  1そこで、僕は、住まいを「外」から考えることを大切に、自然を感じる心豊かな暮らしを追求していこうと思いました。特に、緑の力を生かした外回りから考える心地よい住まいや空間を外構や造園という立場から提案する仕事をしていきたいと思いました。
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今は、
『雑木の庭』と『地形を活かす外構デザイン』の2本のコンセプトを軸に取り組んでおります。
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『地形を活かす外構デザイン』のコンセプトでデザインしていくとプランニングの工夫で十分にコストダウンが測れます。外構の予算は住まいづくりで最後の方に当てられ予算を削られやすい分野です。その中で限られた予算で外構を仕上げていかなければならないのですが、材料や商品の質を落として金額を抑えるだけでなく、造園的手法などを取り入れれば金額を抑えることができます。
外構で費用が嵩むのは構造物を作ること、コンクリートを多用することだと思います。そこをなるべく少なくプランニングすることが一つコツになってくると思います。
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『雑木の庭』においては、雑木を植えていれば『雑木の庭』という訳ではありません。作り込む庭というよりは自然の植生に習って、樹種や配置、組み合わせを考えて自然に近づけるように庭をつくっていきます。写真は、軽沢高原の雑木林です。
こういう雑木林の風景が人には馴染みやすく心地よく感じると思います。この素敵な風景を作っているのは、色鮮やかに紅葉している木々だけでは作れません。写真では全ての枝葉が収まりきれない大きな樹木や低木や下草があります。全ての植物が欠かせないのです。もっというと落ち葉も必要なのです。高木が強い陽射しを遮ってくれ中木に優しい光を届けてくれます。低木や下草は高木類の根元などに強い日差しや強い風を遮ることもしてくれています。落ち葉までもが地面の乾燥を防いだり、微生物や小動物の住処を提供してくれたり、また、強い雨が直接土を叩かないように保護もしてくれています。お互い守り合いながら生息しているのです。全ての動植物があってこそ、この風景を作ってくれています。一つも欠かせないのです。人の社会も同じだと思うのです。人はやはり1人では生きていけません。また、誰かを追い出すのではなく、みんなで無い力を補いながら生きていくべきだと思います。自然界も同じです。木1本では生きていけないのです。木も本来はいらない木は無いと思うのです。
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だから、一般住宅のお庭でも同じように植え付けることが必要となってきます。
高木、中木、低木と階層的に更に密植して混植してあげることが大切です。
すると、木が健康的に生育しやすく、僕ら人にも心地よい空間を与えてくれます。木々に囲まれれば、微気候改善もでき、夏でも過ごしやすく、冬は日差しを取り入れ暖かく過ごせます。
緑など自然の力を借りた方が心から豊かさを感じられる暮らしができると思います。
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しかし、自然に習った植栽をしても木が傷み出すことがあります。植栽するときは、地上のことだけでなく地中も考えてあげなければなりません。
今、僕は、『大地の再生』という活動をしてますが、地上には風が吹いたり雨が降ったりする空気と水の対流があります。それが地中の中にも同じように空気と水の循環があるということです。しかし、今のコンクリートやアスファルトに覆われた現代土木や建築の中では、空気と水を通す水脈が滞っている状態です。
そんな中でいくら土壌改良や肥沃な土を入れ替えたり肥料を与えたりしても意味がないのです。
地中に空気と水が循環できるような水脈改善をする必要があります。
表層地質と土壌と地形と大きく関わりながら、有機的な空気と水の循環が生み出されるところに動植物が呼吸できる環境が生まれてきます。傷んでいる木も地中の空気と水の流れを改善してあげれば植物の根の呼吸も再開し元気になってくるのです。
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最後に、大きなテーマですが、外構や造園に捉われない提案をこれからしていきたいと話をさせて頂きました。
心地よい住まいや空間を提案していきたいという思いで、『雑木の庭』と『地形を活かす外構デザイン』に取り組んでいるつもりですが、これからはこれに加えて『心豊かな暮らし方』の提案もできればと思っております。
物も豊かで手に入りやすい時代になりましたが、それが本当に幸せか、心まで豊かな暮らしかというと疑問に感じることもあると思います。
人都合の考えで空間づくりをしてきた結果、自然環境は荒れ、災害なども起きはじめてきています。これからは、自然に寄り添った空間づくりや暮らし方が必要だと思います。それが結果、人にとっても過ごしやすい環境になり豊かさを感じられることになってくると思います。

 

 

