2013-05
【中日新聞】シェアオフィス記事掲載
株式会社ナインスケッチが事務所を構える、静岡県浜松市のシェアオフィス「カギヤビル」のことを中日新聞で取材していただきました。カギヤビルについて詳しくはこちらをご覧ください。
カギヤビル
今回は、事務所を紹介致します。
浜松市の中心街の少し外れにある築50年以上の古い雑居ビル、カギヤビルの403号室になります。まず、このカギヤビルのことをご紹介しますと。このカギヤビルのリノベーションは「このカギヤビルを起点に街中に次の時代を担うコミュニティを作りたい」というオーナーの考えからはじまりました。
4階にはイベントが定期的に開催されるギャラリーがあり、2階には写真家の若木信吾さんが経営する「BOOKS AND PRINTS」という本屋さんもあります。また、入居者は、アートやクリエーター、デザインなどに携わる者の制約があります。
それは、これからの時代、物質的な豊かさより精神的な豊かさ、いわゆる文化的な豊かさが求められる。その文化的な豊かさが人と人をつなぎ、「豊かさ」としてより強く再認識されることになるでしょう。というオーナーの思いがあります。その思いに共感した人たちのオフィスやショップが入っています。
ぼくがいる403号室は、ぼくの他に3名います。オフィスをシェアしているわけです。
・ブランドマネージャー ?55634
・プロダクトデザイナー Chizu Ogai
・クリエイティブプランナー ?つなぎて
オフィスをシェアすることによって、経費面だけでなく違う業種の考え方も聞けたりと仕事をする上でも幅が広がっています。
室内は、こんな感じです。奥にある製図板でぼくは図面を描いています。
掛川市・M邸
白金台 自然教育園で植生遷移のお勉強
ここは、白金台にある、自然教育園です。都会とは思えない緑豊かな場所です。ここは、昔、白金長者という豪族が住んでいたみたいです。
豪族達は、館の廻りに土を盛り土塁をつくってきました。この土塁は外敵や野火を防ぐために築かれ、その上にシイノキが植えられました。土を盛ってから植えつけたことで大樹となっていったのでしょう。
この林は昔、松林だったみたいです。植生の遷移が進み今の林となっています。松は下から育った落葉樹に光を奪われ枯れ始め、その落葉樹もゆっくり育ってきた常緑樹に光を奪われ枯れ始めて、今の常緑樹林になってきました。
所々に枯れて倒れた樹木があります。こうやって、遷移が進んでいくのでしょう。
こちらは、コナラ林。このコナラ林もいずれ常緑樹の林へと移っていくのでしょう。
この自然教育園は、植生の遷移を生で勉強できるとてもいい所でした。では、庭つくりにこの植生遷移の話しがどう繋がってくるのかというと、日本はほとんどが照葉樹林帯なので、ここで落葉樹ばかりで庭をつくるのではなく常緑樹を組み合わせて階層的な構成をすることが大切だと思います。
コナラなど落葉樹の下の木陰に常緑樹を用いたりして日なたでしか生育できない樹種、日陰で耐えてゆっくり生育する樹種、樹木が健全に生育できるような環境をつくるようにするのです。樹木を適切に組合せてお互いの樹木が作り出す環境を生かしながら自然に近い植栽計画が必要だと思います。
奥が深い話しで、まだまだ勉強が必要です。長い道のりですが楽しみながらがんばります。
白金台 八芳園
「四方八方どこを見ても美しい」に由来する、東京白金台の八芳園に行って来ました。江戸時代初期から邸宅と利用され、1915年から庭園と建物が本格的に整備されたそうです。自然の地形を活かした庭園は樹齢100年以上の木々があり、正に都会のオアシスと言ったところであります。
庭と建物の配置もよく考えられています。
庭を散策してちょっと休憩したいなと思う所にちょうど茶屋の建物があるのです。
その他にも所々にベンチや石の椅子などが設置してあり、庭を楽しむ工夫をされていて、とても気持よく感じられます。
この日は、祝日ということもあり結婚披露宴も何組か行われていました。
緑に囲まれての披露宴なんて素敵ですね。
そして、緑豊かなここを披露宴会場に選んた感性も素敵です。
大都会の中でも100年以上に渡って緑が愛されている場所があるのです。言い換えれば、きちんと整備し管理していけば100年以上も豊かで気持ち良く、幸せな場所が作れるのです。緑にはそんなにすばらしい力があります。100年以上となると子から孫へと後世にも繋がっていきます。自分の代に植えた緑が後世にも繋がっていくなんて素敵だと思いませんか?!
でも、100年以上もきれいな姿で緑が残るようにしていくのも僕ら、提案し管理する側の力の問題もあると思います。正しい知識とスキルを身に付けて行かなければなりませんね。