雑木の庭

Living with Green Vol.3 〜第3回リビングでたのしむグリーン展〜

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8/3(金)〜8/6(月)の期間、インドアグリーンの展示販売会を開催致します。

夏真っ盛りな日程ですが、庭と室内、緑で覆い尽くされた空間を愉しんで頂けたらと思います。

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8/6( 月 )には ”ハーブ&アロマ 蒼~Sou” の横井理恵子さんをお招きして虫よけアロマクラフトワークショップを開催して頂きます。

自然なものを使ってカラダにも環境にも優しい虫よけ、虫刺されグッズをお作り頂けます。親子でのご参加も可能です。

個性的な植物や鉢を揃えてお待ちしております。

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【 Living with Green Vol.3 】

日時:8/3(金) 17:00〜21:00

      8/4(土) 10:00〜21:00

            8/5(日) 10:00〜17:00

            8/6(月) 10:00〜17:00

【 虫よけアロマクラフトWS 】

*虫よけアロマスプレー

*虫よけアロマ芳香剤

*虫刺され用アロマオイル

いずれかをお作り頂けます。(1つだけでなくても可)

開催日:8/5(日)

時間 :13時〜15時(随時・各20〜30分)

(予約や定員はありません。)

参加費: 1000円

講師: ”ハーブ&アロマ 蒼~Sou”  横井理恵子

会場:株式会社ナインスケッチ事務所 浜松市東区小池町1141

 

畑の土づくりワークショップ〜大地の再生・パーマカルチャーの視点から〜

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3月に開催したモデルガーデンづくりのワークショップに続いての第2弾開催です。
今回は、前回整備した水脈のメンテナンスや雑草の処理、畑の土づくりのワークショップになります。
水脈は一度つくったら終わりではなくメンテナンスしていくことが大切です。また、今は、雑草が繁茂してくる時期ですが、大地の再生視点の「風の草刈り」の手法で草と付き合っていく作業をします。
また、最近では、お庭に家庭菜園スペースをつくる方も増えてきました。土をどのように育てていけばいいのか、植え付ける野菜の組合せなど分からないことも多いと思います。Permaculture Design Lab 天野圭介さんに化学肥料に頼らない有機的な畑づくりの話や作業をしてもらいます。

一般のお庭でお困りやお悩みの草の問題や家庭菜園の作り方、水はけの問題などを大地の再生やパーマカルチャーの視点で対処する手法を取り入れて作業しながら学ぶワークショップです。
是非、お越しください^^

【日時】
2018年6月2日(土)9:30~17:00頃
現地9:30受付、10:00~講座開始
【会場】
株式会社ナインスケッチ事務所(モデルガーデン)
静岡県浜松市東区小池町1141
【スケジュール】基本的には雨天決行致します。
9:00現地受付、
9:30~ワークショップ開始
12:00頃〜昼食(1人1品ご持参ください。)
16:00頃~まとめ
17:00頃終了(延びる可能性有り)解散
なお、予定は変更される可能性はございます。ご了承ください。
【持ち物・服装】
昼食の1品(なんでもいいです。ご飯はこちらで準備します。)
マイ箸、マイ皿、マイカップ
動きやすく、汚れても良い服装
作業手袋
長靴
雨合羽
帽子
タオル
水筒など飲物
筆記用具
移植ゴテ(ある方は)
スコップなど(ある方は)
ノコ鎌(ある方は)
【お申し込み・お問い合わせ】
事前に下記の内容を明記してメールもしくはFAXお願い致します。
・お名前(代表者と参加者全て)
・電話番号
・メールアドレス
・お住まい(都道府県と市町村のみで結構です。)
【連絡先】
株式会社ナインスケッチ
contact@9sketch.com
電話:053-435-1235
FAX:053-435-1236
【主催】
株式会社ナインスケッチ
【講師】
株式会社ナインスケッチ 田中俊光
Permaculture Design Lab 天野圭介

 

ナインスケッチモデルガーデンづくりワークショップ〜「大地の再生」・「雑木の庭」・「パーマカルチャー」の視点から〜

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心地よいなと感じるのは、家の中より「外」にあって自然の中にあふれています。
ナインスケッチでは、住まいを「外」から考えることを大切に緑の力を活かした「雑木の庭」と「地形を活かす外構デザイン」の2本を軸で心地よい住まいや空間、環境をご提案できればと思っております。
「雑木の庭」づくりは、ただ単に雑木があればいいというものではなく、自然の植生から樹種の選定や組合せを決めていきます。また、土については、単に土壌改良をするだけでなく「大地の再生」の視点から空気と水の循環する水脈環境を改善していくことから始まります。すると、木々が健康に育ち、僕ら人にも自ずと心地よい環境を与えてくれます。
「雑木の庭」と「大地の再生」の視点で心地よい住まいや空間、環境を提案し、そこに加えて「パーマカルチャー」の視点で心豊かな暮らし方の提案ができればと思っております。
そんな自然に寄り添った住まいや暮らし方のご提案を見て体感できるスペースをつくっていきたいと思いモデルガーデンを作ることになりました。
自然に寄り添う住まい方が幸せを感じられるということを多くの人に知っていただきたく、みなさんと一緒に学びながらつくれたらと思っております。
 
【日時】
2018年3月24日(土)9:00~17:00頃
2018年3月25日(日)9:00~17:00頃
現地9:00受付、9:30~講座開始
【会場】
株式会社ナインスケッチ事務所
静岡県浜松市東区小池町1141
【スケジュール】基本的には雨天決行致します。
9:00現地受付、
9:30~ワークショップ開始
「大地の再生」・「雑木の庭」・「パーマカルチャー」についての座学、フィールドワーク
12:00頃〜昼食(1人1品ご持参ください。)
16:00頃~まとめ
17:00頃終了(延びる可能性有り)解散
なお、予定は変更される可能性はございます。ご了承ください。
【持ち物・服装】
昼食の1品
マイ箸、マイ皿、マイカップ
動きやすく、汚れても良い服装
作業手袋
長靴
雨合羽
帽子
タオル
水筒など飲物
筆記用具
移植ゴテ(ある方は)
スコップなど(ある方は)
ノコ鎌(ある方は)
【お申し込み・お問い合わせ】
事前に下記の内容を明記してメールもしくはFAXお願い致します。
・お名前(代表者と参加者全て)
・電話番号
・メールアドレス
・お住まい(都道府県と市町村のみで結構です。)
【連絡先】
株式会社ナインスケッチ
contact@9sketch.com
電話:053-435-1235
FAX:053-435-1236
【主催】
株式会社ナインスケッチ
【講師】
株式会社ナインスケッチ 田中俊光
Permaculture Design Lab 天野圭介

 

RIK SQUARE! 2017を終えて

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昨年2017年の11月に外構エクステリア、造園に特化するCADメーカーのリックさんに声をかけて頂いてRIK SQUARE!2017で広島と仙台で講演をさせて頂きました。
今更ですが、業界紙「エクステリアワーク」でその時の様子が載っていたので、改めて振り返ってみたいとお思います。
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23516035_10214060185080584_776656811_o広島会場はこんな会場で70名程来て頂き、始まりました。

