雑木の庭

浜松市浜北区外構・雑木の木立|駐車スペースの取り方

Planning|設計・施工のポイント

駐車スペースの要望は、1台と予備用の計2台分でした。
並列に2台確保することが通常だと思いますが、そうするとちょうどリビングの手前に駐車スペースになり毎日車を眺めることになります。
2台目を斜めにとりアプローチと兼用することでリビング前にスペースを産みました。
ウッドフェンスを立ち上げ、目隠しをしちょっとしたお庭をそこにつくりました。
南側の敷地でもカーテンなしで開放的な暮らしができますね。
その結果植栽スペースも点在でき緑で奥行き感や立体感のできる佇まいとなりました。

 

手入れが楽な木にしてほしい・・・。

健全な森2 軽井沢
植栽の提案をしているとよく、「手入れが楽な木にしてほしい、虫がつかない木がいいです。」と言われることがあります。
そんな時、こんなお話をさせて頂くこともあります。
写真は、軽沢高原の雑木林です。
こういう雑木林の風景が人には馴染みやすく心地よく感じると思います。この素敵な風景を作っているのは、色鮮やかに紅葉している木々だけでは作れません。写真では全ての枝葉が収まりきれない大きな樹木や低木や下草があります。全ての植物が欠かせないのです。もっというと落ち葉も必要なのです。高木が強い陽射しを遮ってくれ中木に優しい光を届けてくれます。低木や下草は高木類の根元などに強い日差しや強い風を遮ることもしてくれています。落ち葉までもが地面の乾燥を防いだり、微生物や小動物の住処を提供してくれたり、また、強い雨が直接土を叩かないように保護もしてくれています。お互い守り合いながら生息しているのです。全ての動植物があってこそ、この風景を作ってくれています。一つも欠かせないのです。人の社会も同じだと思うのです。人はやはり1人では生きていけません。また、誰かを追い出すのではなく、みんなで無い力を補いながら生きていくべきだと思います。自然界も同じです。木1本では生きていけないのです。木も本来はいらない木は無いと思うのです。
大地や木が傷んだところに病害虫がやってきます。
健全な森のような環境を作ることで病害虫もつきにくく、手入れが楽にもなるのです。

2017-10-21 | Taged in | Posted in ブログNo Comments » 

 

静岡市外構・雑木の庭|高低差のある敷地形状の外構デザイン

Planning|設計・施工のポイント

道路と敷地が高低差があるとコンクリートを多用し費用が嵩むことが多くなります。プランニングの工夫でなるべく土の部分を増やし造園的手法を取り入れて石や樹木の根を張らせることで土を安定させてるようにしコストダウンと緑豊かなアプローチを演出しました。アプローチの間口部分を全て階段に使うのではなく階段を少し斜めに配置し互い違いに雑木の木立を置くことで緑のトンネルを抜けるアプローチになります。大谷石に雑木の木陰が映る風景も素敵です。
南側のお庭部分は更に敷地が高く、それを活かしてウッドデッキから大谷石のテラスに繋がるような高さ、配置計画をしました。雑木の木立に包まれここでバーベキューやお子様のプールを広げてもいいですね。

 

エフベースさんで『雑木の庭』の手入れ講座

先日のお盆前に、いつもお世話になっている掛川市の工務店、エフベースさんのお施主様の前で植栽の手入れのお話をしてきました。
14E77B16-1BFE-4BC5-95D5-50E899FE0568-760x570

植栽の手入れというとどうしても枝葉の剪定に目がいきがちで、どの位の大きさにしていこうか。と現状維持のハサミの入れ方の認識が多いかもしれません。しかし、雑木の庭の管理は、そうではなく、植栽(工事)と一体と考えて、庭を成長させながら手入れしていく必要があります。
そのためには、まず、全体の木の様子を見て葉っぱの色合いや幹の表情など木の健康具合を確認していくことから始めます。状態が悪ければ何が原因なのか探り、土壌の追加的な改良や通気改善も行う必要があります。

手入れとは手を入れるということ。剪定するだけが手を入れることではないと思います。剪定しない木もありますし、その庭にどう手を入れてあげれば木々が健康に生育していくかを考えて手入れをすることが大切だと思います。

では、木が健康に生育していくためには、ということを簡単な座学を通してお話させていただきました。エフベース植栽手入れ講座1(ドラッグされました)
まずは、自然環境がどうなっているかという話です。ポイントは、大地の中の見えない部分には空気と水の流れがあるということ。この水脈について考えていく必要があります。大地には、目に見える川として流れる水はほんの極わずかで、地中や地表を行ったりきたりして人間の毛細血管のように水脈が張り巡らされています。人間は血管が詰まると死んでしまうように大地も水脈が詰まると大げさに言うと死んでしまいます。そんな大地の中の水脈が滞ると山はヤブ化してきます。よく草や竹などボウボウに生え、見た目も実際にも風通しが悪いように見えます。
そんな、大地の中を見てみると、青みがかった灰色のヘドロ化した土になっています。
エフベース植栽手入れ講座2(ドラッグされました)
これをグライ土層と言いますが、水脈が詰まると水は滞り、空気も停滞してしまいます。空気がなくなれば酸欠状態になりこのような土になってきます。このグライ土層では、微生物や小動物は住めなく、ましてや樹木の根が伸びてはいけません。樹木の根が水脈を作ってくれる担い手なのに根が伸ばせず、負の連鎖がおこってしまいます。木は根が伸ばせれなければ水や栄養も吸い上げることができません。木は健康状態を保てなくなり、病害虫の発生にも繋がります。だから、手入れでは、土中環境の水脈通気改善をする必要が出てきます。大地が呼吸できる環境を取り戻し小動物や微生物、菌糸が住みやすい環境を整えてあげれば、土はフカフカの団粒構造になり木々の根も伸びやすく木が健康に生育してきます。木が健康に育てば我々人間にも自ずと心地いい環境をもたらしてくれます。

