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晩秋の八ヶ岳倶楽部〜蓼科高原

先日、11月の半ば頃に信州方面に行ってきました。もう、紅葉は終わりもう少し早く行けば良かったのですが、人は少なく静かで新たな発見もありそれはまた良かったです。
まず、始めに訪れた場所は、柳生博さんが30年掛けて造った雑木林がある八ヶ岳倶楽部に向かいます。長男の真吾さんの件は残念でなりません。ご冥福をお祈り致します。IMG_3133
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ご覧のように落葉していました。でも、地面に落ちたたくさんの葉っぱを見て息子は大はしゃぎです。
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大きい葉っぱや赤いモミジの葉っぱやドングリを探してコンビニ袋に入れてコレクションしています。子供は何でもおもちゃにしてしまいます。2歳児の片言の言葉には「これ大きい!真っ赤なの!、どんぐりあった!」もう、無我夢中です。普段の生活ではこんなにたくさんの落ち葉はなく興奮している様です。落葉しているなと分かって少し残念でしたが子供の笑顔を見てやっぱり来てよかったなと思います。
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ウッドデッキにはカラフルな落ち葉が化粧をしているようです。こんな絵もこの時期だからこそ楽しめますね。
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そして、ここに来たら必ずいただく果物満載のフルーツティー。
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体だけでなく心も暖まります。
八ヶ岳倶楽部を後にし、蓼科湖に少し立ち寄ります。
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ここは、少し紅葉が残っていました。
次に向かったとこは、『蓼科大滝』
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ここは、観光客もいなく穴場スポットではないでしょうか。お勧めです。何がおすすめって、車を止めて大滝までの10分程度の山道がすごいのです。
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苔むした石畳の山道の廻りは根が上がったサワラの原生林になっています。
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石を包むように、そして、くねくねと幹を曲げて幻想的に生息しています。ジブリのもののけ姫の世界のようにも思えます。
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しかし、なぜ石を包む様に生息しているのでしょうか?誰か分かる人教えて欲しいです。。。
近隣の道路の開発や土木造成などが進み、環境が変わり山の中に水が走るようになってしまい、表土が流れてしまったのでしょうか。一度倒れ掛かったけど、その更に下の部分の水脈は健全で生き延びれたのかな。なんて推測してみます。また、違う季節にも来てみたい場所です。
次の日、車山高原の草原を横目にビーナスラインを走ります。
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白樺湖に富士山を眺めしばし休憩。
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着いた先は、八島ヶ原湿原。1年に1mmずつ堆積する泥炭層の厚さは約8mもあるそうです。1万2千年の時が造った自然の美しさに圧倒されます。いつか、インタープリターと一緒に散策してみたいですね。

最後に訪れたところは、長門牧場。ここへはピザを食べにきました。本格的なピザ釜があっておいしいと評判です。
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評判通りとてもおいしく、大満足です。
草原もとても広く子供が走り回るには格好の場所です。
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天気も良い日だったので景色もよく、とても気持ち良いところです。
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今回の旅は普段訪れる季節とずれることでのんびり出来たのと新しい発見などもあり、十分に楽しめました。自然は裏切りませんね(笑)

2015-11-25 | Taged in | Posted in ブログNo Comments » 

 

雑木の庭の植栽の仕方 浜松モール街『Any エニィ』を通して・・・2

前回の続きです。
植栽する前の大切な水脈通気改善と土壌改良を行い、やっと植栽に移れます。工事関係者からは今回の植栽期間は2、3日で終わるでしょう〜と言われていましたが、ここまででその日数は掛かっています。工程管理にはご迷惑を御掛けしましたが今後の樹木のためにも大切な部分でしたので工期厳しい中でも施工させて頂きました。ご理解頂き感謝しております。
植栽に移るのですが、先に述べたように樹木がただ単にあるのでは緑の効果が発揮されません。近頃では庭や外構でも雑木を扱われることが多くなってきました。人気樹種ではアオダモやモミジやカエデなどがありますが、それは山採り風の樹形で軟らかく風に靡き心地良く感じたりもします。また、成長がほとんどしなく管理が楽だという理由で選ばれているのもあると思います。しかし、それは成長しないのではなく、成長できない環境なのではないでしょうか?植付けた時は見た目は良いけれど段々と頭枯れしたり幹肌が痛んだり、いずれは枯れてしまったりとすることはないでしょうか?
そうならないように、植付けた時が完成ではなくその後、庭全体として成長できるようにしていかなければなりません。管理も現状の形を維持するのではなく樹々が健康に成長していけるような手助けをし、人と樹々が共存できるような管理が大切だと思っております。

では、今回の植付けの仕方をご説明します。

密植、階層的に
なるべく自然の植生を庭にも持ってくることを心掛けています。まずは、健全な森林はどんな植生なのか考えることが大切になります。
健全な森2 軽井沢
写真は、軽井沢の雑木林です。ぼくら人間が心地良く感じるのはこのような落葉高木が優占種の雑木林だと思います。写真を見ると樹々は密集して上下の空間を分け合い高木から中木、低木、林床植物と空間を上手に住み分けて立体的に形成されています。このように現場で植栽する時も同じ様に密植して階層的に高木から中低木、下草と空間を分け合いながら植付けることが大切だと思います。木は人間と同じで1本では生きられません。自然の雑木林を見ても木は1本だけではありませんね。木を1本で植付けるとどうなるかと言うと、スライド11幹肌に直射日光や地面からの照り返しで幹は温められ乾燥し幹から水分を奪い痛んでしまいます。水分や栄養分が上部まで上げれずに頭から枯れ始めてしまうこともあります。ですから、木を1本で植えるのではなく群落単位でお互い強い日射しや風などから守り合うように密植して階層的に空間を分け合うように植栽することが大切になってきます。

樹種の選択
植生遷移でコナラやクヌギが優占している時の雑木林をモデルに樹種を選択します。庭でもコナラを主木として計画していきます。今までの庭ではコナラは大きくなるからと言われ使われることは少なかったと思いますが、コナラは庭を造る上で大切な樹種の一つです。コナラとモミジの根系図を見てみます。
スライド18コナラは根を深く伸ばす樹種です。根を深く伸ばし土中の水脈を改善し土を健全な状態を造ってくれます。またコナラは陽樹で日射しに強く上部で枝葉を広げてくれればその下のモミジなどの中木類は日射しを緩和され雑木林にあるような軟らかい枝振りになってくれます。山採り風の軟らかい樹形や欲しい樹種だけで庭を構成すると最初は良く見えるもののいずれ枝振りは硬くなってしまいます。最初だけでなく月日が経っても自然な軟らかい姿が維持できるような樹種の選択と組合せが大切だと思います。また、地面からの熱の照り返しによって痛むことがあるので低木にも日射しなどにも強いシャリンバイやトベラなども用いるようにしていきます。あとは、廻りの構造物や方位をみながら決めていきます。

落葉でマルチング
今回の表面の仕上げは黒土を敷き均し叩いて仕上げることもやりますが、落葉で敷き均しました。
IMG_2508落葉を敷き均すことで見た目が一気に自然の山の雰囲気になります。街中に居て自然の山の中にいる感じになれると思います。また、落葉をマルチングすることで雑草を抑制したり乾燥防止にもなります。IMG_5525写真は伊豆の天城山の山道です。健全な雑木林には斜面がきつくても落葉が堆積しています。
IMG_5517落葉をめくるとフカフカの土がみえます。ここでもこのようにいずれ肥沃な土へと戻り樹々を健康に成長するための手助けをしてくれないかと願いを込めて敷き均しています。拾ってきた落葉には細かい枝も混じりそれが通気を良くし小動物や微生物の絶好の住処にもなってくれることでしょう。落葉は命の源と言っても過言ではありません。決して落葉はゴミではありません。大切な資源の一つです。

ナインスケッチの植栽方法は見た目を優先して植付けるのではなく樹々が健康に生息していくことを目標に森林植生に習って植栽するようにしております。木が健康に育てば必然に我々人間に心地良い空間を与えてくれることでしょう。そして、鑑賞としての庭でなく緑の力を生かして心地良い住まいを外廻りから考えご提案出来ればと思います。
最後に浜松の街中モール街『Any エニィ』の完成写真を何枚かご覧下さい。
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2015-11-09 | Taged in | Posted in ブログNo Comments » 

 

雑木の庭の植栽の仕方 浜松モール街『Any エニィ』を通して・・・1

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新しいコト・ヒト・価値が混じり合いあらたな「コト」が起こる場所として浜松の中心街モール街に『エニィ』が11月1日オープン致しました。当日は浜松市長や警察署長など行政や民間など浜松を代表される来賓の方々をも招いてのオープニングセレモニーが開かれ、ぼくも参加させてもらったのですが感慨深いセレモニーとなりました。
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ナインスケッチは植栽工事をさせて頂いたのですが、人が集まる場所には緑が欠かせないと思っております。以前のブログでご紹介させて頂いたことがありますが、東京の目白にある徳川ヴィレッジは樹々が自宅の敷地を越え地域住民の共有物となっています。緑蔭が豊かでこの緑が地域住民や街をつなぐ役割を担ってくれています。
夏は木蔭があるところに自然に人は集まり会話が生まれます。緑蔭で休めば心落ち着き次ぎの行動へと意欲がでます。これが人工物の影では次の行動へはまだやることあるのか〜とモチベーションが下がることもあります。
街中の熱環境はコンクリートやアスファルトに覆われてこの輻射熱やエアコンの排熱などで灼熱地獄となっています。樹々には木蔭を造るだけでなく蒸散作用によって微気候改善し熱環境を緩和してくれます。
今では様々な研究結果によって緑は景観を良くするだけでなく感覚的な快適さの向上やNK細胞を活性化させたり、微気候改善するといった効果が発表されています。
しかし、これは単純に木があればいいものではありません。木が健康に育ってこそ、その効果が発揮されるものだと思います。ぶつ切りされた街路樹を見て、美しいと思うでしょうか?心落ち着くでしょうか?熱環境を改善してくれると思うでしょうか?今回の植栽計画は、緑が街や人をつなぎ、景観を良くし熱環境をも改善できるような街中緑化になって欲しいなという思いで施工させて頂きました。そんな役割を果たしてくれるためには樹々がただ単に植わっているのでは難しくなります。樹々が健康に生息してくれて初めて効果がでてくるものだとおもいます。そのための今回の対策をご紹介致します。