吉野山 特別大花見 桜中茶会 〜研修〜

4月に奈良県吉野山で特別大花見 桜茶会でお茶席を所属する社中で受持つことになり、吉野まで研修お稽古に行って来ました。

吉野と言えば、世界遺産であり、役行者が開いた山岳修験道発祥の地、また、豊臣秀吉が絶頂の勢力を持っていた頃5000人を連れて花見の宴をを開催したというのが有名であります。こんな由緒ある歴史的なところでお茶のおもてなしができるということは茶人冥利につきます。同時にお茶をはじめて数年経ち、ただただ月日だけが経ちまともにお稽古していない自分が携わっていいのかという反面もあります。ヘリコプター観光・吉野山桜中大茶会_概要(18.02.17付:第六版)この特別大花見 桜茶会は、関空から近くのヘリポートで吉野山へヘリコプターで20分で行くという吉野の桜の時期に渋滞をなにも考えずに済む夢の超VIPのプランになっております。
お茶席は、曜日によって違いますが、吉野町の文化財で元近鉄の社長の別荘である白雲荘。ここからは、ちらっと金峯山寺の本堂・蔵王堂も見渡せる絶景の場所です。大阪の懐石料理店木綿がたまに食事会を開催されているそうで、安藤忠雄さんもこられているそうです。
もう一つは、吉水神社。元は、吉水院と言われ、吉野山を統率する修験宗の僧坊でしたが、明治時代に神仏分離が行われ、後醍醐天皇の南朝の皇居であったことから吉水神社と改められました。秀吉の吉野大花見で本陣がおかれた場所です。ここでは、一目千本を一望できる半屋外の小屋と源義経や静御前、弁慶が潜居したとされる間でお茶席が設けられます。
最後は、竹林院群芳園の庭園で夜会・野点が行われます。ここの庭園は千利休が唯一作庭されたとも言われています。
どこもかしこも歴史的な特別な場所で今回のお茶会のすごさが伝わると思います。

IMG_4601研修の宿泊はここ竹林院群芳園

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エントランスの開放的な空間、何寸あるんでしょうか?太い柱と梁が印象的です。建築的にも見応えある建物です。
IMG_4617待合いの空間も趣を感じられます。
IMG_4631豊臣秀吉が吉野で花見をした時に持ってきたという屏風が飾られています。
IMG_4619また、茶弁当もあります。
IMG_4621こちらは、白雲荘。
IMG_4623まだ、芽吹いていないので、ちらっと金峯山寺の本堂・蔵王堂も見渡せます。
桜の木と手前がもみじ。新緑の頃は最高の景色になることが想像されます。

IMG_4737写真は2日目の研修の様子です。
17名をお客様としてお迎えし、実戦形式のお稽古です。
IMG_4741力不足ですが、薄茶席でお点前をさせて頂きました。
お稽古不足で間違えてしまいました。。。本番までにしっかりとお稽古し仕上げていかないとまずいですね。
IMG_4743IMG_4637次に吉水神社を参拝しました。
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IMG_4641絶景です。
桜が満開の時には素晴らしい風景になることでしょう。
IMG_4694しかし、よく見ると、桜の木のふもとは、土が露出し一部は崩れているようにも見えます。世界遺産とされる場所でも山は傷みはじめているんだなと思うと悲しくもなります。吉野の桜は、役行者が蔵王権現を桜の木に刻み山に祀ったとされます。本尊を刻んだ「桜」こそ「御神木」としてふさわしいとされ、また、金峯山寺への参詣もさかんになり、御神木の献木という行為によって植え続けられてきたそうです。
その過程で美しい桜の名勝となったのに桜を観光目的だけで人都合だけで桜だけを生かそうとしても難しいのではないかなと思います。素晴らしい桜の風景をずっと保たれるように基環境から改善していく必要がありそうですね。
その中で、僕の尊敬する高田造園設計事務所の高田さんはじめ地元の方々の活動は素晴らしいものだと思います。リンク先を是非ご覧ください。
IMG_4645義経・静御前潜居の間で佐藤宮司のお話を伺いました。ここでも、お茶席が設けられます。
佐藤宮司のお話が面白い。
武士道と騎士道の違いは、武士道は桜。騎士道はバラ。桜とバラは似ているけど違う。桜はいかに美しく散るか、バラはいかに美しく咲くか。ただ、どちらも美しく咲き、美しく散るのは同じだ。
宮司になった頃は日本がまほろばになって欲しい。今は、世界がまほろばになって欲しい。美しく豊かで平和な国、世界になって欲しいと願っています。
こういう場所を使っていただき、歴史と文化の中に侘び寂びという日本の本来の姿を世界に感動させて欲しい。というお話をして頂きました。
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IMG_4673当時のお花見の様子です。
IMG_4674最後に、佐藤宮司と記念撮影をさせて頂きました。
IMG_4696最後に、金峯山寺を訪れて今回の研修は終了です。

