浜松市中区で雑木の庭工事中
浜松市中区での雑木の庭工事が終盤を迎えてきました。まだまだ、自分の中で課題はありますが、見た目や雰囲気だけでなく住環境にも影響を与えられるように考えたつもりです。家際には6m程度の高木の木立を作りました。夏場の太陽の南中高度は78度にもなります。6m程度の樹木を植えても1mちょっとしか木陰ができないのです。だから、家際に高木が必要なのです。樹木が根付き枝葉が広がる年月はかかると思いますが、木陰がウッドデッキに落ちてくれ夏でも心地良くウッドデッキで過ごせるようになってくると思います。家際に高木を植える際には1階だけでなく2階の窓の位置も気にしながら、2階にいても緑が感じられるように配置を決めています。鳥のさえずりや風に揺られる葉音も身近で感じられるようになることでしょう。
そして、樹木は1本で植えるのでなく何本かまとめて密植で植えます。樹木は熱に弱く太陽光を遮るために枝葉を広げます。1本で植えていると幹肌や地面に太陽光があたりやすく枝葉を広げたり胴吹が起こり樹形は人工的な形になりがちです。そのために密植しお互いが守り合うような環境を作ってあげれば、自然の山のような環境になり木々が1本で成長するというよりは庭全体で成長していってくれるようになり健康的で管理のしやすい庭に育ってくれます。
落葉高木の下には常緑樹を配置します。落葉樹だけだと冬の風景は寂しく感じられ、常緑樹は冬の庭に潤いを与えてくれます。自分の今までの庭作りには常緑樹が少なすぎました。それを最近気付きました。(今までは見た目重視の庭作りだったように感じます。)そして、以前訪れた伊勢神宮の参道脇の雑木林や裏千家今日庵の前庭にはきれいな常緑樹がありました。庭には常緑樹も必要なんですね。二次林では落葉高木の下で弱い光の元でゆっくりと成長をしています。それに習って落葉高木の元に常緑樹を配置すれば落葉高木の木陰でゆっくりと軟らかく成長してくれる思います。常緑樹のボテっとした樹形が好きでなく中々使うことができませんでした。それも1本で見せようとしていたのだと思います。庭全体のことを考えなければならなったのだと反省しています。
来週でこの雑木の庭も完成となります。来月には4月から開催される浜名湖花博10周年記念事業の庭つくりがあります。
まだまだ、勉強しないといけないことが山積みです。樹木の供給の問題もあります。日々、努力し勉強し、庭・外構エクステリアから住まいを提案していきたいと思います。
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