水脈通気改善
今回の植栽場所は既存のタイル部分をハツリ撤去し植栽マスを造ってきます。掘っても更に下にコンクリートが出てきて撤去出来ない箇所もあり、樹々にとってはコンクリートに囲まれた最悪の環境になります。悪環境では肥沃な土を入れ替えるだけではいずれ土中の空気と水が滞ってしまい土壌は呼吸できずに劣化し生き物が生育出来ない硬い土壌へと変わり果ててしまうことだと思います。まずは、1m程度堀り、そこから外周に溝を掘ります。その溝堀はエアースコップを入れ自然の風が何十年かけて土を削る様に硬いところは残り軟らかいところが削られ自然の水みちができるように掘ります。その溝に今度は縦穴を掘ります。IMG_8316土中に地形の高低差を付けて水が動く様にしていきます。水が動けば空気も動きます。空気が動くところに微生物や小動物が発生しやすくなり、彼らが健全な土壌を造ってくれそこに樹々の根が伸びやすくなります。ここで縦穴や横溝には有孔管を据えるのですが、その廻りには土木的には単粒の砂利をもどし透水シートを敷き土を戻していくところです。しかしそれではいずれ詰まってきます。長い間水と空気が通るように有孔管の廻りに枝と炭とゼオライトや現場ででたコンクリートガラなど有機物と無機物を混合して戻していきます。IMG_8363

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土壌改良
そして、やっと土壌改良です。土壌改良には、堆肥と炭と有機性肥料とゼオライトを撹拌していきます。
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土壌改良をするのは土を団粒構造にしていきたいからです。団粒構造の土には、樹木と共生している菌が住みやすくなります。その 菌類が樹木が吸収することができない離れているところまで吸収してくれます。その菌が生息できるのは団粒構造の土であり 空気が滞っていては死んでしまいます。だから水脈改善が大切になってきます。炭は微生物のすみかにもなりやすく土の団粒構造と似ている構造で排水性も保水性も良い材料です。土壌改良では一番の素材ではないでしょうか。ゼオライトについては以前のブログをご覧下さい。

植栽する前の大切な工事。大地を再生する矢野智徳さんの講座に出席し、千葉の高田造園設計事務所さんと一緒に仕事をさせてもらい、水脈の大切さを知ってしまったので逃げては通れませんでした。ここからやっと植栽ができます。ココがオープンした時だけでなくむしろその先何十年も樹々が健康に育ってくれるためには時間を費やさないといけないところであります。ここまでやってもしっかりと健康に樹々が生息してくれるか心配なところですが・・・。

長くなったので植栽の仕方については次回のブログで!

2015-11-08 | Taged in | Posted in ブログNo Comments » 

 

樹の気持ちに共感して、人間の生活も豊かになる

今回、大雨による北関東での被害、そして浜松でも各地洪水による被害が起こりましたがこれを単なる災害、異常気象だからという理由で片付けしまっていいのだろうかと疑問を感じます。また、その対策として洪水を防ぐためにどこかに大きな貯水池をつくる、崖崩れが起きない様にコンクリートで土留めをするといった対策ではイタチごっこだと思います。
全国各地で大地を再生する矢野智徳さんの言葉を思い出します。『今の気象学は地上のことしか考えていない。地下のことをもっと考えないといけない。』また、僕が尊敬する造園家の高田造園設計事務所の高田さんは常に大地の通気透水環境を整えながら植栽をしていきます。共に健全な大地が大切だと仰っています。
現代土木や機械化、都市化が進んで呼吸出来なくなってしまった大地が一つ原因なのではないかと推測されます。
人間の体内は60%水分だといいます。大地も同じ様に水分が多いと思っていいと思います。人間の体内の毛細血管のように大地には水脈という毛細血管が張り巡らされています。血管が詰まれば人間は死んでしまいます。大地も水脈が詰まれば死んでしまいます。大地も生きているのです。水は川として目に見えるのほんのごくわずかなもの、水は水脈を通して表面や地中をいったりきたりします。水脈1高田造園設計事務所さんの模式図をお借ります。表面の排水だけ考えたU字溝による排水やコンクリートで覆われてしまった水路や川では水が行き来できないのです。また、コンクリートやアスファルトで覆われてしまった大地は呼吸が出来ない状態で十分に水を吸い込めなくなってしまっています。
では、かつての住まい環境はどうだったのかというと、(こちらも高田造園設計事務所さんの模式図をお借ります。)
水脈2土留めは石積みで水や空気が通り、川や水路はコンクリートで覆わずに水が行き来できるように土のままになっています。IMG_7444
先日、山を背負っている現場がありました。お施主様から山からの排水が気になるとのお話しを頂きました。限られた予算の中でご提案させて頂いたのはU字溝は付けずに土の素堀りの溝をご提案させて頂きました。その結果、
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写真の赤丸のところからコンコンと水が湧き出てきます。やはりU字溝で表面の排水だけ考えていては水は処理しきれません。むしろU字溝を据えていたら土中に毛細血管の用に張り巡らされている水脈をコンクリートで止めてしまうところでした。
洪水の一つの原因は、呼吸できない大地になってしまった。健全な地中環境を失ってしまったことなのではないかと推測されます。自然環境の仕組みをここで自分も含め我々はもう一度考えるべきではないでしょうか。
最近、手にした本にはこんなことが書いてありました。
『親の想いは樹も人間も同じだ。親木は少しでも子供が大きくなれるチャンスが増えるような仕掛けを種子の中に埋め込んでいる。巨木になれるのは、数千分の一にも満たないだろう。樹々の苦労など少しも知ろうとせず、人間の生活の豊かさだけを求めて簡単に伐ってきた。しかし、人間は少しも豊かになっていない。天然林を伐り尽くし多くは、スギやヒノキなどが植えられた。しかし、人工林は手入れもされず放置され、環境を保全する機能を大きくて低下させ、生物の少ない単調な風景になってしまった。どうしたら、水や空気をきれいにし、洪水や渇水を防ぐといった「生態系機能」を取り戻すことができるのか。生態系機能を維持することと末永く木材を収穫することは両立するのか。答えを出すために試行錯誤している。まずは、「樹のことをよく知る」ことから始めなければならない。樹々の日々の生活を知り、樹の気持ちに共感して初めて、人間の生活も豊かになるのである。』

樹は根を深く伸ばせば途絶えていた水脈を再生してくれます。健全な森では表層に落葉を蓄え表土を流さない役割をも担ってくれます。健全な森の土壌は通気もよく水も十分に蓄えてくれます。都市部でも呼吸出来る土壌を目指していくことが大切であり、樹や森に我々人間が生かされているということを考えていくべきだと思います。

先日、縁あって掛川市にあるNPO法人時ノ寿クラブさんを訪れました。
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スギやヒノキで覆われた人工林を積極的に間伐をし本来の広葉樹の森に再生をされています。
IMG_1322間伐を進めた森は眠っていた広葉樹が光を浴びて芽吹いてきています。
尾根が透けて見える。低木がない山がこうなるんだよ!と楽しそうに幸せそうに話しをしてくれます。
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この写真の方が理事長の松浦さんです。松浦さんは、10年以上も前から活動をされていて、人の住む近い自然林は更新するのが山も健全だと思うと話しをされ、次世代の子供たちに健全な森を引き継ぎたいとおっしゃいます。
こんな活動をされる方、本来の健全な山がもっともっと増えてくれば本当の豊かな生活が送れるのではないでしょうか。

2015-09-13 | Taged in | Posted in ブログNo Comments » 

 

天竜の山で

天竜の山で木こりをやっている友人が山を借りたというので、大工さんとデザイナーさんと一緒に天竜の山に行ってきました。
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木こりの友人は、『山を借りたら古民家もついてきた。』と話し、その古民家は築100年程らしいです。外観は見てもすぐ分かる位傾きはひどく修繕は大変かなと思わせる位の状態ですが、中を見ると建具の状態はとても良く、住む状態まで持っていくことは難しいかもしれないけど人が集まれる程度ならなんとかなるかなという感じでした。
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向かって右側には納屋と馬小屋で使用していた小屋が残っています。
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軒の水平ラインが美しく建築の納まり的にも面白いと大工の友人は言います。
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ここら辺の集落は室町時代から続くみたいで、この場所も室町時代から建て替えて住まわれた場所だそうです。西側へ廻ると室町時代からとまでは言わないが古い時代につくられたであろう石垣が残っています。そこには生垣で使われていたのでは無いかと思われるマキの木が巨木化して生息しています。
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調べてもらった杉の木は樹齢500年らしいです。
ここでも水脈の話しが頭をよぎります。空積みで積んだ石積みと地形高低差があるところでは水脈が健全で水と空気の流れが豊かなのでしょう。この環境では樹々は根を伸ばし大木になることがでるのでしょう。
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そしてこちらの木は中は空洞化でも幹内部から不定根という根を地面までおろし地中から養分を吸って未だ生きています。
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幹内部は空洞化になってしまい弱くなってしまったが幹の端を巻き込み倒れないように自ら形を変えがんばっています。木の生命力は凄いです。感動させられます。
犯罪が多くなってきた世の中、命の学習は中々家庭でも学校でも教育は難しいです。こういう自然環境の中で学ぶものなのかもしれません。この山を子供達が命の学習をできる学びの山になってもいいかもしれませんね。
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建物の南側は開けていてそこからは晴れていれば遠州灘が見えるそうです。
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建物の奥が借りた山。山手前には大人二人では手が廻らない程の楠が見えます。その奥は杉やヒノキの人工林、更に奥に行けば、広葉樹が残っています。
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大木の楠まで行って、今日はここまで。3時間程、木のこと、山のこと、土のこと、古民家のこと、水脈のこと(笑)などなど、話しは尽きません。持ち主でない僕もなんだかワクワクしてきました。この山をこれからどうしていくか、もっともっと一般の人でも魅力的や山にしていくか、ぼくも微力ながら協力させて頂きたいと思います。

2015-07-12 | Taged in | Posted in ブログNo Comments » 

 

日光東照宮 世界一の杉並木

深岩石の採掘場の見学し車を走らせ日光東照宮へ向かいました。道中、総延長35.41キロメートもあると言われる世界一の杉並木を通ります。
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近年では樹勢が衰え修繕工事がされているそうですが、400年も生息し続けていることに感動します。これも、植栽時に水脈のことなど考え地形に高低差をつけるように植樹したからでしょうか。そんなことを考えてしまいます。あたり前のこととして昔の人は水や空気の流れを考えて施工していたのでしょう。昨日、今日と千葉の高田造園設計事務所さんのフィールドで行われた『大地の再生講座』で矢野智徳さんの言葉を思い出します。(高田造園設計事務所さんのフィールドで開催された矢野智徳さんによる大地の再生講座についてはまた後日ふれたいと思います。)
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境内は杉の大木に圧倒されます。
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石積みと共存する杉の大木を見ては、コンクリートで土留めをする現代土木と比較して明らかに写真の方が良いと感じます。
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石にコケがのり周囲の緑と調和した景観はコンクリートには出せません。水や空気の通り道ができるのも石積みの利点だと思います。また、杉の根が張ってもびくともしない石、しっかりとした技術を持てば石積みと樹木は共存できることが分かります。強度的にもコンクリートより優れているのではないかと感じさせてくれます。
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中へ進みます。
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「見ざる、言わざる、聞かざる」で有名な三猿
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「眠り猫」
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家康の墓へと向かいます。整備された切り石の土留めと舗装、杉並木には神秘さを感じます。
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家康の墓所、「奥社宝塔」
その他、境内内は現在、平成の大修理中でした。

