登山

社内研修旅  北八ヶ岳へ 白駒池〜にゅう〜中山〜高見石小屋  


いつかは、行こう!と話していて中々実現できずにいた研修旅行。
やっと、実現できました。旅行というより、旅、登山になりましたが、秋を先取りする旅、北八ヶ岳に行ってきました。
白駒池の駐車場に着いた頃、駐車場は僕らが止めてすぐに満車になり、ギリギリ滑り込みセーフという感じでした。やっぱりこの時期、このエリアは人気ですね。
まずは、白駒池を目指します。

心地良い暗さの林道から池の開けた明るさに吸い込まれるように足が自然と池に向かっていきます。

池周辺の雑木は紅葉がはじまり、ちょうど見頃でした。
キラキラ光る水面と赤や黄色、緑のいろのコントラストに魅了されます。

真っ赤に染まったサラサドウダンツツジ。
自然が作り出す色合いは本当に美しい。


白駒の苔の森を進みます。

もののけ姫に出てくる、木の妖精、コダマになんか似てますね(笑)

肉眼では見えない苔の世界。


各自でルーペを使って観察します。
はたから見れば、何やってるの?!って感じですよね!
マニアックなんです。うちのスタッフは。
苔を見て、落ち葉や枝、菌糸をみるだけで興奮してしまいます。(笑)


木道や湿地を抜けて「にゅう」の頂上を目指します。

途中、沢もあります。
自然の石組みの配置を観察。

石を抱えこむ木も見られます。
木は、土がなくても生育できるのか?できるんですね。
石があれば水が動き、苔が生えてくる。
周りの石や苔、有機物、菌糸などに助けられながら、共生しながら生きているのですね。

「にゅう」頂上に到着です。
ちょっとガスってしまいました。

でも、白駒池の方は眺めが抜群です。
あの池の麓から登ってきました。

みんなで記念撮影。
初登山の木村さん。ちょっとバテ気味?それともこの場が怖い?高所恐怖症?
でも、絶景の前には疲れが吹っ飛びますね!

頂上でランチタイム。
コンビニのおにぎりでもとってもおいしいく感じます。

ぼくは、カップヌードル。
ぼくは、頂上で食べるカップラーメンが大好き!卵付きがいいですね(笑)

ご飯を食べて再出発。
今夜宿泊する高見石小屋を目指します。
ここで、会議です。
今来た、道中を戻り、小屋を目指すか、中山経由で小屋を目指すか?
まー同じ道中もつまらないよね。対して時間も変わらないでしょーと言うことで、中山経由で出発です。

中山頂上からの眺めです。
奥に見えるのが御嶽山かな?
連なる山脈が美しいですね。この起伏を感じるのが庭づくりに生きてきます。


こちらは、天狗岳。

さて、一気に高見石小屋を目指します。
15時までにはチェックインしてください。と言われているので、ちょっと早足で行きたいところです。
木村さんの後ろにつけ、プレッシャーをかけながら進みます。(笑)

高見石小屋に15時前につきました。


高見石小屋、ランタンと木造現しのレトロな感じで落ち着きます。
素敵な山小屋で、ファンになりました。

夜のランプと薪ストーブの灯りも素敵です。


夕食前に高見石展望台へ登ります。
小屋の脇の人より大きな岩場をよじり登っていきます。

展望台からは白駒池が眺められます。
池の淵が紅葉しているのがわかりますね。

夕食前日没にあわせてもう一度登ります。
白駒池とは反対側の眺めれば夕焼け楽しめます。

21時就寝後、外に出れば星空が広がります。

日の出を拝みに高見石展望台へもう一度登ります。
写真左下が白駒池。
雲海が広がります。


太陽を中心に水平線に広がる黄色からオレンジのグラデーションが美しいです。


さて、下山です。
丸山経由下りていきます。

こちらのルートも苔を堪能できます。

あと少し。

下りてきました!

