森のようちえんに参加しました。 〜NPO法人 時ノ寿の森クラブにて〜
掛川市にあるNPO法人時ノ寿の森クラブさんが主催する7月から月1回開催される全3回の森のようちえんに我が子3歳児を連れて参加してきました。
NPO法人時ノ寿の森クラブさんは、荒れた人工林を再生したり、山から海まで10万本程度の植樹をするなど森を再生して10年経ちます。先日、10周年記念式典も盛大に行われ、『これから、100年いのちの森を未来へ。』をキーワードに森づくりを通して現代の都市生活において生き抜く力を身につけた人づくりをも取り組んでいくことを表明されました。その中の一つのカリキュラムとして森のようちえんの取り組みがあり、試験的に開催されました。
さて、7月に行われた1回目です。
まずは、時ノ寿さんから配られた紙に描かれている葉っぱやカニやトカゲなどを親子で探すゲームです。
大人も子供と一緒になって川の中に入りどんなところに生き物が隠れているかなと子供と会話しながら石をどかしたりしてカニを探します。子供より大人の僕の方が夢中になってしまいました。(笑)服が濡れても関係ありません。そんなの気にしていたら中々目当ての生き物に出会えないのです。夢中に探すという行為が子供の集中力を高めてくれるような気がします。
次は、丸太の皮むきです。いずれ、これがいずれ遊具となってきます。
自分たちが手をかけたものが形となり自分たちの遊び場となるなんて素敵なプログラムですね。
1回目最後のプログラムは、ヤギの散歩。
子供たちはヤギにえさをあげたり、途中ヤギが糞をするのに大喜び。
川に入ったり、丸太に触れたり動物と触れ合ったりと、中々家庭ではできない遊びを体験できました。
さて、8月に開催された2回目様子です。
ここ、時ノ寿は50年程前には集落がありました。その集落を守るように山をちょっと登ると神社があります。その神社を目指してみんなで散策です。
散策中、葉っぱを触って、手にとって顔につけたりしながら遊びます。どんなものでもおもちゃにできてしまいます。森の中には遊び道具がたくさんありますね。
道中、険しい道もありましたが、無事みんなで到着です。
ちょっとした達成感を得られました。
待ちに待ったお昼は、流しそうめんです。流れてくるそうめんを上手にすくえるかが勝負です。手前側がいいのか、奥側の方が上手に救えるのか、上流がいいのか下がいいのか、自分だけすくって食べてたら下の人にはそうめんが行き渡りません。
いろいろ考えさせられます。
流しそうめん、奥深し!!(笑)
流しそうめん後には松浦理事長がしぼってくれたヤギの乳をいただきました。前回、一緒に散歩したヤギからお乳が出てそれを飲めるなんて子供達はどんな風に感じているのでしょう。食の恵みに感謝する心を持ってくれるといいのですが。。。味は、濃厚で美味しかったです。
午後からは、沢のぼりです。
川の底は見えづらく足も滑ります。危ない危ないと思いますが、できるだけ子供には手を出さずに自分の力で登ってってもらうようにします。普段、日常生活なら危ないことはなるべくさせないようにしちゃいますが、森のようちえんに来ているのだから親が制限して自由を奪わないように子供が思うままに動いて欲しいと思うのです。怪我をすればそれが危ないことだと学ぶはず。
川にはたくさんの動物や虫がいます。どこにいるかな探しながら、捕まえながら登るので目的地まで中々たどり着けません。(笑)
最後はみんなでスイカ割り。みんなで左だ、右だ、まっすぐだ〜など声を掛け応援しながらそれぞれ挑みます。
スイカ割りに使ったスイカは切ってみんなで食べます。真っ赤なスイカは美味しかったです。
子供たちはみんなで種飛ばし競争。どうやったら遠くに飛ばせるか考えて色々試しながら飛ばしています。
最終9月の3回目は雨での開催でした。
子供にとって、雨なんか関係ありません。
雨が降ればカッパを着ればいい、濡れたら着替えればいい。雨を気にしているのは大人の方でした。子供たちは、無邪気に晴れている時と変わらず遊んでいます。
雨が降れば滑ったりし、いつもと違う危険なところもあります。でも、それは、雨の日に外に出なければ分からないこと。
ちょっと大げさかもしれないですが、色んな局面に素直に順応、対応できる子になってくれるのではないかと思いと期待が高まります。
そして、この遊んでいる遊具は1回目に子供たちが皮むきした丸太で作った遊具です。自分たちがちょっとでも携わったもので遊べるなんて格別ですよね。ってでも、子供たちは分かっているのだろうか・・・。(大人の自己満足かもね。)
雨がかなり強くなったので、最後は室内でゲームです。
全3回のプログラムで時ノ寿の森クラブさんもまだ試験的な取り組みということでしたが、子供達も大人達も満足のプログラムでした。今後更に展開しこれからは大人は付き添わず子供だけの参加も考えているということでした。どうしても親がいると子供は甘えてしまいます。かえって子供達だけの方が自由に遊べ学べるとおもいます。
森のようちえんでは、大人の思い込みで勝手に縛ったりしません。子供の可能性を広げたいのです。子供が自由に思うように遊びながら学んでほしいのです。
この辺りは、雑木の庭づくりとも共通しているように思えます。人間都合の植栽の仕方で縛っても樹々は反発してきます。樹々はそれを望んでいません。木が植えてほしいように植えてあげる。木の特徴、特性を人間が縛らずに自由にしてあげた方が結局、人間に心地良い空間を与えてくれると思います。
自然の中にはいろんな遊び道具があることもわかりました。おもちゃなんか要りませんね。自然に触れながら色々と学んでほしいと思います。また、そこには、どうしても家庭でも学校生活でも教えられないものがあると思います。それが森、自然の中には溢れていると思います。
さてさて、我が息子、どんな風に育ってくれるのでしょうか??(笑)
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