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尾瀬ケ原散策&丸沼高原キャンプ

2018.09.04 |

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夏休みに家族で丸沼高原でテントを張りキャンプをし、尾瀬ヶ原を散策してきました。
鳩待峠までマイカーで入り、スタートです。
まずは、山の鼻を目指します。標高1600m程、肌寒く、小雨がたまに降る中ブナの森を石の階段で下って行きます。
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斜面にそそり立つブナはしっかり大地を捕まえ生きています。力強さを感じます。
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途中、小さな川も現れます。
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石にはコケがはびこり、大小様々な枝も見られます。
水は、有機物に触れて浄化され、また、泥をそこで止め、地中に潜ったりまた地表に出たりを繰り返し行き来しているのでしょう。
この石と枝のバランスが絶妙。水の勢いをコントロールする術を自然は知っているのですね。
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林内には倒木した木も見られます。
自分の命と引き換えに新しい命がそこに宿ります。山の命のバトンリレーが生きる力を僕ら人にも与えてくれます。
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山の中にはいろんな水の流れがあります。石が多くあるところ、石が少なく有機物多めの湿地ぽい流れのところ。
土質や地形が変われば水の流れるスピードや量も代わり、要は水と空気の循環の仕方が違うのだと思います。
そこの水と空気の循環によって息づく植物の植生も変わってくるのですね。

IMG_3100山の鼻で休憩をはさみ、尾瀬らしい風景の一つ、川沿いに栄養豊富な土が運ばれて木々が生息しやすい環境になってできる拠水林を抜け、いよいよ尾瀬ヶ原に出ます。
IMG_3128湿原が広がる中、ずーっと続く木道を歩きます。
尾瀬ヶ原の大きさを感じ、ゆったりとした時の流れも感じられ、ちょっと天気が残念でしたが尾瀬らしい風景に出会え感動しました。
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5歳の長男、この日から3日後に3歳になる次男も一生懸命歩きます。
IMG_3131キンコウカかな。
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次男坊、何かを見つけたみたいです。
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ミヤマワレモコウ。
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コバギボウシ。
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オゼトリカブト。
この時期、花はあまり咲いていない時期ですが、綺麗な花に出会えました。
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木道挟んで両手には、池がポツポツとみられます。
この池、地糖と呼ばれているそうです。

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地糖は岸から急激に深くなっていて断面を描くと壺形になっているそうです。
水は高いところから低いところに動くので、湿原でもやっぱり緩やかだけど水が動いているんですね。そこには水だけでなく空気も動き、尾瀬ヶ原ならではの緩やかな水と空気の循環があり、この気象環境と地形や土壌の大地の環境にあった動植物が息づくのでしょう。
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ヒツジグサかな。白と黄色のコントラストが美しいです。

IMG_3225長男は一人で頑張って歩きます。
去年夏の上高地では「抱っこ、抱っこ」とせがんできたけど、今年はそんなことも言いません。頼もしくなりました。
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次男はこんな感じです。(笑)
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雲行きが怪しく、牛首分岐で家族会議です。
僕は、もう少し先に進みたかったのですが、次男のこともあり、家族は引き返すことにし、僕だけもう少し先を目指しました。
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尾瀬ヶ原には湿原と言われますが、大小様々な川が流れています。
湿原と言うと水が停滞してるのかと思いがちですが、川の流れがあると言うことは、ここでも水の循環がしっかりあると言うことですね。
川の水が流れればその川に向かって、表面だけでなく断面的にも水が流れているはずです。
これらの川が池塘と並んで尾瀬の生命線になっていることでしょう。ここを都市環境のようにコンクリートなどで護岸工事をしてしまうとこの風景は見れなくなります。人の開発が入らないことを願います。
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竜宮現象。
流れてきた水が突然姿を消して、50mほど離れた地上に湧き出る現象で、つまり、地下に水の流れる水脈が通っていると言うことです。
この穴が、竜宮城まで通じているに違いないと考えられ、この名前がついたそうです。
水は、地上や地下を行ったりきたりしているのがここで証明してくれました。水は表面だけで流れていないということです。U字溝や3面張りのコンクリートの川では十分に自然機能が果たせていないのが分かると思います。それらは表面的な水の流れしか考えていないのです。水は断面的にも立体的にも動きますからU字溝や3面張りのコンクリートの川が水と空気の流れを停滞させて環境悪化や災害に繋がってくるのです。
見た目はそこまで魅力的ではないかもしれませんが、これも尾瀬で見たかった一つです。「大地の再生講座」を受けた人には分かってくると思うのですが・・・。(笑)

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竜宮小屋を目の前にして、僕も引き返すことにしました。
その後、土砂降り。急いで、山の鼻に引き返します。そこで、家族に合流し昼食をとり、鳩待峠に向かいます。
鳩待峠まではずーっと豪雨で次男は抱っこで写真なんて撮る暇なく、むしろ何かの訓練?!トレーニング?!という感じでした。(笑)
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丸沼高原スキー場のキャンプ場の次の日は快晴という、運(雲)の無さ。
夏の良い思い出となりました。

 

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