5月に行う浜松城近くのホテルでお茶会を行いますが、その席では席主代理を勤めさせて頂きます。家康のお墓もお参りできたのでうまくこなせるかな。(笑)

2015-05-14 | Taged in | Posted in ブログNo Comments » 

 

深岩石の採掘場見学

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先日、ゴールデンウィーク前に栃木県の深岩石の採掘場の見学に行ってきました。深岩石は見た目は大谷石とほとんど変わらない凝灰岩になります。
IMG_4912古代遺跡を思わせる切り場の迫力にまずは圧倒されます。
IMG_4924次に感動させられるのは岩山上部の植生が豊かなところです。ここはほとんど土がなくても樹々が生息しています。石に含まれるゼオライトが豊富に含まれているから生息することができるのでしょう。ゼオライトは湿度調整や消臭や空気や水の浄化、そして放射性物質を吸収する力もあることが知られています。だから土が無くてもゼオライトが水や養分を蓄え樹木に徐々に放出することで生きられるのでしょう。
この石の粉は苗床場でも活用されていると言います。これを入れないと肥料分が1週間程度で一気に出てしまうが石の粉を混ぜるとゼオライトの中に肥料が吸収されて1ヶ月の育苗期間にコンスタントに肥料が配分されるそうです。
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昔は写真のような石蔵も多く造られていたそうです。湿度などを調整してくれる石が重宝されたそうです。
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屋根まで、石でできています。石工さんも昔は多かったのかもしれませんね。
景観も機能的にも優れる石材を上手に取入れてご提案していければと思います。

深岩石採掘場をあとにし、日光東照宮へ向かいました。その内容は次回の記事で。

2015-05-09 | Taged in | Posted in ブログNo Comments » 

 

伊豆半島の旅 〜森の力、石の迫力〜

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ゴールデンウィークはお休みを頂き家族で伊豆半島に旅行へ行ってきました。森を構成する全ての物からパワーをもらいまた、リフレッシュさせて頂きました。
写真は旧天城トンネル付近です。谷間を流れる渓流の水の光やせせらぎの音などには癒されます。そのせせらぎの音は木の葉が風にそよぐ音や鳥のさえずりまた、落葉を踏み込む音までを取り込み奏でる音色は普段の生活には聞くことができない非日常的な音色で心を和やかにしてくれます。
流れを見ては、高田造園さんや矢野さんの言葉を思い出します。自然界には一定的な傾斜はなく水は勢いが出たら深みを作り、力を調整していることがよく分かります。
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こちらの写真はカツラの大木です。樹齢何年でしょうか?!この木を見て驚いたのはどんどん若い木に更新しているところです。
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老木は役目を終えて倒れてはそれが栄養分となり若い木に渡すことを繰り替えしています。
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老木の倒れ方も若木を思って倒れているところが分かります。地面に突き刺さるように倒れています。地面に刺さった枝はいずれ朽ちて土の栄養分となりまたそこが空気や水の道となるのでしょう。この木を見ると木っていうのは寿命はないのではないかと感じます。豊かな環境であれば永遠に生き続けることができるのではないでしょうか。
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この木は大きな石を抱え込んでいます。それでも倒れずに生き続けていけるですね。強風がきてもきっと周辺の樹々が風よけとして助けてくれるのでしょう。木はどんな状況でも生きようとしています。国立市のさくら並木のことを思い出します。本当にあれは伐採すべき木だったのであろうか。ちょっと、考えて手助けをしてあげれば樹勢も回復し木と人が共存し安全で安心する街路が形成できたのではないかと思われます。
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こちらは旧天城トンネル入口です。トンネルの上部付近も植生は豊かです。トンネルの構造は全て切り石でできています。コンクリートを隙間無く頑丈に固めすぎない構造、ちょっとの隙間が水と空気の流れが生まれるのがいいのかもしれませんね。
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場所を移してこちらは伊豆石切り石場跡地で今は霊廟として利用されています。伊豆は石の産地としても有名でした。浜松の笠井町付近では石の蔵が今でも多く残っていますがあれは伊豆石を使っています。かつては、天竜の山で木材を船で天竜川を下り江戸まで運びその帰りに伊豆で石を積んで浜松に戻って来たとのことです。
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まるで古代遺跡に来たように感じます。

旅行の一部を紹介しましたが、十分に充電ができたゴールデンウィークでした。ご提案を通してみなさまに還元させて頂きたいと思います。

2015-05-07 | Taged in | Posted in ブログNo Comments » 

 

木と人 生き物と大地、共に生きる未来 〜高田造園設計事務所〜

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先日、千葉県千葉市美浜区にある『cafeどんぐりの木』で開催された高田造園設計事務所の高田さんが講師『木と人 生き物と大地、共に生きる未来』の講演会に出席してきました。
冒頭に高田さんから、「造園業を通して木の力を使って住まいの環境を改善していく造園を志してきました。その中で、人間が健康で元気をもらえる住環境とはどんなものだろうかと追求してきた結果それは、生き物や木にとっても健康な住環境であると行き着いた。これからは、健康な自然環境を整えることが究極の役割だと考えながら最近は仕事をするようにしています。」そんな話しから始まりました。下記にレポートとして簡単にまとめます。

自然界が健康であるためには不可欠な大地の中の見えない部分の空気と水の流れ、水脈について考えていく必要があります。水脈は人間の血管みたいなもので人間は7割が水分でできていると言われています。大地も7割が水と考えても良い。川として目に見える水はほんの一部で水は大地の血管を通して地上や地下を行き来しています。水が動けば空気も動き、空気が入れば生き物も健康に育つようになります。だから水脈が健全であることがとても大切であります。しかし、現代の土木は表面的な水の流れしか考えず大切な地面の中の水と空気の流れを考えていないのです。コンクリートで固めたり土留めをしたりして水脈を潰してしまっています。
そんな今日、庭に樹々を植栽する時も土壌改良だけでは通用しない現場もあります。何回植え替えても枯れてしまう。それは水脈、通気の問題があると思います。通気が悪いと土の中に水は滞水し酸素が不足し土が青灰色になってしまい、入れ替えた良い土までもが悪くなってしまいます。そんな地面が呼吸出来ない環境では樹々も育つことができません。

高田造園設計事務所さんが施工したここ『cafeどんぐりの木』、植栽して4年が経った今、樹木が健康に育ってきていません。もちろん、自然の山のような樹種の組合せと植付け時の土壌改良はしっかりされているそうです。根が伸びることで土壌が改善され良好な水脈となっていくことがあるのですが、そのために根に力があるコナラを主木として植栽しています。しかしここでは、2、3年後から樹々は衰弱し土が硬くなり始めてきた。植栽時に良い土を入れ替えてもどんなに土壌改良をしても更にその下の土壌が悪く、水脈が途絶えていて通気不良であれば、入れ替えた土も悪くなってきてしまう。そうすると生育不良となってくる。『cafeどんぐりの木』では土中の水脈が主な原因だと予想されます。
木肌を見てもわかります。
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樹皮は老化しカビやコケが出始めています。いかにも肌がザラっと荒れてきています。木が苦しんでいる状態にみえます。
では、どうしたらいいのか?!この木1本をどう生かすかを考えるのではなく、これからは環境全体を考える視点が大切になってきます。
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今回の改善施工したことは、樹木の捕植に伴って下地を1m程度掘って通気浸透改善と、深さ1〜1.2m程度の竹筒を20カ所程度埋け込みその廻りに炭と腐葉土を戻します。
竹筒の下で地中の水分を集中させ毛細管現象による水が浸透していき途絶えていた水脈の断片を探し出します。そして、途絶えた水脈と合流し水脈が再生し始めます。土壌の通気の改善され、中まで酸素が動くようになり、生き物、微生物も動くようになります。これで、水脈が改善され空気が流れ土壌の健康が取り戻されることでしょう。

ここまでで講演のだいたい半分の内容です。その他に団粒構造など土壌の仕組みや昔と今の住まいと土壌環境の比較などたくさんの為になる内容でした。また、機会があれば報告しますが、自然に習って暮らしていた昔はうまく循環されていたことから考えると、今求められてることは自然界の動きや自然の感覚を取り戻さないといけないと思います。土や木など自然を知っていこういう見方を持って生きていくことが大切になってきますね。人間優先の考えでなく自然環境のことを考えていくことが必要です。先日の東京都国立市のさくらの街路樹撤去の話しでもそうですが、何かを建築したりする際、そこに木があれば撤去するという安易な考えでなく、何かを造るためにどちらかを選ぶのでなくそれぞれが共存できるような世の中になっていければ良いと思います。

難しい問題ですがこれからの造園はそういう役目があるのかもしれませんね。ぼくも少しずつですが、がんばっていこうと思います。
庭から自然を造り戻し、街、都市環境へと自然環境が健康になっていくような仕事に取り組めたらと思います。

2015-03-23 | Taged in | Posted in ブログNo Comments » 

 

水脈、気脈改善工事

高田造園設計事務所さんと一緒に矢野智徳さん流の水脈、気脈改善工事をしております。
家の北側に山を背負った敷地で粘性土の中々の条件です。IMG_4268
山側と家際に溝堀りをし数カ所縦に深い穴を掘っていきます。
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掘ってくると血管のように走る水脈にぶつかると水道管を割ったように水が沸いてきます。
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出てくる土はヘドロかした青い粘土。これでは、水が停滞し土が悪化していきます。今回はこの住宅造成した時に悪化された大地の中の水と空気の流れを徹底的に改善していきます。改善をしていかないといつまでも北側はジメジメしてしまい、樹木にとっても人にとっても良い環境ではありません。
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掘った溝に炭や枯れ枝を戻していきます。現代土木のパイプやコンクリートでの排水だといずれ詰まってしまいます。有機物と無機物をバランスよく合わせながら埋戻しをしていきます。また、枝もただ並べるのではなく物事を動かすのは水や風なので水や風ならどうするか、水や風の気持ちを持って作業をしていきます。川で枝が流れていきどのように枝が地面や石等に刺さって止まるか、そんなイメージをしながら作業を進めます。IMG_4302
その上に植栽の木立を配置します。空気や水の流れが良好なところなのでここに樹木を植えると樹木は健康に育ちやすくなります。また枝が腐れば栄養になり根を張りやすくなります。
水脈、気脈改善工事は大変な作業です。ただ、木が健康に育たなければ病害虫はつきやすくやるし心地よい環境を我々には与えてくれなくなります。どこまで根気強く作業できるかですね(笑)

