園庭

音の森こども園の園庭をつくって思うこと。

2019年4月に開園する音の森こども園の園庭とその敷地の外周部分の植栽工事プランニングから施工までさせて頂きました。
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今回は、開発行為で調整池を園庭にすることと風致地区という法の制約がある中でのプランニングでした。
園庭の奥には小高い山があり園舎はその麓に建つというロケーション。建物は、その山に向けて扇型に園庭を包むというか開くような開放的なつくりが特徴的でした。
この敷地条件や建物の特徴を読み取りそこにお施主様のご要望をお聞きしプランニングさせて頂きました。
お施主様のご要望は、音の森こども園という名のように園庭で演奏会や発表会ができるようなステージがあればいいな。それもただ、ステージだけの役割ではなく使わない時は子ども達の遊び場にもなるものになればという要望でした。また、自然を感じられる園庭、芝生が広がる園庭・・・。などなどありました。
そのステージの計画には悩みました。
はじめはウッドデッキがいいのかなと思いました。でも、ちょっと違う。。。ステージになっても子供の遊び場になるか・・・。
1段高くして芝生のステージにしてみよう。単純に直線的でいいのか、そこは、建物の形状に合わせよう。
子ども達の遊び場にするためには、丸太で土留めをしよう。そこが平均台っぽくバランスを取りながら渡って遊べるんじゃないかな。ところどころランダムに丸太を立ててそこからジャンプして飛び降りるのも楽しかもな。
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ここのロケーションを活かすにはステージの1段上がった更に奥に芝生の小山をつくりそれが奥の山に繋がるように見えるんじゃないかな。芝生の山をかけのぼったり、滑り降りたりして遊ぶのも楽しいんじゃないかな。
そんな、思いでステージを計画しました。音の森こども園の「森のステージ」です。
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園舎のエントランスに入れば、放射状に広がる木の垂木が特徴的で外からは想像できない開放的な空間となります。
建物側には雑木の木立を配置し、それがフレーム代わりとなり「森のステージ」が目に入ります。そのステージのサイドにも雑木の木立を配置し、さらに奥の芝生の小山、そして敷地の外の山へと風景が繋がっていきます。
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ステージという要素、子どもの遊び場、建物との調和、周辺環境とのつながりを意識してデザインさせて頂きました。
つくらせて頂き、数日が経ち、園庭にも春がやってきました。
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ミツマタ
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もみじの芽吹き

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ゲンカイツツジの花芽
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木陰も感じられます。
植栽計画は、人工的な植栽というよりは自然環境に近づけた「雑木の庭」の考えでつくらせて頂きました。
コナラやカシなどドングリがなる木があります。イチョウやもみじなど紅葉が綺麗な木があります。木陰を提供してくれるケヤキがあります。香りが良い葉っぱのゲッケイジュがあります。ヤマザクラやヤマボウシ、エゴノキなど花を楽しめる木があります。ソヨゴやマユミなど実を楽しめる木があります。
ここの園庭は四季の移ろいを感じられ、自然の恵がふんだんに感じられます。
春は、新緑がとても綺麗です。
夏は、木陰を感じ、微機構改善をしてくれます。
秋は、実や紅葉が楽しめます。
冬は、春を迎える準備をしている姿をみるのも感慨深いものです。

これからは、個性の時代だ。と言われますが、みんな同じような都市空間に居て、同じような教育を受けていては個性なんか中々磨けないと思うんです。
都市空間の直線的で計算や数字だけでつくられた空間では感性は磨けないと思います。
自然環境に触れて、いろんな発見をすることで感性が磨かれ個性が育まれるのではないかと思うのです。
昨日より蕾が大きくなった。柔らかくなった。葉っぱが色づいた。花や葉っぱの匂いを嗅いだり。見たり触ったりと発見したり五感を使って変化を感じることで感性が育まれるのではないでしょうか。
感性って何だろう。
感性って他と違うものがわかったり、見えたり、感じられたりすることではないかと思っています。
トトロに出てくるめいちゃん達。彼女たちだけに見えて大人には見えないトトロ。彼女達の目や感覚が感性なんじゃないかなと思うのです。
計算され尽くした空間や環境で遊んだり学んでいては、社会の変化、複雑な人間関係にはついていけなくなることもでてくるんじゃないかなと思います。
また、言い換えれば、決められた空間、環境が当たり前になっているところにちょっと違った考えやアイディアを出すことで価値も生まれると思います。

ドングリが落ちてそれが芽吹く、新しい命が生まれること。葉っぱが落ちて、それが腐り、堆肥化され土に戻ってそれが木々の命の源となっていきます。その過程では小さな虫や菌類の働きがある。
何も無駄なものはなく、むしろ他の命の源となっている。
自然環境の中にはいろんな命の形が存在します。木々や土、水、空気、虫や菌などと連携し循環しながら自然環境は成り立っています。どれ一つ欠かしても成り立ちません。
人間社会と一緒ですよね。
人は一人で生きられない。自然環境でも木々は1本では生きられない。みんなに支えられて生きている。
命や周りの人たちの感謝について遊びながら学べます。

自然に寄り添った自然環境に近づけた「雑木の庭」の園庭では、きっとそんな学びができる遊び場になってくれることでしょう。
そんな場にするためにもこれから管理しながら園の方々と一緒になって園庭をつくっていきたいと思います。
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2019-03-13 | Taged in | Posted in ブログNo Comments »