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23484484_10214060185760601_1135908909_o仙台会場は80名程来て頂きました。
どんなことを話したが軽く触れてみたいと思います。
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自己紹介から始まり、なんで今の仕事スタイルになったということから話しました。
写真は、建築家吉村順三氏の軽井沢の山荘の入り口付近です。当時、建築のプランニングの仕事をしていた時、訪れました。「小さいな森の家」という吉村順三氏の本もみたりしていました。八ヶ岳倶楽部などにも好きで通っていたのですが、共通することは外の雑木林が心地良いということでした。そこで思ったのが、心地良さは、家の中より「外」にあって、自然の中に溢れているんじゃないかということでした。

リックスクエア2017  1そこで、僕は、住まいを「外」から考えることを大切に、自然を感じる心豊かな暮らしを追求していこうと思いました。特に、緑の力を生かした外回りから考える心地よい住まいや空間を外構や造園という立場から提案する仕事をしていきたいと思いました。
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今は、
『雑木の庭』と『地形を活かす外構デザイン』の2本のコンセプトを軸に取り組んでおります。
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『地形を活かす外構デザイン』のコンセプトでデザインしていくとプランニングの工夫で十分にコストダウンが測れます。外構の予算は住まいづくりで最後の方に当てられ予算を削られやすい分野です。その中で限られた予算で外構を仕上げていかなければならないのですが、材料や商品の質を落として金額を抑えるだけでなく、造園的手法などを取り入れれば金額を抑えることができます。
外構で費用が嵩むのは構造物を作ること、コンクリートを多用することだと思います。そこをなるべく少なくプランニングすることが一つコツになってくると思います。
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『雑木の庭』においては、雑木を植えていれば『雑木の庭』という訳ではありません。作り込む庭というよりは自然の植生に習って、樹種や配置、組み合わせを考えて自然に近づけるように庭をつくっていきます。写真は、軽沢高原の雑木林です。
こういう雑木林の風景が人には馴染みやすく心地よく感じると思います。この素敵な風景を作っているのは、色鮮やかに紅葉している木々だけでは作れません。写真では全ての枝葉が収まりきれない大きな樹木や低木や下草があります。全ての植物が欠かせないのです。もっというと落ち葉も必要なのです。高木が強い陽射しを遮ってくれ中木に優しい光を届けてくれます。低木や下草は高木類の根元などに強い日差しや強い風を遮ることもしてくれています。落ち葉までもが地面の乾燥を防いだり、微生物や小動物の住処を提供してくれたり、また、強い雨が直接土を叩かないように保護もしてくれています。お互い守り合いながら生息しているのです。全ての動植物があってこそ、この風景を作ってくれています。一つも欠かせないのです。人の社会も同じだと思うのです。人はやはり1人では生きていけません。また、誰かを追い出すのではなく、みんなで無い力を補いながら生きていくべきだと思います。自然界も同じです。木1本では生きていけないのです。木も本来はいらない木は無いと思うのです。
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だから、一般住宅のお庭でも同じように植え付けることが必要となってきます。
高木、中木、低木と階層的に更に密植して混植してあげることが大切です。
すると、木が健康的に生育しやすく、僕ら人にも心地よい空間を与えてくれます。木々に囲まれれば、微気候改善もでき、夏でも過ごしやすく、冬は日差しを取り入れ暖かく過ごせます。
緑など自然の力を借りた方が心から豊かさを感じられる暮らしができると思います。
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しかし、自然に習った植栽をしても木が傷み出すことがあります。植栽するときは、地上のことだけでなく地中も考えてあげなければなりません。
今、僕は、『大地の再生』という活動をしてますが、地上には風が吹いたり雨が降ったりする空気と水の対流があります。それが地中の中にも同じように空気と水の循環があるということです。しかし、今のコンクリートやアスファルトに覆われた現代土木や建築の中では、空気と水を通す水脈が滞っている状態です。
そんな中でいくら土壌改良や肥沃な土を入れ替えたり肥料を与えたりしても意味がないのです。
地中に空気と水が循環できるような水脈改善をする必要があります。
表層地質と土壌と地形と大きく関わりながら、有機的な空気と水の循環が生み出されるところに動植物が呼吸できる環境が生まれてきます。傷んでいる木も地中の空気と水の流れを改善してあげれば植物の根の呼吸も再開し元気になってくるのです。
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最後に、大きなテーマですが、外構や造園に捉われない提案をこれからしていきたいと話をさせて頂きました。
心地よい住まいや空間を提案していきたいという思いで、『雑木の庭』と『地形を活かす外構デザイン』に取り組んでいるつもりですが、これからはこれに加えて『心豊かな暮らし方』の提案もできればと思っております。
物も豊かで手に入りやすい時代になりましたが、それが本当に幸せか、心まで豊かな暮らしかというと疑問に感じることもあると思います。
人都合の考えで空間づくりをしてきた結果、自然環境は荒れ、災害なども起きはじめてきています。これからは、自然に寄り添った空間づくりや暮らし方が必要だと思います。それが結果、人にとっても過ごしやすい環境になり豊かさを感じられることになってくると思います。

 

 

土壌通気改善で思うこと

IMG_4021年末に手入れに周りきれなくて年明けから各現場の手入れに入らさせて頂いております。
手入れは、樹木の剪定はもちろんですが、樹々の状態を見て土壌の改善も行います。
雑木の庭は作った時が完成ではありません。手入れしながら庭作っていくきますが、その過程で、まずは、全体の様子を見ます。幹や葉っぱの色合い、枝のつき方など総合的に様子をうかがいます。ここの状態を見ると常緑樹のシラカシの葉っぱの色合いが明らかにおかしいのがわかります。健康ならこんな黄色い色はしません。もっと青々としたツヤのある緑色になるはずです。
これは、土中の通気が悪いことが原因の一つに挙げられます。しかし、写真の下の方に竹筒が見えるように以前に通気改善をしたのですが、改善されませんでした。
なので、もう一度掘ってみました。
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竹筒を入れた深さはそんなに言うほど悪くはなく、細根も出てはいましたが、竹筒の下の方は水っぽく水が停滞している感じでした。そこで更に深く掘ってみること。
すると、その下は案の定、グライ土が出てきました。
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砂質系のグライ土ですね。
上の方は山土の盛り土なのでしょう。
本来は水ハケがいい砂地でも、住宅造成で重機などで十分に砂質が締め固められた結果、通気不全を起こし周囲の土壌を悪化させたのでしょう。ここまで縦穴を繋げる必要がありました。

