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樹木根系図説

2013.06.23 |

IMG_2862高田造園さんに紹介して頂き、『最新 樹木根系図説』を購入しました。価格は、84000円。Amazonで妻には内緒で購入。届いて金額が見た妻には「高っ!」。まあ〜普通の感覚からすれば高いですよね。

でも、僕にとっては、84000円は安い。1000程のページを要してそれが総論と各論として2冊。
各論の方で言えば樹木1本ずつの根が図示されています。これだけ調べてまとめるのにどれだけの労力と時間が掛けられたのでしょうか。

84000円だけ出せばその内容が手に入れられるのだからとても安いと思います。ただ、この内容を活かさなければ高い買い物となってしまいます。この図鑑の内容を把握し身に付けて庭作り活かせば安い買い物です。活かすも活かさないも自分次第ですね。
IMG_2881雑木の庭には欠かせないコナラの根系をみると主根は太く他の木に比べても深く伸びている。主根は心土まで達成しています。コナラの根は成長が早く深く伸びることで土を軟らかくし土中に酸素を産んでくれるのでしょう。コナラの近くに他の樹種を寄せて混ぜて植えることでコナラが土を改良して他の樹種にも良い土壌を与えてくれると思います。

雑木の庭には、涼し気な環境を作ってくれたり、熱環境をコントロールするだけの役割だけでなく、土壌をつくるという意味でもコナラは欠かせませんね。
IMG_2883今までよく、使っていたヤマモミジの根を見ると、主根は発達せず、浅く細根が多いですね。過湿で通気不良な立地では枯死する。発根性に乏しく移植は困難。根回しによって細根が多数発生するので移植には根回しが必要。と紹介されています。
IMG_2881ぼくの住んでいるお茶のまち菊川には、お茶の畑がたくさんあります。お茶の根をみると、主根が深く伸びていますね。樹種によって根が全然違いますね。

根の特徴を知って、植え付ける現場の土壌を見る、そして必要な土壌改良をする。そうしないと健康的で住環境に影響を与えられる雑木の庭は作れませんね。きれいな樹形の樹木を植付けても土壌のことを疎かにしては植えつけた時がMAXの状態です。時を重ねることに見た目は崩れだんだんと手に負えなくなってくることでしょう。

そうではなく、植付けた時がスタート、2、3年後そして5年10年、子の世代、孫の世代へと庭が成長していくことが大切だと思います。そこを目指して、根を知り土壌作りに力を入れ、住環境に影響を与えられる雑木の庭を提案できるようにがんばっていきます。

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