吉野の地に行き、歴史や文化に触れ、人の思いなど伺い、この茶会が偉大なることを体感しました。このことを心に刻み4月の本番に向けてお稽古に励みたいと思います。

 

2018-02-25 | Taged in | Posted in ブログNo Comments » 

 

三協アルミ「エクステリアデザインコンテスト2017」 受賞式

三協アルミ「エクステリアデザインコンテスト2017」のファサード部門でゴールド賞を頂き、授賞式に行ってきました。
IMG_0231会場は名古屋のホテルナゴヤキャッスル。
名古屋といえば、僕も住友林業緑化時代に勤務したこともある場所です。
また、授賞式には住友林業緑化時代の上司や先輩社員も来ていました。当時の懐かしい話や近況話しもでき、再会できたのが嬉しかったですね。
IMG_0232IMG_0229授賞式の始まりです。
IMG_0230今回のコンテストでは、全国で全部門合わせて3000点以上(詳しい数を忘れました)の応募があったそうです。その中で、ゴールド賞を頂けたのは、嬉しく思います。
また、提案させて頂いた外構エクステリアプランを受け入れてくれたお施主様には感謝致します。
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IMG_5372外構エクステリアのプランニングのポイント
現場のプランニングのポイントを説明しますと、
「季節の移ろいを感じる緑豊かな空間で、カーポート2台分と予備用1台の駐車スペースの確保と門扉を取り付けたクローズな外構にしてほしい」というのがお施主様のご要望でした。
緑豊かな空間にするには、雑木の木立を点在させることです。
3台分の駐車スペースを単純に並列に配置すると残されたスペースでは門袖、門扉などを確保すると単純な長方形の形になってしまい、緑が偏ってしまいます。
これでは、一般的でつまらない外構プランになってしまいます。

車の配置が重要
そこで、3台目の駐車スペースを大胆に斜めに配置するようにしました。
すると、手間や敷地隅や奥の方に三角の植栽スペースが生まれるのです。
門袖の中や庭へと緑を点在させて緑に包まれる建物の佇まいにすることができました。
木陰が床面や門袖に映り、光や陰、風までも感じ、季節だけでなく時間の移ろいを感じられる心地よい門廻りとなりました。

色合いや質感の調和を整える
その緑豊かな空間にはカーポートは通常の4本柱ではなくオープンな明るい感じになる後ろから2本柱持ち出しのカーポートを採用し、全体の色合いや質感のコーディネートはステンカラー系でアルミは揃え、門袖は杉板型枠にしアルミ材や植栽との調和を整えました。
アプローチや駐車場の土間コンクリートの目地のつけ方も単純に車の配置の区割りにするのではなく、敷地いっぱいを使い長く奥行き感の出るような目地のきり方をし、アクセントには斜めの門袖に合わせて石張りもコーディネートしました。

植栽は自然に習って木立をつくるように
植栽の仕方も重要になってきます。緑豊かにするには単純に1本単位で植えてはいけません。
また、カーポートのボリュームや建物が緑に包まれる佇まいにすることを考えると2、3mの樹木では低すぎます。5m程度の樹高は必要になってきます。
自然の山では1本で木が生息しているところはありません。高木、中木、低木、草類と階層的にまた寄り添って生息しています。高木にとって中低木は幹や根元を強い陽射しや風当たりから守ってくれています。中低木にとって高木は直射日光を遮ってくれ木漏れ日の優しい光だけを届けてくれています。お互い守り合う環境をつくり、助け合いながら生息しているのです。
木にとって過酷な住宅地環境は1本単位で植えつけては傷み出してきます。傷めば病害虫も発生し管理に手間がかかります。管理が大変だからと言って木の大きさを小さくしたり数を少ない本数にするのはおすすめしません。
木が健康に生息してくれて本当の緑豊かで心地よい空間がつくれると思います。

自然素材とエクステリア建材の調和をとる
心地よい空間は緑など自然素材を使い、自然に寄り添うことだと思っております。山に行った時に心地よい空気感を感じるのは誰もが経験していることだと思います。心地よさは、自然の中に溢れているのです。
僕は、外構や庭を通して心地よい住まいや空間を提案できればいいなという思いで仕事に取り組んでいるつもりです。だから「雑木の庭」という切り口で提案させて頂いたり、「大地の再生」の活動にも取り組んでいます。
田舎暮らしやパーマカルチャー的な暮らしに憧れはあるけど現実的に、仕事など今の生活環境を全て変え、その方向にシフトするにはハードルが高いなと感じる人も少なくはないと思います。
だから、現実社会と理想の暮らしの融合が必要だと思っております。外構や庭のプランニングでも全て自然素材で組み合わせで作れば本当に心地よい空間はつくれると思います。しかし、金額面や性能や機能面などを考えるとエクステリア建材を使うこともありだと思います。
これからの外構エクステリアには自然素材とエクステリア建材の調和が必要になってくると思います。そこが、心地よくて暮らしやすい住まい実現のカギになるでしょう。
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大地の再生 東海支部新年会2018年