今回の土壌通気改善で思うこと
縦穴の通気改善をする場合、よく、どの位の深さを掘ったらいいのかと言う疑問にぶつかる時があります。その寸法的な答えはやはりなく、それぞれの現場で状況は変わってきますね。浜松付近では盛土は山土が使われることが多く拳位の大きさの石ころは多く入ってきます。縦穴を掘るとき、それにぶち当り掘ることが困難な場合があります。そこで諦めずに頑張ってもう一つ下の層まで掘り込み、空気を送り込むことが大切だと感じました。
また、そもそもの話ですが、盛土をする場合は既存の地盤の通気を確保する必要がありますね。
造成段階で地中の空気通しの視点があれば植栽時にここまでする必要もなくなるはずです。
しかし、こういう造成地は多いと思います。もう、普通に土壌改良しただけでは木は元気に育ちませんね。
この空気通しの視点を持った造成が当たり前の世の中になればいいなと感じます。

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2018-01-14 | Taged in | Posted in ブログNo Comments » 

 

浜松市浜北区外構・雑木の木立|駐車スペースの取り方

Planning|設計・施工のポイント

駐車スペースの要望は、1台と予備用の計2台分でした。
並列に2台確保することが通常だと思いますが、そうするとちょうどリビングの手前に駐車スペースになり毎日車を眺めることになります。
2台目を斜めにとりアプローチと兼用することでリビング前にスペースを産みました。
ウッドフェンスを立ち上げ、目隠しをしちょっとしたお庭をそこにつくりました。
南側の敷地でもカーテンなしで開放的な暮らしができますね。
その結果植栽スペースも点在でき緑で奥行き感や立体感のできる佇まいとなりました。

 

手入れが楽な木にしてほしい・・・。

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植栽の提案をしているとよく、「手入れが楽な木にしてほしい、虫がつかない木がいいです。」と言われることがあります。
そんな時、こんなお話をさせて頂くこともあります。
写真は、軽沢高原の雑木林です。
こういう雑木林の風景が人には馴染みやすく心地よく感じると思います。この素敵な風景を作っているのは、色鮮やかに紅葉している木々だけでは作れません。写真では全ての枝葉が収まりきれない大きな樹木や低木や下草があります。全ての植物が欠かせないのです。もっというと落ち葉も必要なのです。高木が強い陽射しを遮ってくれ中木に優しい光を届けてくれます。低木や下草は高木類の根元などに強い日差しや強い風を遮ることもしてくれています。落ち葉までもが地面の乾燥を防いだり、微生物や小動物の住処を提供してくれたり、また、強い雨が直接土を叩かないように保護もしてくれています。お互い守り合いながら生息しているのです。全ての動植物があってこそ、この風景を作ってくれています。一つも欠かせないのです。人の社会も同じだと思うのです。人はやはり1人では生きていけません。また、誰かを追い出すのではなく、みんなで無い力を補いながら生きていくべきだと思います。自然界も同じです。木1本では生きていけないのです。木も本来はいらない木は無いと思うのです。
大地や木が傷んだところに病害虫がやってきます。
健全な森のような環境を作ることで病害虫もつきにくく、手入れが楽にもなるのです。

2017-10-21 | Taged in | Posted in ブログNo Comments » 

 

静岡市外構・雑木の庭|高低差のある敷地形状の外構デザイン

Planning|設計・施工のポイント

道路と敷地が高低差があるとコンクリートを多用し費用が嵩むことが多くなります。プランニングの工夫でなるべく土の部分を増やし造園的手法を取り入れて石や樹木の根を張らせることで土を安定させてるようにしコストダウンと緑豊かなアプローチを演出しました。アプローチの間口部分を全て階段に使うのではなく階段を少し斜めに配置し互い違いに雑木の木立を置くことで緑のトンネルを抜けるアプローチになります。大谷石に雑木の木陰が映る風景も素敵です。
南側のお庭部分は更に敷地が高く、それを活かしてウッドデッキから大谷石のテラスに繋がるような高さ、配置計画をしました。雑木の木立に包まれここでバーベキューやお子様のプールを広げてもいいですね。

 

エフベースさんで『雑木の庭』の手入れ講座

先日のお盆前に、いつもお世話になっている掛川市の工務店、エフベースさんのお施主様の前で植栽の手入れのお話をしてきました。
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植栽の手入れというとどうしても枝葉の剪定に目がいきがちで、どの位の大きさにしていこうか。と現状維持のハサミの入れ方の認識が多いかもしれません。しかし、雑木の庭の管理は、そうではなく、植栽(工事)と一体と考えて、庭を成長させながら手入れしていく必要があります。
そのためには、まず、全体の木の様子を見て葉っぱの色合いや幹の表情など木の健康具合を確認していくことから始めます。状態が悪ければ何が原因なのか探り、土壌の追加的な改良や通気改善も行う必要があります。

手入れとは手を入れるということ。剪定するだけが手を入れることではないと思います。剪定しない木もありますし、その庭にどう手を入れてあげれば木々が健康に生育していくかを考えて手入れをすることが大切だと思います。

では、木が健康に生育していくためには、ということを簡単な座学を通してお話させていただきました。エフベース植栽手入れ講座1(ドラッグされました)
まずは、自然環境がどうなっているかという話です。ポイントは、大地の中の見えない部分には空気と水の流れがあるということ。この水脈について考えていく必要があります。大地には、目に見える川として流れる水はほんの極わずかで、地中や地表を行ったりきたりして人間の毛細血管のように水脈が張り巡らされています。人間は血管が詰まると死んでしまうように大地も水脈が詰まると大げさに言うと死んでしまいます。そんな大地の中の水脈が滞ると山はヤブ化してきます。よく草や竹などボウボウに生え、見た目も実際にも風通しが悪いように見えます。
そんな、大地の中を見てみると、青みがかった灰色のヘドロ化した土になっています。
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これをグライ土層と言いますが、水脈が詰まると水は滞り、空気も停滞してしまいます。空気がなくなれば酸欠状態になりこのような土になってきます。このグライ土層では、微生物や小動物は住めなく、ましてや樹木の根が伸びてはいけません。樹木の根が水脈を作ってくれる担い手なのに根が伸ばせず、負の連鎖がおこってしまいます。木は根が伸ばせれなければ水や栄養も吸い上げることができません。木は健康状態を保てなくなり、病害虫の発生にも繋がります。だから、手入れでは、土中環境の水脈通気改善をする必要が出てきます。大地が呼吸できる環境を取り戻し小動物や微生物、菌糸が住みやすい環境を整えてあげれば、土はフカフカの団粒構造になり木々の根も伸びやすく木が健康に生育してきます。木が健康に育てば我々人間にも自ずと心地いい環境をもたらしてくれます。