次に外に出て、剪定の考え方の説明をさせていただきました。
0E15A9CA-B082-4097-A546-85FEAED126CA-760x570
木にとっては剪定はしなくてもいいかもしれません。しかし、人も暮らす場所で木々と人が共存していかなければなりません。そのために枝葉を落とす作業も必要になってきますが、その時は、剪定した後にどこで切ったかわからないような自然樹形を保ちながら剪定していきます。自然樹形を保てれば木にもストレスが掛かりません。中途半端なところで枝を落とすと木は反発してきます。元に戻ろうという力が働き伸び方も増してきます。木自身がどこで切られたか分からないようになれば枝の伸びも落ち着いてくるのです。
0EACB1E5-9A3F-4CE6-8713-89917D10ECF3-760x570草の処理も同じように考えます。
草が落ち着くようなところで刈ってあげます。根は地中の空気と水を通す役割をしてくれるので、根こそぎ抜いてはいけません。
刈る位置も地際では刈りません。少し高めの風がなびくような位置で刈ってあげます。そうすれば草は安定して伸びも落ち着いてきます。地際で切ればやはり成長ホルモンが働き余計に伸びてきます。風で揺れるような位置で刈ってあげれば草は落ち着き安定し、それは、地面の中の根の伸び方も安定してきます。根の伸びが安定すれば地中で根は一様に広がり空気の流れも改善されてくるのです。地上の風通しもよくすれば地面の空気通しもよくなってきます。これらは、自然の風が行っていることです。台風など強風の時は、風が枝葉を折ったり、切ったりしていきます。風がどう動くか風なら枝葉をどこで落としていくか、人が作業をするのではなくハサミやノコ鎌を使って風が剪定していくイメージで動かすといいと思います。

最後に縦穴による水脈改善の実践をさせていただきましたが、昨年施工した改善部分を見ていただきました。
07593B1D-E604-4E0C-BAF7-6C87FBD61AD3-760x570しっかりと空気を求めて細根が張り巡らされてきています。菌糸も付いてくれてます。樹木は根だけで水や栄養を吸い上げるだけでなく根と共生する菌が根だけでカバーしきれない範囲の栄養などをも吸い上げてくれます。この菌糸が土中でネットワークを組んでくれれば、庭全体が健康な状態になってきます。
そのためには、やはり、土中の空気の流れが健全にならなければなりません。だから、冒頭に話した手入れは植栽(工事)と一体で考えなければならない。という話にも繋がります。植栽する時は、樹木を単体で植えるのではなく、混色密植することが大切です。それは、高木、中木、低木と階層的に植え付けることでお互い守り合う環境を作ることと、根の形状が深根性、中型性、浅根性と様々な根の伸び方をする樹木を混ぜ、地中の中で根の張り方を毛細血管のようにすれば空気の流れもよくなり菌糸のネットワークも広がることができるのです。

雑木の庭の場合、手入れは植栽(工事)と一体に考え、工事した時が完成ではなくそこから手入れしながら庭を成長させていくことが大切です。それは、剪定だけでなく土壌の通気改善も行い、土中の空気の流れや菌糸のことなども考える必要があると思います。健康な自然環境を整えれば生き物や木にとっても過ごしやすい環境になりそれがまた、人にとっても心地よい環境になることでしょう。人間都合の空間づくりではなく動植物のためを思って自然に寄り添った空間づくりができるように頑張っていきたいと思います。

2017-08-22 | Taged in | Posted in ブログNo Comments » 

 

浜松市東区ローズガーデン・雑木の庭|バラと雑木を楽しむ庭

Planning|設計・施工のポイント

お施主様の趣味のバラと雑木の調和を考えてプランニングさせて頂きました。
庭の中心にあるタイル貼りのテラスはお施主様のDIYでの施工、どこにメインのバラを配置すればバランスが取れるのか考えました。植栽後にお施主様の方でバラを植えつけて頂きましたが雑木とも違和感なく調和が取れたと思います。
1年ちょっとずつ施工させて頂きトータル3年で完成しました。ここから更に管理しながらお庭を成長させていきます。

2017-08-06 | Taged in | Posted in 施工事例No Comments » 

 

浜松市雑木の庭・外構|雑木の木立を点在させる

Planning|設計・施工のポイント

外構計画をする時、門構えやフェンスをどう建てようと考えがちですが、雑木の木立があれば十分にファサードを飾れます。
建物の形状や開口部を意識しながら雑木の木立を点在させ緑が繋がるように配置しました。
木々があれば、光や影、風なども感じられ五感に刺激を与えてくれます。外構をつくる上では最高の素材です。

 

庭NIWA228号に掲載して頂きました。

NIWA

季刊誌の庭NIWAは、建築資料研究社から発行されている季刊誌になり、建築関係者なら「住宅建築」や「CONFORT」は馴染み深いと思います。庭の専門誌としては唯一の雑誌になると思います。
この雑誌に独立したらいつかは載りたいなと目標でもあり、憧れであったので、今回取材して頂き嬉しく思います。
「土中環境を考える」という今回の特集は今、自分でも一番力を入れている内容でもあり、これからの庭だけでなく住まいや暮らし、そして自然環境に対して大切な事だと思うので、皆さんに伝わり広まること、この特集を組んでくれた編集の方達には感謝致します。

この庭NIWAを購読していると、ここに掲載されている人たちはほとんどの人が職人あがりというか現場で作り上げていく人ばかりでした。僕は、この仕事を始めた頃はプランニングや現場管理という立場での仕事でした。実際現場を作るのは職人さんに依頼して作ってもらっていました。そこに僕は、劣等感を感じていたのです。やっぱり現場に出ないと本当にいい仕事ができないのだろうか・・・。
独立したての頃、高田造園設計事務所さんの事を知り、この人の考え方、スキルなどを学びたいと何度か足を運びました。高田さんの考えで仕事をやるなら自分も現場に出て作業しながら庭づくりをしなければならないという思いに変わりました。そこから、今では、腰道具つけて、地下足袋履いて現場に出ております。高田さんからは、「設計から世に出た人はまだ少ないから頑張れ!」とエールをいただいた事を今でも思い出します。
そんな思いで、独立して5年目。憧れの雑誌に掲載していただいたことが嬉しいです。それも、高田さんや僕と同じく高田さんに共感し高田さんのところで何度も顔を合わせた埼玉県中央園芸の押田さん、そして、昨年、大地の再生講座で講師をして頂いた矢野智徳さんと一緒の号に載るのは、言葉にもなりません。
SKMBT_C224e17070119470

大地の再生に関して言えば、6月に「一般社団法人大地の再生講座 結の杜づくり」と「合同会社杜の学校」が設立しました。僕も微力ながら関わらせて頂いております。今回の庭NIWAの号の発行に合わせたかのようにスタートをきりました。ここから変わっていくような予感がします。
掲載されたことに満足せず、これから庭や環境改善について更に勉強していきたいと思います。どうぞ、よろしくお願い致します。

IMG_9605
IMG_9607
IMG_9611

 