先日、大地の再生東海支部の新年会をナインスケッチの事務所で行いました。
昨年、大地の再生を広め伝えることを主とした一般社団法人と大地の再生の視点で実作業を主とする合同会社の二つが全国の仲間と共に法人化し、我々東海も各自、自分の生業を通して活動してました。昨年のラブファーマーズでは大地の再生講座を一コマ講座をさせて頂いたり、個人邸の講座を開催したりと進めてきましたが、更に一致団結していこうということで今回の新年会開催となりました。
東海と言っても広く、三重や岐阜、静岡県内からでも浜松、春野町、掛川市、菊川市から集まり、業種も多様で造園外構業、パーマカルチャー、林業や大地の再生を仕事にしている者もいます。また、主婦をしながら全国の大地の再生講座をまわったり、古民家のある里山で暮らしたりと、自然に寄り添いながら、仕事や暮らしに大地の再生の視点を取り入れながら日々過ごしている人たちの集まりです。
IMG_0067まずは、ミーティング。
各自から今の状況、思いなどを話しました。
個人では中々出来ないことも仲間で協力し、支え合っていきたいというキーワードが数人から聞こえてきました。
一人や家族だけでは限界がありますがみんなで協力し助け合っていこう。と再確認できました。
同じ志で繋がる仲間が身近にいるなんて本当に幸せです。
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ミーティングも終わり、夜の部の始まりです。
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焚き付け用の薪を割ったり、
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IMG_0075みんなで準備しながらスタートです。
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IMG_0081かまどでご飯をたいたり、
IMG_0070先日の岡山の大地の再生での生牡蠣のお土産がでたり、
IMG_0076手作りキッシュ
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IMG_0088みんなで準備して食べるのも楽しいし、美味しいし。
みんないい顔してるでしょ^^
同じ志を持った仲間と美味しい食事とお酒を飲みながら時間を過ごすのは幸せでした。

翌日は、個人邸のお庭の水脈改善を手伝える人で現場作業です。
ここはナインスケッチで作ったお庭ではないですが、声を掛けていただき、カエデのテッポウ虫の被害や樹木の剪定からのお話でしたが、木の様子を見ると全体的によくない感じでしたので、水脈改善のご提案をさせて頂きました。
IMG_4120重機も入れない環境だったので、エアースコップを使い、点穴、溝掘りをします。
エアースコップを使うと作業が楽になるのと、堅いところが残り軟らかいところが取られ、風が何十年、何百年掛けて風化させることを一瞬でやってくれます。自然な地形が作られます。また、土に空気が入り、土質が変わってくるのもわかります。
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掘って出てきた土は、やっぱり、グライ化してます。
この土は、静岡県西部でよく客土として使われるサバ土ですね。
サバ土は最初はサラサラして扱いやすいですが、水分も多く含みベトベトしてます。通気不全になるとこのようにグライ化し有機ガスも発生させてきます。
植栽時に、土が悪いから入れ替えることが主流ですが、それでは効果がないということがわかると思います。基環境から改善してあげ、通気を取らないと結局は新しく入れた土も悪くなってきます。
IMG_4128今回は、庭の地形に沿って溝掘りと点穴を堀理、そこに炭を入れ、
IMG_4131空気を通すように枝葉を詰めて改善していきます。
IMG_4125暗くなるまで作業し、エアースコップの作業はなんとか完了。
手伝ってくれた東海支部のメンバーに感謝です。
この仲間で様々な環境の各地の改善ができればいいと思っております。
この柿もたくさん実をつけてくれるといいなー^^

 

2018-01-24 | Taged in | Posted in ブログNo Comments » 

 

土壌通気改善で思うこと

IMG_4021年末に手入れに周りきれなくて年明けから各現場の手入れに入らさせて頂いております。
手入れは、樹木の剪定はもちろんですが、樹々の状態を見て土壌の改善も行います。
雑木の庭は作った時が完成ではありません。手入れしながら庭作っていくきますが、その過程で、まずは、全体の様子を見ます。幹や葉っぱの色合い、枝のつき方など総合的に様子をうかがいます。ここの状態を見ると常緑樹のシラカシの葉っぱの色合いが明らかにおかしいのがわかります。健康ならこんな黄色い色はしません。もっと青々としたツヤのある緑色になるはずです。
これは、土中の通気が悪いことが原因の一つに挙げられます。しかし、写真の下の方に竹筒が見えるように以前に通気改善をしたのですが、改善されませんでした。
なので、もう一度掘ってみました。
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竹筒を入れた深さはそんなに言うほど悪くはなく、細根も出てはいましたが、竹筒の下の方は水っぽく水が停滞している感じでした。そこで更に深く掘ってみること。
すると、その下は案の定、グライ土が出てきました。
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砂質系のグライ土ですね。
上の方は山土の盛り土なのでしょう。
本来は水ハケがいい砂地でも、住宅造成で重機などで十分に砂質が締め固められた結果、通気不全を起こし周囲の土壌を悪化させたのでしょう。ここまで縦穴を繋げる必要がありました。