次に外に出て、剪定の考え方の説明をさせていただきました。
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木にとっては剪定はしなくてもいいかもしれません。しかし、人も暮らす場所で木々と人が共存していかなければなりません。そのために枝葉を落とす作業も必要になってきますが、その時は、剪定した後にどこで切ったかわからないような自然樹形を保ちながら剪定していきます。自然樹形を保てれば木にもストレスが掛かりません。中途半端なところで枝を落とすと木は反発してきます。元に戻ろうという力が働き伸び方も増してきます。木自身がどこで切られたか分からないようになれば枝の伸びも落ち着いてくるのです。
0EACB1E5-9A3F-4CE6-8713-89917D10ECF3-760x570草の処理も同じように考えます。
草が落ち着くようなところで刈ってあげます。根は地中の空気と水を通す役割をしてくれるので、根こそぎ抜いてはいけません。
刈る位置も地際では刈りません。少し高めの風がなびくような位置で刈ってあげます。そうすれば草は安定して伸びも落ち着いてきます。地際で切ればやはり成長ホルモンが働き余計に伸びてきます。風で揺れるような位置で刈ってあげれば草は落ち着き安定し、それは、地面の中の根の伸び方も安定してきます。根の伸びが安定すれば地中で根は一様に広がり空気の流れも改善されてくるのです。地上の風通しもよくすれば地面の空気通しもよくなってきます。これらは、自然の風が行っていることです。台風など強風の時は、風が枝葉を折ったり、切ったりしていきます。風がどう動くか風なら枝葉をどこで落としていくか、人が作業をするのではなくハサミやノコ鎌を使って風が剪定していくイメージで動かすといいと思います。

最後に縦穴による水脈改善の実践をさせていただきましたが、昨年施工した改善部分を見ていただきました。
07593B1D-E604-4E0C-BAF7-6C87FBD61AD3-760x570しっかりと空気を求めて細根が張り巡らされてきています。菌糸も付いてくれてます。樹木は根だけで水や栄養を吸い上げるだけでなく根と共生する菌が根だけでカバーしきれない範囲の栄養などをも吸い上げてくれます。この菌糸が土中でネットワークを組んでくれれば、庭全体が健康な状態になってきます。
そのためには、やはり、土中の空気の流れが健全にならなければなりません。だから、冒頭に話した手入れは植栽(工事)と一体で考えなければならない。という話にも繋がります。植栽する時は、樹木を単体で植えるのではなく、混色密植することが大切です。それは、高木、中木、低木と階層的に植え付けることでお互い守り合う環境を作ることと、根の形状が深根性、中型性、浅根性と様々な根の伸び方をする樹木を混ぜ、地中の中で根の張り方を毛細血管のようにすれば空気の流れもよくなり菌糸のネットワークも広がることができるのです。

雑木の庭の場合、手入れは植栽(工事)と一体に考え、工事した時が完成ではなくそこから手入れしながら庭を成長させていくことが大切です。それは、剪定だけでなく土壌の通気改善も行い、土中の空気の流れや菌糸のことなども考える必要があると思います。健康な自然環境を整えれば生き物や木にとっても過ごしやすい環境になりそれがまた、人にとっても心地よい環境になることでしょう。人間都合の空間づくりではなく動植物のためを思って自然に寄り添った空間づくりができるように頑張っていきたいと思います。

2017-08-22 | Taged in | Posted in ブログNo Comments » 

 

浜松市東区ローズガーデン・雑木の庭|バラと雑木を楽しむ庭

Planning|設計・施工のポイント

お施主様の趣味のバラと雑木の調和を考えてプランニングさせて頂きました。
庭の中心にあるタイル貼りのテラスはお施主様のDIYでの施工、どこにメインのバラを配置すればバランスが取れるのか考えました。植栽後にお施主様の方でバラを植えつけて頂きましたが雑木とも違和感なく調和が取れたと思います。
1年ちょっとずつ施工させて頂きトータル3年で完成しました。ここから更に管理しながらお庭を成長させていきます。

2017-08-06 | Taged in | Posted in 施工事例No Comments » 

 

浜松市雑木の庭・外構|雑木の木立を点在させる

Planning|設計・施工のポイント

外構計画をする時、門構えやフェンスをどう建てようと考えがちですが、雑木の木立があれば十分にファサードを飾れます。
建物の形状や開口部を意識しながら雑木の木立を点在させ緑が繋がるように配置しました。
木々があれば、光や影、風なども感じられ五感に刺激を与えてくれます。外構をつくる上では最高の素材です。

 

庭NIWA228号に掲載して頂きました。

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季刊誌の庭NIWAは、建築資料研究社から発行されている季刊誌になり、建築関係者なら「住宅建築」や「CONFORT」は馴染み深いと思います。庭の専門誌としては唯一の雑誌になると思います。
この雑誌に独立したらいつかは載りたいなと目標でもあり、憧れであったので、今回取材して頂き嬉しく思います。
「土中環境を考える」という今回の特集は今、自分でも一番力を入れている内容でもあり、これからの庭だけでなく住まいや暮らし、そして自然環境に対して大切な事だと思うので、皆さんに伝わり広まること、この特集を組んでくれた編集の方達には感謝致します。

この庭NIWAを購読していると、ここに掲載されている人たちはほとんどの人が職人あがりというか現場で作り上げていく人ばかりでした。僕は、この仕事を始めた頃はプランニングや現場管理という立場での仕事でした。実際現場を作るのは職人さんに依頼して作ってもらっていました。そこに僕は、劣等感を感じていたのです。やっぱり現場に出ないと本当にいい仕事ができないのだろうか・・・。
独立したての頃、高田造園設計事務所さんの事を知り、この人の考え方、スキルなどを学びたいと何度か足を運びました。高田さんの考えで仕事をやるなら自分も現場に出て作業しながら庭づくりをしなければならないという思いに変わりました。そこから、今では、腰道具つけて、地下足袋履いて現場に出ております。高田さんからは、「設計から世に出た人はまだ少ないから頑張れ!」とエールをいただいた事を今でも思い出します。
そんな思いで、独立して5年目。憧れの雑誌に掲載していただいたことが嬉しいです。それも、高田さんや僕と同じく高田さんに共感し高田さんのところで何度も顔を合わせた埼玉県中央園芸の押田さん、そして、昨年、大地の再生講座で講師をして頂いた矢野智徳さんと一緒の号に載るのは、言葉にもなりません。
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大地の再生に関して言えば、6月に「一般社団法人大地の再生講座 結の杜づくり」と「合同会社杜の学校」が設立しました。僕も微力ながら関わらせて頂いております。今回の庭NIWAの号の発行に合わせたかのようにスタートをきりました。ここから変わっていくような予感がします。
掲載されたことに満足せず、これから庭や環境改善について更に勉強していきたいと思います。どうぞ、よろしくお願い致します。

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藤枝市雑木の庭・菜園|ウッドデッキと家庭菜園のある雑木の庭

Planning|設計・施工のポイント

建て替えの新築の既存のお庭には雑木や石がありました。それらを生かし、新規に樹木も加えた雑木の庭になります。
植栽スペースとウッドデッキ、家庭菜園をどう配置するか、構造物に頼らないで植栽のみで道路からの目隠しをどうするか、を植栽の配置と密度や樹種を検討し作らせていただきました。
適度な目隠しができ、ウッドデッキには木陰が落ち、夏でも涼しく感じられる空間に仕上がったと思います。
庭の入り口から砂利の園路を通り、庭中央のウッドデッキ前には石畳みがあり、そこを抜ければ家庭菜園があります。庭を歩き木々の様子や石の表情を眺めるのも楽しみの一つです。