藤枝市雑木の庭・菜園|ウッドデッキと家庭菜園のある雑木の庭

Planning|設計・施工のポイント

建て替えの新築の既存のお庭には雑木や石がありました。それらを生かし、新規に樹木も加えた雑木の庭になります。
植栽スペースとウッドデッキ、家庭菜園をどう配置するか、構造物に頼らないで植栽のみで道路からの目隠しをどうするか、を植栽の配置と密度や樹種を検討し作らせていただきました。
適度な目隠しができ、ウッドデッキには木陰が落ち、夏でも涼しく感じられる空間に仕上がったと思います。
庭の入り口から砂利の園路を通り、庭中央のウッドデッキ前には石畳みがあり、そこを抜ければ家庭菜園があります。庭を歩き木々の様子や石の表情を眺めるのも楽しみの一つです。

 

静岡市(有)野沢工務店モデルハウス|小川が流れる中庭

Planning|設計・施工のポイント

モデルハウスをお庭のご依頼を頂きました。ここは、井戸水が沸き、それを生かした池と小川が庭を流れるように考えて欲しいという要望でした。
水源は事務所の中庭にあります。そこから滝をイメージし滝のふもとに池を作り、モデルハウスのウッドデッキの下を通り、モデルハウスと離れの間を小川が流れるように計画しました。
石はなるべく組むというよりは、上流から流れ落ちてきたイメージで無造作に据え、雑木や下草がその間から生えているように植栽してみました。
庭に水が流れ、空気も流れる。樹木の蒸散作用と合わせて心地よい風が吹き、夏場の猛暑の中でも過ごしやすい空間になってくれることでしょう。庭に木々だけなく水があれば更に心地よい住まいと変化しますね。

2017-06-12 | Taged in | Posted in 施工事例No Comments » 

 

浜松市雑木の庭・外構 | 緑に包まれる住まい

Planning|設計・施工のポイント

ログハウスの外構にはやっぱり雑木林が似合います。
庭をつくるというより、自然の山に近づけることを考えながら樹種の選定や配置を考えたつもりです。
その中でも、人が暮らす空間でもあるので樹々と人が共存できるように、カーポート、サイクルポート、物置、薪棚、落葉ストックなどの設置と動線には気をつかいました。
アプローチと駐車スペースは土と石灰と塩分を混ぜた三和土仕上げにし建物廻りはウッドチップ敷きにしコンクリートを使わず、水を吸収できる夏でも涼しく過ごせる素材で考えました。また、それが廻りの緑とも調和し雑木林の雰囲気をより感じさせてくれます。

微気候改善ができる外回りから考える緑の力を活かした心地よい住まいになったと思います。

 

浜松市南区外構・雑木の庭|四角い白い建物と雑木

Planning|設計・施工のポイント

雑木は板張りの外壁や漆喰調の塗り壁のような建物だけでなく四角い白い建物にも調和がとれます。特に道路面に窓もなく白い外壁には緑がよく映え、青い空とのコントラストも美しく見えます。
なるべく構造物を造らず余分なものを削ぎ落とし、建物との調和を考え雑木の木立が主役になるようにエントランスに仕上げました。
表札を表に出したいとのご要望でしたが、低い景石に切文字を取付、景観に邪魔にならない様にしました。ご理解頂けたお施主様には感謝です。
アプローチは芦野石でラインがでるようにし建物のスクエアに合せました。
坪庭は中から眺めた時にはガレージ奥の坪庭と繋がり奥行き感がでるように演出しました。
南面の雑木の庭は家際に木立を配置しウッドデッキに木蔭が落ち、木蔭を眺めるのも楽しみの一つです。

 

浜松市中区 雑木の庭| 雑木の庭と石貼りテラス

Planning|設計・施工のポイント

雑木に囲まれるようにお庭に石張りのテラスを造りました。
石張りのテラスには木蔭が落ち、光と影が感じられ心地良い空間となりました。そこではコーヒーやビールを1杯飲むのもいいですね。
隣地の緑と敷地内の緑がうまく調和することと、室内からの目隠しとテラスに居る時に緑に包まれることを考え石張りの配置と緑のスペースを考えました。
緑によって心地良い空間をつくるためには木を1本単位で配置するのではなく、自然の雑木林のようなに木立をつくりながら植付けています。
ご自宅の庭に雑木に包まれたセカンドリビングはいかがですか?!

2015-12-13 | Taged in | Posted in 施工事例No Comments » 

 

雑木の庭の植栽の仕方 浜松モール街『Any エニィ』を通して・・・2

前回の続きです。
植栽する前の大切な水脈通気改善と土壌改良を行い、やっと植栽に移れます。工事関係者からは今回の植栽期間は2、3日で終わるでしょう〜と言われていましたが、ここまででその日数は掛かっています。工程管理にはご迷惑を御掛けしましたが今後の樹木のためにも大切な部分でしたので工期厳しい中でも施工させて頂きました。ご理解頂き感謝しております。
植栽に移るのですが、先に述べたように樹木がただ単にあるのでは緑の効果が発揮されません。近頃では庭や外構でも雑木を扱われることが多くなってきました。人気樹種ではアオダモやモミジやカエデなどがありますが、それは山採り風の樹形で軟らかく風に靡き心地良く感じたりもします。また、成長がほとんどしなく管理が楽だという理由で選ばれているのもあると思います。しかし、それは成長しないのではなく、成長できない環境なのではないでしょうか?植付けた時は見た目は良いけれど段々と頭枯れしたり幹肌が痛んだり、いずれは枯れてしまったりとすることはないでしょうか?
そうならないように、植付けた時が完成ではなくその後、庭全体として成長できるようにしていかなければなりません。管理も現状の形を維持するのではなく樹々が健康に成長していけるような手助けをし、人と樹々が共存できるような管理が大切だと思っております。

では、今回の植付けの仕方をご説明します。

密植、階層的に
なるべく自然の植生を庭にも持ってくることを心掛けています。まずは、健全な森林はどんな植生なのか考えることが大切になります。
健全な森2 軽井沢
写真は、軽井沢の雑木林です。ぼくら人間が心地良く感じるのはこのような落葉高木が優占種の雑木林だと思います。写真を見ると樹々は密集して上下の空間を分け合い高木から中木、低木、林床植物と空間を上手に住み分けて立体的に形成されています。このように現場で植栽する時も同じ様に密植して階層的に高木から中低木、下草と空間を分け合いながら植付けることが大切だと思います。木は人間と同じで1本では生きられません。自然の雑木林を見ても木は1本だけではありませんね。木を1本で植付けるとどうなるかと言うと、スライド11幹肌に直射日光や地面からの照り返しで幹は温められ乾燥し幹から水分を奪い痛んでしまいます。水分や栄養分が上部まで上げれずに頭から枯れ始めてしまうこともあります。ですから、木を1本で植えるのではなく群落単位でお互い強い日射しや風などから守り合うように密植して階層的に空間を分け合うように植栽することが大切になってきます。