今回の土壌通気改善で思うこと
縦穴の通気改善をする場合、よく、どの位の深さを掘ったらいいのかと言う疑問にぶつかる時があります。その寸法的な答えはやはりなく、それぞれの現場で状況は変わってきますね。浜松付近では盛土は山土が使われることが多く拳位の大きさの石ころは多く入ってきます。縦穴を掘るとき、それにぶち当り掘ることが困難な場合があります。そこで諦めずに頑張ってもう一つ下の層まで掘り込み、空気を送り込むことが大切だと感じました。
また、そもそもの話ですが、盛土をする場合は既存の地盤の通気を確保する必要がありますね。
造成段階で地中の空気通しの視点があれば植栽時にここまでする必要もなくなるはずです。
しかし、こういう造成地は多いと思います。もう、普通に土壌改良しただけでは木は元気に育ちませんね。
この空気通しの視点を持った造成が当たり前の世の中になればいいなと感じます。

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2018-01-14 | Taged in | Posted in ブログNo Comments » 

 

大地の再生講座開催に向けて思おうこと・・・。

11月3日文化の日に開催する、大地の再生講座に向けて思うことです。

慶成会大地の再生講座20171103取り出し.001

性能が進んだ今の住まい。
それが本当に暮らしやすい住まいなのか。
一見、便利で快適に感じるかもしれない。でも心まで豊かに快適に感じられるのだろうか。

自然の木や土に触れ、自然の恵みを感じた方が心豊かな暮らしができると思うのです。

子供の遊び場としても、自然の木々や土に触れることで無垢な子供たちの五感を健全に成長できるのではないでしょうか。
自然にはいろんな命の形もあります。
命の学習も中々、一般の家庭や幼稚園、学校では学べないこと、自然を通して学べると思うのです。


でも、そのためにも健全な大地の環境、健康的な雑木林があってこそ。現在の宅地化、道路網の開発によって痛められた自然を取り戻さなければならない。

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だから、今、『大地の再生』が必要。

この講座を通して、元環境の健全な大地を取り戻さなければならないことをたくさんの人に知って欲しいのです。


山の土砂崩れは、災害でしょうか?ヒートアイランド現象、ゲリラ豪雨、など全て、繋がっています。
いずれ、人が住めない環境にもなってしまうかも・・・。

これからは、自然を排除して人間的な空間づくりをするのではなく、自然、木々の力を借りた自然に寄り添った空間づくりが大切だと思います。

フィールドは、浜松でも珍しく残っている、雑木林。
社会福祉法人の理事長が幼稚園の園児たちのためにその土地を手に入れ、特に、遊具など設けるのではなく、自然の中で遊び学んで欲しい。
とのご要望がございました。
それに、応えたいと思っております。

2017-10-29 | Taged in | Posted in ブログNo Comments » 

 

手入れが楽な木にしてほしい・・・。

健全な森2 軽井沢
植栽の提案をしているとよく、「手入れが楽な木にしてほしい、虫がつかない木がいいです。」と言われることがあります。
そんな時、こんなお話をさせて頂くこともあります。
写真は、軽沢高原の雑木林です。
こういう雑木林の風景が人には馴染みやすく心地よく感じると思います。この素敵な風景を作っているのは、色鮮やかに紅葉している木々だけでは作れません。写真では全ての枝葉が収まりきれない大きな樹木や低木や下草があります。全ての植物が欠かせないのです。もっというと落ち葉も必要なのです。高木が強い陽射しを遮ってくれ中木に優しい光を届けてくれます。低木や下草は高木類の根元などに強い日差しや強い風を遮ることもしてくれています。落ち葉までもが地面の乾燥を防いだり、微生物や小動物の住処を提供してくれたり、また、強い雨が直接土を叩かないように保護もしてくれています。お互い守り合いながら生息しているのです。全ての動植物があってこそ、この風景を作ってくれています。一つも欠かせないのです。人の社会も同じだと思うのです。人はやはり1人では生きていけません。また、誰かを追い出すのではなく、みんなで無い力を補いながら生きていくべきだと思います。自然界も同じです。木1本では生きていけないのです。木も本来はいらない木は無いと思うのです。
大地や木が傷んだところに病害虫がやってきます。
健全な森のような環境を作ることで病害虫もつきにくく、手入れが楽にもなるのです。

