ブログ

大地の再生の活動がとうとう明治神宮まで届きました。

〜明治神宮での大地の再生講座〜 
大地の再生活動がとうとう明治神宮まで届きました。

ガールズスカウト小学生から高校生まで100名を越える子供たちを対象に環境学習の話が来て矢野さんのお手伝いに行ってきました。
IMG_0189D

明治神宮は聖域
明治神宮は創設以来ずっと本多静六さんの言葉
『森(杜)は人が侵すべからず、触るべからず』
という伝統が続いていて、森は人の手を入れることができない状態です。
この言葉だけが残ってしまい、森は深刻な状態でありました。
きっと100年前の環境ならそれでよかったのかもしれません。
100年前からだと今現在の環境状態は予測できなかったのかもしれませんね。
自然は、自ら再生していく力はあると思います。植生も遷移していき自ずとその環境に合わせて変化していくものだと思います。

当時の写真が明治神宮HPより抜粋致します。
313112756_5717840801587374_1613565264154542217_n
306145595_569996741793800_8273116359676096609_n
308487480_448780747341422_2446292094533232604_n
当時、全国から10万本の献木が運ばれ、11万もの人が奉仕作業に汗を流していたそうです。

しかし、今の状態は、ナラ枯れがひどく進み、枝は枯れ、倒木も多く見受けられます。
人の開発によっての悪い影響が出てしまっています。
313333782_1733474767022035_5549666600637486790_n
これが、明治神宮だけでなく皇居にも及んでいると言います。
https://mainichi.jp/articles/20221014/k00/00m/040/105000c?cx_fm=mailyu&cx_ml=article&cx_mdate=20221015

それに対してカシナガトラップとカシナガホイホイを使用して対策をとっています。無農薬で他の生き物たちには影響がない。とありますが、根本的な解決には至らないのではないかな。
IMG_0202D
IMG_0200D
IMG_0201D

参道は人の踏圧によって締め付けられ、排水路は泥アクで詰まり、本来、川があっただろう水脈は泥で埋まりもはや溝もわからない状態。
溜池は泥水になり、底も泥が溜まり池底が嵩上げされてる状態です。
大地の血管である水脈が詰まりにつまり、土中は酸欠状態。呼吸ができなくて木々は苦しんでいる。根も伸ばすこともできず、しっかりと空気や水、ミネラルも摂取できない。木肌はカサカサの乾燥肌、そこにこことぞばかりに虫は寄ってくる。免疫力が落ちた木にはもはや抵抗する力は残っていません。健康な木なら自分で脂を出して対抗できるはず。
わかっていても何も手を出せないのが心苦しいです。

IMG_0181D
泥アクが流れてしまっています。
IMG_0218D
枯れてしまって、倒木しているのが多くみられます。
IMG_0217D
低潅木は藪化状態のところもあります。

313085371_1328701091280155_7854433889868574922_n
しかし、モグラが土中を改善してくれるところも見受けられました。
子供たちには、このモグラの穴が何を物語っているのか話をさせてもらいました。
モグラは生きていく中で、土中に穴を掘り空気を通してくれている。
モグラだけでなく、アリやセミやミミズやイノシシなど小さな虫から小動物など生き物が空気の循環を整えてくれ、通気の良い土を作り植物の根も健全に伸ばすお手伝いをしています。
人だけがちょっと違った自然との付き合い方になってしまっています。
でも、今のこのマイナスの連鎖を人が少し穴を掘ったり、溝を掘ったりして水と空気が動きやすいようにしてあげれば、プラスの方向に転換していきあとは、虫や動物や植物が手を組み良い方向へと変わってくれるはずです。
そんな話を子供たちにもさせて頂きました。
IMG_0210

今回は、参拝の一環として矢野さんによって解説してもらいながら散策をしましたが、聖域のため移植ゴテの手作業のデモンストレーションも叶いませんでした。
100名を超えるちょっとした移植ゴテでの表層の改善だけでもできていたらまた違っていただろうと思います。

少し、残念に思いますが、最後に子供たちらの感想を聞き、すごく関心を持ってくれたのがわかり、嬉しく思いました。
IMG_0211
矢野さんの顔も嬉しそう!

これから大地の再生の視点が次世代に繋がっていくと思います。

タグ一覧