樹種の選択
植生遷移でコナラやクヌギが優占している時の雑木林をモデルに樹種を選択します。庭でもコナラを主木として計画していきます。今までの庭ではコナラは大きくなるからと言われ使われることは少なかったと思いますが、コナラは庭を造る上で大切な樹種の一つです。コナラとモミジの根系図を見てみます。
スライド18コナラは根を深く伸ばす樹種です。根を深く伸ばし土中の水脈を改善し土を健全な状態を造ってくれます。またコナラは陽樹で日射しに強く上部で枝葉を広げてくれればその下のモミジなどの中木類は日射しを緩和され雑木林にあるような軟らかい枝振りになってくれます。山採り風の軟らかい樹形や欲しい樹種だけで庭を構成すると最初は良く見えるもののいずれ枝振りは硬くなってしまいます。最初だけでなく月日が経っても自然な軟らかい姿が維持できるような樹種の選択と組合せが大切だと思います。また、地面からの熱の照り返しによって痛むことがあるので低木にも日射しなどにも強いシャリンバイやトベラなども用いるようにしていきます。あとは、廻りの構造物や方位をみながら決めていきます。

落葉でマルチング
今回の表面の仕上げは黒土を敷き均し叩いて仕上げることもやりますが、落葉で敷き均しました。
IMG_2508落葉を敷き均すことで見た目が一気に自然の山の雰囲気になります。街中に居て自然の山の中にいる感じになれると思います。また、落葉をマルチングすることで雑草を抑制したり乾燥防止にもなります。IMG_5525写真は伊豆の天城山の山道です。健全な雑木林には斜面がきつくても落葉が堆積しています。
IMG_5517落葉をめくるとフカフカの土がみえます。ここでもこのようにいずれ肥沃な土へと戻り樹々を健康に成長するための手助けをしてくれないかと願いを込めて敷き均しています。拾ってきた落葉には細かい枝も混じりそれが通気を良くし小動物や微生物の絶好の住処にもなってくれることでしょう。落葉は命の源と言っても過言ではありません。決して落葉はゴミではありません。大切な資源の一つです。

ナインスケッチの植栽方法は見た目を優先して植付けるのではなく樹々が健康に生息していくことを目標に森林植生に習って植栽するようにしております。木が健康に育てば必然に我々人間に心地良い空間を与えてくれることでしょう。そして、鑑賞としての庭でなく緑の力を生かして心地良い住まいを外廻りから考えご提案出来ればと思います。
最後に浜松の街中モール街『Any エニィ』の完成写真を何枚かご覧下さい。
IMG_0221
IMG_0256
IMG_2731
IMG_0250
IMG_2749
IMG_2750
IMG_0254

2015-11-09 | Taged in | Posted in ブログNo Comments » 

 

雑木の庭の植栽の仕方 浜松モール街『Any エニィ』を通して・・・1

IMG_0101
新しいコト・ヒト・価値が混じり合いあらたな「コト」が起こる場所として浜松の中心街モール街に『エニィ』が11月1日オープン致しました。当日は浜松市長や警察署長など行政や民間など浜松を代表される来賓の方々をも招いてのオープニングセレモニーが開かれ、ぼくも参加させてもらったのですが感慨深いセレモニーとなりました。
IMG_0084
ナインスケッチは植栽工事をさせて頂いたのですが、人が集まる場所には緑が欠かせないと思っております。以前のブログでご紹介させて頂いたことがありますが、東京の目白にある徳川ヴィレッジは樹々が自宅の敷地を越え地域住民の共有物となっています。緑蔭が豊かでこの緑が地域住民や街をつなぐ役割を担ってくれています。
夏は木蔭があるところに自然に人は集まり会話が生まれます。緑蔭で休めば心落ち着き次ぎの行動へと意欲がでます。これが人工物の影では次の行動へはまだやることあるのか〜とモチベーションが下がることもあります。
街中の熱環境はコンクリートやアスファルトに覆われてこの輻射熱やエアコンの排熱などで灼熱地獄となっています。樹々には木蔭を造るだけでなく蒸散作用によって微気候改善し熱環境を緩和してくれます。
今では様々な研究結果によって緑は景観を良くするだけでなく感覚的な快適さの向上やNK細胞を活性化させたり、微気候改善するといった効果が発表されています。
しかし、これは単純に木があればいいものではありません。木が健康に育ってこそ、その効果が発揮されるものだと思います。ぶつ切りされた街路樹を見て、美しいと思うでしょうか?心落ち着くでしょうか?熱環境を改善してくれると思うでしょうか?今回の植栽計画は、緑が街や人をつなぎ、景観を良くし熱環境をも改善できるような街中緑化になって欲しいなという思いで施工させて頂きました。そんな役割を果たしてくれるためには樹々がただ単に植わっているのでは難しくなります。樹々が健康に生息してくれて初めて効果がでてくるものだとおもいます。そのための今回の対策をご紹介致します。

水脈通気改善
今回の植栽場所は既存のタイル部分をハツリ撤去し植栽マスを造ってきます。掘っても更に下にコンクリートが出てきて撤去出来ない箇所もあり、樹々にとってはコンクリートに囲まれた最悪の環境になります。悪環境では肥沃な土を入れ替えるだけではいずれ土中の空気と水が滞ってしまい土壌は呼吸できずに劣化し生き物が生育出来ない硬い土壌へと変わり果ててしまうことだと思います。まずは、1m程度堀り、そこから外周に溝を掘ります。その溝堀はエアースコップを入れ自然の風が何十年かけて土を削る様に硬いところは残り軟らかいところが削られ自然の水みちができるように掘ります。その溝に今度は縦穴を掘ります。IMG_8316土中に地形の高低差を付けて水が動く様にしていきます。水が動けば空気も動きます。空気が動くところに微生物や小動物が発生しやすくなり、彼らが健全な土壌を造ってくれそこに樹々の根が伸びやすくなります。ここで縦穴や横溝には有孔管を据えるのですが、その廻りには土木的には単粒の砂利をもどし透水シートを敷き土を戻していくところです。しかしそれではいずれ詰まってきます。長い間水と空気が通るように有孔管の廻りに枝と炭とゼオライトや現場ででたコンクリートガラなど有機物と無機物を混合して戻していきます。IMG_8363

IMG_8367

土壌改良
そして、やっと土壌改良です。土壌改良には、堆肥と炭と有機性肥料とゼオライトを撹拌していきます。
IMG_8411
土壌改良をするのは土を団粒構造にしていきたいからです。団粒構造の土には、樹木と共生している菌が住みやすくなります。その 菌類が樹木が吸収することができない離れているところまで吸収してくれます。その菌が生息できるのは団粒構造の土であり 空気が滞っていては死んでしまいます。だから水脈改善が大切になってきます。炭は微生物のすみかにもなりやすく土の団粒構造と似ている構造で排水性も保水性も良い材料です。土壌改良では一番の素材ではないでしょうか。ゼオライトについては以前のブログをご覧下さい。

植栽する前の大切な工事。大地を再生する矢野智徳さんの講座に出席し、千葉の高田造園設計事務所さんと一緒に仕事をさせてもらい、水脈の大切さを知ってしまったので逃げては通れませんでした。ここからやっと植栽ができます。ココがオープンした時だけでなくむしろその先何十年も樹々が健康に育ってくれるためには時間を費やさないといけないところであります。ここまでやってもしっかりと健康に樹々が生息してくれるか心配なところですが・・・。

長くなったので植栽の仕方については次回のブログで!

