雑木の庭

社内研修旅  北八ヶ岳へ 白駒池〜にゅう〜中山〜高見石小屋  


いつかは、行こう!と話していて中々実現できずにいた研修旅行。
やっと、実現できました。旅行というより、旅、登山になりましたが、秋を先取りする旅、北八ヶ岳に行ってきました。
白駒池の駐車場に着いた頃、駐車場は僕らが止めてすぐに満車になり、ギリギリ滑り込みセーフという感じでした。やっぱりこの時期、このエリアは人気ですね。
まずは、白駒池を目指します。

心地良い暗さの林道から池の開けた明るさに吸い込まれるように足が自然と池に向かっていきます。

池周辺の雑木は紅葉がはじまり、ちょうど見頃でした。
キラキラ光る水面と赤や黄色、緑のいろのコントラストに魅了されます。

真っ赤に染まったサラサドウダンツツジ。
自然が作り出す色合いは本当に美しい。


白駒の苔の森を進みます。

もののけ姫に出てくる、木の妖精、コダマになんか似てますね(笑)

肉眼では見えない苔の世界。


各自でルーペを使って観察します。
はたから見れば、何やってるの?!って感じですよね!
マニアックなんです。うちのスタッフは。
苔を見て、落ち葉や枝、菌糸をみるだけで興奮してしまいます。(笑)


木道や湿地を抜けて「にゅう」の頂上を目指します。

途中、沢もあります。
自然の石組みの配置を観察。

石を抱えこむ木も見られます。
木は、土がなくても生育できるのか?できるんですね。
石があれば水が動き、苔が生えてくる。
周りの石や苔、有機物、菌糸などに助けられながら、共生しながら生きているのですね。

「にゅう」頂上に到着です。
ちょっとガスってしまいました。

でも、白駒池の方は眺めが抜群です。
あの池の麓から登ってきました。

みんなで記念撮影。
初登山の木村さん。ちょっとバテ気味?それともこの場が怖い?高所恐怖症?
でも、絶景の前には疲れが吹っ飛びますね!

頂上でランチタイム。
コンビニのおにぎりでもとってもおいしいく感じます。

ぼくは、カップヌードル。
ぼくは、頂上で食べるカップラーメンが大好き!卵付きがいいですね(笑)

ご飯を食べて再出発。
今夜宿泊する高見石小屋を目指します。
ここで、会議です。
今来た、道中を戻り、小屋を目指すか、中山経由で小屋を目指すか?
まー同じ道中もつまらないよね。対して時間も変わらないでしょーと言うことで、中山経由で出発です。

中山頂上からの眺めです。
奥に見えるのが御嶽山かな?
連なる山脈が美しいですね。この起伏を感じるのが庭づくりに生きてきます。


こちらは、天狗岳。

さて、一気に高見石小屋を目指します。
15時までにはチェックインしてください。と言われているので、ちょっと早足で行きたいところです。
木村さんの後ろにつけ、プレッシャーをかけながら進みます。(笑)

高見石小屋に15時前につきました。


高見石小屋、ランタンと木造現しのレトロな感じで落ち着きます。
素敵な山小屋で、ファンになりました。

夜のランプと薪ストーブの灯りも素敵です。


夕食前に高見石展望台へ登ります。
小屋の脇の人より大きな岩場をよじり登っていきます。

展望台からは白駒池が眺められます。
池の淵が紅葉しているのがわかりますね。

夕食前日没にあわせてもう一度登ります。
白駒池とは反対側の眺めれば夕焼け楽しめます。

21時就寝後、外に出れば星空が広がります。

日の出を拝みに高見石展望台へもう一度登ります。
写真左下が白駒池。
雲海が広がります。


太陽を中心に水平線に広がる黄色からオレンジのグラデーションが美しいです。


さて、下山です。
丸山経由下りていきます。

こちらのルートも苔を堪能できます。

あと少し。

下りてきました!

今回のルートです。
白駒池駐車場からスタートし、「にゅう」の登頂を目指し、中山経由で高見石小屋で1泊。
帰りは丸山経由で白駒池駐車場に戻りました。
トータル9.2km、アップダウンは613m。
会社スタッフでの初登山は、天気にも恵まれ、登山の醍醐味も堪能できました。
何より、スタッフと一緒に過ごせたのがよかったですね。

庭づくりは1人だと中々辛い作業です。呼吸があって一緒に作業することで良い現場ができてきます。
登山を通して、本来の自然の姿、地形や苔のつき方や役割など、学べたように思えます。
ナインスケッチでは、庭を作り込むというより自然に近づけ、木々が健康的に生育できる環境を目指しています。そうすれば、自ずと心地よさが生まれ、僕ら人にとっても豊かな暮らしができるものだとおもっております。
研修旅、毎年恒例にしていきたいと思います。
木村さんが日頃鍛えて出直してくるというので、次回が楽しみです(笑)

研修はまだ続きます。
こちらは、白駒池駐車場から15分程走った八千穂高原自然園。
園内は園路が整備されていて歩きやすいです。

紅葉はもう少しといったところですが、ミズナラ優先で雑木林が形成され、光と影が感じられる林内は歩いているだけで心地よいです。

最後に訪れた場所は、雑木の庭の聖地と言ってもいい、八ヶ岳倶楽部。
柳生博さんが自ら人工林を自然の雑木林に戻し、園内を散策できます。

ナインスケッチでもいずれこんな施設をつくりたいね。スタッフと共有していきます。

最後に名物、フルーツティーを飲んで、これにて研修終了です。

自然の山から作られた雑木の庭、良い学びになりました。
これからの庭づくりに必ず生きてくることになると思います。

2023-10-16 | Taged in | Posted in ブログNo Comments » 

