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2014夏旅1〜大谷石採掘場跡地、芦野石ストーンプラザ〜

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お盆休みを利用し北関東の地を訪れてきました。
始めは、ぼくの外構・造園現場でもよく使用する大谷石の採掘場跡地を見学です。大谷石は、フランク・ロイド・ライトが設計した帝国ホテルが有名ですね。地下へ入るとひんやりとします。真夏なのにこの日は11℃そして、巨大空間にびっくりします。
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昭和35年に掘削が機械化され、壁についた縦の溝は丸鋸の跡になります。しかし、それ以前は、人力で掘削していたそうです。1石を掘り出すのにツルハシを4000回ふるったと言います。昔の人のパワーと忍耐強さにもびっくりします。
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写真の白い霜のような結晶体はゼオライトになります。この大谷石が持つゼオライトが多くのシーンで効果を発揮しているそうです。癒し効果やガスや水を吸着や消臭にも有効です。そして、ぼくらが扱う樹木にも効果があります。
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採掘場の外は大谷石の岩盤なのに樹々に囲まれています。これもゼオライトが保水、保肥力などの効果を高めてくれているからでしょう。
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天然の洞窟の中にすっぽりと包まれた大谷寺を参拝。本尊の大谷観音は、岩彫りの千手観音は素晴らしかったです。(撮影禁止でご紹介できませんが。)
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隣接する平和観音には圧倒されました。岩壁に掘られた高さ27mにもなります。これらも大谷石は他の石に比べて軟らく加工しなすいから、施工できるのでしょうか。
大谷石は見た目も素晴らしいですが、効果なども考えてもっとこれからの携わる現場では多くのシーンで提案していきたい材料の一つになってくると思います。大谷石の魅力を更に発見できてよかったです。
大谷町を離れ次に向かった先は芦野石の産地にあるストーンプラザになります。
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隈研吾さん設計の芦野石をメインに使った石の美術館になります。大谷石と比べて芦野石は色合いは黒グレーっぽくなり硬くなり劣化が少ないのが特徴になると思います。モダンで上品な現場には大谷石より芦野石の方が合うかな。
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雨に濡れた芦野石も美しく見えます。
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切石の小端を積み重ねたボーダー状の芦野石の壁が美しく感じます。施工も大変だと思いますが、おさまりを考えるのも一苦労ですよね。天然石が持つ微妙な色の違いのコントラストもきれいですね。芦野石、大谷石と合せてこれからの現場で使用していきたいです。
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そして、この日は那須高原に宿泊。ここでは、ヤマボウシの実が既に色づいていました。ここでは秋が始まっていました。那須高原の旅レポはまた次回で。

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