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今回、工事に使った枯れ枝の一部は実は、友人の屋敷林に囲まれた古民家から譲り受けました。

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庭は淡竹に追われ、枯れ枝などの処分にも困っていたそうです。庭をつくると落葉の問題も出てきますが落葉も枯れ枝もしっかりと資源になるのです。樹々の役割、力をもう一度見直す時がきたようにも思います。また、自然界も人間界も滞ってはいけないと感じました。淡竹の整備に訪れ、人が動けば物も動くのですね。

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さて、自分の現場も紹介します。白い四角い家の外構・雑木の庭工事も終盤です。坪庭と下草の植栽や整地をして完了となってきます。
もうすぐ、雑木も新緑が出てきます。雑木にとって一番感動を与えてくれる季節がやっきす。一日一日、変化する様を楽しみに現場を進めて参ります。

2015-03-07 | Taged in | Posted in ブログNo Comments » 

 

ログハウス『雑木の庭』工事も終盤です。

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1月の後半、境界のウッドフェンス工事からスタートしたログハウス『雑木の庭』工事の植栽工事がほぼ完了となりました。落葉時期にも関わらず植栽でログハウスが見えない位です。夏場には全く見えないことでしょう。
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植栽前のログハウスは何か落ち着きのない感じがします。植栽工事が完了し緑に包まれ潤い豊な住まいへ変貌したように思えます。住まいは建物だけでは完成しません。外空間の植栽があってこそ心地良い住まいとなるのだと改めて感じます。
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植栽が入ることでアプローチにも奥行き感が感じられます。
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アプローチと駐車場の仕上げは土を固めて仕上げる三和土にします。完璧な舗装ではなくいずれくぼみやクラックも入り補修する必要も出てくることでしょう。住環境(熱環境)を考えるとコンクリートで固めるより水を吸い込み温度調整してくれるこの素材のが優れています。
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南の庭の園路にはウッドチップを敷き木立の下の黒土とのコントラストもきれいです。庭に締まりが出たように見えます。
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昨日、最後の植栽は、ご家族と一緒に植付けをしました。お子様が拾ってきたドングリを鉢に蒔いて芽ががでてきたコナラとトベラです。この苗と今回造った雑木の庭が共に成長していくことを願います。雑木の庭は植栽完了後から庭を成長させていくことも楽しみの一つとなります。
残りは三和土仕上げです。腱鞘炎になるまで気合いを入れて叩きまくります(笑)

2015-03-01 | Taged in | Posted in ブログNo Comments » 

 

「さくら通り改修事業に伴う街路樹についての意見交換会」

2月7日、東京都国立市の「さくら通り改修事業に伴う街路樹についての意見交換会」にぼくも行ってきました。8日にTBS系の番組『噂の東京マガジン』で放映されたので知っている方も多いでしょう。詳しい内容はこちらを参照にしてください。
前田さん開花<写真:高田造園設計事務所さんのブログより>

道路整備に伴い、不健全な桜の木が伐採されようとしています。既に伐採されてしまった区間もあり、それを見た市民がなんとかこの桜を残せないかと立上がり伐採を止める運動がおこりました。この日まで、中々市民の意見は聞いてもらえずに市民の熱意でやっと行政との意見交換会が開催されたところでありました。
伐採されようとしている桜はおおよそ50年。50年もの間、市民と共に成長し、街に潤いを与えそこを訪れる人たちの心を癒し、豊かにしてくれたのであります。簡単に伐採、植えかえをしてはいけません。根上りによる歩道の段差の問題はありますが、みんなで知恵を出せば桜と人は共存できるはずです。そもそも、今回の道路整備は車線4車線から2車線に減らし歩道と自転車道を作るという内容です。車道を増やす訳ではありませんので、桜を生かす治療が施しやすい条件なのです。

今回の件は造園仲間(仲間と言ったら失礼ですが)の高田造園設計事務所の高田さんや中央園芸の押田さんが関わっていることで知ることになりました。高田さん達の話しによると不健全木と判断された木の樹勢はまだまだ良好で、根を中心にその環境条件を改善することでまだまだ数十年は健康に生きていく可能性を持っていると言います。また、不健全木と判断された木が伐採されることで日照環境はがらっと変わり健康で残される木にとっても悪影響を及ぼすことにもなります。木は人間もそうですが、1本で生きている訳ではありません。厳しい太陽光やアスファルトからの輻射熱をお互いが寄り添って守り合いながら生きているのです。健康と判断され残される木もいずれは不健全木になり伐採対象となりえるのです。これではいたちごっこで根本的は解決にはなりません。

この問題、街路という限られた環境でどうしたら人と樹木が共存し安全で安心して過ごせる街を作れるのかを考えていかないといけなければなりません。国立市だけの問題でなく全国的にも起こりうる問題、もしくは既におこっている問題であります。浜松市を見ても街路樹はぶつ切り剪定をされています。景観もなにもありません。

IMG_3636意見交換会では、高田造園設計事務所の高田さんから代替案が発表されました。樹木の根を切って歩道を平にするのではなく、根に負担を掛けない様に舗装せずに段差のない根上がりに合せて木製デッキで流線型にする、人にも木にも優しい計画であり人と木が共存できる次の世代にも繋げられるプランであります。
大地の再生師の矢野智徳さんからは高田さんに付加えるように今回の道路整備で大きく見逃している点がある。それは根本的な大地の改善が必要だと言います。大地の下のレキ層が目詰まりを起こしていてコンクリート化としている。ここの空気と水の流れを改善しなければ同じことだ。植えては枯れてまた植え替えるの繰り返しになってしまいます。この点は都市化、機械化が進んだ都市構造の大きな問題であります。まだまだ、知れ渡っていないことですが、とても大切なことであります。
秋田県の街路樹剪定の専門家の福岡徹さんも話しをされました。福岡徹さんはお子さんが『なんであの木は腕が無いの?!』ということからぶつ切り剪定されている街路樹を自然樹形剪定にするように地元行政に訴え変えてそれを実現してきた方です。樹木の剪定の管理でも十分に桜は長生きさせられる。寿命100年と言われるソメイヨシノであっても、街路という厳しい環境でも可能であると言われました。

色々な専門家の知恵と経験からすれば問題は解決できることが分かります。今回の問題で危険木だから伐採して若木を植え替えるという単純な考えでなく今ある樹々を残し、人と木が共存できる次の世代にも繋げられる新たな都市モデルとなれるチャンスが国立市にはあるのです。是非、モデル都市と国立がなりココから全国へと発信し、東京オリンピックで世界へアピールするチャンスでもあるのです。

街路樹だけの問題でもありません。庭だけでなく外構の提案もするぼくの仕事でなるべく構造物を作らずに樹木を中心に提案するようにしているのですが、樹木は管理が大変、落葉などで近隣に迷惑かけたらどうするのかという話しになることが多いです。そうではなく緑は共有財産で緑が無ければならないものだとなって欲しいのです。緑の力や役割など、緑があることでどれだけ私たちに力をくれるていることだろう。緑に生かされていると感謝しなければならないと思うのです。やっぱり緑は厄介ものだった10年後、50年後には邪魔になるものだと認識されるのは悔しいです!テレビ放映を見ていたら道路整備賛成派の意見として桜が楽しめるのは1年の内ほんの一時だけだからしっかりと凸凹の舗装を整備して欲しいという意見がありました。木は花を楽しむだけではありません。あれだけの樹形があれば夏の道路への日射しを遮り木陰よってアスファルトの輻射熱を抑えてくれます。涼しい風の道も作ってくれます。『お陰さま。』というすばらしい言葉があります。木が作ってくれる木陰によって昔から感謝されたものだと思います。この機会にもう一度、緑の有難さを考えていく必要があると思います。

2015-02-17 | Taged in | Posted in ブログNo Comments » 

 

緑に包まれる豊かな住まいの手助けを

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1月も半ばを過ぎました。日が経つのは早いものです。今年に入って外構に伴う植栽や庭づくりなど植栽工事が続きました。
写真の現場は浜松市浜北区にある大型分譲地内の現場です。建物は石牧建築さんになります。石牧建築さんは伝統工法の木材を手刻みで加工しています。機会加工のプレカットが主流になっている今日、柱や梁を1本ずつ手刻みで思いを込めてつくる建物には感動をも与えてくれます。IMG_3420建物中はもちろん木現しで木の温もりも感じられ、また人の暖かも感じられます。
そんな建物の外回りにはアルミ製品やコンクリート二次製品などは容易に使えません。極力人工物は使わないようにし、雑木を主体とした提案をさせて頂きました。
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ポイントを絞って木立を3カ所。道路際から家際の木立が重なり奥行き感を与えてくれます。家際の木立は1階だけでなく2階からも緑を眺めることができます。また、この冬場にも濡れ縁にも木陰を落としてくれます。夏場にはもっとこの木陰の有難さあ感じられることでしょう。IMG_3435
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こちらは現場は変わり年末に仕上げたところで階段に大判の御影石を据付けています。なるべく自然な石の雰囲気を出したいと思い小口は割肌仕上げで依頼していますが天端との取り合いのところが人工的に感じます。
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そこにビシャンをあてます。
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角がとれて人間らしさが出たのが分かりますかね?!中々分かりづらいところですが、造園は手間暇かけること、どれだけ面倒なことをやるかですね。高田造園設計事務所さんと一緒に仕事をしている時に教わりました。
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こちらは村櫛町にあるOMソーラー社屋『地球のたまご』にある新規のモデルハウスになります。
構造物はなくし建物が雑木で見え隠れするような雑木主体の風景づくりをさせて頂きました。主木となるコナラと常緑樹を敷地内から移植し、その下に中低木を配置しなるべく造り込まずに自然っぽくなるように心掛けて作庭しました。
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春にれば新緑の明るい緑と常緑樹の濃い緑、そして建物のサッシ枠の赤とのコントラストきれいに映り込むことでしょう。
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昨年施工したとなりのモデルハウスの生育がよくない木の周辺に縦穴を掘り、竹筒を設置してきました。その廻りには剪定枝と炭などの改良材を入れ込みます。地上の状態と地下の状態は比例してきます。植栽時には土壌改良をしっかりとしていますが、木が健康に育つにはまだ改良が必要となります。その一つとして地中に空気を送ること。土の中は水の流れも必要ですが空気の流れも大切なことの一つです。いずれ竹筒は腐りこの縦穴にも根が張ってくることになるでしょう。まだまだ、試行錯誤ですが、良いと言われることは試し木が健康に生育する手助けをしていきたいと思います。
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こちらはまた別の現場です。昨年、施工させて頂いた坪庭にはコケがきれいに付いてくれてます。コケを貼った訳ではなく、当時は土を叩いて仕上げたのみです。土が動かなくなればそこの環境にあったコケが付いてくるという話しを聞き施工した現場です。ここまで付いてくれると嬉しくなります。また、このコケが湿潤し地面の温度を温めない作用も出てきます。手間がかかる作業ですが、大切なことですね。