 

浜松市中区 園庭|音の森こども園

Planning|設計・施工のポイント

園庭の奥に小高い雑木林があり、その麓に園舎が建つというロケーション。建築はその山に向けて扇型に開き園庭を包むようなフォルムで開放的なつくりが特徴的でした。

お施主様からは、園庭でこども達の演奏や発表会などができるステージや裸足で走りまわれる芝生が欲しいというご要望を伺いました。そして、何より印象的だったのは、遊具はいらない。奥の山を活かした自然を感じられる園庭にしたいということでした。

ステージは、丸太で土留めし土を盛り芝生にしました。芝生では走り回ることもでき、丸太は平均台代わりになりこども達の遊び場になります。そして、奥の雑木林との風景を繋げることを意識してステージの奥に芝生の小山をつくりました。登ったり走り下りたり、遊ぶこともできます。そこにはイチョウの木も植え、季節の発表会ごとにイチョウ表情は変わり、こども達の思い出と共に記憶に映ってくれると思います。

雑木の木立は、夏には涼しい木陰がつくられます。ステージの機能だけでなく自然の恵みを感じられる遊びの場にもなり、敷地条件と建物にも調和した「森のステージ」ができたと思います。

園庭の植栽計画は芝生を中心に雑木の木立を点在させるようにしています。一つの木立をみれば、木々が健康的に生息するように、階層的に密植混色するようにし自然の山の植生に倣って樹種や配置を決めています。通気浸透水脈改善も合わせて行い、作り込む植栽というよりは自然に近づけることを意識し植栽しました。健康的な木々があれば、自然の恵みを頂き、四季の移ろいを感じられます。

写真1〜3枚目:撮影/澤田 忍 ©建築資料研究社 季刊『庭』

 

 

掛川市 雑木の庭

Planning|設計・施工のポイント

 

掛川市 雑木の庭|自然の斜面がある庭

Planning|設計・施工のポイント

敷地は、道路との高低差が最大で2m程あり、湾曲した角地になります。緑に包まれる心地よい住まいにしてほしいとのお施主様からのご要望がありました。そのためには、健康的な木々が必要であり、それだけでなく、生き物が息づく土壌環境の改善も必要になってきます。

敷地の斜面変換線部分は、水と空気が集まり深層にも浸透するようにし、水が多い時、浸透しきれないものは側溝へはけていくようにするために、道路側溝沿いに溝を掘り、側溝にも穴をあけ有孔菅と炭と竹や枝葉など有機物で組み戻し通気浸透水脈改善をしました。

高低差の処理は、一定勾配だと水が浸透せずに表面で走り過ぎてしまうので、自然の山の谷と斜面と尾根が連なる地形にならい、石、丸太、枝粗朶のしがらみ柵、植栽など互いの配置や角度、土の傾斜など素材の組み合わせによって水を蛇行させ浸透させるように決めていきました。

写真1、2枚目:撮影/撮影=トロロスタジオ ©建築資料研究社『庭』250号

 

岡部町 雑木の庭|建物とアプローチを緑で包む

Planning|設計・施工のポイント

アプローチは緑の間を抜けていく導線になるか、建物は緑に囲まれた佇まいになるか、ほどよく目隠しとなるかなど、さまざまな方面から考慮し、植栽の配置やボリュームを検討しました。

横に広がるアプローチの石畳みは、空間的な広がりを感じられるだけでなく、通り抜けるときの楽しさもポイント。また、道路と敷地の高低差は砂利を使って傾斜をつけ、作り込むというよりは自然に近づけるイメージで作りました。

 

雑木の庭の聖地「黒川温泉」めぐり

九州は熊本の黒川温泉に行ってきました。
目的は温泉というより、庭を見たくて。黒川温泉は、雑木の庭の聖地と言っても過言ではないと思います。
数年前にも庭を見に行ったことがありますが、その時も感動させられたのを覚えています。
その感動をもう一度、その時と違う感じ方があるのではないか?普段作っている雑木の庭の答え合わせをしたく回ってきました。

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門構えからこの佇まい。
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門をくぐれは、木陰がたっぷり。そこに差し込む光が客人を迎えてくれます。
最高のお出迎えではないでしょうか?!
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エントランスまで左右前後どこを見ても緑に癒される空間。
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どこを切り取っても絵になります。
建築だけでは決してできない、この空気感。
日常のメンテナンスは欠かせてないのだと思いますが、手を入れるとどうしてもやり過ぎてしまうことがあります。でもそのメンテナンスもやり過ぎない。木々や自然に任せるようにしているのだと感じられます。なんと言っても優先種が良いような気がやっぱりします。林冠をつくるコナラなどが環境を作ってくれているのでしょう。大きくなると倒木が心配だとか伐採してしまう傾向があります。でも、それも日々のちょっとしたメンテナンスや気遣いがあれば木々は健康に保てます。倒木も心配いらなくなります。むしろこれらの高木がここの庭や建物を守っている。これらの高木が生命線だと言わんばかりのように感じられます。
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他の温泉宿に行っても雑木の庭がまず迎えてくれます。
どこから作った庭なのか自然なのかもはやわからないですが、この木々を何よりも優先に考えられているように思われます。
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建物が雑木で見え隠れし、木々に包まれる建物の佇まいに脱帽させられます。
これが本当の建物と緑の調和というものなのでしょう。

