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掛川 小笠山登ってきました。

2020.04.12 |

先日のこと、コロナで自粛モードの中、せっかく休みも取れたのに家に閉じこもっているのもと思い、急遽、家族で小笠山を登ってきました。近くに住んでいながら初めて訪れます。
標高265mの低山です。山登りと言うと頂上を目的地として道中を楽しむことが多いと思いますが、ここでは、下の写真の断崖の六枚屏風を目指します。
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小笠神社の下の駐車場に車と止め、スタートです。コナラやモミジなど落葉樹が芽吹く時期で、雑木の一番魅力的な時期に来れたことに感謝です。
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小笠神社前の桜は満開でちょうど見頃でした。
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リョウブの新緑と美しい幹肌、ミヤマツツジの美しさに魅了されます。
常緑樹は、比較的海が近いからでしょうか、ウバメガシが多く、その他にはソヨゴやヤブツバキやヒサカキ、アセビなど林床の樹種も豊富、アカガシなどこのあたりでは珍しい樹種もあります。色々な樹種も楽しめる山だなと思いました。
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しかし、この山でも松枯れやしっかりと根が張れずに倒木してしまった樹々が見られ心傷みます。それだけ土中の空気循環が滞っているのだと思います。どこもかしこも山は傷み悲鳴をあげています。自然は無口ながら、自らの命と引き換えにしっかりと危険信号のメッセージを送ってくれている。このメッセージを人はいつまで無視し続けるのでしょうか?暮らし方を考え直す時期にきていると思います。人も自然の一部。人の営みが自然にもプラスになるような暮らし方が求められると思います。
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途中、断層も拝見できます。
玉石などの礫層がよく見られ、このことからおそらく大井川の影響を受けているのだろうと思われます。
大井川によって運搬されて貯まった砂利などが隆起して小笠山を形成したのでしょう。(おそらく)
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小笠神社を目指す途中、行者さまに拝み、その隣の力強い木に勇気をもらいます。
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長い長い階段の向こうに神社の境内があります。
やっと神社につきました。
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この日は、天気も良く、牧之原台地の地形がよくわかります。左奥には富士山も見えました。
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反対側では、遠州灘が見えます。海が近いことがわかりますね。
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もう少し、歩いてベンチと椅子のある展望台で昼食です。
簡単にコンビニで買ったカップラーメンとおにぎりで済ませす。でも、山で食べるカップラーメンってホント美味しいですよね。
ビールを持って来なかったことにちょっと後悔・・・。
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景色もいいです。
掛川の市街と奥にはまだまだ雪が残る南アルプスが拝見できます。今年も南アルプスでフライフィッシングができるように仕事を頑張ります!
さて、ここから頂上を目指します。
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道中、よく観察すると色々な発見があります。長男がトカゲを捕まえたり
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イノシシが水脈を改善していたり、
飽きさせないでくれるので山登りは楽しいです。
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両脇は崖で道幅が細いのスリル満点の登山道も進みます。
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頂上つきました。ここでは、景色が眺めることができないのがちょっと残念ですね。
ここからは、目的地の六枚屏風を目指します。
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途中、こんなところ通るの?と言う険しい道があったり(実際、迷いましたが)、落葉樹の新緑とミヤマツツジのコラボの風景に癒されたり、
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あと、もう少しです。
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着きました。六枚屏風の入り口です。
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人と比べると、かなりの落差があり狭いことが分かると思います。
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奥に入ります。
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礫層が実感でき、谷が深いことがよくわかります。大地の呼吸口のようにも思えます。
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大人の体でも通りずらい奥までいき、鬼がいたよ!と子供をビビらせ引き返します。年中になったばかりの次男にはまだまだ効きます(笑)
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入り口の方を見ると光がまた、綺麗です。
水や風によって侵食されたのだと思いますが、自然の力強さや美しさには人がつくるものには叶わないなと感じられます。
人の力は自然の前では無力だなと実感できます。自然に力で立ち向かおう、抑え込もうとするのではなく、逆に自然を味方に応援してもらうような空間づくりや暮らし方を見直すきっかけになりした。

小笠山、途中、険しい道もありましたが、まあーそれを登り降りすのも楽しいですし、樹種も豊富なのでおすすめできる山ですね。近場で思い立ったらすぐ行けるのがまたいいですね。
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帰りにヒカゲツツジも発見。
また、機会があれば登りたいです。秋もいいかもしれませんね。

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