今回のルートです。
白駒池駐車場からスタートし、「にゅう」の登頂を目指し、中山経由で高見石小屋で1泊。
帰りは丸山経由で白駒池駐車場に戻りました。
トータル9.2km、アップダウンは613m。
会社スタッフでの初登山は、天気にも恵まれ、登山の醍醐味も堪能できました。
何より、スタッフと一緒に過ごせたのがよかったですね。

庭づくりは1人だと中々辛い作業です。呼吸があって一緒に作業することで良い現場ができてきます。
登山を通して、本来の自然の姿、地形や苔のつき方や役割など、学べたように思えます。
ナインスケッチでは、庭を作り込むというより自然に近づけ、木々が健康的に生育できる環境を目指しています。そうすれば、自ずと心地よさが生まれ、僕ら人にとっても豊かな暮らしができるものだとおもっております。
研修旅、毎年恒例にしていきたいと思います。
木村さんが日頃鍛えて出直してくるというので、次回が楽しみです(笑)

研修はまだ続きます。
こちらは、白駒池駐車場から15分程走った八千穂高原自然園。
園内は園路が整備されていて歩きやすいです。

紅葉はもう少しといったところですが、ミズナラ優先で雑木林が形成され、光と影が感じられる林内は歩いているだけで心地よいです。

最後に訪れた場所は、雑木の庭の聖地と言ってもいい、八ヶ岳倶楽部。
柳生博さんが自ら人工林を自然の雑木林に戻し、園内を散策できます。

ナインスケッチでもいずれこんな施設をつくりたいね。スタッフと共有していきます。

最後に名物、フルーツティーを飲んで、これにて研修終了です。

自然の山から作られた雑木の庭、良い学びになりました。
これからの庭づくりに必ず生きてくることになると思います。

2023-10-16 | Taged in | Posted in ブログNo Comments » 

 

木曽駒ヶ岳登山〜頂上山荘テント泊〜


今年の夏休みは、中央アルプス木曽駒ヶ岳に家族と行ってきました。
昨年は、北アルプス立山連邦に行って家族で初の山小屋に泊まってきたのですが、今年は、山でテント泊をしようか!とのことで、木曽駒ヶ岳頂上山荘のテント場に挑戦することにしました。
テントや寝袋、調理器具や食材や衣服など重たい荷物を背負って5年と2年生も挑戦です。まあー一番心配なのは、妻なのですが・・・。
5年生の長男には、テント1つと寝袋、マット、衣類を自分で背負っていいくことにします。2年生の次男は、さすがに衣服だけにしました。

しらび平のロープウェイ乗り場まではマイカー乗り入れ禁止なので、バスで向かいますが、バスターミナルの菅の台バスセンターは満車で更に奥の黒川平まで回されてしまいました。着いたのはAM8時半頃、すっかり出遅れた遅れた感じです。
チケット売り場も行列です。

チケット売り場と乗り場と別れて並んでいましたが、結局乗車するまで2時間程待ちました。
待ちくたびれましたが、なんとか、しらび平でロープウェイに乗り継ぎ、千畳敷カールに着きました。

目に飛び込んでくるそそり立つ岩峰は圧巻で爽やかな風が心地よくバスの待ち時間とここまでの移動の疲れを吹き飛ばしてくれます。

さあー、それぞれのザックを背負って頂上山荘テント場を目指していきます。

ちょっとガスがではじめてきましたね。

高山植物を楽しみながら進んでいきます。
こちらは、トリカブトかな?と思っていたのですが、調べたらサクライウズ。

ヤマハハコ。

八丁坂にかかると岩肌が目立ち傾斜もきつくなってきます。

乗越浄土になんとか、着きました。こども達は多少疲れたようでしたが問題なく、写真は苦戦している母をマダかよーと待っている絵(笑)
宝剣山荘前で持ってきていたカップラーメンで昼食をとり、体力回復。次を目指します。

まずは、中岳頂上を目指し、
この頃からガスもきつく、雨がふってきました。

頂上山荘、テント場も見えてきました。
一気に目指します。

やっとの思いで頂上山荘テント場に着きました。なんだかんだ着いたのが14時半頃になってしまいました。
早速、テント2つ張れるところを探します。朝、出遅れたので場所が確保できるか心配です。

山荘からは遠くなってしまいましたが、2張り隣り合わせで張れるところを見つけ、設営していきます。

無事、テントも張れ、17時過ぎからは晴れてきました。
今夜は星空が期待できそうです。
テントは、モンベル クロノスドーム2とMSR ゾイック2です。二人ずつ別れます。

妻のザックの中に仕込ませていたビール2缶。重たくなるのを覚悟の上、外せない荷物。
妻に感謝!