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そして、このスペースにこれだけのコナラの数。
やっぱり、コナラだよな!
コナラがないと雑木の庭が成り立たない。コナラの力を借りなければならないんだ。僕の庭もコナラは必ず入れていますが、ここで確信へと変わります。
また、太くしていいんだよね。
幹の太さに対しての林床の優しい木々が生きてくる。まさに自然の美。この相互作用が掛け算的に美しさを演出してくれます。
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こちらはまた、違う温泉宿ですが、
庭が住まいの建築に対してどうあるべきなのか、模範解答のような庭と建築の関係性。
木々が建物の高さを超えていいんだよね。どこの高さで木々を止めるのか?お施主様も高くなりすぎると心配になることもあります。
でも、高くすればこれだけの自然の恩恵を受けれるのです。
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そして足元は凛とした風景が作れる。

黒川温泉、大変勉強になりました。
作った庭がもう自然化しているような感じですが、それを計算して植栽計画をされていたのだと思います。
植栽したら決して終わりではない雑木の庭。その後の管理をしながら庭を育てていく、決して見た目だけで手を入れるのではなく自然を優先する、人が一歩引くぐらいの気持ちが大切だと感じさせてくれます。そこには、作り手だけでなくそこに住まう人、宿の人などのご理解もやっぱりもあってこそだと思います。
他の温泉宿も今回、回りましたが、高木をぶつ切りしているところもありました。そこの庭はやっぱり、ん・・・。という感じ。

今回学んだことをこれからの現場に生かしていきたいと思います。
いつか、こんな温泉宿の庭づくりもしてみたいです。

2022-09-17 | Taged in | Posted in ブログNo Comments » 

 

雑木の庭メンテナンス講座開催のお知らせ5月1日(日)

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昨年12月に雑木の庭づくり講座を開催しました。
皆さんのおかげで、木々は新緑を芽吹かせ健やかに生育しており、日々の変化に心癒されております。
この自然の恩恵を受け続けるためにはメンテナンスが欠かせません。
庭のメンテナンスは枝葉を切るだけではありません。
敷地形状を読み取り、土のメンテナンスが最も大切になってきます。
大地に空気と水を通す土壌通気浸透水脈改善を基本としたメンテナンスを基本として人と木々が共存できるように庭を成長させていくように手を入れていきます。
大地に空気と水の循環を整えてあげれば、木々の伸びも緩やかになり、病害虫も付きにくくなります。
皆さんのお庭のメンテナンスのヒントになれば幸いです。
お気軽に参加くださいませ。
【講師】
田中俊光
・株式会社ナインスケッチ代表
・地域団体「くわひとつ」代表
【⽇時】
2022年5⽉1⽇(⽇)
8:30〜受付開始
9:00〜講座開始
16:00 頃には終了
【会場&集合場所】
静岡県菊川市牛渕
※詳しい場所はお申し込み後にお伝えいたします。
【スケジュール】
※基本的には⾬天決⾏の予定です。
※受付時の体温チェックにご協力ください。
8:30〜現地受付開始
9:00〜⾃⼰紹介
9:30〜講座開始、⼿作業での改善⼯事。途中休憩、昼⾷休憩あり。
16:00頃終了、解散
なお、予定は変更される可能性はございます。ご了承ください。
【参加費、その他費⽤】
おとな 3,000円
高校生以下 無料
専門学校生&大学生 500円
※昼食・保険代込。当日現地にてお支払いください。
【持ち物・服装】
動きやすく、汚れてもよい服装
移植ゴテ、スコップ、ツルハシ、ミツグワ、ノコ鎌など準備可能な道具をご持参ください。(道具、お貸しできるのもあります。)
作業⼿袋
⻑靴
⾬合⽻
タオル
帽⼦
⽔筒など飲み物
筆記⽤具
【ご注意事項とお願い】
・お子様を同伴される場合、お子様の安全管理は各自で責任を持ってお願いします。
・汚れてもいい、動きやすい服装でお越しください。着替えがあると安心です。
・荒天の場合は中止させていただきます。天候による開催可否の決定に関しては、前日までにご連絡させていただきます。
・参加申込後、お客様のご都合によるキャンセルは必ずご連絡をいただけますようお願い申し上げます。
【新型コロナウィルス感染防止についてのお願い】
・当日は体温を計測いただき、受付にて体温を申告いただくようお願いします。
・当日の体調が悪いようであればキャンセルを受付します。キャンセル料はいただきませんので、決して無理に参加されることはお避け下さい。
・受付にて、手指消毒液を設置しております。
・自然の中ですが基本的には、マスク着用などの配慮をお願いします。
・当講座は新型コロナウィルスの影響により、開催中止となる場合がございます。その際にはご連絡します。
【お申し込み方法】
事前に下記の内容を明記してメールもしくはお電話をお願い致します。
Facebookで繋がりのある方はメッセンジャーでも受付します。
なお、講座参加⼈数を定員15名程度としております。
ご興味ある⽅はお早めにお申し込みください。
また、お⼦様も参加可能です。(お子様の参加費は無料)
①お名前(代表者と参加者全て)
②電話番号
③メールアドレス
④お住まい(都道府県と市町村のみでも結構です。)
【申込み先】
くわひとつ
メール:kuwahitotsu@gmail.com
電話:053-435-1235(株式会社ナインスケッチ)
【主催】くわひとつ
【協力】株式会社ナインスケッチ