 

静岡市(有)野沢工務店モデルハウス|小川が流れる中庭

Planning|設計・施工のポイント

モデルハウスをお庭のご依頼を頂きました。ここは、井戸水が沸き、それを生かした池と小川が庭を流れるように考えて欲しいという要望でした。
水源は事務所の中庭にあります。そこから滝をイメージし滝のふもとに池を作り、モデルハウスのウッドデッキの下を通り、モデルハウスと離れの間を小川が流れるように計画しました。
石はなるべく組むというよりは、上流から流れ落ちてきたイメージで無造作に据え、雑木や下草がその間から生えているように植栽してみました。
庭に水が流れ、空気も流れる。樹木の蒸散作用と合わせて心地よい風が吹き、夏場の猛暑の中でも過ごしやすい空間になってくれることでしょう。庭に木々だけなく水があれば更に心地よい住まいと変化しますね。

2017-06-12 | Taged in | Posted in 施工事例No Comments » 

 

浜松市雑木の庭・外構 | 緑に包まれる住まい

Planning|設計・施工のポイント

ログハウスの外構にはやっぱり雑木林が似合います。
庭をつくるというより、自然の山に近づけることを考えながら樹種の選定や配置を考えたつもりです。
その中でも、人が暮らす空間でもあるので樹々と人が共存できるように、カーポート、サイクルポート、物置、薪棚、落葉ストックなどの設置と動線には気をつかいました。
アプローチと駐車スペースは土と石灰と塩分を混ぜた三和土仕上げにし建物廻りはウッドチップ敷きにしコンクリートを使わず、水を吸収できる夏でも涼しく過ごせる素材で考えました。また、それが廻りの緑とも調和し雑木林の雰囲気をより感じさせてくれます。

微気候改善ができる外回りから考える緑の力を活かした心地よい住まいになったと思います。

 

浜松市南区外構・雑木の庭|四角い白い建物と雑木

Planning|設計・施工のポイント

雑木は板張りの外壁や漆喰調の塗り壁のような建物だけでなく四角い白い建物にも調和がとれます。特に道路面に窓もなく白い外壁には緑がよく映え、青い空とのコントラストも美しく見えます。
なるべく構造物を造らず余分なものを削ぎ落とし、建物との調和を考え雑木の木立が主役になるようにエントランスに仕上げました。
表札を表に出したいとのご要望でしたが、低い景石に切文字を取付、景観に邪魔にならない様にしました。ご理解頂けたお施主様には感謝です。
アプローチは芦野石でラインがでるようにし建物のスクエアに合せました。
坪庭は中から眺めた時にはガレージ奥の坪庭と繋がり奥行き感がでるように演出しました。
南面の雑木の庭は家際に木立を配置しウッドデッキに木蔭が落ち、木蔭を眺めるのも楽しみの一つです。

 

浜松市中区 雑木の庭| 雑木の庭と石貼りテラス

Planning|設計・施工のポイント

雑木に囲まれるようにお庭に石張りのテラスを造りました。
石張りのテラスには木蔭が落ち、光と影が感じられ心地良い空間となりました。そこではコーヒーやビールを1杯飲むのもいいですね。
隣地の緑と敷地内の緑がうまく調和することと、室内からの目隠しとテラスに居る時に緑に包まれることを考え石張りの配置と緑のスペースを考えました。
緑によって心地良い空間をつくるためには木を1本単位で配置するのではなく、自然の雑木林のようなに木立をつくりながら植付けています。
ご自宅の庭に雑木に包まれたセカンドリビングはいかがですか?!

2015-12-13 | Taged in | Posted in 施工事例No Comments » 

 

雑木の庭の植栽の仕方 浜松モール街『Any エニィ』を通して・・・2

前回の続きです。
植栽する前の大切な水脈通気改善と土壌改良を行い、やっと植栽に移れます。工事関係者からは今回の植栽期間は2、3日で終わるでしょう〜と言われていましたが、ここまででその日数は掛かっています。工程管理にはご迷惑を御掛けしましたが今後の樹木のためにも大切な部分でしたので工期厳しい中でも施工させて頂きました。ご理解頂き感謝しております。
植栽に移るのですが、先に述べたように樹木がただ単にあるのでは緑の効果が発揮されません。近頃では庭や外構でも雑木を扱われることが多くなってきました。人気樹種ではアオダモやモミジやカエデなどがありますが、それは山採り風の樹形で軟らかく風に靡き心地良く感じたりもします。また、成長がほとんどしなく管理が楽だという理由で選ばれているのもあると思います。しかし、それは成長しないのではなく、成長できない環境なのではないでしょうか?植付けた時は見た目は良いけれど段々と頭枯れしたり幹肌が痛んだり、いずれは枯れてしまったりとすることはないでしょうか?
そうならないように、植付けた時が完成ではなくその後、庭全体として成長できるようにしていかなければなりません。管理も現状の形を維持するのではなく樹々が健康に成長していけるような手助けをし、人と樹々が共存できるような管理が大切だと思っております。

では、今回の植付けの仕方をご説明します。

密植、階層的に
なるべく自然の植生を庭にも持ってくることを心掛けています。まずは、健全な森林はどんな植生なのか考えることが大切になります。
健全な森2 軽井沢
写真は、軽井沢の雑木林です。ぼくら人間が心地良く感じるのはこのような落葉高木が優占種の雑木林だと思います。写真を見ると樹々は密集して上下の空間を分け合い高木から中木、低木、林床植物と空間を上手に住み分けて立体的に形成されています。このように現場で植栽する時も同じ様に密植して階層的に高木から中低木、下草と空間を分け合いながら植付けることが大切だと思います。木は人間と同じで1本では生きられません。自然の雑木林を見ても木は1本だけではありませんね。木を1本で植付けるとどうなるかと言うと、スライド11幹肌に直射日光や地面からの照り返しで幹は温められ乾燥し幹から水分を奪い痛んでしまいます。水分や栄養分が上部まで上げれずに頭から枯れ始めてしまうこともあります。ですから、木を1本で植えるのではなく群落単位でお互い強い日射しや風などから守り合うように密植して階層的に空間を分け合うように植栽することが大切になってきます。

樹種の選択
植生遷移でコナラやクヌギが優占している時の雑木林をモデルに樹種を選択します。庭でもコナラを主木として計画していきます。今までの庭ではコナラは大きくなるからと言われ使われることは少なかったと思いますが、コナラは庭を造る上で大切な樹種の一つです。コナラとモミジの根系図を見てみます。
スライド18コナラは根を深く伸ばす樹種です。根を深く伸ばし土中の水脈を改善し土を健全な状態を造ってくれます。またコナラは陽樹で日射しに強く上部で枝葉を広げてくれればその下のモミジなどの中木類は日射しを緩和され雑木林にあるような軟らかい枝振りになってくれます。山採り風の軟らかい樹形や欲しい樹種だけで庭を構成すると最初は良く見えるもののいずれ枝振りは硬くなってしまいます。最初だけでなく月日が経っても自然な軟らかい姿が維持できるような樹種の選択と組合せが大切だと思います。また、地面からの熱の照り返しによって痛むことがあるので低木にも日射しなどにも強いシャリンバイやトベラなども用いるようにしていきます。あとは、廻りの構造物や方位をみながら決めていきます。

