材料選び
先日、名古屋市天白区の外構造園工事のアフターメンテナンスに伺ってきました。コナラのすす病が発生しそれが車に付着し汚してしまいました。今回、お施主様と相談しやむ得ずコナラを植え替えました。基本的には樹々は問題なく成長していました。雑木と人間の生活スタイルの共存を上手に考えて提案することが大切ですね。勉強になりました。
名古屋の現場を後にし、岐阜県の日本最大級の石材店。他のお施主様の御影石の仕上げを変えること、新規材料の材検です。
とにかく広いです。
世界各国の石材がここに集まってきます。黒や白、赤など中々目にしない石種があります。
原石は大きいです。迫力満点です。ここから加工して、平板などの建築材として出荷されていきます。
かくれんぼをすると楽しそうですね(笑)
ぼくは、こんな大きな原石は使わないですが、加工されて出てくる端材を探します。それが2つと同じ形がなく探し出すことと、この石をどう現場使おうかと考えることが楽しいのです。しかし、今の時代中国加工が多く日本での加工が少なくなっているとのことです。以前よりかなり少なくなりちょっと残念でした。ですが、数少ない中でも何点かはいい材料に出会えました。ここで石の端材を使った、施工した現場を紹介します。
ポストと表札を取り付けて門柱にしました。
こちらは、天端にくぼみを付けて磨きをかけて水鉢にしました。
庭石にない表情とシャープさが出るのがおもしろいところです。
次に向かった先は、昔からお世話になっている愛知県の庭石屋さん。
ここでは恵那石の雑割りを発見。購入させて頂きました。御影石で白を基調に錆が混じるのが特徴。その錆の入り方が一つ一つ違うのがいいですね。まだ現場に使う予定はないですが、ストックしておきます。どう使うかこれから考えます。この作業が実に面白いのです。ここが建築には無い造園のおもしろさかなと思います。この石だけをポンと置いても絵にはならないので他の植栽や砂利や鉄などの素材と組み合わせて使うといいかもしれませんね。今の時代、エクステリアメーカーも力を付け様々な商品が展開されています。かっこいい商品もたくさんあります。しかし、それらの商品だけで組合せてつくる現場はどれも一緒に見えるのです。材料はやはり、自分の目で探しそれをまた他の素材と組合せて造ることでオリジナルの現場が生まれ、長年飽きのこない現場に仕上がると思います。良い現場を生むのはプランニングの力も必要ですが、その前の材料選びも大切な作業の一つです。これからも材料選びには力を入れていきたいと思います。
今回仕入れた材料を使って施工して欲しい方気軽に声掛けてくださいね〜^^
他の記事を見る
手入れが楽な木にしてほしい・・・。
2017.10.21 | 雑木の庭
大地の再生講座〜浜松市緑政課委託事業〜 開催
2023.08.30 | 大地の再生講座