2022-04-21 | Taged in | Posted in お知らせNo Comments » 

 

雑木の庭づくり講座を終えて

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先日、「雑木の庭づくり講座」を開催しました。定員をオーバーするたくさんの方に参加いただきました。
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講座のはじめに、ちょっとした紙芝居。
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まずは、「なぜ、庭が必要なのか?」僕から話をさせて頂きました。
今の社会は忙しいですよね。仕事に追われたり、人間関係でも嫌な思いをすることも多々あると思います。
外にいる時は何かと気を張ることが多いと思うんですよね。
せめて家にいる時はゆっくり、家族と過ごし心を癒したいと思うはず。
そのためには、家の中だけで完結するよりは、外回りをうまく活用した方がよりよくなります。
山に行ったり、キャンプをしたり、BBQなどした経験はあると思うんですが、気持ちいし癒されますよね。
自然の中で過ごすことでリフレッシュした経験はみなさんがあると思います。
心地よさっていうのは、自然の中にあふれていると思うんです。
家の中より外にあって自然の中に溢れているのです。
今の時代、コロナ渦なんで、在宅勤務や家にいることが多くなっています。
本来心地よく癒されるマイホームがずっといることで逆に息苦しい空間に変わることもあると思います。
そこで、出番は外空間であって庭にあるのだと思います。
だから、僕は、~ 住まいを「外」から考えることを大切に、自然を感じる心豊かな暮らしの提案が必要だと思います。
特に、緑の力を生かした外回りから考える心地よい住まいや空間、暮らしが必要が必要になってくると思います。むしろ、木々の力を借りるような住まいが必要だと思います。
今の建築は高気密、高断熱で性能的には、充分かもしれない。
感覚的なもの、心地よさ、癒し、心の深いところに訴えるものまでは建築では中々提案できていないと思います。やっぱり自然の中にある。それを提案できるのは、建築本体ではなく、外空間であり緑であります。

では、緑が単にあればいいのか?!
心地よさが感じるには、健康的な植栽が必要になってきます。
植物は、不健全であれば、病害虫がつきやすく傷み出します。それが人にとっては、木はやっぱり厄介だな。大変だな。と思わせる要因になってきます。
単に、人都合で樹種を選んだり配置を決めてはいけないのです。自然の植生に倣って植栽することが必要になってきます。また、木を植え付けるだけでなく、しっかりと土中環境のことも考え、大地の血管である水と空気の循環する水脈環境も整える必要があります。
樹種の選択、配置、組み合わせと地形づくり、土中の空気と水の循環をしっかり全てを考えることで木々は健康的に生息でき、それでやっと、僕ら人にとっても心地よさを与えてくれるのだと思います。木々と人が共存できる空間になってきます。
木々が健康的に生息することで土中に根を張り巡らせ、そのことで、空気と水もよく循環され、そして、土は団粒していく。逆からも言える。土が団粒化しているということは、空気と水もよく循環しているということ。木々は空気を求めて根を伸ばしてもいく。この大地環境、動植物環境、気象環境、それぞれが相互作用をもたらしながら成り立っているのが自然環境だと思います。
まずは、人が一歩引いて自然の機能を損なわないように改善しながら、庭を作っていくことが結局、人にっても心地よさが体感できる庭になってきます。庭全体に、脈と連動して木々の根を張り巡らせ、その土中には根だけでなく、微生物や菌糸も一緒になって活動しています。夜間、土中に空気が浸み込み、それらに浄化されながら朝、再び地上に戻ってくる。この大地の呼吸が感じれることが、本当に心地よい空間となってきます。
呼吸できる庭は、敷地を超え地域にも広がり、根や菌糸と地域の水脈環境と連動すれば、地域全体で呼吸できる街にも発展できると思います。そのためには道路の街路樹や田畑の整備も必要になりますが、そんな力も庭には秘めているのだと思います。また、街で根のネットワークを作れれば災害から街を防げることも夢ではないと思うのです。

なぜ、庭が必要なのか?
呼吸できる大地を取り戻すことで、人にとっても心地良さが体感できます。そして、それが地域にも広がり、災害対策にもつながってくると思います。
このことが今回の講座で伝えたかったことかな。

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植栽する範囲だけでなく、敷地の出口に脈を繋いでいきます。
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ランチは、牧之原の大地の再生講座でいつも準備してくれているケイちゃんたちで作ってくれました。
めちゃくちゃうまいです。
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最後は、みんな積極的に作業してくれました。
結作業、素晴らしいです。
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最後に記念撮影。
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終わって片付けをしたら真っ暗です。
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翌朝。

また、いつか開催できるといいです。

 