落葉でマルチング
今回の表面の仕上げは黒土を敷き均し叩いて仕上げることもやりますが、落葉で敷き均しました。
IMG_2508落葉を敷き均すことで見た目が一気に自然の山の雰囲気になります。街中に居て自然の山の中にいる感じになれると思います。また、落葉をマルチングすることで雑草を抑制したり乾燥防止にもなります。IMG_5525写真は伊豆の天城山の山道です。健全な雑木林には斜面がきつくても落葉が堆積しています。
IMG_5517落葉をめくるとフカフカの土がみえます。ここでもこのようにいずれ肥沃な土へと戻り樹々を健康に成長するための手助けをしてくれないかと願いを込めて敷き均しています。拾ってきた落葉には細かい枝も混じりそれが通気を良くし小動物や微生物の絶好の住処にもなってくれることでしょう。落葉は命の源と言っても過言ではありません。決して落葉はゴミではありません。大切な資源の一つです。

ナインスケッチの植栽方法は見た目を優先して植付けるのではなく樹々が健康に生息していくことを目標に森林植生に習って植栽するようにしております。木が健康に育てば必然に我々人間に心地良い空間を与えてくれることでしょう。そして、鑑賞としての庭でなく緑の力を生かして心地良い住まいを外廻りから考えご提案出来ればと思います。
最後に浜松の街中モール街『Any エニィ』の完成写真を何枚かご覧下さい。
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2015-11-09 | Taged in | Posted in ブログNo Comments » 

 

雑木の庭の植栽の仕方 浜松モール街『Any エニィ』を通して・・・1

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新しいコト・ヒト・価値が混じり合いあらたな「コト」が起こる場所として浜松の中心街モール街に『エニィ』が11月1日オープン致しました。当日は浜松市長や警察署長など行政や民間など浜松を代表される来賓の方々をも招いてのオープニングセレモニーが開かれ、ぼくも参加させてもらったのですが感慨深いセレモニーとなりました。
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ナインスケッチは植栽工事をさせて頂いたのですが、人が集まる場所には緑が欠かせないと思っております。以前のブログでご紹介させて頂いたことがありますが、東京の目白にある徳川ヴィレッジは樹々が自宅の敷地を越え地域住民の共有物となっています。緑蔭が豊かでこの緑が地域住民や街をつなぐ役割を担ってくれています。
夏は木蔭があるところに自然に人は集まり会話が生まれます。緑蔭で休めば心落ち着き次ぎの行動へと意欲がでます。これが人工物の影では次の行動へはまだやることあるのか〜とモチベーションが下がることもあります。
街中の熱環境はコンクリートやアスファルトに覆われてこの輻射熱やエアコンの排熱などで灼熱地獄となっています。樹々には木蔭を造るだけでなく蒸散作用によって微気候改善し熱環境を緩和してくれます。
今では様々な研究結果によって緑は景観を良くするだけでなく感覚的な快適さの向上やNK細胞を活性化させたり、微気候改善するといった効果が発表されています。
しかし、これは単純に木があればいいものではありません。木が健康に育ってこそ、その効果が発揮されるものだと思います。ぶつ切りされた街路樹を見て、美しいと思うでしょうか?心落ち着くでしょうか?熱環境を改善してくれると思うでしょうか?今回の植栽計画は、緑が街や人をつなぎ、景観を良くし熱環境をも改善できるような街中緑化になって欲しいなという思いで施工させて頂きました。そんな役割を果たしてくれるためには樹々がただ単に植わっているのでは難しくなります。樹々が健康に生息してくれて初めて効果がでてくるものだとおもいます。そのための今回の対策をご紹介致します。

水脈通気改善
今回の植栽場所は既存のタイル部分をハツリ撤去し植栽マスを造ってきます。掘っても更に下にコンクリートが出てきて撤去出来ない箇所もあり、樹々にとってはコンクリートに囲まれた最悪の環境になります。悪環境では肥沃な土を入れ替えるだけではいずれ土中の空気と水が滞ってしまい土壌は呼吸できずに劣化し生き物が生育出来ない硬い土壌へと変わり果ててしまうことだと思います。まずは、1m程度堀り、そこから外周に溝を掘ります。その溝堀はエアースコップを入れ自然の風が何十年かけて土を削る様に硬いところは残り軟らかいところが削られ自然の水みちができるように掘ります。その溝に今度は縦穴を掘ります。IMG_8316土中に地形の高低差を付けて水が動く様にしていきます。水が動けば空気も動きます。空気が動くところに微生物や小動物が発生しやすくなり、彼らが健全な土壌を造ってくれそこに樹々の根が伸びやすくなります。ここで縦穴や横溝には有孔管を据えるのですが、その廻りには土木的には単粒の砂利をもどし透水シートを敷き土を戻していくところです。しかしそれではいずれ詰まってきます。長い間水と空気が通るように有孔管の廻りに枝と炭とゼオライトや現場ででたコンクリートガラなど有機物と無機物を混合して戻していきます。IMG_8363

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土壌改良
そして、やっと土壌改良です。土壌改良には、堆肥と炭と有機性肥料とゼオライトを撹拌していきます。
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土壌改良をするのは土を団粒構造にしていきたいからです。団粒構造の土には、樹木と共生している菌が住みやすくなります。その 菌類が樹木が吸収することができない離れているところまで吸収してくれます。その菌が生息できるのは団粒構造の土であり 空気が滞っていては死んでしまいます。だから水脈改善が大切になってきます。炭は微生物のすみかにもなりやすく土の団粒構造と似ている構造で排水性も保水性も良い材料です。土壌改良では一番の素材ではないでしょうか。ゼオライトについては以前のブログをご覧下さい。

植栽する前の大切な工事。大地を再生する矢野智徳さんの講座に出席し、千葉の高田造園設計事務所さんと一緒に仕事をさせてもらい、水脈の大切さを知ってしまったので逃げては通れませんでした。ここからやっと植栽ができます。ココがオープンした時だけでなくむしろその先何十年も樹々が健康に育ってくれるためには時間を費やさないといけないところであります。ここまでやってもしっかりと健康に樹々が生息してくれるか心配なところですが・・・。

長くなったので植栽の仕方については次回のブログで!