2015-11-08 | Taged in | Posted in ブログNo Comments » 

 

OMソーラーモデルハウスVOLKS HAUS1.5|雑木の庭

Planning|設計・施工のポイント

建築家秋山東一先生の設計であるOMソーラー社屋『地球のたまご』内(OM建築工房)のモデルハウスVOLKS HAUS1.5の『雑木の庭』になります。
構造物は特別設けず、雑木の枝越しに見える建物の佇まいを考え、明るい雑木林の中にいるような住まいを目指して作庭しました。
明るい雑木林のようにコナラを主木とし高木から低木まで階層的に木立をつくるように樹種の選定や配置を心掛けました。
数年後には枝葉ももっと豊かになり『雑木の庭』がもたらす住まいの様々な微気候改善効果が現れることでしょう。
自然の恵みである太陽熱を利用するOMソーラーのある住まいには『雑木の庭』の考えが合いますね。

2015-08-23 | Taged in | Posted in 施工事例No Comments » 

 

焼津市近藤建設工業(株)モデルハウス|雑木の庭

Planning|設計・施工のポイント

SE構法やドミノ住宅、OMソーラー等幅広く手がける静岡県焼津市の工務店、近藤建設工業(株)さんのモデルハウスの外構、雑木の庭を手がけさせて頂きました。
庭と家の一体を意識した間取りや開口部の配置がよく考えられている住まいです。リビングダイニングを取り囲むようにL字に配置されたウッドデッキは雑木に囲まれたセカンドリビングとなります。2、3年後にはもっと緑蔭も濃くなり夏場にも快適に過ごせる環境となってくることでしょう。
1階だけでなく、2階に居ても近くに緑が感じられ、鳥のさえずりや葉音など心癒す自然界の音色は心地よいものです。
外観は建物が緑に包まれるファサードにし、緑を中心に考えた外構プランとなっております。緑を取入れた庭と建物の一体の住まいを感じて頂きたく思います。
http://www.kondo-k.net/modelhouse

 

浜松市東区外構エクステリア|雑木とウッドフェンス

Planning|設計・施工のポイント

南道路の敷地で目隠しをどうするかがポイント。建物の雰囲気に合せてウッドフェンスで庭と駐車場を仕切ることで室内にいても落ち着いた生活がおくれます。ウッドフェンスに雑木を組合せ室内から見ても外から見ても落ち着いた佇まいになるようにしました。
アプローチはコンクリートの柵板を立体的に据付け陰影を出しデザイン性を持たせました。

 

浜松市北区雑木の庭|雑木と石のテラス

Planning|設計・施工のポイント

家際には2階でも緑が感じられるようにコナラを主木とする高木を配置し、この高木がウッドデッキに木陰を落とし夏場にウッドデッキで心地よく過ごす手助けをしてくれます。木陰が風に揺れるのを眺めるのも楽しみの一つです。
葉音や小鳥のさえずりを聞いて心地よく休日を過ごすのもいいでしょう。
雑木で囲まれた三ヶ日石と御影石のテラスは屋外のセカンドリビングとなりテーブルを広げてバーベキューなども楽しめます。

 

OMソーラー『地球のたまご』OM建築工房モデルハウス完成現場見学会

OMソーラー『地球のたまご』OM建築工房モデルハウス完成現場見学会が2月7日(土)〜15日(日)まで開催されます。
ナインスケッチでは外回りの『雑木の庭』を造らせて頂きました。
冬の雑木はウッドデッキに心地よい木漏れ日を与えてくれます。
ウッドデッキで心地よいゆっくりと流れる時間を過ごしみてはいかがでしょうか。

 

浜松市外構エクステリア|雑木と石材の外構エクステリア

Planning|設計・施工のポイント

オープンスタイルの外構エクステリア現場。主役は5m〜6m程度の雑木。
アプローチ廻りを中心に雑木の植栽を施し雑木の間を抜けていく心地よさを体感して頂けます。
雑木に合せて石材(大谷石、鉄平石、御影石、チャート石)を中心にコンクリート製品は使わず素材選びには気を遣いました。
また、階段2段分の高低差も土留めは施工せず、自然の山のような起伏をつけて構造物をつくる費用削減と出来映えを考えたプランニングも特徴です。

 

【業界紙】エクステリアワーク2014年10月号記事掲載

エクステリアワークス表紙

エクステリアワークス記事

浜名湖花博2014浜松市長賞受賞の『雑木の庭と共に暮らす』について記事掲載して頂きました。
雑木の庭の設計ポイントやメリットなど、建物と庭の調和についての内容になります。

2014-10-07 | Taged in | Posted in メディア掲載No Comments » 

 

雑木の庭の手入れ講座

IMG_1176
先日、NPOちば山の主催の『雑木の庭の手入れ講座』に参加してきました。講師は、もちろん雑木の庭の第一人者であ高田造園設計事務所の高田さんです。
写真は講座終盤のところ。内容が濃くつい聞入ってしまい冒頭の写真を取り忘れました。
今までの庭の手入れだと「この木はどの位の大きさにしましょうか。」というように現状維持のためにハサミを入れる認識が多かったと思います。完成された庭をいつまでも維持しようとすると木にはストレスがかかると言います。

雑木の庭では最初から全て形造るのではなく健康に育てて庭全体で改良しながらどんどんよくしていくことが大切です。手入れと植栽は一体で考えるもの。別物ではなく手入れで庭を造り直していくものです。と教わりました。どうしても植栽当初が美しくなるように植付けてしまいがちです。それも大切なことだと思いますが、管理の仕方と木の生命力で雑木の庭は植えたときよりもよくなります。そのためにも木を健康な状態にしてあげることの方が大切なことになります。

植栽時には、根の力で土の環境を改善する力が強いコナラやカシを配置することやアスファルトなどからの照り返し熱に強い樹種を配置し幹を守るようにすることなど考えなら植栽することが必要。それがまた最初は欲しいけど庭が成長したら必要でなくなる木や淘汰される木もあります。