今日からもまた、新規の『雑木の庭』現場がスタートしました。
少しでも緑に包まれる豊かな住まいの手助けができれば思います。進捗はFacebookでご紹介しますね。

2015-01-19 | Taged in | Posted in ブログNo Comments » 

 

今年の締めくくり

もう、今年も終わり。ブログの更新も10月以来となりました。2ヶ月あまり更新無しなんて初めてですね。慌ただしい日々を過ごしていましてお待たせやご迷惑お掛けしているお客様、関係者の皆様申し訳ございません。
簡単に10月以降の出来事を書いてみます。
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焼津市を本社におく近藤建設工業株式会社さんの新規オープンのモデルハウスの『雑木の庭』を造らせて頂きました。こちらは、木という自然素材のぬくもりを活かしながら、構造的に丈夫で、家族の変化に合わせて間取りも変えられるSEドミノという構造で更に太陽エネルギーを利用したOMソーラーも搭載されているので快適な生活を送れる建物になっています。
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外を意識した開口部の設計もありがたいです。日々忙しく仕事をして帰宅後や休日にはリラックスしたいものです。自然を身近に感じられ心地よく過ごすには庭と建物の調和が必要だと思います。
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千葉の高田造園設計事務所さんが浜松市で雑木の庭工事がありお手伝いをさせて頂きました。浜松の土は硬く石ころも多く、場所によっては粘性土のところも多々あります。こういう土壌において高田さんの徹底的にやる土壌改良の術は大変勉強になります。木が健康に育つためには土壌改良には妥協しないという高田さんの言葉を心に刻みこみました。
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アプローチの仕上げはマサ土の洗い出し仕上げ。スポンジで何度も洗い、側面に丸みを出し、役石を刷毛で洗うなど各人が手分けして細かい作業を行います。連携作業が大切です。
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造園の仕事は細かいこと、面倒なことをどれだけやるかが勝負ですね。そこでやっと人間らしい暖かみのある仕上げるのだと感じました。
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しばらく日にちを空けてからの植栽2期工事です。1期工事で植栽したコナラが枯れ始めていました。葉の状態が悪いならその下(土)が悪いかもしれないとその付近を掘ってみる案の定水が耐水していました。こうなると水は腐り、土はヘドロと化して有害な気を発し、土中環境をさらに不健全化していきます。地下の水の流れが円滑でなければ木々は健全に育つことはありません。木々が健康に生育させるには土中の改善が必要になります。
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重機とダブルスコップを併用して深い縦穴を掘ります。水の抜ける層まで掘込みます。そこに竹筒を差し込み下から空気の流れを造ります。その廻りには剪定枝を差し込み木炭などの改良材を撒き込みます。これが土中の呼吸孔となり水と空気の動きが土中に生じることによって周辺の土中環境も再生されてくるのです。
雑木の庭は我々に心地良さを与えてくれますが、それは木々が健康で育ち庭が健全であれることで初めて感じられることであります。そのためには土中の空気を水の流れを改善していかなければなりません。植栽工事ではどうすれば木が健康に育つかを考えていくことが大切なことだと感じられます。
高田さんと話すと最近は『水脈・気脈』という言葉が連呼されます。高田造園では『水脈・気脈』が今年の流行語大賞ではないでしょうか(笑)というのも高田さんが矢野智徳さんと出会ったからだと思います。この矢野智徳さんは大地を再生するという壮大なことをしている人です。私も高田造園設計事務所さんの山で開催された矢野智徳さん講師の『大地の再生講座』に参加してきました。
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地上の気象学は進んでいるが地下(土中)の気象学は未だ進んでいません。土中にも空気と水は毛細血管の用に流れています。土留めをしたり表面の排水だけを考えた現場土木は土中の水脈と気脈のことは考えていません。水と空気の流れを遮断すればいずれは土砂災害などはおこります。あれは自然災害ではなく人災だとも言われます。大地の水と空気の流れを改善してあげれば森は蘇ります。畑でも水と空気の流れを改善してあげれば無農薬で野菜は健康に育つと言います。自然災害も少なくなってくることでしょう。この問題は我々だけでなく一人一人がしっかりと考えていかなければならない問題だと思います。また、造園に携わる人間はここに出番があるのだとも感じました。自然に触れ合う仕事はおそらく我々造園業界が一番身近な仕事だと思います。我々がもっと声を大にして発信してくことも大切なことだと感じます。
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大地の再生講座の昼食は地元の方々による炊き出しです。ロケットストーブで造った猪鍋は格別でしたね。
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最後の報告です。「ブロックガレージコンペ」で入選しました。ガレージ本体だけでは素敵な空間は完成しません。やっぱり木々に囲まれ、建築物と庭が調和して初めて心地よく素敵な空間ができると思います。こちらもご覧下さい。

まだまだ報告したことはありますが、この辺で終わりとします。
今年1年、お客様や協力業者などたくさんの方々にお世話になりました。無事に新年が迎えられそうです。感謝致します。来年もどうぞよろしくお願い致します。

2014-12-31 | Taged in | Posted in ブログNo Comments » 

 

雑木の庭の手入れ講座

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先日、NPOちば山の主催の『雑木の庭の手入れ講座』に参加してきました。講師は、もちろん雑木の庭の第一人者であ高田造園設計事務所の高田さんです。
写真は講座終盤のところ。内容が濃くつい聞入ってしまい冒頭の写真を取り忘れました。
今までの庭の手入れだと「この木はどの位の大きさにしましょうか。」というように現状維持のためにハサミを入れる認識が多かったと思います。完成された庭をいつまでも維持しようとすると木にはストレスがかかると言います。

雑木の庭では最初から全て形造るのではなく健康に育てて庭全体で改良しながらどんどんよくしていくことが大切です。手入れと植栽は一体で考えるもの。別物ではなく手入れで庭を造り直していくものです。と教わりました。どうしても植栽当初が美しくなるように植付けてしまいがちです。それも大切なことだと思いますが、管理の仕方と木の生命力で雑木の庭は植えたときよりもよくなります。そのためにも木を健康な状態にしてあげることの方が大切なことになります。

植栽時には、根の力で土の環境を改善する力が強いコナラやカシを配置することやアスファルトなどからの照り返し熱に強い樹種を配置し幹を守るようにすることなど考えなら植栽することが必要。それがまた最初は欲しいけど庭が成長したら必要でなくなる木や淘汰される木もあります。

そして管理では、木がストレスがかからないように人間がサポートすること。高田さんはこんなことも言いました。「植栽されたばかりの木は目の見えない方を連れてきたと思え」目が見えないから木は枝を伸ばしてこっちに何があるかなと探る。元気が無いから苦しいから暴れる。暴れた木も元気になると落ち着くものです。木には愛情を掛け毎日見て触ってあげることも大切。手入れをする度にますます健康になる庭、庭を育てることが楽しくなり、感動をもらえることがたくさんあるといいます。
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手入れで大切なことは、雑木の庭ではその後、1年、2年、3年後とどんどんよくしていかなければならない。まずは、今の状態を見る。今何をすべきか、木は何を求めているのか、この環境で何に苦しんでいるのかを考え、しっかりと把握することが大切になります。そのためには庭全体を見て剪定しない木もあります。また枝葉を切るだけでなく追加的に土壌改良や通気性の改良、表土のマルチングも必要になってきます。例えば、休眠芽から出た胴吹きは人間にとっては見栄えが悪いもの。でも木にとっては自分で暑い太陽光から幹を守ろうとして出て来た必要なもの。人間が少し我慢をし、今は鬱陶しく感じるけど木が元気になるまで待ってあげる。そこでは、剪定はせずに根の改善に努めることがわかってきます。
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竪穴を堀り不透水層を突き抜けて下の方から空気を入れてあげる。竹筒はいずれ亀裂が入って通気状態もよくなってきます。

今日、庭業界では雑木の庭ブームだと感じます。これを人気があるからとかただ単に雰囲気がいいからと安易に取入れて雑木の庭を造った当初から徐々に見劣りするようではいけませんね。手入れをせずに、植えただけではどんどん見劣りしていくはずです。そうするとやっぱり木は厄介なものか、木は無い方が良い。かつてのガーデニングブーム、コニファーブームのようにブームで過ぎ去ってしまうと思います。そうしてはいけません。雑木の庭、緑の力は私たちに五感を刺激し心安らぐ生活を提案してくれるものです。また、庭を育てていく過程では新しい発見をし感動をもらえるはずです。そのためにももっともっと木に触れ木が何を求めているのか感じとれるようになりたいと思います。

2014-10-06 | Taged in | Posted in ブログNo Comments » 

 