2015-11-08 | Taged in | Posted in ブログNo Comments » 

 

OMソーラーモデルハウスVOLKS HAUS1.5|雑木の庭

Planning|設計・施工のポイント

建築家秋山東一先生の設計であるOMソーラー社屋『地球のたまご』内(OM建築工房)のモデルハウスVOLKS HAUS1.5の『雑木の庭』になります。
構造物は特別設けず、雑木の枝越しに見える建物の佇まいを考え、明るい雑木林の中にいるような住まいを目指して作庭しました。
明るい雑木林のようにコナラを主木とし高木から低木まで階層的に木立をつくるように樹種の選定や配置を心掛けました。
数年後には枝葉ももっと豊かになり『雑木の庭』がもたらす住まいの様々な微気候改善効果が現れることでしょう。
自然の恵みである太陽熱を利用するOMソーラーのある住まいには『雑木の庭』の考えが合いますね。

2015-08-23 | Taged in | Posted in 施工事例No Comments » 

 

焼津市近藤建設工業(株)モデルハウス|雑木の庭

Planning|設計・施工のポイント

SE構法やドミノ住宅、OMソーラー等幅広く手がける静岡県焼津市の工務店、近藤建設工業(株)さんのモデルハウスの外構、雑木の庭を手がけさせて頂きました。
庭と家の一体を意識した間取りや開口部の配置がよく考えられている住まいです。リビングダイニングを取り囲むようにL字に配置されたウッドデッキは雑木に囲まれたセカンドリビングとなります。2、3年後にはもっと緑蔭も濃くなり夏場にも快適に過ごせる環境となってくることでしょう。
1階だけでなく、2階に居ても近くに緑が感じられ、鳥のさえずりや葉音など心癒す自然界の音色は心地よいものです。
外観は建物が緑に包まれるファサードにし、緑を中心に考えた外構プランとなっております。緑を取入れた庭と建物の一体の住まいを感じて頂きたく思います。
http://www.kondo-k.net/modelhouse

 

浜松市東区外構エクステリア|雑木とウッドフェンス

Planning|設計・施工のポイント

南道路の敷地で目隠しをどうするかがポイント。建物の雰囲気に合せてウッドフェンスで庭と駐車場を仕切ることで室内にいても落ち着いた生活がおくれます。ウッドフェンスに雑木を組合せ室内から見ても外から見ても落ち着いた佇まいになるようにしました。
アプローチはコンクリートの柵板を立体的に据付け陰影を出しデザイン性を持たせました。

 

浜松市北区雑木の庭|雑木と石のテラス

Planning|設計・施工のポイント

家際には2階でも緑が感じられるようにコナラを主木とする高木を配置し、この高木がウッドデッキに木陰を落とし夏場にウッドデッキで心地よく過ごす手助けをしてくれます。木陰が風に揺れるのを眺めるのも楽しみの一つです。
葉音や小鳥のさえずりを聞いて心地よく休日を過ごすのもいいでしょう。
雑木で囲まれた三ヶ日石と御影石のテラスは屋外のセカンドリビングとなりテーブルを広げてバーベキューなども楽しめます。

 

OMソーラー『地球のたまご』OM建築工房モデルハウス完成現場見学会

OMソーラー『地球のたまご』OM建築工房モデルハウス完成現場見学会が2月7日(土)〜15日(日)まで開催されます。
ナインスケッチでは外回りの『雑木の庭』を造らせて頂きました。
冬の雑木はウッドデッキに心地よい木漏れ日を与えてくれます。
ウッドデッキで心地よいゆっくりと流れる時間を過ごしみてはいかがでしょうか。

 

浜松市外構エクステリア|雑木と石材の外構エクステリア

Planning|設計・施工のポイント

オープンスタイルの外構エクステリア現場。主役は5m〜6m程度の雑木。
アプローチ廻りを中心に雑木の植栽を施し雑木の間を抜けていく心地よさを体感して頂けます。
雑木に合せて石材(大谷石、鉄平石、御影石、チャート石)を中心にコンクリート製品は使わず素材選びには気を遣いました。
また、階段2段分の高低差も土留めは施工せず、自然の山のような起伏をつけて構造物をつくる費用削減と出来映えを考えたプランニングも特徴です。

 

【業界紙】エクステリアワーク2014年10月号記事掲載

エクステリアワークス表紙

エクステリアワークス記事

浜名湖花博2014浜松市長賞受賞の『雑木の庭と共に暮らす』について記事掲載して頂きました。
雑木の庭の設計ポイントやメリットなど、建物と庭の調和についての内容になります。

2014-10-07 | Taged in | Posted in メディア掲載No Comments » 

 

雑木の庭の手入れ講座

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先日、NPOちば山の主催の『雑木の庭の手入れ講座』に参加してきました。講師は、もちろん雑木の庭の第一人者であ高田造園設計事務所の高田さんです。
写真は講座終盤のところ。内容が濃くつい聞入ってしまい冒頭の写真を取り忘れました。
今までの庭の手入れだと「この木はどの位の大きさにしましょうか。」というように現状維持のためにハサミを入れる認識が多かったと思います。完成された庭をいつまでも維持しようとすると木にはストレスがかかると言います。

雑木の庭では最初から全て形造るのではなく健康に育てて庭全体で改良しながらどんどんよくしていくことが大切です。手入れと植栽は一体で考えるもの。別物ではなく手入れで庭を造り直していくものです。と教わりました。どうしても植栽当初が美しくなるように植付けてしまいがちです。それも大切なことだと思いますが、管理の仕方と木の生命力で雑木の庭は植えたときよりもよくなります。そのためにも木を健康な状態にしてあげることの方が大切なことになります。

植栽時には、根の力で土の環境を改善する力が強いコナラやカシを配置することやアスファルトなどからの照り返し熱に強い樹種を配置し幹を守るようにすることなど考えなら植栽することが必要。それがまた最初は欲しいけど庭が成長したら必要でなくなる木や淘汰される木もあります。

そして管理では、木がストレスがかからないように人間がサポートすること。高田さんはこんなことも言いました。「植栽されたばかりの木は目の見えない方を連れてきたと思え」目が見えないから木は枝を伸ばしてこっちに何があるかなと探る。元気が無いから苦しいから暴れる。暴れた木も元気になると落ち着くものです。木には愛情を掛け毎日見て触ってあげることも大切。手入れをする度にますます健康になる庭、庭を育てることが楽しくなり、感動をもらえることがたくさんあるといいます。
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手入れで大切なことは、雑木の庭ではその後、1年、2年、3年後とどんどんよくしていかなければならない。まずは、今の状態を見る。今何をすべきか、木は何を求めているのか、この環境で何に苦しんでいるのかを考え、しっかりと把握することが大切になります。そのためには庭全体を見て剪定しない木もあります。また枝葉を切るだけでなく追加的に土壌改良や通気性の改良、表土のマルチングも必要になってきます。例えば、休眠芽から出た胴吹きは人間にとっては見栄えが悪いもの。でも木にとっては自分で暑い太陽光から幹を守ろうとして出て来た必要なもの。人間が少し我慢をし、今は鬱陶しく感じるけど木が元気になるまで待ってあげる。そこでは、剪定はせずに根の改善に努めることがわかってきます。
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竪穴を堀り不透水層を突き抜けて下の方から空気を入れてあげる。竹筒はいずれ亀裂が入って通気状態もよくなってきます。