そして管理では、木がストレスがかからないように人間がサポートすること。高田さんはこんなことも言いました。「植栽されたばかりの木は目の見えない方を連れてきたと思え」目が見えないから木は枝を伸ばしてこっちに何があるかなと探る。元気が無いから苦しいから暴れる。暴れた木も元気になると落ち着くものです。木には愛情を掛け毎日見て触ってあげることも大切。手入れをする度にますます健康になる庭、庭を育てることが楽しくなり、感動をもらえることがたくさんあるといいます。
IMG_1163

手入れで大切なことは、雑木の庭ではその後、1年、2年、3年後とどんどんよくしていかなければならない。まずは、今の状態を見る。今何をすべきか、木は何を求めているのか、この環境で何に苦しんでいるのかを考え、しっかりと把握することが大切になります。そのためには庭全体を見て剪定しない木もあります。また枝葉を切るだけでなく追加的に土壌改良や通気性の改良、表土のマルチングも必要になってきます。例えば、休眠芽から出た胴吹きは人間にとっては見栄えが悪いもの。でも木にとっては自分で暑い太陽光から幹を守ろうとして出て来た必要なもの。人間が少し我慢をし、今は鬱陶しく感じるけど木が元気になるまで待ってあげる。そこでは、剪定はせずに根の改善に努めることがわかってきます。
IMG_1169
竪穴を堀り不透水層を突き抜けて下の方から空気を入れてあげる。竹筒はいずれ亀裂が入って通気状態もよくなってきます。

今日、庭業界では雑木の庭ブームだと感じます。これを人気があるからとかただ単に雰囲気がいいからと安易に取入れて雑木の庭を造った当初から徐々に見劣りするようではいけませんね。手入れをせずに、植えただけではどんどん見劣りしていくはずです。そうするとやっぱり木は厄介なものか、木は無い方が良い。かつてのガーデニングブーム、コニファーブームのようにブームで過ぎ去ってしまうと思います。そうしてはいけません。雑木の庭、緑の力は私たちに五感を刺激し心安らぐ生活を提案してくれるものです。また、庭を育てていく過程では新しい発見をし感動をもらえるはずです。そのためにももっともっと木に触れ木が何を求めているのか感じとれるようになりたいと思います。

2014-10-06 | Taged in | Posted in ブログNo Comments » 

 

浜名湖花博『雑木の庭と共に暮らす』〜解体工事〜

IMG_0161
先日、浜名湖花博に出展した庭の解体工事が完了となりました。解体工事というより撤去と言った方がいいかもしれません。今回は出展前から最後は更地返しすることが決まっていたので材料は全て再利用できる素材で計画しています。
まずは、低木・下草類やコケの撤去です。手作業で丁寧にポットに移します。
花博解体工事
次に重機を併用して樹木の撤去です。樹々を寄せて密植しているので近いところは手作業になります。
IMG_0164
春に植えた樹木はこんなにも細根を出していました。樹木の力はすごいですね。植栽の際に支柱をしない理由がこの写真でも分かると思います。密植し支柱をしないのはいずれお互いの根が絡み合い一つの木立としてびくともしなくなります。支柱をしない分、樹は風に揺れます。揺れることで倒れないために自ら根を張ろうとしてくるのです。また、津波対策で宮脇昭先生が推奨する『緑の防波堤』が有力だと思うのです。自然の力、根の力は強いのです。
IMG_0176
住まいに見立てて建てた小屋はエフベースさんが引取りに来てくれました。
IMG_0172

IMG_0174
アプローチと小屋前の作業スペースに使用した舗装の三和土仕上げは砕いて土に戻します。雨が降れば水を吸ってくれます。夏場には水を打てばそれが蒸散して自然冷却として効果を発揮してくれます。本当に優れたものだと思います。タイルやコンクリート二次製品などお金を出せば良いものができる訳ではありませんね。快適な過ごしやすい住まいの空間を考えての素材選びが大切だと思います。
IMG_0331
整地して終了です。
IMG_0181
花博で使用した樹木、写真の用に新しい現場で息を吹き返しています。現在雑木の庭を施工中です。新しい雑木の庭もまたの機会で紹介させて頂きます。

2014-07-06 | Taged in | Posted in ブログNo Comments » 

 

浜名湖花博2014 閉幕

IMG_9007
浜名湖花博2014(第31回全国都市緑化しずおかフェア)が閉幕を迎えました。4月5日から開幕して約2ヶ月、無事に閉幕を迎えられたことが何よりです。
新緑
開幕当初の新緑が出始めた頃が懐かしく思います。
今では、緑も濃く、元からあった雑木林と一体化し住まいに見立ては小屋も隠れるくらいとなりました。
IMG_9035
IMG_9030
IMG_9031
ごちゃごちゃしている用にも見えますが、近くにいくと上空のスペースを分け合うように枝葉が広がり動きも感じられます。
IMG_8894
雑木の庭の中に入ればここは浜名湖なのかと忘れさせてくれるまでの雑木林までこの2ヶ月間で成長してくれました。
IMG_8997
アプローチの三和土もすっかり馴染みました。タイルやなどの高級素材じゃなくてもいいですね。お金を掛ければ良いものが出来るという訳ではありません。表面に触れればひんやりします。住環境を考えるにはこれからはこういう素材が評価されることになるでしょう。
IMG_8917
IMG_8908
IMG_8944
三和土の廻りを見渡せば優しい光を浴びた葉っぱは美しく心が安らぎます。これは樹木を1本で植えたのでは表現できない光。密植してからこそ生まれる光だと思います。光と影を感じるのは雑木の庭の良さの一つですね。
IMG_8890
2ヶ月の間で樹木の足下は苔むしてます。その環境にあったコケが付き雰囲気を良くしてくれました。このコケが湿潤し地面を温めないことで樹々を健康にしてくれているのでしょう。
IMG_8895
IMG_8901
流れも廻りの緑が濃くなったことで大分馴染みました。
IMG_9039
エフベースさんに造ってもらった小屋も雑木と相性がよく、IMG_8888中に入れば心地良く感じます。中から外の庭を眺めれば小屋付近が心地良い暗さになっています。その奥が明るく照明器具を使わないサバンナ効果ですね。これが奥行き感と心地良さを造ってくれるのでしょう。