2017-10-21 | Taged in | Posted in ブログNo Comments » 

 

エフベースさんで『雑木の庭』の手入れ講座

先日のお盆前に、いつもお世話になっている掛川市の工務店、エフベースさんのお施主様の前で植栽の手入れのお話をしてきました。
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植栽の手入れというとどうしても枝葉の剪定に目がいきがちで、どの位の大きさにしていこうか。と現状維持のハサミの入れ方の認識が多いかもしれません。しかし、雑木の庭の管理は、そうではなく、植栽(工事)と一体と考えて、庭を成長させながら手入れしていく必要があります。
そのためには、まず、全体の木の様子を見て葉っぱの色合いや幹の表情など木の健康具合を確認していくことから始めます。状態が悪ければ何が原因なのか探り、土壌の追加的な改良や通気改善も行う必要があります。

手入れとは手を入れるということ。剪定するだけが手を入れることではないと思います。剪定しない木もありますし、その庭にどう手を入れてあげれば木々が健康に生育していくかを考えて手入れをすることが大切だと思います。

では、木が健康に生育していくためには、ということを簡単な座学を通してお話させていただきました。エフベース植栽手入れ講座1(ドラッグされました)
まずは、自然環境がどうなっているかという話です。ポイントは、大地の中の見えない部分には空気と水の流れがあるということ。この水脈について考えていく必要があります。大地には、目に見える川として流れる水はほんの極わずかで、地中や地表を行ったりきたりして人間の毛細血管のように水脈が張り巡らされています。人間は血管が詰まると死んでしまうように大地も水脈が詰まると大げさに言うと死んでしまいます。そんな大地の中の水脈が滞ると山はヤブ化してきます。よく草や竹などボウボウに生え、見た目も実際にも風通しが悪いように見えます。
そんな、大地の中を見てみると、青みがかった灰色のヘドロ化した土になっています。
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これをグライ土層と言いますが、水脈が詰まると水は滞り、空気も停滞してしまいます。空気がなくなれば酸欠状態になりこのような土になってきます。このグライ土層では、微生物や小動物は住めなく、ましてや樹木の根が伸びてはいけません。樹木の根が水脈を作ってくれる担い手なのに根が伸ばせず、負の連鎖がおこってしまいます。木は根が伸ばせれなければ水や栄養も吸い上げることができません。木は健康状態を保てなくなり、病害虫の発生にも繋がります。だから、手入れでは、土中環境の水脈通気改善をする必要が出てきます。大地が呼吸できる環境を取り戻し小動物や微生物、菌糸が住みやすい環境を整えてあげれば、土はフカフカの団粒構造になり木々の根も伸びやすく木が健康に生育してきます。木が健康に育てば我々人間にも自ずと心地いい環境をもたらしてくれます。

次に外に出て、剪定の考え方の説明をさせていただきました。
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木にとっては剪定はしなくてもいいかもしれません。しかし、人も暮らす場所で木々と人が共存していかなければなりません。そのために枝葉を落とす作業も必要になってきますが、その時は、剪定した後にどこで切ったかわからないような自然樹形を保ちながら剪定していきます。自然樹形を保てれば木にもストレスが掛かりません。中途半端なところで枝を落とすと木は反発してきます。元に戻ろうという力が働き伸び方も増してきます。木自身がどこで切られたか分からないようになれば枝の伸びも落ち着いてくるのです。
0EACB1E5-9A3F-4CE6-8713-89917D10ECF3-760x570草の処理も同じように考えます。
草が落ち着くようなところで刈ってあげます。根は地中の空気と水を通す役割をしてくれるので、根こそぎ抜いてはいけません。
刈る位置も地際では刈りません。少し高めの風がなびくような位置で刈ってあげます。そうすれば草は安定して伸びも落ち着いてきます。地際で切ればやはり成長ホルモンが働き余計に伸びてきます。風で揺れるような位置で刈ってあげれば草は落ち着き安定し、それは、地面の中の根の伸び方も安定してきます。根の伸びが安定すれば地中で根は一様に広がり空気の流れも改善されてくるのです。地上の風通しもよくすれば地面の空気通しもよくなってきます。これらは、自然の風が行っていることです。台風など強風の時は、風が枝葉を折ったり、切ったりしていきます。風がどう動くか風なら枝葉をどこで落としていくか、人が作業をするのではなくハサミやノコ鎌を使って風が剪定していくイメージで動かすといいと思います。