今日、庭業界では雑木の庭ブームだと感じます。これを人気があるからとかただ単に雰囲気がいいからと安易に取入れて雑木の庭を造った当初から徐々に見劣りするようではいけませんね。手入れをせずに、植えただけではどんどん見劣りしていくはずです。そうするとやっぱり木は厄介なものか、木は無い方が良い。かつてのガーデニングブーム、コニファーブームのようにブームで過ぎ去ってしまうと思います。そうしてはいけません。雑木の庭、緑の力は私たちに五感を刺激し心安らぐ生活を提案してくれるものです。また、庭を育てていく過程では新しい発見をし感動をもらえるはずです。そのためにももっともっと木に触れ木が何を求めているのか感じとれるようになりたいと思います。

2014-10-06 | Taged in | Posted in ブログNo Comments » 

 

浜名湖花博『雑木の庭と共に暮らす』〜解体工事〜

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先日、浜名湖花博に出展した庭の解体工事が完了となりました。解体工事というより撤去と言った方がいいかもしれません。今回は出展前から最後は更地返しすることが決まっていたので材料は全て再利用できる素材で計画しています。
まずは、低木・下草類やコケの撤去です。手作業で丁寧にポットに移します。
花博解体工事
次に重機を併用して樹木の撤去です。樹々を寄せて密植しているので近いところは手作業になります。
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春に植えた樹木はこんなにも細根を出していました。樹木の力はすごいですね。植栽の際に支柱をしない理由がこの写真でも分かると思います。密植し支柱をしないのはいずれお互いの根が絡み合い一つの木立としてびくともしなくなります。支柱をしない分、樹は風に揺れます。揺れることで倒れないために自ら根を張ろうとしてくるのです。また、津波対策で宮脇昭先生が推奨する『緑の防波堤』が有力だと思うのです。自然の力、根の力は強いのです。
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住まいに見立てて建てた小屋はエフベースさんが引取りに来てくれました。
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アプローチと小屋前の作業スペースに使用した舗装の三和土仕上げは砕いて土に戻します。雨が降れば水を吸ってくれます。夏場には水を打てばそれが蒸散して自然冷却として効果を発揮してくれます。本当に優れたものだと思います。タイルやコンクリート二次製品などお金を出せば良いものができる訳ではありませんね。快適な過ごしやすい住まいの空間を考えての素材選びが大切だと思います。
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整地して終了です。
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花博で使用した樹木、写真の用に新しい現場で息を吹き返しています。現在雑木の庭を施工中です。新しい雑木の庭もまたの機会で紹介させて頂きます。

2014-07-06 | Taged in | Posted in ブログNo Comments » 

 

浜名湖花博2014 閉幕

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浜名湖花博2014(第31回全国都市緑化しずおかフェア)が閉幕を迎えました。4月5日から開幕して約2ヶ月、無事に閉幕を迎えられたことが何よりです。
新緑
開幕当初の新緑が出始めた頃が懐かしく思います。
今では、緑も濃く、元からあった雑木林と一体化し住まいに見立ては小屋も隠れるくらいとなりました。
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ごちゃごちゃしている用にも見えますが、近くにいくと上空のスペースを分け合うように枝葉が広がり動きも感じられます。
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雑木の庭の中に入ればここは浜名湖なのかと忘れさせてくれるまでの雑木林までこの2ヶ月間で成長してくれました。
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アプローチの三和土もすっかり馴染みました。タイルやなどの高級素材じゃなくてもいいですね。お金を掛ければ良いものが出来るという訳ではありません。表面に触れればひんやりします。住環境を考えるにはこれからはこういう素材が評価されることになるでしょう。
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三和土の廻りを見渡せば優しい光を浴びた葉っぱは美しく心が安らぎます。これは樹木を1本で植えたのでは表現できない光。密植してからこそ生まれる光だと思います。光と影を感じるのは雑木の庭の良さの一つですね。
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2ヶ月の間で樹木の足下は苔むしてます。その環境にあったコケが付き雰囲気を良くしてくれました。このコケが湿潤し地面を温めないことで樹々を健康にしてくれているのでしょう。
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流れも廻りの緑が濃くなったことで大分馴染みました。
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エフベースさんに造ってもらった小屋も雑木と相性がよく、IMG_8888中に入れば心地良く感じます。中から外の庭を眺めれば小屋付近が心地良い暗さになっています。その奥が明るく照明器具を使わないサバンナ効果ですね。これが奥行き感と心地良さを造ってくれるのでしょう。

雑木の庭はこの2ヶ月で様々な変化をし色々な発見をさせてくれました。そこが雑木の庭の良さだと思います。今では、山は荒れ触れ合える自然が身近にありません。子供達の遊びながら学ぶ場が少なくなりました。こらからの庭は雑木の庭のような何かが発見できるような場も必要になってくると思います。
今回の出展を通して少しは雑木の庭の良さが伝わっていることを願います。ぼくにとっても雑木の庭造りは独立してからの取組みで今回の花博の出展は挑戦でもありました。今ではもう少しここをこうしておけば良かったと思うこともあります。庭作りは日々変化ですね。まだまだ荒削りな部分もあると思います。これを期に更に勉強しお客様に満足して頂けるものを提案できるようにがんばります。
サポートしてくれた関係者の方には感謝致します。ありがとうございました。
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2014-06-17 | Taged in | Posted in ブログNo Comments » 

 

OMソーラーさんで雑木の庭の説明

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浜名湖のほとりにあるOMソーラーさんの社屋『地球のたまご』で、これから施工させて頂くモデルハウスの雑木の庭について社員のみなさんに話しをさせて頂きました。
プランの説明も大切なのですが、
住まいを家本体だけで考えるのではなく、緑を取り入れた外回りを含めた住まいの提案がこれからは必要ではないでしょうか。心地良いと感じるのは自然の中に溢れていて家の中より外にあるのではないでしょうか。と疑問を投げかけ、なんで緑が必要か、緑にはどんな効果があるかということから話しをさせて頂きました。内容を簡単に書きますと。

緑を取り入れた効果として
①景観的向上
②自然環境保全
③感覚的快適性
④微気候の改善(Ⅰ直射日光の遮断・Ⅱ涼風の誘導・Ⅲ蒸散による気化熱の放出)
があります。

緑の効果を引き出す植栽のポイント
①植栽の配置(家際、外周、中央の3段構成)
②密植、階層的な植栽
③樹種の選定(植生遷移、コナラの根)
など図や写真を使っての説明をさせて頂きました。
これから造らせて頂くOMソーラーさんモデルハウスの雑木の庭でもこれらのポイントを抑えながら施工させて頂くつもりです。
これからの時代、鑑賞物としての庭だけでなく、住環境を改善できる雑木の庭の魅力、良さが伝わればいいなと思います。

2014-04-28 | Taged in | Posted in ブログNo Comments » 

 

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