雑木の庭はこの2ヶ月で様々な変化をし色々な発見をさせてくれました。そこが雑木の庭の良さだと思います。今では、山は荒れ触れ合える自然が身近にありません。子供達の遊びながら学ぶ場が少なくなりました。こらからの庭は雑木の庭のような何かが発見できるような場も必要になってくると思います。
今回の出展を通して少しは雑木の庭の良さが伝わっていることを願います。ぼくにとっても雑木の庭造りは独立してからの取組みで今回の花博の出展は挑戦でもありました。今ではもう少しここをこうしておけば良かったと思うこともあります。庭作りは日々変化ですね。まだまだ荒削りな部分もあると思います。これを期に更に勉強しお客様に満足して頂けるものを提案できるようにがんばります。
サポートしてくれた関係者の方には感謝致します。ありがとうございました。
IMG_9072

2014-06-17 | Taged in | Posted in ブログNo Comments » 

 

OMソーラーさんで雑木の庭の説明

IMG_7659
浜名湖のほとりにあるOMソーラーさんの社屋『地球のたまご』で、これから施工させて頂くモデルハウスの雑木の庭について社員のみなさんに話しをさせて頂きました。
プランの説明も大切なのですが、
住まいを家本体だけで考えるのではなく、緑を取り入れた外回りを含めた住まいの提案がこれからは必要ではないでしょうか。心地良いと感じるのは自然の中に溢れていて家の中より外にあるのではないでしょうか。と疑問を投げかけ、なんで緑が必要か、緑にはどんな効果があるかということから話しをさせて頂きました。内容を簡単に書きますと。

緑を取り入れた効果として
①景観的向上
②自然環境保全
③感覚的快適性
④微気候の改善(Ⅰ直射日光の遮断・Ⅱ涼風の誘導・Ⅲ蒸散による気化熱の放出)
があります。

緑の効果を引き出す植栽のポイント
①植栽の配置(家際、外周、中央の3段構成)
②密植、階層的な植栽
③樹種の選定(植生遷移、コナラの根)
など図や写真を使っての説明をさせて頂きました。
これから造らせて頂くOMソーラーさんモデルハウスの雑木の庭でもこれらのポイントを抑えながら施工させて頂くつもりです。
これからの時代、鑑賞物としての庭だけでなく、住環境を改善できる雑木の庭の魅力、良さが伝わればいいなと思います。

2014-04-28 | Taged in | Posted in ブログNo Comments » 

 

全国都市緑化祭〜コンテスト表彰式〜

本日、浜名湖花博では全国都市緑化祭の式典が開催されました。秋篠宮殿下と妃殿下も式典にご臨席され、国と静岡県と浜松市が主催する全国都市緑化しずおかフェアでの出展庭園コンテストで浜松市長賞を受賞できたことをうれしく思います。また、その壇上にあがっての表彰は光栄に思い感慨深いものでした。
花博賞状
式典後の記念事業では、秋篠宮殿下と妃殿下は10年前の浜名湖花博で植樹したクロマツに施肥を施されていました。
IMG_7350
まだ、終わってはないですが、地元開催の浜名湖花博2014・全国都市緑化しずおかフェアに参加できたことをうれしく思います。

ナインスケッチの『雑木の庭と共に暮らす』の庭では新緑が見頃を迎えています。
新緑
もみじもみじ
クロモジクロモジ
ミツマタミツマタ
ハナカイドウハナカイドウ
緑のトンネル三和土のアプローチが緑のトンネルとなり通り抜けるは気持ちよく感じます。
たたき三和土のアプローチはひんやりと涼しく感じられます。
雑木の庭は見所たくさん。五感で楽しめる庭です。日に日に変化する雑木の庭を是非ご覧頂きたく思います。ご連絡頂ければ現地でご説明も致しますのでお気軽にお問い合わせください。

2014-04-15 | Taged in | Posted in ブログNo Comments » 

 

花博1期工事が終わって・・・

雑木の庭と共に暮らす

浜名湖花博2014に出展する庭の1期工事が完了となりました。工事の最中、1期工事が完了となった今でもここのおさまりはこれでよかったのか、もう少しこうした方がよかったんじゃないかなどと悩みは付きませんがなんとか形になってきました。今の自分の力(材料の供給や資金面(笑)なども・・・)や思いを表現した庭になってきたかなと思います。

他の出展業者さんは装飾的な塀や工作物で表現する中、ナインスケッチでは工作物は家に見立てたエフベースさんに建てて頂いた4畳の小屋のみで樹木を中心に庭を造っております。敬遠されがちな高さ6〜7mの高木も数多く配置しましたが既存の背景の雑木林とも調和できています。高木は下枝がなく下の空間は広々と感じ、人の生活空間は確保することができるのです。皆さんにも高木の魅力を感じて頂ければと思います。

雑木の庭と共に暮らす

雑木の庭と共に暮らす

残りの工事は月末に3日間です。手直しと残工事を無事終えて開催を迎えたいと思います。

2014-03-16 | Taged in | Posted in ブログNo Comments » 

 

浜名湖花博2014に出展 〜雑木の庭と共に暮らす〜

浜名湖花博図面
4月5日から6月15日まで開催する浜名湖花博の10周年記念事業に庭を出展致します。テーマは『雑木の庭と共に暮らす』です。下記にコンセプト、思いを綴りましたのでご覧下さい。(ちょっと長いですが・・・。)

樹々の力を生かした住まい、庭と家が調和した暮らしの提案 
10年前の花博から私たちは、震災を経験して暮らしや自然、エネルギーに対する意識は変わってきました。住宅産業でもより一層、高気密・高断熱の性能重視の建築や太陽光などの自然エネルギー推進の動きも盛んになってきました。それらもいいけれど、身近には樹々という素晴らしいものがあります。季節や時間帯によって見え方もかわり、枝葉が揺れれば風を感じ、葉音が聞こえる。木漏れ日ができれば光を感じ、五感に刺激を与え心豊かにさせてくれます。上手に使えばそんな樹々は住環境を改善する力を発揮してくれます。夏場の暑い日射しを遮ったり、涼しい風を運んできてもくれ、熱環境にも対応できる力も持っています。これからは、これらの樹々の力を生かした住まい、庭と家が調和した暮らしを提案していくことも一つの考えだと思います。

樹木を階層的に密植して植付ける
樹々の力を借りて、心地良く過ごすためには、樹々も快適に成長しやすい環境を作ってあげる必要があります。自然の山では、樹木が1本で育っていません。樹木は1本で生きているのではなく周りの樹々と共存しながら生きています。一般家庭の庭でもなるべく自然の山のような環境をつくってあげる必要があると思います。樹木は1本で植えると幹や根元に太陽光があたり乾燥しやすくなります。乾燥すると栄養分は上に運ぶことができなく頭から枯らし始めます。痛んだ樹は中々元には戻らないのです。そのために1本で植えられた樹は太陽光が当たらないように枝葉を広げてきます。そうやって成長した枝葉はきれいな樹形を損ね、病害虫も発生させやすくなります。そうならないために二次林の用に日射しに強い落葉高木の下に中木層の樹、高木の木漏れ日でゆっくり育つ常緑樹を配置するようにしてお互いが木陰を作り、守り合うように密植し階層的に構成し樹が1本としてではなく庭全体として成長するように考えています。健康的に育ってくれた庭は私たちに心地良く過ごしやすい環境を提供してくれるようになります。