最後に縦穴による水脈改善の実践をさせていただきましたが、昨年施工した改善部分を見ていただきました。
07593B1D-E604-4E0C-BAF7-6C87FBD61AD3-760x570しっかりと空気を求めて細根が張り巡らされてきています。菌糸も付いてくれてます。樹木は根だけで水や栄養を吸い上げるだけでなく根と共生する菌が根だけでカバーしきれない範囲の栄養などをも吸い上げてくれます。この菌糸が土中でネットワークを組んでくれれば、庭全体が健康な状態になってきます。
そのためには、やはり、土中の空気の流れが健全にならなければなりません。だから、冒頭に話した手入れは植栽(工事)と一体で考えなければならない。という話にも繋がります。植栽する時は、樹木を単体で植えるのではなく、混色密植することが大切です。それは、高木、中木、低木と階層的に植え付けることでお互い守り合う環境を作ることと、根の形状が深根性、中型性、浅根性と様々な根の伸び方をする樹木を混ぜ、地中の中で根の張り方を毛細血管のようにすれば空気の流れもよくなり菌糸のネットワークも広がることができるのです。

雑木の庭の場合、手入れは植栽(工事)と一体に考え、工事した時が完成ではなくそこから手入れしながら庭を成長させていくことが大切です。それは、剪定だけでなく土壌の通気改善も行い、土中の空気の流れや菌糸のことなども考える必要があると思います。健康な自然環境を整えれば生き物や木にとっても過ごしやすい環境になりそれがまた、人にとっても心地よい環境になることでしょう。人間都合の空間づくりではなく動植物のためを思って自然に寄り添った空間づくりができるように頑張っていきたいと思います。

2017-08-22 | Taged in | Posted in ブログNo Comments » 

 

フライフィッシング 野呂川にて

南アルプスに位置し日本で2番目に高い山の北岳登山口の入り口の広河原野呂川にてキャンプをしながらフライフィッシングをしてきました。
今回は、マツヤマデザインさんが1週間その地でテントを張り、フライフィッシングをしたり本を読んだり山を登ったりのんびりしたりするという研修に僕は、1泊2日でご一緒させて頂きました。電波も届かなくマイカーは規制がかかって乗り入れができず、駐車場からバスや乗合タクシーで1時間程度かけて来る場所での1週間。そのためには、それ以前や以後の仕事の段取りや1週間分の食料の問題、そして、1週間四六時中スタッフと一緒に過ごすという色んな面で考えさせられる研修をするマツヤマデザインさんはすごいと感動させられます。
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広河原に付き橋を渡れば松山さんたちが待つテントがあります。
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昨年、初めてフライフィッシングをし、今回は2回目です。前回初めて釣れた時の感触が今でも思い出されます。今回は、思い切って自分の道具を1式揃え挑戦です。
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1日目は、午後からはじめ3匹ゲット。
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1匹目
IMG_98202匹目。まあまあはサイズでしょ?!
IMG_98273匹目。

フライフィッシングは、色んなスキルが必要とされますが、それだけでなく川の地形や水の流れ、それによって魚がどんなところを好んで獲物待っているのか、色々なことを考え想像しながら釣り上げる奥深い釣りなのです。まだまだ、思い通りのところにフライの投げ入れができなかったり、フライを自然に水の流れにのせられなかったり、魚が食いついても合わせられなかったり、ティッペトが絡んだりとまだまだなところがありますが、今回もなんとか釣れました〜!
遊んでいるようですが、フライフィッシングは結構、僕の仕事には勉強になるのです。川では陸と違う風が感じられたり、川幅が違えば水深も違う、石があればそこで深みができたり流れが緩やかになったり、急になったり、と、地形を作っているのは風や水の流れが基本なんだなと体で感じられます。水や石が作っている川の地形が読めなければイワナの居場所は分からず釣れないのです。
庭で流れを作る時の石の自然な配置もそうですが、水脈改善する場合の空気や水の流れの地形づくりなど、色んな面で鍛えられます。きっとまだ自分で気づいてないところもフライフィッシングを通して鍛えられるのだろうと思います。僕がイワナをたくさん釣れるようになった頃はもっと仕事面でも上達していることだと思います。そういう面では、遊びながら体で覚えることができるフライフィッシングって良い釣りだな~と思います。