12月4日  雑木の庭づくり講座 開催

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定員に達したため、応募を締め切らせていただきます。
心地よいなと感じるのは、家の中より「外」にあって自然の中にあふれています。
ナインスケッチでは、住まいを「外」から考えることを大切に緑の力を活かした「雑木の庭」という切り口で住まいや空間、環境をご提案させて頂いております。
「雑木の庭」づくりは、ただ単に雑木があればいいというものではなく、自然の植生から樹種の選定や組合せを決めていきます。また、土については、単に土壌改良をするだけでなく「大地の再生」の視点から空気と水の循環する水脈環境を改善していくことから始まります。
すると、木々が健康に育ち、病害虫も減り管理は楽になります。
また、木々が健康的に生育することでやっと、僕ら人にも自ずと心地よい環境を与えてくれます。
「雑木の庭」は、季節の移ろいが感じられ、自然の恩恵をたくさんもらい日々の暮らしに癒しを与えてくれます。
春は、新緑や花を楽しみ、夏は、木漏れ日によって涼しげに感じ、秋は、紅葉や実を楽しみ、冬は、春を迎える姿にエネルギーをもらえます。見て楽しむだけでなく、五感に刺激を与えてくれます。お子様にとっては、自然に触れ合い、蕾が大きくなる様子など日々観察し変化に気づく心や新緑や花を見て美し姿を見て感動する心など、感性を育むこともできます。
「雑木の庭」を通して自然に寄り添う住まい方が幸せで心豊かに暮らせることを多くの方に知ってもらいたいと思います。また、「大地の再生」の視点から身近な庭の管理や付き合い方をお伝えできればと思います。

お気軽にご参加くださいませ。

【講師】
くわひとつ 田中俊光
株式会社ナインスケッチ代表
https://www.9sketch.com/
【⽇時】
2021年12⽉4⽇(土)
8:30〜受付開始
9:00〜講座開始
17:00 頃には終了
【会場&集合場所】
静岡県菊川市
※詳しい場所はお申し込み後にお伝えいたします。
【スケジュール】
※基本的には⾬天決⾏の予定です。
※受付時の体温チェックにご協力ください。
8:30〜現地受付開始
9:00〜⾃⼰紹介
9:30〜講座&作業開始
途中休憩、昼⾷休憩あり。
16:00〜まとめ、感想、⽚付け
17:00 頃終了、解散
なお、予定は変更される可能性はございます。ご了承ください。
【参加費、その他費⽤】
講座費:3,000円
※昼食・保険代込
【持ち物・服装】
動きやすく、汚れてもよい服装
移植ゴテ、スコップ、ツルハシ、ミツグワ、ノコ鎌など準備可能な道具をご持参ください。
作業⼿袋
⻑靴
⾬合⽻
タオル
帽⼦
⽔筒など飲み物
筆記⽤具
【ご注意事項とお願い】
・お子様を同伴される場合、お子様の安全管理は各自で責任を持ってお願いします。
・汚れてもいい、動きやすい服装でお越しください。着替えがあると安心です。
・荒天の場合は中止させていただきます。天候による開催可否の決定に関しては、前日までにご連絡させていただきます。
・参加申込後、お客様のご都合によるキャンセルは必ずご連絡をいただけますようお願い申し上げます。
【新型コロナウィルス感染防止についてのお願い】
・当日は体温を計測いただき、受付にて体温を申告いただくようお願いします。
・当日の体調が悪いようであればキャンセルを受付します。キャンセル料はいただきませんので、決して無理に参加されることはお避け下さい。
・受付にて、手指消毒液を設置しております。
・自然の中ですが基本的には、マスク着用などの配慮をお願いします。
・当講座は新型コロナウィルスの影響により、開催中止となる場合がございます。その際にはご連絡します。
【お申し込み方法】
事前に下記の内容を明記してメールもしくはお電話をお願い致します。
Facebookで繋がりのある方はメッセンジャーでも受付します。
なお、講座参加⼈数を定員20名程度としております。
ご興味ある⽅はお早めにお申し込みください。
また、お⼦様も参加可能です。(お子様の参加費は無料)
①お名前(代表者と参加者全て)
②電話番号
③メールアドレス
④お住まい(都道府県と市町村のみでも結構です。)
【申込み先】
くわひとつ(株式会社ナインスケッチ)
電話番号 053-435-1235
メールアドレス contact@9sketch.com
URL https://www.9sketch.com/
【主催】くわひとつ
【協力】株式会社ナインスケッチ
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2021-11-11 | Taged in | Posted in お知らせNo Comments » 

 

掛川市 外構・造園|雑木に囲まれた階段のアプローチ

Planning|設計・施工のポイント

高低差がある敷地の地形をなるべく崩さず、土留めを極力抑え、法面を活かしながらバランスを見て植栽を計画しました。

植栽の間を抜けていけるような動線、階段の一部と一体となった土留め、浮かすようなデザインにした踊り場など、アプローチのデザインに工夫を凝らしています。

 

掛川市 外構|建物と調和したカーポート

Planning|設計・施工のポイント

お施主様からは、3台分のカーポートが欲しいというご要望がありました。

住宅は軒の水平ラインが特徴的な平屋。その水平ラインとカーポートの梁が一体になるよう、梁が特徴的なカーポートを採用し、さらに、カーポートと同じアルミ材をアプローチの上空に這わせることで、カーポートとの繋がりを強調しました。

周囲の塀は、アルミ色に合わせてRC打放しに。閉鎖的になりすぎないよう、建物と水平方向だけでなく垂直方向にも高さや位置をずらしています。

さらに人工物の硬い印象を和らげるため、雑木の植栽を合わせました。道路から塀の中まで続くようにアイストップの位置を気にしつつ、アプローチの動線なども考慮して配置しました。

機能的にもコスト的にも優れている既成のカーポートと自然素材を組み合わせ、カーポートが主張しすぎないようなファサードに仕上がりました。

三協アルミ2019年ファサード部門ブロンズ賞受賞

 