家際に落葉高木、四方に樹木が入る建物配置と角度
更に快適な住まいを実現するために、建物の四方に樹木を配置できるようにしています。家際に落葉高木を配置すれば夏場はウッドデッキや室内に木陰を落としてくれます。冬場は葉を落とし日射しを取り込むことができます。また、北面と南面の両方に木立を作れば温度差が生まれ風が発生します。建物の間取りと合わせて考えれば涼しい風を室内に取り込むこともできます。そして、樹木のスペースを確保するために建物の配置をどこかの境界に平行にするのでなく斜めに振ります。平行だと奥行き感が感じられなく限られたスペースしか生まれません。そのためには建築と造園を別物として考えるのではなく同時に考えていくべきなのです。建築が終わってから考えるとベターなことはできますがベストなことはできないのです。外空間を含めて敷地全体を使って住環境を考えていくべきだと思います。

気温を下げてくれる真砂土の三和土
玄関までのアプローチと庭の作業スペースは真砂土と石灰を混ぜ、たたいて固めるという仕上げをします。これは、透水性があり湿気を含んで蒸散してくれるので気温を下げてくれます。コンクリートやアスファルトだと夜になっても気温が下がりません。更に今の時代は家の中に入るとエアコンをかけますので一晩中気温が下がらないのです。この仕上げならコストはコンクリートよりも安いし早く施工できます。また、要らなくなったら砕けば土に戻すことができます。お金をかければ良い物ができる訳ではなく、住環境を考えながら素材選びをしていく必要があると思います。

落葉を資源とする落葉ストックBOX
庭があれば落葉の問題が出てきます。庭には、落ち葉や刈草をためることができる落ち葉ストックのボックスをつくります。落葉や刈草をためておくと堆肥になってくれます。落葉を掃除してゴミで出すという考えだと段々苦痛に感じることがあります。そうではなく堆肥化して資源とする。それを畑や庭に利用するなどして循環させていくことで庭の楽しみが一つ増えてきます。

これからは庭を鑑賞物と捉えるのではなく住環境を改善するものと考える
今回の庭はこれらのことを考えながら作った庭です。これからの庭は庭を鑑賞物として捉えるのではなく、また、建物の付属品として考えるのではなく住環境を改善するような庭が求められると思います。庭と建築が調和し外回りから考える住空間がもっと増えてくることを望みます。

2014-03-05 | Taged in | Posted in ブログNo Comments » 

 

これからの雑木の庭

先日、高田造園設計事務所さんのホームページを拝見させて頂くとリンク集に(株)ナインスケッチのホームページをリンクして頂いておりました。
こちら

うれしく思う反面、すごいホームページにリンクされたなと責任も感じます。高田さんは雑木の庭づくりの第一人者であり、も出版され業界関係者からは注目されています。今では『雑木の庭を作っている意識はなくなり、木々の力を美しく心地よく、住環境の自然を作る、あるいはその種まきをする。』とおっしゃられており高田さんは次はどんな庭を作るのかぼくも楽しみさせて頂いてます。また、日々勉強させて頂いております。

高田さんのホームページにリンクされている以上がんばらないといけませんね。まずは、来月施工の花博での庭つくりです。ここでは、『雑木の庭と暮らす』というテーマで庭を作らせて頂きます。庭を鑑賞物として捉えるのでなく住環境として考え、庭(外回り)から考える住まい、庭と建築が調和する住まいを少しでも表現できたらと思います。

2014-02-25 | Taged in | Posted in ブログNo Comments » 

 

浜松市中区で雑木の庭工事中

雑木の庭1

浜松市中区での雑木の庭工事が終盤を迎えてきました。まだまだ、自分の中で課題はありますが、見た目や雰囲気だけでなく住環境にも影響を与えられるように考えたつもりです。家際には6m程度の高木の木立を作りました。夏場の太陽の南中高度は78度にもなります。6m程度の樹木を植えても1mちょっとしか木陰ができないのです。だから、家際に高木が必要なのです。樹木が根付き枝葉が広がる年月はかかると思いますが、木陰がウッドデッキに落ちてくれ夏でも心地良くウッドデッキで過ごせるようになってくると思います。家際に高木を植える際には1階だけでなく2階の窓の位置も気にしながら、2階にいても緑が感じられるように配置を決めています。鳥のさえずりや風に揺られる葉音も身近で感じられるようになることでしょう。

そして、樹木は1本で植えるのでなく何本かまとめて密植で植えます。樹木は熱に弱く太陽光を遮るために枝葉を広げます。1本で植えていると幹肌や地面に太陽光があたりやすく枝葉を広げたり胴吹が起こり樹形は人工的な形になりがちです。そのために密植しお互いが守り合うような環境を作ってあげれば、自然の山のような環境になり木々が1本で成長するというよりは庭全体で成長していってくれるようになり健康的で管理のしやすい庭に育ってくれます。

高木の下の常緑樹

落葉高木の下には常緑樹を配置します。落葉樹だけだと冬の風景は寂しく感じられ、常緑樹は冬の庭に潤いを与えてくれます。自分の今までの庭作りには常緑樹が少なすぎました。それを最近気付きました。(今までは見た目重視の庭作りだったように感じます。)そして、以前訪れた伊勢神宮の参道脇の雑木林や裏千家今日庵の前庭にはきれいな常緑樹がありました。庭には常緑樹も必要なんですね。二次林では落葉高木の下で弱い光の元でゆっくりと成長をしています。それに習って落葉高木の元に常緑樹を配置すれば落葉高木の木陰でゆっくりと軟らかく成長してくれる思います。常緑樹のボテっとした樹形が好きでなく中々使うことができませんでした。それも1本で見せようとしていたのだと思います。庭全体のことを考えなければならなったのだと反省しています。

IMG_6811

来週でこの雑木の庭も完成となります。来月には4月から開催される浜名湖花博10周年記念事業の庭つくりがあります。
まだまだ、勉強しないといけないことが山積みです。樹木の供給の問題もあります。日々、努力し勉強し、庭・外構エクステリアから住まいを提案していきたいと思います。

2014-02-08 | Taged in | Posted in ブログNo Comments » 

 

TOPへ