2日目の朝方は、軽く山を散歩しました。
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北岳登山道の入り口付近です。天気もよく強い太陽の光を高木が和らげてくれて心地よい環境を作ってくれています。山にちょっと足を踏み入れただけで自然のエネルギーをもらえたような気にもなります。
IMG_9845見上げれば楓の葉っぱが広がっています。太陽と木々はなんて色彩感覚が豊かなのでしょうか。
IMG_9850光が豊かにあたるところは、下草も旺盛に生えてきます。大地の生気を感じられます。IMG_9870大地に降り注いだ雨や雪どけの水が山のずっと上の方から地表や地中を行ったりきたいりし、有機物に浄化されながら絶え間なく流れてきているのだと思います。この流れを止めた時は山が痛む時です。水の流れは地中に空気を送り込みながら山に力を与えいろんな動植物の居場所を作ってくれているのだと思います。
IMG_9878しばらく歩くとコンクリートの擁壁が見えてきました。砂防ダムです。砂防ダムは土砂災害のためにつくられています。
この写真をみてどう感じますでしょうか?川の向こう側の山が崩れていますが、その土砂をしっかりとこのダムが受け止めてくれている。機能しているだと思いますか?僕は、そうは思いません。このダムがあるから崩れてきたのではないかと。
水は、地表だけでなく地中にもたくさん流れています。このコンクリートの擁壁で地中の水の流れである水脈を閉ざしているのです。地中で水は一緒に空気も流してくいるのにこれでは、空気が通れません。そうすると大地は呼吸ができなく、呼吸をしたいがために土砂を流して呼吸をするのです。人もそうです。血管が詰まると死んでしまうように大地も水脈が詰まると苦しいのです。大地も生きているのです。
一見、山に入ると心地よく感じますが、間違いなく山は痛み始めています。地中でも空気が流れているのだという視点を持たなければ、人が住めない環境も増えてくるのではないかとも思います。人の考え方、視点を変えなければいけない時にきていると思います。

ちょっとした散歩を終え、師匠の松山さんとフライフィッシングに出ました。
IMG_9904松山さんは、あそこの石の配置や水の流れのスピードや水の表情などを見ながらイワナが居そうなところをレクチャーしながら一緒にまわってくれました。そんな時、僕の目の前で中々のサイズのイワナを釣り上げてくれました。
IMG_9915僕も、なんとか1匹釣れました。
これ今回は終了です。二日間で計4匹。自分としては満足です。
自分にとってもいい研修となりました。
IMG_9888癒される。心地いいな。と感じるのは、やっぱり自然の中に溢れています。それは、フライフィッシングをしてても山を散歩してても感じることができました。人のために開発されたものなどいいものはありますが、もっともっと自然に寄り添った生活の方が本当は幸せに心豊かになれるのだな。と思える二日間でした。
マツヤマデザインのみなさんありがとうございました。
感謝いたします。
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庭NIWA228号に掲載して頂きました。

NIWA

季刊誌の庭NIWAは、建築資料研究社から発行されている季刊誌になり、建築関係者なら「住宅建築」や「CONFORT」は馴染み深いと思います。庭の専門誌としては唯一の雑誌になると思います。
この雑誌に独立したらいつかは載りたいなと目標でもあり、憧れであったので、今回取材して頂き嬉しく思います。
「土中環境を考える」という今回の特集は今、自分でも一番力を入れている内容でもあり、これからの庭だけでなく住まいや暮らし、そして自然環境に対して大切な事だと思うので、皆さんに伝わり広まること、この特集を組んでくれた編集の方達には感謝致します。

この庭NIWAを購読していると、ここに掲載されている人たちはほとんどの人が職人あがりというか現場で作り上げていく人ばかりでした。僕は、この仕事を始めた頃はプランニングや現場管理という立場での仕事でした。実際現場を作るのは職人さんに依頼して作ってもらっていました。そこに僕は、劣等感を感じていたのです。やっぱり現場に出ないと本当にいい仕事ができないのだろうか・・・。
独立したての頃、高田造園設計事務所さんの事を知り、この人の考え方、スキルなどを学びたいと何度か足を運びました。高田さんの考えで仕事をやるなら自分も現場に出て作業しながら庭づくりをしなければならないという思いに変わりました。そこから、今では、腰道具つけて、地下足袋履いて現場に出ております。高田さんからは、「設計から世に出た人はまだ少ないから頑張れ!」とエールをいただいた事を今でも思い出します。
そんな思いで、独立して5年目。憧れの雑誌に掲載していただいたことが嬉しいです。それも、高田さんや僕と同じく高田さんに共感し高田さんのところで何度も顔を合わせた埼玉県中央園芸の押田さん、そして、昨年、大地の再生講座で講師をして頂いた矢野智徳さんと一緒の号に載るのは、言葉にもなりません。
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大地の再生に関して言えば、6月に「一般社団法人大地の再生講座 結の杜づくり」と「合同会社杜の学校」が設立しました。僕も微力ながら関わらせて頂いております。今回の庭NIWAの号の発行に合わせたかのようにスタートをきりました。ここから変わっていくような予感がします。
掲載されたことに満足せず、これから庭や環境改善について更に勉強していきたいと思います。どうぞ、よろしくお願い致します。

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