夕刻になり晴れてきたので、木曽駒ヶ岳頂上を目指します。

振り返ると中岳とテン場も小さく見えます。

足元には、小さな白い花をつけたイワツメクサが咲いてました。

頂上に着くまでの間にも絶景が目に飛び込んできます。
頂上ではどんな風景が待っているのか期待が膨らみます。

頂上につくと絶景が待っています。

北アルプス御嶽山に沈む夕日が拝めました。


数分で太陽の高さ、雲の位置が変わり、目が離せません。
瞬く間に景色が変わっていきます。
光と空気、大地の地形から作られる自然美に感無量です。
人が作るデザインってなんなんだろう。自然こそが一番美しい。デザインも人が一生懸命考えるというよりは、どうすれば自然に近づけるのか、自然にならうことが最も大切なことなんだろうな。と思い知らされる。

テント場に降りるとすぐに暗くなりました。
テント内で照明が照らされ、テント自身が照明となりテント場全体が照らされます。
この景色も山テント泊の醍醐味ですね。

夕食は、おでん。家族4人でつっつきます。

おでんの汁でうどんを煮込みます。
おでん&うどん、共に軽くはない食材。持ってきた甲斐がありました。うまかった〜!

辺りも暗くなり、空を見上げれば、星空がひろがっていました。


実は、頂上で一眼レフを落として壊してしまい、星空はアイフォンで撮影したものです。
アイフォンでもこれだけ撮れるんですね。
いやーホント綺麗な星空でした!

朝方4:15頂上を目指します。写真はテント場からの景色、南アルプス越しの日の出が期待できそうです。

頂上からの南アルプス方面の景色。
時刻は、4:47
雲に浮かぶ山の連なり、オレンジ色に染まった空とのコントラストが美しいです。

手前にテント場、遠くに富士山も眺められます。

時刻は、5:05
日が顔を出し始めました。

時刻5:06

時刻5:09
朝日がしっかりと顔を出しました。
雲海、山脈、朝日の自然が醸し出す絶妙なバランスは絶景でした。

テントも片付け、下山します。
良い天気になりました。

行きより、天気もよく中岳頂上から、頂上山荘と駒ヶ岳頂上がよく眺められます。

中岳頂上で、息子が撮ってくれました(笑)

行きはガスもきつく雨も降られた宝剣山荘〜中岳間も青空が広がりました。

宝剣山荘到着。

どこを撮っても絵になります。
宝剣は子供たちにはまだ危険かなと思い、今回は諦め、下山します。

乗越浄土からは、またガスってきました。

下山してきました〜。
1泊2日の木曽駒ヶ岳のテント泊も終わりです。
カールに岩峰、頂上からの御嶽山に沈む夕日と南アルプスからのぼる朝日、星空などなど、絶景を堪能でき満足です。
何より、子供たちもテントを背負って登りはじめて山で家族みんなでテント泊ができたことがよかったです。
しかし、壮大な自然を肌で感じることができ、突然天候も悪くなることもあり、人ってやっぱりちっぽけな存在だなと感じました。
人が自然に勝てることなんかないなと、実感しました。
西洋では山には悪魔が住んでいると考え登山をしていたそうですが、日本では、昔から神仏の住む神聖なところと考えられ信仰登山をしていたと聞いたことがあります。
この昔の日本人の視点をもう一度、普段の暮らしにも落とし込む必要があると思います。
自然を征服しようとしても難しいですよね。
自然に逆らわず、寄り添い暮らすことが大切だなと身に染みて感じました。

2023-09-05 | Taged in | Posted in ブログNo Comments »