材料選び

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先日、名古屋市天白区の外構造園工事のアフターメンテナンスに伺ってきました。コナラのすす病が発生しそれが車に付着し汚してしまいました。今回、お施主様と相談しやむ得ずコナラを植え替えました。基本的には樹々は問題なく成長していました。雑木と人間の生活スタイルの共存を上手に考えて提案することが大切ですね。勉強になりました。
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名古屋の現場を後にし、岐阜県の日本最大級の石材店。他のお施主様の御影石の仕上げを変えること、新規材料の材検です。
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とにかく広いです。
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世界各国の石材がここに集まってきます。黒や白、赤など中々目にしない石種があります。
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原石は大きいです。迫力満点です。ここから加工して、平板などの建築材として出荷されていきます。
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かくれんぼをすると楽しそうですね(笑)
ぼくは、こんな大きな原石は使わないですが、加工されて出てくる端材を探します。それが2つと同じ形がなく探し出すことと、この石をどう現場使おうかと考えることが楽しいのです。しかし、今の時代中国加工が多く日本での加工が少なくなっているとのことです。以前よりかなり少なくなりちょっと残念でした。ですが、数少ない中でも何点かはいい材料に出会えました。ここで石の端材を使った、施工した現場を紹介します。
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ポストと表札を取り付けて門柱にしました。
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こちらは、天端にくぼみを付けて磨きをかけて水鉢にしました。
庭石にない表情とシャープさが出るのがおもしろいところです。
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次に向かった先は、昔からお世話になっている愛知県の庭石屋さん。
ここでは恵那石の雑割りを発見。購入させて頂きました。御影石で白を基調に錆が混じるのが特徴。その錆の入り方が一つ一つ違うのがいいですね。まだ現場に使う予定はないですが、ストックしておきます。どう使うかこれから考えます。この作業が実に面白いのです。ここが建築には無い造園のおもしろさかなと思います。この石だけをポンと置いても絵にはならないので他の植栽や砂利や鉄などの素材と組み合わせて使うといいかもしれませんね。今の時代、エクステリアメーカーも力を付け様々な商品が展開されています。かっこいい商品もたくさんあります。しかし、それらの商品だけで組合せてつくる現場はどれも一緒に見えるのです。材料はやはり、自分の目で探しそれをまた他の素材と組合せて造ることでオリジナルの現場が生まれ、長年飽きのこない現場に仕上がると思います。良い現場を生むのはプランニングの力も必要ですが、その前の材料選びも大切な作業の一つです。これからも材料選びには力を入れていきたいと思います。
今回仕入れた材料を使って施工して欲しい方気軽に声掛けてくださいね〜^^

2014-09-14 | Taged in | Posted in ブログNo Comments » 

 

2014夏旅2〜那須高原〜

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まずは、朝食前の散歩からはじまります。朝靄の立ち込める清々しい朝です。宿周辺の樹木はミズナラ、シデ、ヤマザクラ、ヤマボウシ、リョウブ、エゴノキが見られます。
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近くには小川があり、水の流れる音には癒されます。水質もとてもきれいです。水がきれいなのもこの雑木林があるおかげなのでしょう。
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アスファルトも苔むしていてどこを通っても気持ちよく感じます。散歩コースには困りません。
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所々、足下にはコバノギボウシが咲いています。透き通る清楚な花なですね。
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場所を移し、ここは、日光国立公園「那須平成の森」になります。元々は、那須御用邸であり、その半分の敷地を自然環境のモニタリング調査やフィールドセンターや歩道など整備し国民が自然に直接ふれあえる場としての国立公園となったそうです。
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園路はウッドチップも敷かれふかふかしとても歩きやすく、夏の日射しを遮る雑木が木陰を造り涼しく癒してくれます。正にお陰様です。この暑い夏だからこそ陰の有り難さを感じます。その陰様は目紛しい日常生活から解放され心を身体をリフレッシュさせてくれます。
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廻りを見渡すとミズナラが優先種で多く生息しています。その下にはコハウチアワカエデが軟らかく枝葉を広げています。ミズナラが日射しを遮りその下の優しい光があるからカエデが自然に軟らかく生きているのですね。木は一本で生息しているのでなく廻りの樹々と寄り添ってお互いが助け合いながら生きているのが分かります。庭作りでもなるべく自然の森のように樹々を配置しなければなりませんね。僕らが緑の力を利用し快適に過ごしたいなら樹々達にも快適な環境を与えなければなりませんね。自然の森のような庭を目指し、樹が過ごしやすい庭作りを考えていかなければなりません。
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そして、1歳半の息子と一緒に葉っぱの学習プログラムに参加しました。今から英才教育です(笑)カードに書かれたお題の葉っぱを探すゲームです。お題は色や大きさ、感触など葉っぱの特徴は様々あります。
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場所を移しこちらは、乙女の滝。
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しばらくここに佇みたくなる風景です。流れと樹の組み合わせは格別です。樹がどうやって伸びているか、流れの石の自然な配置など見所たくさん、自然から学ぶことは多いです。

夏期休暇で心癒されリフレッシュと共に学ぶことも多く更に住まい造りに意欲が沸きました。各現場で活かせていければと思います。

2014-08-26 | Taged in | Posted in ブログNo Comments » 

 

2014夏旅1〜大谷石採掘場跡地、芦野石ストーンプラザ〜

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お盆休みを利用し北関東の地を訪れてきました。
始めは、ぼくの外構・造園現場でもよく使用する大谷石の採掘場跡地を見学です。大谷石は、フランク・ロイド・ライトが設計した帝国ホテルが有名ですね。地下へ入るとひんやりとします。真夏なのにこの日は11℃そして、巨大空間にびっくりします。
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昭和35年に掘削が機械化され、壁についた縦の溝は丸鋸の跡になります。しかし、それ以前は、人力で掘削していたそうです。1石を掘り出すのにツルハシを4000回ふるったと言います。昔の人のパワーと忍耐強さにもびっくりします。
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写真の白い霜のような結晶体はゼオライトになります。この大谷石が持つゼオライトが多くのシーンで効果を発揮しているそうです。癒し効果やガスや水を吸着や消臭にも有効です。そして、ぼくらが扱う樹木にも効果があります。
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採掘場の外は大谷石の岩盤なのに樹々に囲まれています。これもゼオライトが保水、保肥力などの効果を高めてくれているからでしょう。
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天然の洞窟の中にすっぽりと包まれた大谷寺を参拝。本尊の大谷観音は、岩彫りの千手観音は素晴らしかったです。(撮影禁止でご紹介できませんが。)
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隣接する平和観音には圧倒されました。岩壁に掘られた高さ27mにもなります。これらも大谷石は他の石に比べて軟らく加工しなすいから、施工できるのでしょうか。
大谷石は見た目も素晴らしいですが、効果なども考えてもっとこれからの携わる現場では多くのシーンで提案していきたい材料の一つになってくると思います。大谷石の魅力を更に発見できてよかったです。
大谷町を離れ次に向かった先は芦野石の産地にあるストーンプラザになります。
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隈研吾さん設計の芦野石をメインに使った石の美術館になります。大谷石と比べて芦野石は色合いは黒グレーっぽくなり硬くなり劣化が少ないのが特徴になると思います。モダンで上品な現場には大谷石より芦野石の方が合うかな。
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雨に濡れた芦野石も美しく見えます。
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切石の小端を積み重ねたボーダー状の芦野石の壁が美しく感じます。施工も大変だと思いますが、おさまりを考えるのも一苦労ですよね。天然石が持つ微妙な色の違いのコントラストもきれいですね。芦野石、大谷石と合せてこれからの現場で使用していきたいです。
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そして、この日は那須高原に宿泊。ここでは、ヤマボウシの実が既に色づいていました。ここでは秋が始まっていました。那須高原の旅レポはまた次回で。

2014-08-18 | Taged in | Posted in ブログNo Comments » 

 

目白『徳川ヴィレッジ』〜明治神宮

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先日、東京での打合せの帰りに目白にある『徳川ヴィレッジ』訪問してきました。ちょうど、同時期に高田造園設計事務所の高田さんも訪れてたようです。高田さんがブログで詳しく紹介しておりますのでこちらもご覧下さい。高田さんのブログはこちら。というのも高田さんに以前に「東京で緑が豊かで見ておいた方が良いところ有りますか?」とたずねて教えて頂いたところなんです。確か1年位前にお聞きしてやっと拝見できました。
写真の用に緑というよりも陰が豊かだな〜という印象でした。でも、その陰は樹々が造ってくれています。
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その樹々は家よりも背丈はずいぶんと高く、どのお宅も敷地の境界は塀と門扉で閉ざしていますが敷地内と敷地外の緑が繋がっています。クローズなのに閉ざされた感が全くなく圧迫感も感じません。このエリアが一つの別世界、森のように感じます。
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先日、静岡県が提案する『家・庭一体のすまづくり』のセミナーに参加してきました。静岡県で担い手になれる業者を登録してそれを県民に提案できるよう家と庭が一体になる住まいを広めていこうとする内容でした。
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でも、担い手として登録出来る業者の条件としては、写真のようで、ぼくは、二級建築士はありますが建築士事務所登録はしてませんし、他の項目でも該当するところはありません。もう少し、建築主体というよりは、庭や外構から考える視点も取入れて欲しいなと思います。考え方は様々ですが、『徳川ヴィレッジ』も家というより樹木がその環境を造っています。樹木があれば木陰ができます。そうすれば自然とコモンスペースも生まれると思います。いつも、ぼくは機会があれば話すのですが、『心地良いと感じるのは自然の中に溢れていて、家の中より外にあります。」考え方は人それぞれですが、ぼくはそこを信念だと思い仕事に取り組んでいます。住まいを外から提案したいと思っています。建物配置でも樹々は四方に入るように斜めに振ったり、間取りや開口部に関しても外(緑)とのつながりや風の誘導など外から考える、外との繋がりを意識して住まいを考えたいと思っています。
ちょっと、話しは脱線しましたが、『徳川ヴィレッジ』の次に明治神宮にも行ってきました。
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ここは、すばらしい森ですが人工林なのです。林学博士、造園家の本多静六氏などが造りました。勤めていたランドマークプランニングの社長がよくこのDVDを見せてくれました。当時、総理大臣・大隈重信からの「伊勢神宮や日光東照宮のような杉林にしろ」という指示に反対し、粘り強く説得したというエピソードがあるそうです。造った時が完成でなく50年後、100年後、更にその先を見据えての森作りを本多静六氏は考えていたみたいです。
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ここから林内を散策できるよになっています。
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中に入ると一気に涼しく感じます。
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高木の下で育つモミジは精彩で美しいです。
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しばらく歩くと、加藤清正が掘ったとされる湧き水があります。これも今の時代まできれいな水が湧き出るのは豊かな森が生んでくれたのでしょう。

今、目の先のことだけでなくその先を考えた提案が必要だと改めて感じました。そして、外構造園業の可能性と責任の重さを痛感したところです。日々日々、勉強しなければなりませんね。

2014-07-28 | Taged in | Posted in ブログNo Comments » 

 

緑陰と人工物日陰内での休憩による感情状態の変化

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今の時期日射しが強く、外にいると日陰を求めたくなります。そこで、ちょっと面白いデータがあるのでご紹介します。
『緑陰と人工物日陰内での休憩による感情状態の変化』のグラフになります。黒丸が緑陰白抜き三角が人工物日陰を現しています。「活気」のところを見ると緑陰は上がります。人工物日陰は下がります。「疲労」を見ると緑陰は下がり、人工物日陰は上がります。
ここから分かることは、仕事などをして緑陰で休憩した後は、『さあ〜休憩終わり、次の作業もがんばるぞ!」と活気が上がり、疲労も回復します。それに対して人工物日陰では、『もう、休憩終わりかあ〜、やだな〜。」と活気は下がり、疲労が抜けないのです。緑陰と人工物日陰では、休憩後の気分に大きな違いがあるのが明らかです。
緑はなんとなく心地良いなと癒してくれるものだと感覚的には誰もが分かっていたことだと思います。更に、今ではこうやって科学的なアプローチが進み数値化され、緑の効果が解明されてきました。やっぱり緑は私たちに快適な環境を与えてくれるのです。だから、外構や庭を提案させて頂く時には、なるべく多くの緑が入るようにプランニングします。植栽が入れば金額も増しますが他で見劣りはしないような経済設計をして植栽に予算がまわるようにしております。朝、出勤前に木陰のアプローチを通れば「今日も仕事がんばろう!」そして、帰宅した時には緑に癒されると思うのです。見た目だけで緑を扱うのではなく、感覚的な効果のためにも扱いたいです。そして、住まいや職場、医療施設にも多くの緑が取り入れられることを望みます。