浜松市西区 ビオトープ|株式会社トリンク

Planning|設計・施工のポイント

広大な敷地に建つ研究所の、周辺の水辺と雑木林のあるビオトープ空間を手掛けました。

生き物が息づく環境となるよう、木々の配置や砂利の敷き方、起伏の付け方など、自然に近づけることを意識して作らせていただきました。完工した時が「完成」ではなく、そこから手入れしながらより自然に近づけていく必要があると思います。

 

浜松市東区 トキノハウス モデルハウス|雑木の庭

Planning|設計・施工のポイント

高低差がある敷地ですが、単純に土留めをして平らにするのではなく、もともとの地形を活かして、石を無造作に据えました。植栽を高木から下草まで階層的に植栽することで、土の中に一様に根が広がるようさせ、根と石で土が安定するようにしました。

リビング前のウッドデッキはプライバシーが確保できるように、ウッドフェンスと植栽を組み合わせ、適度な目隠しと心地良さが両立するように計画しました。

 

袋井市 雑木の庭|菜園付き分譲地ハーベスト豊沢

Planning|設計・施工のポイント

菜園付き分譲地のコミュニティースペースになります。

ウッドデッキと雑木の庭に菜園スペースがあり、自然に寄り添う暮らしが実現できます。

2021-07-28 | Taged in | Posted in 施工事例, 雑木の庭No Comments » 

 

掛川市 雑木の庭|軽やかさを感じる石階段

Planning|設計・施工のポイント

植栽をアプローチ左右に施すことと、駐車スペースからの動線を考えて、玄関に対して斜めに階段を計画しました。

高低差の処理は土留めを極力おさえ、自然の斜面を活かし植栽をすることで、コストを抑えながらも見栄えの良い仕上がりに。

階段は機能面だけでなく、見た目にもすっきりと格好良く見えるよう、一部が浮いているようなデザインを採り入れています。また、植栽スペースまで階段を拡張することで、空間に広がり感を演出しました。

 

豊川市 雑木の庭|2階リビングから緑を感じる

Planning|設計・施工のポイント

2階にリビングダイニングがあるお住まいの庭です。

2階にいても緑が近くで鑑賞でき、また、1階のウッドデッキには木陰が落ちるように、植栽の配置や高さ関係に気を使い施工させていただきました。

 

豊橋市 雑木の庭|風が心地よい石張りのテラス

Planning|設計・施工のポイント

L字に間取りされた建物と駐車場に囲まれた既存のお庭を、雑木の庭にリフォームしました。

中に入ると奥行きを感じられる庭には、ウッドデッキに石張りのテラススペースを作りました。そこに設置したベンチとウッドデッキで、対面的に緑の間を抜けてくる風や木漏れ日を感じながらくつろげます。また、夏は、天然の空調装置によって涼しく過ごせます。

 

浜松市天竜区 雑木の庭|家と雑木林をつなぐ庭

Planning|設計・施工のポイント

建物の地盤より低く位置するところに庭が広がり、その奥に雑木林がある敷地でした。斜面から平地に変わる斜面変換線のところに水脈を通し、雑木林の谷側へ抜き土中の通気浸透を促しました。

また、斜面には丸太を据え、斜面に水が走り過ぎずにしっかりと水と空気が浸透する対策もし、その結果、草が生え表層の通気も良くなり、植え付けした植栽にも良い影響が出てくると思います。

 

掛川市 雑木の庭|起伏をたのしむウッドデッキのある庭

Planning|設計・施工のポイント

お施主様からは、ウッドデッキからなるべく段差なく芝生の庭に出たい、庭を近くで感じたい、との要望がありました。

庭に盛土をするにあたり、事前に水と空気が動くように水脈整備をしました。そして、盛土をする時は、自然の山の尾根と谷をイメージしながら、起伏をつけ芝貼りをしています。

夏場のウッドデッキは熱を持ち温度が上がり意外と利用しづらくなってしまいます。

そこで、デッキの形状を真四角でなく一部欠いて、そこに雑木の木立をつくるように植栽し、デッキに木漏れ日を落としやすい計画にしました。また、木陰が揺れれば光と影、風などを室内からも感じられ心を和ませてくれます。

雑木の木立は、高・中・低と階層的に密植し混植することで木々が健康に生育しやすくなります。それはまた、地中でも根が階層的になり、地中の水と空気の流れが良くなることにもつながります。

芝生を貼ったサブ駐車スペースも、従来のように緑化ブロックやネットを使わず、道路側から駐車スペース四方に水脈整備をし、土中に空気と水の流れを整えまました。

サブ駐車スペースから道路周囲は高低差がありますが、ブロックなどできっちりと土留めをするのではなく、石を無造作に組み、雑木の木立を点在するように植栽。石と木々の根が絡み、土も次第に安定していくはずです。

作り込む庭ではなく、なるべく自然に近づけようと思ってつくらせていただいた庭。木々が健康に育てば、おのずと人にも心地よい空間を与えてくれるものです。今後も、水脈部分や芝生の駐車場をメンテナンスしながら庭を育てていきたいと思います。

【庭228号 「土中環境を考える」掲載】

※写真1〜2枚目:牛尾幹太 撮影
※写真4〜6枚目:施工4年手入れ後に撮影

 

岡崎市 園庭|岡崎市子供療育センター

Planning|設計・施工のポイント

子供たちが自然に触れ、自然の日々の変化に気づき、光や影、風を感じるなどして感性を育めるような庭づくりを心がけました。

遊具は砂場と、土留めで使う丸太を高さに変化をつけて設置しました。丸太を平均台代わりに遊んだりもでき、起伏をつけた庭をぐるぐると走り回ることができます。

※写真4〜6枚目:施工3年半手入れ後に撮影

2021-06-08 | Taged in | Posted in 園庭, 施工事例No Comments » 