2014-07-16 | Taged in | Posted in ブログNo Comments » 

 

門袖はなしで・・・。緑を中心に

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外構工事で費用がかかる項目は、ブロックやフェンスなどの構造物を造ることになります。土工事から基礎工事、ブロックを積み装飾工事となると工程もかかります。しかし、お金を掛けてそれらを造っても見栄えの良い門廻りができるとは限りません。緑が多く入った方が門・アプローチ廻りは心地良く感じ景観もよくなると思います。そこで、今回ご提案させて頂いたのは門袖は無くし植栽で顔を造るようにしました。緑は季節や時間帯でも表情を変えてくれる優れものです。玄関廻りには欲しい材料の一つです。
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表札は、景石変わりに切り石を据付けそこに切り文字の表札を取付けています。表札が少し低い位置にありますが目は付くはずです。石であれば工程は少なくすみます。また、この石は石屋さんでは商品にならない端材を見つけてきたもので特別高い物ではありません。見た目も良くコストも抑えられて一石二鳥です。エクステリアの商品の組合せで計画する発想ではただ単にカタログを見て安い商品を選ぶことしかできません。お金がないからこれしか取付けられない。となると残念に感じますよね。御施主様から預かった予算をむやみに使う訳にはいかなのでちょっと考えさせて頂きました。

2014-07-07 | Taged in | Posted in ブログNo Comments » 

 

浜名湖花博『雑木の庭と共に暮らす』〜解体工事〜

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先日、浜名湖花博に出展した庭の解体工事が完了となりました。解体工事というより撤去と言った方がいいかもしれません。今回は出展前から最後は更地返しすることが決まっていたので材料は全て再利用できる素材で計画しています。
まずは、低木・下草類やコケの撤去です。手作業で丁寧にポットに移します。
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次に重機を併用して樹木の撤去です。樹々を寄せて密植しているので近いところは手作業になります。
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春に植えた樹木はこんなにも細根を出していました。樹木の力はすごいですね。植栽の際に支柱をしない理由がこの写真でも分かると思います。密植し支柱をしないのはいずれお互いの根が絡み合い一つの木立としてびくともしなくなります。支柱をしない分、樹は風に揺れます。揺れることで倒れないために自ら根を張ろうとしてくるのです。また、津波対策で宮脇昭先生が推奨する『緑の防波堤』が有力だと思うのです。自然の力、根の力は強いのです。
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住まいに見立てて建てた小屋はエフベースさんが引取りに来てくれました。
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アプローチと小屋前の作業スペースに使用した舗装の三和土仕上げは砕いて土に戻します。雨が降れば水を吸ってくれます。夏場には水を打てばそれが蒸散して自然冷却として効果を発揮してくれます。本当に優れたものだと思います。タイルやコンクリート二次製品などお金を出せば良いものができる訳ではありませんね。快適な過ごしやすい住まいの空間を考えての素材選びが大切だと思います。
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整地して終了です。
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花博で使用した樹木、写真の用に新しい現場で息を吹き返しています。現在雑木の庭を施工中です。新しい雑木の庭もまたの機会で紹介させて頂きます。

2014-07-06 | Taged in | Posted in ブログNo Comments » 

 

浜名湖花博2014 閉幕

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浜名湖花博2014(第31回全国都市緑化しずおかフェア)が閉幕を迎えました。4月5日から開幕して約2ヶ月、無事に閉幕を迎えられたことが何よりです。
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開幕当初の新緑が出始めた頃が懐かしく思います。
今では、緑も濃く、元からあった雑木林と一体化し住まいに見立ては小屋も隠れるくらいとなりました。
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ごちゃごちゃしている用にも見えますが、近くにいくと上空のスペースを分け合うように枝葉が広がり動きも感じられます。
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雑木の庭の中に入ればここは浜名湖なのかと忘れさせてくれるまでの雑木林までこの2ヶ月間で成長してくれました。
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アプローチの三和土もすっかり馴染みました。タイルやなどの高級素材じゃなくてもいいですね。お金を掛ければ良いものが出来るという訳ではありません。表面に触れればひんやりします。住環境を考えるにはこれからはこういう素材が評価されることになるでしょう。
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三和土の廻りを見渡せば優しい光を浴びた葉っぱは美しく心が安らぎます。これは樹木を1本で植えたのでは表現できない光。密植してからこそ生まれる光だと思います。光と影を感じるのは雑木の庭の良さの一つですね。
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2ヶ月の間で樹木の足下は苔むしてます。その環境にあったコケが付き雰囲気を良くしてくれました。このコケが湿潤し地面を温めないことで樹々を健康にしてくれているのでしょう。
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流れも廻りの緑が濃くなったことで大分馴染みました。
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エフベースさんに造ってもらった小屋も雑木と相性がよく、IMG_8888中に入れば心地良く感じます。中から外の庭を眺めれば小屋付近が心地良い暗さになっています。その奥が明るく照明器具を使わないサバンナ効果ですね。これが奥行き感と心地良さを造ってくれるのでしょう。

雑木の庭はこの2ヶ月で様々な変化をし色々な発見をさせてくれました。そこが雑木の庭の良さだと思います。今では、山は荒れ触れ合える自然が身近にありません。子供達の遊びながら学ぶ場が少なくなりました。こらからの庭は雑木の庭のような何かが発見できるような場も必要になってくると思います。
今回の出展を通して少しは雑木の庭の良さが伝わっていることを願います。ぼくにとっても雑木の庭造りは独立してからの取組みで今回の花博の出展は挑戦でもありました。今ではもう少しここをこうしておけば良かったと思うこともあります。庭作りは日々変化ですね。まだまだ荒削りな部分もあると思います。これを期に更に勉強しお客様に満足して頂けるものを提案できるようにがんばります。
サポートしてくれた関係者の方には感謝致します。ありがとうございました。
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2014-06-17 | Taged in | Posted in ブログNo Comments » 

 

OMソーラーさんで雑木の庭の説明

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浜名湖のほとりにあるOMソーラーさんの社屋『地球のたまご』で、これから施工させて頂くモデルハウスの雑木の庭について社員のみなさんに話しをさせて頂きました。
プランの説明も大切なのですが、
住まいを家本体だけで考えるのではなく、緑を取り入れた外回りを含めた住まいの提案がこれからは必要ではないでしょうか。心地良いと感じるのは自然の中に溢れていて家の中より外にあるのではないでしょうか。と疑問を投げかけ、なんで緑が必要か、緑にはどんな効果があるかということから話しをさせて頂きました。内容を簡単に書きますと。

緑を取り入れた効果として
①景観的向上
②自然環境保全
③感覚的快適性
④微気候の改善(Ⅰ直射日光の遮断・Ⅱ涼風の誘導・Ⅲ蒸散による気化熱の放出)
があります。

緑の効果を引き出す植栽のポイント
①植栽の配置(家際、外周、中央の3段構成)
②密植、階層的な植栽
③樹種の選定(植生遷移、コナラの根)
など図や写真を使っての説明をさせて頂きました。
これから造らせて頂くOMソーラーさんモデルハウスの雑木の庭でもこれらのポイントを抑えながら施工させて頂くつもりです。
これからの時代、鑑賞物としての庭だけでなく、住環境を改善できる雑木の庭の魅力、良さが伝わればいいなと思います。

2014-04-28 | Taged in | Posted in ブログNo Comments » 

 

看板と植栽

IMG_9092ちょっと変わったところで植栽工事がありました。ご依頼先は看板デザイン屋さん。看板デザイン屋さんのクライアントさんに看板と合わせて植栽をご提案されたみたいで、その植栽部分をお手伝いさせて頂きました。
IMG_9083植栽がないとこんな感じです。縦に長い看板です。伝えたい文字は上の部分にあります。間延びした部分に何もしないか何かを加えるか。何もない余白の美しさというものあると思いますが今回は植栽とセットでクライアントさんにご提案されたのでしょうか。むしろ植栽を入れることを考えての伝えたい文字(ロゴ)を上の方に配置されたのかもしれませんね。
ぼくの方ではできる限りの見栄えを整えることです。今回は常緑樹で1年中緑が欲しいとの条件でした。普段庭木では必ず落葉樹を入れるので中々ないケースで少し戸惑いました。普段、庭で使う常緑樹というとカシ類やツバキ類やソヨゴなど。。。今回の現場ではそれでは難しいかなと思い、動きのでる樹木や葉っぱの色から選んでシマトネリコやオリーブやフェイジョアや赤葉トキワマンサクなど。低木には斑入りプリペットや青葉トキワマンサクなどを取り入れました。もう少し背丈が高い樹木を入れたいところでしたが根鉢の大きさから考えるとこの辺りがなんとかおさまるところでした。
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残る問題は植木鉢をどう隠すか。
IMG_9097石と下草でロックガーデン風に鉢を隠しました。軟らかい下草と硬い石でうまく調和がとれたと思います。

以前から思っていたのですが、街中には派手な看板だらけで看板のみのデザインで目立とう、アピールしようというのがほとんどのように思います。そこに樹木を入れるだけでイメージは変わると思うのです。人工物の中に自然の樹木が入るだけで目立ちます。風が吹けば枝葉が揺れます。日が照れば影や光を感じます。自然の樹木があるだけでアピール度は増すと思います。季節が変われば葉の色が変わり花も咲く。見る度にデザインが変わるのです。今度見る時はどんな表情をしているのかと楽しみにもなりますよね。
樹木とセットの看板。みなさんのお店でもいかがでしょうか?!