 

外構計画をする上で大切にしていること 〜SN Design Architectsさんの施工をさせていただいて〜

002_DSF1189©︎中川敦玲
僕のいるこの業界は側から見れば、外構と造園も外回りを設計や工事をする業者として同じように思われることもあります。しかし、内部から見ると外構と造園を分けて考えたり、外構だけ見ても外構とエクステリアと分けたり、造園においても庭を作る、植栽の手入れだけをする、石積みに特化した職人などなど、細かく分けたりもすることがあります。
何を言いたいかと言うと、僕は、そこら辺をあまり棲み分けずに仕事をしていきたいと思っています。

雑木の庭や大地の再生の活動を発信していると、人工的な空間を否定していると思われがちになってきますが、決してそうではありません。コンクリートやアスファルトは今の社会には欠かせないものですし、普段の仕事でも提案し施工することももちろんあります。

外構のプラン、デザインを考えていく上で、大切にしていることは、建物との調和やそこの敷地条件にならうことを心掛けています。決して、外構単独で考えないこと。どんなデザインを外構で計画していくと建物と調和が取れるのか、どの程度外構で足していくというか、言葉が難しいですが、より建物の佇まいが良くなったり、心地よい住まいになるのかを考えていきます。要は、外構が主張しすぎてもいけないと思います。特にエクステリアメーカーの商品を最初から取り入れること、その商品の組み合わせで計画していくと外構が目立ちすぎてしまったり、どこも似たような現場になってしまいます。まずは、その建物や敷地に対してどんなデザインを組み合わせいくといいのかを考え、それがエクステリア商品で賄えるのであればそれを使えばいいと思います。大切なのは、やっぱり素材から考えて、その建物や敷地から感じるものを大切に何がどこにどの位の大きさや色や質感などがあったらいいのか、必要なのかを考えるようにしています。

また、植栽は欠かせないものだと思っております。建築では中々表現が難しい、動きや立体感や奥行き感、光や影なども演出でき、風も感じることもでき、住む人や街に潤いと癒しを与え、豊かな暮らしができるからです。

今回紹介させていただくのは、SN Design Architectsさんが設計監理案件の外回りの設計施工をさせて頂きました。どんな想いでプランニング、デザインし、施工したかを少し紹介できたらと思います。
003_DSF1277©︎中川敦玲
SN Design Architectsの佐野さんからご依頼を頂いたのですが、敷地条件やお施主様の要望を伺い、試行錯誤してこの建物になった経緯を聞かせてもらいました。外回りの要望は車の配置や、植栽のローメンテナンス希望など、大まかな依頼内容で、細かくここをこうして欲しいなどはなく、まずはこちらの自由にプランできるように気を遣って頂いた有難い内容でした。

建物のフォルムはスクエアで道路面は窓も少なく壁面が印象的で庇と玄関ポーチの横の水平ラインが特徴的に読み取れます。敷地形状は、高低差はなく、道路側境界ラインが長く長方形な形です。また、建物の配置は道路から比較的近くも感じられます。

上記のことを考えて、敷地に対して道路平行に細長い鉄平石と深岩石をボーダー状に敷き、敷地の間口の長さと建物の庇や跳出しポーチの横広がりに合わせてみました。また、H鋼オブジェを庇と似た色で据付け、より、建物との調和を考えてみました。
008_DSF1199©︎中川敦玲
植栽は玄関挟んで左右に配置し、向かって右側の植栽スペースには気を遣ったつもりです。このスペースがもう少し玄関に寄ってしまうと建物より主張し過ぎてしまうのではないかと感じます。また、道路から玄関までもそこまで長く無いので、玄関前は横に広がりを持たせたアプローチの方がゆったりと建物のボリュームとも合ってくると思います。樹木の高さは、建物の外壁面の大きさから考えてもこの位あってもいいと思います。これより低いと植栽が弱く感じてしまうのではないかと思います。
015_DSF1255©︎中川敦玲

また、植栽の考え方については、心地よい住まいの実現と、しっかりと自然の恵みを感じられるためには、見た目を優先するのではなく、まずは、木々が健康的に生育していくことを考えて、樹種の組み合わせをしました。木々が健康的に生育することでやっと人に対して恵みを分けてくれるものだと思っています。木々が傷んだりすると病害虫が増えたりしてかえって厄介者になったりして不快に感じてきてしまいます。基本は、高木から下草まで階層的にし寄せて植え付けし、お互い守り合うような環境を作ってあげることが大切かなと思っています。自然の山を見ても、木が1本単位で生息しているところはありません。何本も寄り添って生息しています。高木は、日が無いと育ちにくい樹種ですが、中低木は高木が直射日光を遮った木漏れ日位の日照がいいのだと思います。植栽は、人の都合で植え付けるのではなく、自然にならって、樹種の選択や配置が大切だと思っています。

最後に外構を作る目的は何かと考えると、ただ単にアプローチや駐車場が欲しいというのではなく、使いやすかったり、心地よい住まいを求めて作るのだと思っています。外回りも住まいの一部であります。
住まいを外から考え、特に緑の力を活かした心地よい住まいができればいいと思っております。

コロナ渦で在宅勤務や家で過ごすことも増えてきました。外回りが充実していれば外出するまでもなく、十分に癒される暮らしが実現できると思います。
これからも、植栽など自然の恵みを感じられ、建物や敷地や街並みとの調和もとれ、使いやすさなど機能面も考慮し人工物も否定することなく、人と自然が共に豊かに暮らせるような住まいを外回りからご提案できればと思います。

最後に数枚、写真を載せさて頂きます。
009_DSF1205©︎中川敦玲

022_DSF1469©︎中川敦玲

033_DSF1521©︎中川敦玲

036_DSF1528©︎中川敦玲

041_DSF1564©︎中川敦玲

050_DSF1145©︎中川敦玲

052_DSF1122©︎中川敦玲

 

静岡市 外構・雑木の庭|アプローチから中庭を緑でつなぐ

Planning|設計・施工のポイント

ガレージとウッドデッキに挟まれたわずかなスペースでも自然の心地良さを感じてもらうために、植栽をご提案させていただきました。

ウッドデッキには木陰がおち、ガレージからもウッドフェンス越しの木々が映えて見えます。また、アプローチぎわの植栽が中庭と繋がるよう緑を効果的に配置しました。

2020-12-07 | Taged in | Posted in 外構, 施工事例, 雑木の庭Comments Closed 

 

静岡市 外構・雑木の庭|ほどよく視界をさえぎる、心地よい植栽

Planning|設計・施工のポイント

道路に面した庭に、タイルのテラスと、フェンスは設けずに植栽で目隠しをしたいとのご要望でした。

目隠しだけでなく、建物の中からの見た目も考慮し、植栽の配置とタイルテラスの形状を考えました。適度に外からの視界を遮り、木漏れ日や心地よい風を感じられる住まいには欠かせない庭ができました。

2020-12-07 | Taged in | Posted in 外構, 施工事例, 雑木の庭Comments Closed 

 

浜松市北区 外構|御影石のアプローチがある庭

Planning|設計・施工のポイント

アプローチは大胆に御影の大判の石を浮かすようにデザインし、そのサイドに植栽を施しました。

また、敷地と駐車場の高低差をどう処理するかを考え、土留めをするのではなくアプローチ周辺の植栽と繋がるように、チャートの「ごろた石」で崩すように石を並べておさめました。

 

三島市 雑木の庭|雑木の緑があふれる高台の家

Planning|設計・施工のポイント

三角地形の高台に建つ住まい。場所によってはわずかなスペースになりましたが、雑木の庭は限られた空間でも十分に植栽できます。

木々の間を通り抜け、その先はひらけた庭があり、園路を歩くのも楽しみに一つです。

また、1階だけでなく、2階の窓の位置も意識した植栽計画をし、家中どこにいても緑が感じられます。

2020-12-07 | Taged in | Posted in 外構, 施工事例, 雑木の庭Comments Closed 

 

新城市 外構・雑木の庭|御影石のテラスが主役の庭

Planning|設計・施工のポイント

庭にテラスが欲しいとのご要望を伺い、竣工していた建物や外構のデザインに合わせて、大判の御影石のテラスをご提案させて頂きました。

庭から見れば浮いているように見える御影石の周りに、ゴツゴツとした石を配置。よりフラットで特別な存在感を感じられるよう工夫し、使わない時にはオブジェのようにも見えます。

テラスは植栽との位置関係で一番心地よく感じ、かつ室内からも眺めがよくなるよう検討を重ね、建物から角度を振って配置しました。

2020-12-07 | Taged in | Posted in 外構, 施工事例, 雑木の庭Comments Closed 

 

島田市 外構・雑木の庭|印象的な古民家を引き立てる植栽

Planning|設計・施工のポイント

広い敷地に建つ古民家をリフォームした住まい。その印象的なファサードを邪魔しないように外構、植栽計画をしました。

左右に分割した土間コンクリートを細い土間コンクリートで結び、広がりを演出しまた。敷地と建物との調和をとるよう、ポイントを絞って植栽しています。

2020-12-04 | Taged in | Posted in 外構, 施工事例, 雑木の庭Comments Closed 

 

静岡市 雑木の庭|外壁に寄り添う植栽

Planning|設計・施工のポイント

建物と道路のわずかなスペースですが、植栽をすることで建物だけの硬いイメージを和らげるようにしました。

建物の外壁越しに映る葉っぱや花や実は色のコントラストを楽しめます。

道路側に既存のコンクリートの土留めが残っていましたが、アプローチ側は自然石を組み合わせて起伏をつけながら、中低木、下草などをあしらい高低差をプラス。ちょっとした山間の風景をつくってみました。

 

静岡市 外構・雑木の庭|水辺の上のアプローチ

Planning|設計・施工のポイント

井戸水が自噴している地域で、この水を生かして庭の中に池を設けたいとのご要望でした。

車1台とアプローチを確保すると池のスペースがわずかになってしまうので、思い切ってアプローチの下に池を配置し、石の橋を渡って玄関まで行くようにしました。車の駐車は道路と直角ではなく少し斜めに振り三角の空いたスペースに植栽を施し、点在する緑に包まれる建物の佇まいになりました。

 

浜松市東区 外構・雑木の庭|石と植栽で誘導するアプローチ

Planning|設計・施工のポイント

前庭のリフォームのご依頼をいただきました。奥の庭へ誘導するように石の配置を変え、植栽を追加しました。季節の移ろいも感じられ、建物の黒と白の外壁とのコントラストもよく、お互いが引き立つようになりました。