2014-04-20 | Taged in | Posted in ブログNo Comments » 

 

全国都市緑化祭〜コンテスト表彰式〜

本日、浜名湖花博では全国都市緑化祭の式典が開催されました。秋篠宮殿下と妃殿下も式典にご臨席され、国と静岡県と浜松市が主催する全国都市緑化しずおかフェアでの出展庭園コンテストで浜松市長賞を受賞できたことをうれしく思います。また、その壇上にあがっての表彰は光栄に思い感慨深いものでした。
花博賞状
式典後の記念事業では、秋篠宮殿下と妃殿下は10年前の浜名湖花博で植樹したクロマツに施肥を施されていました。
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まだ、終わってはないですが、地元開催の浜名湖花博2014・全国都市緑化しずおかフェアに参加できたことをうれしく思います。

ナインスケッチの『雑木の庭と共に暮らす』の庭では新緑が見頃を迎えています。
新緑
もみじもみじ
クロモジクロモジ
ミツマタミツマタ
ハナカイドウハナカイドウ
緑のトンネル三和土のアプローチが緑のトンネルとなり通り抜けるは気持ちよく感じます。
たたき三和土のアプローチはひんやりと涼しく感じられます。
雑木の庭は見所たくさん。五感で楽しめる庭です。日に日に変化する雑木の庭を是非ご覧頂きたく思います。ご連絡頂ければ現地でご説明も致しますのでお気軽にお問い合わせください。

2014-04-15 | Taged in | Posted in ブログNo Comments » 

 

花博1期工事が終わって・・・

雑木の庭と共に暮らす

浜名湖花博2014に出展する庭の1期工事が完了となりました。工事の最中、1期工事が完了となった今でもここのおさまりはこれでよかったのか、もう少しこうした方がよかったんじゃないかなどと悩みは付きませんがなんとか形になってきました。今の自分の力(材料の供給や資金面(笑)なども・・・)や思いを表現した庭になってきたかなと思います。

他の出展業者さんは装飾的な塀や工作物で表現する中、ナインスケッチでは工作物は家に見立てたエフベースさんに建てて頂いた4畳の小屋のみで樹木を中心に庭を造っております。敬遠されがちな高さ6〜7mの高木も数多く配置しましたが既存の背景の雑木林とも調和できています。高木は下枝がなく下の空間は広々と感じ、人の生活空間は確保することができるのです。皆さんにも高木の魅力を感じて頂ければと思います。

雑木の庭と共に暮らす

雑木の庭と共に暮らす

残りの工事は月末に3日間です。手直しと残工事を無事終えて開催を迎えたいと思います。

2014-03-16 | Taged in | Posted in ブログNo Comments » 

 

浜名湖花博2014に出展 〜雑木の庭と共に暮らす〜

浜名湖花博図面
4月5日から6月15日まで開催する浜名湖花博の10周年記念事業に庭を出展致します。テーマは『雑木の庭と共に暮らす』です。下記にコンセプト、思いを綴りましたのでご覧下さい。(ちょっと長いですが・・・。)

樹々の力を生かした住まい、庭と家が調和した暮らしの提案 
10年前の花博から私たちは、震災を経験して暮らしや自然、エネルギーに対する意識は変わってきました。住宅産業でもより一層、高気密・高断熱の性能重視の建築や太陽光などの自然エネルギー推進の動きも盛んになってきました。それらもいいけれど、身近には樹々という素晴らしいものがあります。季節や時間帯によって見え方もかわり、枝葉が揺れれば風を感じ、葉音が聞こえる。木漏れ日ができれば光を感じ、五感に刺激を与え心豊かにさせてくれます。上手に使えばそんな樹々は住環境を改善する力を発揮してくれます。夏場の暑い日射しを遮ったり、涼しい風を運んできてもくれ、熱環境にも対応できる力も持っています。これからは、これらの樹々の力を生かした住まい、庭と家が調和した暮らしを提案していくことも一つの考えだと思います。

樹木を階層的に密植して植付ける
樹々の力を借りて、心地良く過ごすためには、樹々も快適に成長しやすい環境を作ってあげる必要があります。自然の山では、樹木が1本で育っていません。樹木は1本で生きているのではなく周りの樹々と共存しながら生きています。一般家庭の庭でもなるべく自然の山のような環境をつくってあげる必要があると思います。樹木は1本で植えると幹や根元に太陽光があたり乾燥しやすくなります。乾燥すると栄養分は上に運ぶことができなく頭から枯らし始めます。痛んだ樹は中々元には戻らないのです。そのために1本で植えられた樹は太陽光が当たらないように枝葉を広げてきます。そうやって成長した枝葉はきれいな樹形を損ね、病害虫も発生させやすくなります。そうならないために二次林の用に日射しに強い落葉高木の下に中木層の樹、高木の木漏れ日でゆっくり育つ常緑樹を配置するようにしてお互いが木陰を作り、守り合うように密植し階層的に構成し樹が1本としてではなく庭全体として成長するように考えています。健康的に育ってくれた庭は私たちに心地良く過ごしやすい環境を提供してくれるようになります。

家際に落葉高木、四方に樹木が入る建物配置と角度
更に快適な住まいを実現するために、建物の四方に樹木を配置できるようにしています。家際に落葉高木を配置すれば夏場はウッドデッキや室内に木陰を落としてくれます。冬場は葉を落とし日射しを取り込むことができます。また、北面と南面の両方に木立を作れば温度差が生まれ風が発生します。建物の間取りと合わせて考えれば涼しい風を室内に取り込むこともできます。そして、樹木のスペースを確保するために建物の配置をどこかの境界に平行にするのでなく斜めに振ります。平行だと奥行き感が感じられなく限られたスペースしか生まれません。そのためには建築と造園を別物として考えるのではなく同時に考えていくべきなのです。建築が終わってから考えるとベターなことはできますがベストなことはできないのです。外空間を含めて敷地全体を使って住環境を考えていくべきだと思います。

気温を下げてくれる真砂土の三和土
玄関までのアプローチと庭の作業スペースは真砂土と石灰を混ぜ、たたいて固めるという仕上げをします。これは、透水性があり湿気を含んで蒸散してくれるので気温を下げてくれます。コンクリートやアスファルトだと夜になっても気温が下がりません。更に今の時代は家の中に入るとエアコンをかけますので一晩中気温が下がらないのです。この仕上げならコストはコンクリートよりも安いし早く施工できます。また、要らなくなったら砕けば土に戻すことができます。お金をかければ良い物ができる訳ではなく、住環境を考えながら素材選びをしていく必要があると思います。

落葉を資源とする落葉ストックBOX
庭があれば落葉の問題が出てきます。庭には、落ち葉や刈草をためることができる落ち葉ストックのボックスをつくります。落葉や刈草をためておくと堆肥になってくれます。落葉を掃除してゴミで出すという考えだと段々苦痛に感じることがあります。そうではなく堆肥化して資源とする。それを畑や庭に利用するなどして循環させていくことで庭の楽しみが一つ増えてきます。

これからは庭を鑑賞物と捉えるのではなく住環境を改善するものと考える
今回の庭はこれらのことを考えながら作った庭です。これからの庭は庭を鑑賞物として捉えるのではなく、また、建物の付属品として考えるのではなく住環境を改善するような庭が求められると思います。庭と建築が調和し外回りから考える住空間がもっと増えてくることを望みます。

2014-03-05 | Taged in | Posted in ブログNo Comments » 

 

これからの雑木の庭

先日、高田造園設計事務所さんのホームページを拝見させて頂くとリンク集に(株)ナインスケッチのホームページをリンクして頂いておりました。
こちら

うれしく思う反面、すごいホームページにリンクされたなと責任も感じます。高田さんは雑木の庭づくりの第一人者であり、も出版され業界関係者からは注目されています。今では『雑木の庭を作っている意識はなくなり、木々の力を美しく心地よく、住環境の自然を作る、あるいはその種まきをする。』とおっしゃられており高田さんは次はどんな庭を作るのかぼくも楽しみさせて頂いてます。また、日々勉強させて頂いております。

高田さんのホームページにリンクされている以上がんばらないといけませんね。まずは、来月施工の花博での庭つくりです。ここでは、『雑木の庭と暮らす』というテーマで庭を作らせて頂きます。庭を鑑賞物として捉えるのでなく住環境として考え、庭(外回り)から考える住まい、庭と建築が調和する住まいを少しでも表現できたらと思います。

2014-02-25 | Taged in | Posted in ブログNo Comments » 

 

浜松市中区で雑木の庭工事中

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浜松市中区での雑木の庭工事が終盤を迎えてきました。まだまだ、自分の中で課題はありますが、見た目や雰囲気だけでなく住環境にも影響を与えられるように考えたつもりです。家際には6m程度の高木の木立を作りました。夏場の太陽の南中高度は78度にもなります。6m程度の樹木を植えても1mちょっとしか木陰ができないのです。だから、家際に高木が必要なのです。樹木が根付き枝葉が広がる年月はかかると思いますが、木陰がウッドデッキに落ちてくれ夏でも心地良くウッドデッキで過ごせるようになってくると思います。家際に高木を植える際には1階だけでなく2階の窓の位置も気にしながら、2階にいても緑が感じられるように配置を決めています。鳥のさえずりや風に揺られる葉音も身近で感じられるようになることでしょう。

そして、樹木は1本で植えるのでなく何本かまとめて密植で植えます。樹木は熱に弱く太陽光を遮るために枝葉を広げます。1本で植えていると幹肌や地面に太陽光があたりやすく枝葉を広げたり胴吹が起こり樹形は人工的な形になりがちです。そのために密植しお互いが守り合うような環境を作ってあげれば、自然の山のような環境になり木々が1本で成長するというよりは庭全体で成長していってくれるようになり健康的で管理のしやすい庭に育ってくれます。

高木の下の常緑樹

落葉高木の下には常緑樹を配置します。落葉樹だけだと冬の風景は寂しく感じられ、常緑樹は冬の庭に潤いを与えてくれます。自分の今までの庭作りには常緑樹が少なすぎました。それを最近気付きました。(今までは見た目重視の庭作りだったように感じます。)そして、以前訪れた伊勢神宮の参道脇の雑木林や裏千家今日庵の前庭にはきれいな常緑樹がありました。庭には常緑樹も必要なんですね。二次林では落葉高木の下で弱い光の元でゆっくりと成長をしています。それに習って落葉高木の元に常緑樹を配置すれば落葉高木の木陰でゆっくりと軟らかく成長してくれる思います。常緑樹のボテっとした樹形が好きでなく中々使うことができませんでした。それも1本で見せようとしていたのだと思います。庭全体のことを考えなければならなったのだと反省しています。

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来週でこの雑木の庭も完成となります。来月には4月から開催される浜名湖花博10周年記念事業の庭つくりがあります。
まだまだ、勉強しないといけないことが山積みです。樹木の供給の問題もあります。日々、努力し勉強し、庭・外構エクステリアから住まいを提案していきたいと思います。

2014-02-08 | Taged in | Posted in ブログNo Comments »